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渡辺 貞夫_FLY ME TO THE MOON ◇ 2007年 11月 12日
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今回紹介するのは、40年も前に録音された渡辺 貞夫のボサノバ・アルバムです。1967年のリリース当時のアルバム・タイトルは『ボサノバ '67』だったらしいのですが、CD化の際に『FLY ME TO THE MOON』に変更されたようです。ライナー・ノーツによると、1967年から1969年頃まで日本でボサノバが大流行したようで、そんな背景もあって天下のナベサダも当時はボサノバ・ナンバーをよく取り上げていたようです。

セクステットによる演奏が中心ですが、曲によってはストリングスが加わっています。メンバーは、渡辺 貞夫(sax,fl)、中牟礼 貞則(g)、菊池 雅章(p)、鈴木 勲(b)、富樫 雅彦(ds)、宮田 英夫(per)。
収録曲は12曲。どれもボサノバの名曲ばかりで、誰もが1度は耳にしているような有名なナンバーです。
ジャケット写真は季節外れな感じもしますが、お洒落で洗練されたムードの演奏は聴く者をリラックスした気分にさせてくれます。
日曜日の夜、明日への活力の為にもこういうアルバムを聴いて鋭気を養うのも良いものですよ。

『渡辺 貞夫 / FLY ME TO THE MOON』
01. THE GIRL FROM IPANEMA (イパネマの娘)
02. MEDITATION (メディテーション)
03. BLACK ORPHEUS (黒いオルフェ)
04. O GRANDE AMOUR (オ・グランジ・アモール)
05. BONITA (ボニータ)
06. DINDI (ディンディ)
07. MAS QUE NADA (マシュ・ケ・ナダ)
08. THE SHADOW OF YOUR SMILE (いそしぎ)
09. FLY ME TO THE MOON (フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン)
10. A MAN AND WOMAN (男と女)
11. SO DANGO SAMBA (ソ・ダンソ・サンバ)
12. SHE'S A CARIOCA (彼女はキャリオカ)

アントニオ・カルロス・ジョビンの代表作とも言える1曲で、アストラッド・ジルベルトが歌って大ヒットした01。16人編成のストリングスを交えて、ナベサダが美しいフルートを聴かせてくれます。

02もカルロス・ジョビンの作品です。曲名で言われてもピンとこないかも知れませんが、聴けば知っているという人が多い曲だと思います。ナベサダのアルト・サックスのムード溢れるプレイが印象的です。

ルイス・ボンファ作曲による03は、映画「黒いオルフェ」のテーマ曲として有名ですね。若干暗いイメージはありますが、哀愁味を帯びた曲です。しっとりとしたフルートとピアノとでメロディーを紡いでいきます。

04もカルロス・ジョビンの作品です。この曲も曲名は知らなくても聴いたことがあるというタイプの曲でしょう。もちろん、ボッサが好きな人やカルロス・ジョビンをこよなく愛している人にはお馴染みかも知れません。

カルロス・ジョビンの作品05。美しいストリングスに実に渋いアルト・サックスの音色が絡む洒落たアレンジが印象的なナンバーです。

06もカルロス・ジョビンの作品です。いかにボサノバの世界においては、カルロス・ジョビンの作品が重要な意味を持っているか窺えますね。中牟礼 貞則のアコースティック・ギターは、地味ですがまさに職人というプレイです。

ブラジルを代表する歌手、ジョルジュ・ベンの作品07。セルジオ・メンデスが取り上げたことでも有名なナンバーで、知っている人も多いと思います。スリリングなセクステットの演奏が素晴らしい1曲。ナベサダの熱いブロウが炸裂します。

映画「いそしぎ」の主題曲として有名な08。ジョニー・マンデルの作品ですが、元々はボサノバ曲ではないようですが、ボッサ調のアレンジで演奏されることの多い曲のようです。日本でもコーヒーのCM等にも使われていて、広く知られている曲ですね。

アルバム・タイトル曲09。バート・ハワードの作品で、この曲もボッサ調のアレンジが施されてヒットした曲だとか・・・。名曲です。この曲もCMで使われることの多い曲のひとつですから、知っている人の多い曲だと思います。

映画「男と女」の主題歌10。フランシス・レイ作曲の名曲のひとつです。この曲もボサノバのアレンジで映える曲かも知れませんね。叙情的なフルートが美しく印象的です。

再びカルロス・ジョビンの作品11。明るくテンポのあるアレンジが爽やかです。主役はナベサダのサックスなのは間違い無いのですが、常に良い脇役として良いプレイを聴かせてくれるのが、ピアノの菊池 雅章です。この曲でも素晴らしいピアノ・ソロを披露しています。

最後の12もカルロス・ジョビン作品。この曲では中牟礼 貞則のギターがお気に入りです。

如何せん40年も前にレコーディングされたものなので、録音状態はよくありません。しかし、逆に音の古さがいい味になっていると思います。
12曲収録されているのですが、3分を超える曲は5曲であとは全部3分に満たない曲ばかりです。ちょっと一息というコーヒー・タイムのBGMとして流すのに丁度良い長さかも知れません。
一流JAZZマン達のボサノバ・アルバムですが、決して難しいことはなくて聴き易さを重視したアレンジで、どちらかと言えばイージー・リスニング的な色が濃いアルバムです。
たまにはこういうイージー・リスニング的なアルバムも良いかなと取り上げてみました。明日(月曜日)からはまた仕事ですね。ゆっくり休んで頑張りましょうね(笑)
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by kaz-shin | 2007-11-12 00:01 | FUSION系 | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by kotaro at 2007-11-12 12:59 x
こんにちは。ナベサダは高校時代から聴き始めたのでこの時代は
「前史」になります。
67年にカルロスジョビンが「Wave」を発表し世界的なボサノバブームが訪れたようですが、いかんせん小学生の私には、場末のキャバレーのBGMも、ジャズもポールモーリアのイージーリスニングも皆同じ「洋楽」と聞こえていたようです(笑)
でもこれいいですね。『黒いピー』なんて今言っちゃいけないのでしょうが、大好きな曲です。

閑話休題、うちの3人のうち一番下の小4娘が聞き慣れない歌を歌っていたので尋ねると「友達と作詞作曲した」と吹聴。
こいつはねこふんじゃったを弾かせても少しスウィンギィな音を混ぜてジャズっぽく弾くことがあり、当家から一人くらい変わった人材が出ないかと、親ばか馬鹿親はちょっと期待してるところです。
(^^)
Commented by kaz-shin at 2007-11-13 00:31
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
流石に私も67年の時は8歳位でしたから聴いている訳も無く、JAZZって何?ってな感じでしたよ(笑)
ナベサダを聴くようになったのは、やはり『カリフォルニア・シャワー』が流行った頃でした。
その辺りから遡って聴くようになりました。
まさにFUSIONブームの火付け役となった人ですね。

娘さんの成長が楽しみですね。
何か楽器を習得してミュージシャンかアーティストになってくれたら
親としても嬉しいんじゃないですか?(笑)
温かく見守ってあげて下さいね。
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