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EARL KLUGH_LIVING INSIDE YOUR LOVE ◇ 2007年 12月 02日
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今回紹介するのは、アール・クルーのソロ2作目となる、1976年にリリースされた名盤『LIVING INSIDE YOUR LOVE』です。アール・クルーと言えば、3作目の『FINGER PAINTING』が名盤として有名ですし人気も高いですよね。もちろん『FINGER PAINTING』も大好きなんですが、この2作目もアール・クルーとの出会いの1枚だったこともあり、個人的には思い入れも強く大好きなアルバムです。
プロデュースは1作目に続きデイヴ・グルーシンです。いわばアール・クルーを世に登場させた人物で、1st『EARL KLUGH』(1976年)、2nd『LIVING INSIDE YOUR LOVE』(1976年)、3rd『FINGER PAINTING』(1977年)の3枚のプロデュース作品でアール・クルーを一流ミュージシャンの仲間入りさせた人物です。この3枚のアルバムは今でも大好きでよく聴きます。

アール・クルーと言えば、ナイロン弦のアコースティック・ギターを爪弾くギタリストとしてお馴染みですが、意外にもソロ・デビュー前にはエレクトリック・ギター奏者として、活躍していたこともあったとか。73年にはジョージ・ベンソンのグループにセカンド・ギタリストとして参加したり、74年にはアル・ディメオラが加入する前に数ヶ月、あのリターン・トゥ・フォーエヴァーに参加したこともあったようですね。
そんな中にあって、アール・クルーのアコースティック・ギターのプレイに注目して、アルバムを制作したデイヴ・グルーシンというのは、やはり凄いプロデューサーですね。
参加ミュージシャンは、デイヴ・グルーシン(key)、ジェフ・ミロノフ(e.g)、ウィル・リー(b)、フランシスコ・センテーノ(b)、エディー・ゴメス(b)、ルイス・ジョンソン(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、ラルフ・マクドナルド(per)、ハーヴィー・メイソン(per)、エディ・ダニエルズ(sax)等という顔触れです。
心地良いナイロン弦のアコギ・サウンドに魅了され、気持ちが癒される1枚です。

『EARL KLUGH / LIVING INSIDE YOUR LOVE』
01. CAPTAIN CARIBE
02. I HEARD IT THROUGH THE GRAPEVINE (悲しいうわさ)
03. FELICIA
04. LIVING INSIDE YOUR LOVE
05. ANOTHER TIME, ANOTHER PLACE
06. THE APRIL FOOLS
07. KIKO

デイヴ・グルーシンの作曲によるFUSION史に残る名曲01。リー・リトナーを筆頭に多くのミュージシャンに取り上げられ、デイヴ・グルーシンも自身の『MOUNTAIN DANCE』(1979年)で取り上げていましたが、初演となるのはこのアール・クルーの演奏です。スティーヴ・ガッド、ウィル・リーという強力なリズム隊をバックに、ジェフ・ミロノフの軽快なギター・カッティングが加わり、アール・クルーの迫力のあるアコースティック・ギター・サウンドが冴えわたる1曲です。

ミラクルズ、アイズレー・ブラザーズ、マーヴィン・ゲイ等が取り上げていた、ノーマン・ホイットフィールドの作曲による名曲のカヴァー02。イントロ部のメロウなアコギ・ソロが印象的で、徐々にテンションが高まっていくようなアコギ・プレイが素晴らしいです。メロウとファンキーを併せ持つアール・クルーならではのプレイですね。パティ・オースティンがコーラスで参加しています。

アール・クルーの作品03。サンバ調のナンバーで、明るく軽快なサウンドが魅力です。躍動感溢れるアール・クルーのプレイ、スティーヴ・ガッドの軽快なドラミング、デイヴ・グルーシンの渋いローズのプレイが印象的なナンバーです。ラルフ・マクドナルドのパーカッションも、こういう曲には欠かせませんね。

私の大好きな曲04。まさに"Mellow Fusion"といった感じの名曲で、デイヴ・グルーシンとアール・クルーの共作です。ジョージ・ベンソンが取り上げた事でも有名になりましたが、昔TVのワイド・ショーのような番組のBGMに頻繁に使われており、聴いたことがある人も多いでしょう。ヴィヴィアン・チェリー、パティ・オースティン等のコーラスによるコーラス部は、特に耳に残る美しいメロディーです。

デイヴ・グルーシンの作曲による05。都会的で洒落たサウンドとアレンジが、いかにもデイヴ・グルーシンらしいナンバーですね。特にエディ・ゴメスのウッド・ベースは、やはり渋いの一言です。スティーヴ・ガッドとエディ・ゴメスの相性は抜群ですね。ストリングスの美しさも際立っているナンバーです。

1969年にディオンヌ・ワーウィックがヒットさせた、バート・バカラックとハル・デヴィッドによる名曲のカヴァー06。アール・クルーのギター1本で奏でられています。本当にうっとりと聴き惚れてしまう演奏ですね。これだけギターが弾けたら、さぞ楽しいだろうなと思ってしまいます(笑)

アール・クルーの作曲によるラテン色の強いナンバー07。この曲も大好きなナンバーなんですが、イントロ部のルイス・ジョンソンのベース・プレイが良いですね。この曲はドラム・レスで、デイヴ・グルーシンとハーヴィー・メイソンがパーカッションで大活躍しています。ドラム・レスを感じさせないデイヴ・グルーシンのアレンジが秀逸です。

