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吉田 美奈子_KEY ◇ 2007年 11月 20日
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今回紹介するのは、今の季節にピッタリと言える1枚です。吉田 美奈子が1996年にリリースした『KEY』です。1990年代の吉田 美奈子の音楽は、コンピューターを積極的に取り入れて、美奈子のヴォーカルとコンピューターが織り成す独自の世界を展開していました。コンピューターを積極的に取り入れたと言っても、決して嫌味な感じはせずに逆に美奈子のヴォーカルが際立って、まるでゴスペルを聴いているような気分になっていましたね。

この『KEY』は、ドラムに関しては打ち込みですが、それ以外は岡沢 章(b)、土方 隆行(g)、難波 弘之(key)、中西 康晴(key)、浜口 茂外也(per)、淵野 繁雄(sax)というミュージシャンの手によって奏でられています。プログラミングはお馴染み椎名 和夫。
以前に比べて生楽器の音が多くなっている分、個人的には聴きやすくて好きなアルバムになっています。

『吉田 美奈子 / KEY』
01. KEY
02. GRACES
03. 星の粉雪
04. HIPHOPNEOHIPPIE-DUMB-DOWN-TOWN
05. TRICKY HEAVEN
06. HEART TO HEART
07. CORNER
08. 月明かりの中庭
09. MIRACLE SHIP
10. 12月のIllumination

打ち込みのビートに岡沢 章のベース、土方 隆行のギターが絶妙に絡んでくる01。R&B色が強い印象の美奈子のヴォーカルの存在感に圧倒されます。どんな楽器にも負けないヴォーカル・スタイルはまさに吉田 美奈子という感じですね。

緩やかなグルーヴが心地良く、大好きなナンバーである02。どちらかと言えばゴスペル調の曲ですね。コーラス・ワークも素晴らしく、コーラスには演奏メンバーの他にも沼澤 尚、岩崎 宏美も参加しています。サビのメロディーが印象に残ります。

ぜひとも携帯プレーヤーで星空を眺めながら聴きたい03。冬の夜空って、寒いのですが空気が澄んでいて星が綺麗に見えるので大好きなんです。ゆったりとしたリズムとシンプルな演奏が澄んだ空気に馴染むような、そんなナンバーです。

FUNKYな04。吉田 美奈子の魅力が詰ったナンバーです。カッティングの名手、土方 隆行のギター・プレイ、淵野 繁雄のサックス、時折入る拳銃のSEが効果的な1曲。

コーラスの洪水といった感じで、分厚いサウンドが印象的な05。ソウルフルなヴォーカルと、迫力のあるコーラス・ワークが光っていますね。

ノリの良さが心地良い06。この曲も美奈子流ゴスペル・ソングといった趣きがありますね。思わず手拍子を打って、一緒に歌いたくなるような楽しい感じがたまりません(笑)

サウンドやメロディーは軽快なんですが、詞は結構シビアな07。若い世代を憂いた内容なんですが、これが私のような年代には沁みてくるんですよね。メロディーの乗せることでメッセージ色は薄れていますが、じっくり聴いて欲しい曲です。

美しいバラード曲08。もはや上手いとしか表現のしようがありません。凄い人です、吉田 美奈子は・・・。

ちょっと私には詞が難解な感じですが、壮大な空(宇宙)を感じさせる09。この曲も夜空を眺めながら聴いたら似合う曲ですね。抑え気味のヴォーカルと曲の雰囲気がマッチしていて、独特な世界を創っています。

ゴスペル風なクリスマス・ソング10。賑やかさはありませんが、心温まるクリスマス・ソングに仕上がっています。クリスマス・ソングの中には"一人で迎えるクリスマス"をテーマにした曲も多いですが、大切な人とクリスマスを迎えられる人にお薦めのナンバーです。

吉田 美奈子のアルバムは、いつの時代の作品も素晴らしい作品が多いですね。聴く回数を重ねる毎にじわじわと心に染みてくるような感じが、90年代のアルバムに多いような気がします。アルファ・レーベル時代ほどのインパクトはありませんが、歌としてはこの時代の方が伝わってくるのが不思議です。もちろんソング・ライターとしての才能は昔から変わってはいませんが、歌の表現力は圧倒的に90年代以降のアルバムが勝っていると思います。
ぜひ1度、携帯プレーヤーで夜空を眺めながら聴いてみて下さい。
これから冬にかけて、夜空の美しい季節にぴったりなアルバムですよ。
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by kaz-shin | 2007-11-20 00:01 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by しげぞう at 2007-11-21 07:37 x
いいですね~
僕もこのアルバム気に入っています
kaz-shinさんの言われる「これから冬にかけて、夜空の美しい季節にぴったりな」
という表現がそれこそピッタリですね
08なんかサイコーに素敵です
Commented by たにぴ@もまゆきゅ at 2007-11-21 17:16 x
吉田さんの場合は、その都度レコーディングの可能な条件下で、
殆ど彼女のビジョンは決まっていて、
「この環境下で、これだけの要求を満たす作品は出来る」
と見切っているみたいですね。
音質が粗くても、ノリがマシンナイズされてても、
その時点ではそれを狙ってる…、だから、
あまり誰かの好みに併せるとか無い。
この頃のアルバムで、ぼくはよく、
「ドラムが沼澤か山木だったらな…」
とか正直想うんだけど、
彼女にはその時点では、生のノリは敢えて要らない判断してるらしいです。
とは言うもののぼくは、DARK CRISTALが一番好きだったりして(^_^;)
Commented by kaz-shin at 2007-11-21 23:02
しげぞうさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
1990年代の美奈子さんのアルバムは、冬が似合うものが多いですね。
だからこそ、この時期に聴きたくなるんですけどね・・・(笑)
私は美奈子さんのアルバムを聴く時は、会社帰りに携帯プレーヤーで夜空を
見ながら実際に聴く事が多いんですよ。
1度試してみて下さい。良いですよ!
Commented by kaz-shin at 2007-11-21 23:11
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございました。
>「この環境下で、これだけの要求を満たす作品は出来る」
納得です。まさにそんな印象ですね。
私もたにぴさんの意見に全く同感で、この頃のサウンドには沼澤さんの
ドラムが似合うんじゃないかと思っています。
1980年代のアルファ・レーベル期のFUNK路線の時の渡嘉敷祐一さんが良い仕事してましたね。
このアルバムも、打ち込みで無く生ドラムだったらなと思うことがあります。
『DARK CRISTAL』も良いアルバムですね~。
私は『EXTREME BEAUTY』も結構好きです(笑)
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