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JIM HORN_NEON NIGHTS ◇ 2007年 11月 21日
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今回紹介するのは、実に渋いFUSIONアルバムです。サックス奏者であるジム・ホーンが1988年にリリースした『NEON NIGHTS』です。ジム・ホーンは、FUSION好きな人よりもロックやポップスが好きな人の方が馴染みが深いかも知れませんね。
1960年代からスタジオ・ミュージシャンとして常に第一線で活躍してきたサックス奏者のジム・ホーン。1960年代にはフィル・スペクター、ビーチボーイズ、モンキーズ、ランディ・ニューマン等のレコーディングに参加し、60年代後半にはレオン・ラッセルやリタ・クーリッジ等のレコーディングに参加し、スワンプ・ロックの世界にも大きく関わっていきます。以降、ジョージ・ハリスンを筆頭にポール・マッカートニー、ジョン・レノン、リンゴ・スターの作品にも参加します。つまり、元ビートルズのメンバー全員の作品に参加した唯一のミュージシャンと言われているのがジム・ホーンなんですね。
70年代以降は、カーペンターズ、スティーリー・ダン、トッド・ラングレン、ローリング・ストーンズ、キャロル・キング、TOTO、エルトン・ジョン、バリー・マニロウ等数え切れないアーティストの作品に参加しています。ロック好きな人は1度は彼の名前をクレジットで目にしているでしょう。

そんなジム・ホーンのソロ・アルバム、何枚かリリースされているのは知っていたんですが、なかなか聴くチャンスが無かったのですが、私の宝箱とも言えるBOOK OFFで輸入盤ですが格安で手に入れることが出来ました。これが実に良いアルバムで、FUSIONアルバムとしても魅力一杯の1枚です。
参加しているメンバーも渋い顔触れで、元ステッペンウルフのラリー・バイロム(g)を筆頭にデイヴ ポメロイ(b)、ランディ・マコーミック(key)、デヴィッド・ハンフェリーズ(ds)等・・・。特にラリー・バイロムは、随所で素晴らしいギター・プレイを披露しています。そして、主役のジム・ホーンはテナー、アルト、ソプラノ・サックス、フルートを使い分け素晴らしいプレイを聴かせてくれます。時にエモーショナルに、時にリリカルに、時にメロウにと彼のキャリアがそのまま音になっているような素晴らしいサウンドです。

『JIM HORN / NEON NIGHTS』
01. NEON NIGHTS
02. TRANQUILITY
03. DIVIDED SOUL
04. HANALEI SUNSET
05. LIDO LADIES
06. ARMS OF FIRE
07. MIDNIGHT ENCOUNTER
08. PEANUT MAN
09. 42ND STREET
10. HOT CHOCOLATE

アルバム・タイトル曲01。ネオン煌く都会の夜の喧騒といったイメージでしょうか・・・。デイヴ ポメロイのスラップ・ベース・プレイとラリー・バイロムのギター・プレイが光っていますし、ジムはテナー・サックスで歌いまくってます。アルバムの冒頭に相応しいナンバーでしょう。

ソプラノ・サックスの音色が美しいメロウ・ナンバー02。シンプルなアレンジがメロディーを際立たせていますね。バッキングに徹しているラリー・バイロムのギターが良い味を出しています。

キャッチーなメロディーの03。ミディアム・テンポが心地良く、ジムのソプラノ・サックスによるエモーショナルなプレイが素晴らしいですね。この曲でもラリー・バイロムのギターが光っています。本当に良いギタリストだと思います。

波の音のSEで始まる04。ちょっと季節外れの感じもしますが、水平線に沈みゆく夕陽の雰囲気がよく出ています。

ミステリアスな印象を与えるナンバー05。雰囲気はミステリアスですが、メロディーはキャッチーで聴き易いです。アレンジが凝っているナンバーと言えますね。ジムはテナーとソプラノ・サックスを吹き分け、ラリー・バイロムの軽快なギター・カッティングと渋いソロも印象的です。

ロック色の強いアレンジの06。耳に残るギター・リフ、カッティングが冴えているナンバーで、ジムの熱いブロウも聴き所です。

FUSIONというよりもAORっぽさを感じてしまう洒落たナンバー07。ジムのアルト・サックスに加え、美しいフルートをも披露していて彼の器用な一面を感じさせます。夜のドライブのBGMに最適な曲です。

スタッフのニューヨーク・サウンドを彷彿させる08。ソプラノ・サックスとアルト・サックスの多重録音によるユニゾン・プレイは、まるでトム・スコットのようですね。

09も都会的なサウンドが印象的なナンバーです。楽しげな雰囲気が伝わってきます。シンプルなリズムのリフに、ラリー・バイロムのギターとジムのアルト・サックスが楽しげに歌っています。

アルバムの最後はバラードと思いきや、アルバムに中でも最もリズムを効かせたFUNKYなナンバー10。デイヴ ポメロイとデヴィッド・ハンフェリーズのリズム隊が大活躍している1曲です。それにしてもジムのサックスはよく歌いますね。

ジム・ホーンのプレイは様々のアーティストの作品で聴いていましたが、ソロ・アルバムを聴いたのは初めてでした。実にバランスの良いアルバムで正直驚きました。ずば抜けて目立つ曲が無いのですが、逆につまらない曲も1曲もありません。アルバムを通して楽しんで聴けてしまう、そんな感じです。
スタジオ・ミュージシャンとして長年一線で活躍してきただけに懐の広い、表現豊かなサックス・プレイは、流石の一言ですね。ジャンルとしてはFUSIONの範疇だと思いますが、ロック・ファンにも聴いて欲しいと思う1枚です。
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by kaz-shin | 2007-11-21 00:51 | FUSION系 | Trackback | Comments(0) | |
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