アルバムの主役であるアール・クルーの素晴らしさは言うまでもありませんが、その素晴らしいギター・プレイを盛り上げ、陰で支えているのは、やはりデイヴ・グルーシンのアレンジでしょう。デイヴ・グルーシンのアレンジは本当に繊細で、アール・クルーのデリケートな爪弾きにマッチしていますね。デイヴ・グルーシンの才能とアール・クルーの才能が見事に融合した、本当に素晴らしいアルバムだと思います。
今回記事を書くにあたって久しぶりに聴きましたが、本当に良いアルバムです。どんな季節に聴いても違和感が無く、気分が癒されます。お薦めの1枚です。
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by kaz-shin | 2007-12-02 01:21 | FUSION系 | Trackback(1) | Comments(14) | |
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Tracked from 音楽の杜 at 2007-12-08 00:21
タイトル : Earl Klugh & Bob James 「Cool..
爽やかなアールとクールなボブのコラボ 久しぶりのフュージョン記事です。実は私、かなりフュージョンが大好きで、とくにアール・クルーが大好きなんです。ガット・ギターで爪弾くアールのメロディは常に私を癒してくれます。 入浴中にも音楽が欠かせない私ですが、アール・クルーの音楽はその時の定番ですね。 最近では格安(80円)で入手した本作をよく聴いてます。 これは名手ボブ・ジェームスとのコラボで、彼とのコラボでは3作目にあたる作品です。個人的にはボブ・ジェームスのクールなピアノは時折無機質に聴こえ...... more
Commented by 240_8 at 2007-12-02 09:42
おはようございます。
最近は私の方は60、70年代ロックに目が行っていたので、なかなかKaz-shinさんとクロスオーバーしませんでしたが(笑)、ようやくまた接近したかなと驚いてます。
実は一昨日某CDショップでアール・クルーとボブ・ジェームズのコラボのCDを購入。改めてアール・クルーっていいなあと思っていたところでした。

本作、私もよく聴きましたね。②の選曲には意外感もありましたが、さすがクルー、いい感じに仕上げてますね。

来週にでも別アルバムですが、アールクルーのことを書こうと思っていたので、その際はTBさせて頂きます!
Commented by DENTA at 2007-12-02 16:30 x
毎度、どーも^^

数年前にこのアルバムがリイシューされると聞いて喜んだのですが、
CCCDみたいで、一気に気持ちが↓
CCCDでないのも流通しているみたいですが、なかなか機会に恵まれず。
Commented by at 2007-12-02 23:06 x
実はこの名盤を聴くきっかけになったのが、この3年後(1979年)に発売なったG.Bensonの同タイトル『LIVIN' INSIDE YOUR LOVE 』を聴いてからなんですよ。
本当に爽やかな風を感じるタイトル曲ですが、後者のアルバムではE.KlughとG.Bensonの共演が聴かれます。
両曲を聴き比べてみると、あらためてオリジナル楽曲の素晴らしさを実感します。(笑)
そうそう、私も『FINGER PAINTINGS』が大好きなんですが、この中の「Jolanta」という曲は、ラテン色の強い07とメロディーラインがすごく似ていますね、そういう意味でもこの2作目が後のフュージョンシーンにもたらした影響は大きかったんでしょうね。


Commented by kaz-shin at 2007-12-03 01:26
240さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
アール・クルーとボブ・ジェームスのコラボ・アルバムも良いですね。
私は2枚とも所有していますが、やはり『One On One』が大好きです。
来週の記事を楽しみにしてますね。
Commented by kaz-shin at 2007-12-03 01:29
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
アール・クルーの場合、BOOK OFFでもあまり安くなっていないので、
新品買うのも良いと思いますよ。
デイヴ・グルーシンのプロデュース作品が好きなら、絶対に本作と
『Finger Painting』は持っておいて損は無いですよ。
Commented by kaz-shin at 2007-12-03 01:37
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ジョージ・ベンソンで"Living Inside Your Love"を知った人も多いでしょうね。
本作も『Finger Painting』も、溌剌としたギター・プレイが強く印象に残っていて、
どうしてもアール・クルーと言うと、この2枚が頭に浮かんでしまいますね。
このアルバムを聴いてから、デイヴ・グルーシンのプロデュース作品なら
知らないアーティストでも積極的に聴くようになりました。
Commented by DENTA at 2007-12-03 20:08 x
『Finger Painting』は持っています。
これがアール・クルーとの出会いだったり。
このアルバム以降のは何枚か持っているのですが、
この2ndと1stは持っていない・・・
Commented by kaz-shin at 2007-12-04 01:11
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>『Finger Painting』は持っています。
だったら尚更、このアルバムはお薦めですよ。
ぜひ聴いてみて下さい。
Commented at 2007-12-04 21:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-12-04 22:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-12-04 22:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaz-shin at 2007-12-05 01:39
鍵コメさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
色々調べてみましたが、私にも分かりませんでした。
そんなに古い曲とも思えないのですが・・・。
力になれずにすみません。
Commented by Kenny U at 2007-12-05 04:03 x
鍵コメさん=私です!(笑)
どうもお手数かけてすいませんでしたー。
もしかして何か情報もらえるかなーと思ってご無理をお願いしました!
私も気長に探してみますね。(・・・というか随分長きに渡って調べているのでライフワークにします・・・笑)
Commented by kaz-shin at 2007-12-05 23:39
Kenny Uさん、コメントありがとうございます。
正体を明かしてしまいましたね(笑)
私も引き続き調べてみますね。何か分かったらお知らせします。
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