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吉野 千代乃_JOURNEY TO LOVE ◇ 2007年 12月 05日
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今日取り上げるアーティストは吉野 千代乃。10月に4枚目となるアルバム『Montage』(1988年)を紹介したんですが、吉野 千代乃を初めて聴いたアルバムでした。BOOK OFFで安く購入出来たので、聴いてみて興味を持ちました。調べてみると、林 哲司が彼女のアルバムをプロデュースしていることを知り、ずっと探していたんですが、念願が叶って今回入手出来ました。そのアルバムが、今回紹介する通算8枚目となるアルバム『JOURNEY TO LOVE』(1992年)です。

ヒット曲こそありませんが、ソウルフルな歌声が魅力である吉野 千代乃と林 哲司のコラボですから、聴く前から良いだろうなと思っていましたが、実際良かったですよ(笑)
92年という時代背景もあって、内容はブラック・コンテンポラリー色の強く、打ち込み主体ですが、大人向けのサウンドのAOR風アルバムに仕上がっています。林 哲司は全10曲中8曲の作曲、5曲のアレンジに関わっています。今聴いても違和感のないAORアルバムですね。

『吉野 千代乃 / JOURNEY TO LOVE』
01. Journey To Love
02. I LOVE ALL
03. STATION
04. 時計を見ないで
05. Driving In The Rain
06. Into Tomorrow ~幸せになれる?~
07. 口うつしの未来
08. SHADOW ~海の影、愛の陰~
09. NAKED MOON
10. Precious

ラテン風AORナンバー01。打ち込みによるグルーヴにホーン・セクションが絡んで、軽快なポップ・ナンバーに仕上がっています。サビのメロディーがキャッチーで、林 哲司らしいですね。

ブラック・コンテンポラリー色の強いミディアム・ナンバー02。いわゆる"渋い曲"という言い方がピッタリな1曲です。林 哲司のアレンジ・センスが光る1曲。今 剛のギターも、いかにもらしくて良いですね。

しっとりとしたバラード・ナンバー03。打ち込みによるサウンドが、地味な印象を与えず聴き易いサウンドにしています。アコースティック・ギターの名手・笛吹 利明のプレイによるガット・ギターの音色が美しいです。

CITY POP風なミディアム・スロー・ナンバー04。アレンジは小倉 泰治なんですが、これが私好みのボッサ風のアレンジで、お気に入りの1曲です。山木 秀夫(ds)、芳野 藤丸(g)、美久月 千晴(b)という渋い面子の演奏が最高です。作曲は吉野 千代乃と林 哲司の共作です。

ご機嫌なクルージング・サウンドの05。林 哲司の本領発揮といった感のある1曲ですね。クルージング・サウンドには不可欠な松原 正樹のギター・カッティングが最高に心地良いです。

グルーヴの効いたブラ・コン風ナンバー06。藤田 直生の作曲によるナンバーです。コーラス・ワーク(コーラス・アレンジは藤田 直生)が印象的です。松原 正樹のギター・ソロも聴き所です。

ポップな07は、中村 圭三の作・編曲によるナンバーです。アルバム中で最も明るくPOPな感じな曲に仕上がっていますね。キャッチーなメロディーが一層雰囲気を明るくしています。

この曲のハイライトと言っても大袈裟でないボッサ・ナンバー08。林 哲司の作・編曲によるナンバーですが、美しいメロディーとシンプルなアレンジの極上のボッサ曲ですね。松原 正樹のアコギのプレイ、間奏の林 哲司の口笛が曲を良さを強調しています。

AORなポップ・ナンバー09。林 哲司のメロディーに、小倉 泰治が素晴らしいアレンジを施した1曲。04のミュージシャンと同じですが、ギターが今 剛に替わっています。吉野 千代乃のコーラス・アレンジと多重コーラスも見事な仕上がりになっています。

スケールの大きなバラード曲10。林 哲司の作・編曲によるナンバーです。今 剛の泣きのギター・ソロが印象的です。

CDの帯に「ボーダーレス・ポップス - バラードからボサノヴァまで・・・。」と書かれています。
おそらくこういう音楽は、今の若い世代にはつまらないものかも知れません。しかし、私のように70年代~80年代のJ-POPに親しんだ者にとっては、どこか懐かしく心の和む曲が多く、大人が楽しめるアルバムに仕上がっています。特に林 哲司フリークには聴いて欲しいアルバムですし、そうでない方には上質なJ-POPアルバムとしてお薦め出来る1枚です。
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by kaz-shin | 2007-12-05 00:55 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by てつ at 2007-12-27 03:07 x
ごぶさたしてしまいました・・・。いつもコメントを書かせて頂きたい気持ちはあるのですが、自宅のパソコンでは書き込みできない状況でして、すみません!毎日更新をなさっているkaz-shinさんには、本当に敬服いたします。 さて、このアルバムですが、私も林哲司さんフリークということで所有しております。私は1曲目のJourney To Loveが特に好きです。このアルバムで作曲されている中村圭三さんは、ご存知かもしれませんが、林さんがプロデュースされていたバンド「DARTS」のメンバーですね。DARTSのほうも、当時、「第2のオメガトライブ」として売り出していたのでファンでした・・・
Commented by kaz-shin at 2007-12-28 00:54
てつさん、こんばんは。ご無沙汰しておりました。
お元気そうで何よりです。この度は沢山のコメントありがとうございました。

中村圭三さんがDARTSのメンバーだったのは知っていたんですが、
実はDARTSの音楽を聴いたことが無いんですよ。林 哲司フリークと
名乗っておきながら恥ずかしい限りですが・・・(笑)
DARTSの音源で今でも聴くことはできますかね?
1988年頃のデビューですからCDでリリースされているとは思いますが・・・。
ぜひ聴いてみたいです。林さんも入れ込んでたようですしね。
Commented by Kenny U at 2008-01-01 19:27 x
吉野 千代乃さんですが
我が家にはCDアルバムが五枚あります。
『Rain Ballade』(1986)『SLOW DANCE』(1986)
『Say Good-Bye』(1987)『Montage』(1988)
初期の四作品に加えて『JOURNEY TO LOVE』(1992)

何故、間が飛んでいるかは、
kaz-shin さんもおわかりかと…(笑)

…と言う事で、林 哲司 関連ですが、
菊池桃子のアルバムも
彼がプロデュースしているんですよねー。
去年ブックオフで菊池桃子の80年代のCD
三枚、買いましたよー。
Commented by kaz-shin at 2008-01-02 20:57
Kenny Uさん、コメントありがとうございます。
吉野さんの洋楽カヴァー集『Songs For You』も聴いてみたいと思ってます。
林哲司さんとは無関係ですけど・・・(笑)

菊池桃子さんのアルバムは良いですよね。歌が下手だの言われますが、
私は丁寧に歌を歌っているので不快感を感じたことはありません。
菊池さんの楽曲は、ラムー以外全て林さんの書いた曲なので、林さん好きには
たまらないです(笑)
Commented by Kenny U at 2008-01-03 13:39 x
私は、
「悲しみがとまらない」と
「真夜中のドア(Stay With Me)」は
彼の最高傑作だと思っています!

何年か前ですが、
『林哲司 全仕事』という研究本も出ましたよね!

話は変わって、
吉野さんのカヴァーCD『Songs For You』も
聴いた事はあります!
選曲がお洒落だし、演奏もピアノ伴奏だけのシンプルな
アレンジの曲があったりで、鍵盤奏者の私好みでした…
(これは、当時レンタルで聴いただけで
買いもれていたのでブックオフで見つけた時は
ゲットしたく思っています)
Commented by kaz-shin at 2008-01-04 00:47
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私も「真夜中のドア」で衝撃を受けた一人でした。その前から林さんの名前も
作品も知っていましたが、これほど震えに近い衝撃を受けたのは「真夜中のドア」が
最初でしたね。

もちろん「林哲司 全仕事」は私の大切な1冊ですよ(笑)
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