Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
竹内 まりや_Souvernir ◇ 2007年 12月 14日
e0081370_21365183.jpg 

朝起きて雨が降っていると気分が滅入りますよね。ましてや寒い時期の雨は、灰色の空模様だけでも暗い気分になりそうで好きではありません。まさに今日の東京地方はそんな朝でした。
いつも通勤時には携帯音楽プレイヤーで好きな音楽を聴いているのですが、今朝はそんな憂鬱な気分を晴らしてくれるようなアルバムが聴きたくなります。
そこで今朝チョイスしたのが竹内 まりやの18年7ヶ月ぶりライブの模様を収めた2000年11月にリリースされた『Souvenir』です。

個人的にはライブ盤というのをあまり聴きません。嫌いという訳では無いのですが、ライブというのは会場で味わってこそという思いが強いので、ライブ盤というのは本当に数える位しか所有していません。しかし、竹内 まりやのライブ盤となれば話は別です(笑)
まず、18年7ヶ月ぶりのステージというだけでもライブ盤として残す価値はあります。そして、公私共にパートナーである山下 達郎が絡んでいるのですから、あの達郎のライブ・アルバム『JOY』で聴くことの出来るような高いパフォーマンスと素晴らしい録音は保障されているようなものですから・・・。

記念すべきライブをサポートしているのは、御大・山下 達郎を筆頭に青山 純(ds)、伊藤 広規(b)、佐橋 佳幸(g)、難波 弘之(key)、重実 徹(key)、土岐 英史(sax)、三谷 泰弘(cho)、国分 友里恵(cho)、佐々木 久美(cho)の総勢10名。いわゆる達郎バンドですね。この面子をバックに生で歌うわけですから、彼女が緊張したのは至極当然ですよね。でもそれ以上にレコーディング時の演奏と遜色のない演奏で歌えたのですから、気持ちも良かったでしょうし、幸せだったろうと思います。
それにしても達郎のアレンジは凄いの一言ですね。レコーディングでは、時間をかけて緻密に計算されたアレンジを施す達郎の拘りも生演奏ではそうはいきません。いかに生演奏でレコーディングのオケに近い形でオーディエンスに届けるかを考慮した、本当に素晴らしいアレンジだと思います。もちろんそのアレンジを現実のものにする素晴らしいミュージシャンの存在も大きいですね。

『竹内 まりや / Souvenir』
01. アンフィシアターの夜
02. 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)
03. Forever Friends
04. マンハッタン・キス
05. 五線紙
06. 元気を出して
07. カムフラージュ
08. プラスティック・ラブ
09. 駅
10. リンダ
11. 不思議なピーチパイ
12. SEPTEMBER
13. J-Boy
14. LET IT BE ME
15. Closing~純愛ラプソディ(Instrumental)

場内に紹介ナレーションが流れて始まる01は、ライブのオープニングに相応しいナンバー。アルバム『Variety』(1984年)に収録されていたナンバーで、イントロから青山 純のタイトなドラミングと、達郎のギターの演奏にヴォルテージが上がってしまいます。初めて聴いた時、竹内 まりやの声が変わったのかとちょっと不安になりましたが・・・(笑)

どこが好きかと問われても、うまく答えられないのですが、何故か好きなナンバー02。ふと気が付くと口ずさんでしまっていたりする曲です。私にとって竹内 まりやの書く曲って、知らないうちに自分の中に溶け込んでしまっているような曲が多いです。理屈抜きで聴ける音楽なんでしょうね。アルバム『Quiet Life』(1992年)に収録されていました。

親友を歌った03。歌詞の中のような関係の友達って、男女を問わず皆一人はいるのではないでしょうか?歌詞が沁みるナンバーです。曲の最後にビートルズの「With A Little Help From My Friends」の一節が挿入されていますが、そんな茶目っ気が楽しい曲ですね。アルバム『Quiet Life』に収録されていました。

不倫の歌04。一般的に"不倫"と言うとドロドロとしたイメージがありますが、竹内 まりやのこの歌にはそんなイメージはありません。"不倫"が決して良いことだとは思いませんが、自分を開放し、自由な気持ちにさせてくれる相手がたまたま既婚者だった・・・というケースもあるんだろうなと、不思議にこの曲を聴いているとそう感じてしまいます。人気の高い曲ですね。同じくアルバム『Quiet Life』からの1曲。

私が初めて安部 恭弘の名前を知った記念すべき曲05。1980年のアルバム『Love Songs』に収録されていた曲です。決して目立つような曲ではないのですが、聴き込むほどに味わい深くなる曲ですね。シンプルな演奏なんですが、それがこの曲の良さを際立たせている気がします。

薬師丸 ひろ子へ提供した名曲06。良い曲ですね~。山下&佐橋によるアコースティック・ギター・プレイが心地良く、重実 徹のオルガンに聴き惚れますが、1番の聴き所は最後のコーラス・パートでしょうね。三谷 泰弘、国分 友里恵、佐々木 久美の3人の声の相性も抜群で、素晴らしいコーラス・ワークを聴かせてくれます。達郎のアレンジが絶妙ですね。アルバム『Request』(1987年)から。

録音済みの達郎の多重コーラスを使った07は、サビのメロディーが秀逸なナンバーです。1998年にリリースされたシングル曲です。達郎のコーラスが入ると何故か安心するのが不思議です。

私が竹内 まりやの曲の中で最も好きな08。名曲ですね。村田 和人もこの曲がかなりお気に入りだとか・・・。青山、伊藤そして達郎によるリズムのコンビネーションが最高に格好良いナンバーです。達郎の『JOY』の中の達郎ヴァージョンも相当格好良かったですが、本家の歌は格別です。土岐のサックスもエモーショナルですし、圧巻は何と言っても終盤のコーラス・リフ部の達郎のヴォーカルでしょう。鳥肌が立つような素晴らしい喉を披露しております。凄い人ですね、達郎は!何回聴いても全く飽きない曲です。アルバム『Variety』に収録されており、12インチ・ヴァージョンもリリースされた曲です。

初めて聴いた時に、あまりに切ない歌詞とメロディーに感動した09。これも凄い曲ですね。こういう曲は、ユーミンにも尾崎 亜美にも書けないタイプの曲で、竹内 まりやならではの曲と言えるのではないでしょうか。シンセによるストリングスの美しさが際立っています。オリジナルよりもこのライブでの竹内 まりやの歌の方が一層切なくて好きなんです。アルバム『Request』からで、元々は中森 明菜への提供曲ですね。

10からはアンコール曲です。まずはアカペラによる10は、アン・ルイスが桑名 正博との結婚の時にお祝いの曲としてアン・ルイスに提供した曲です。達郎と3人のコーラス隊の見事なコーラスが聴き所ですが、やはり凄いのは達郎のマウス・ベース・パートですね。1番難しいパートを難無くこなしております。1981年のアルバム『Portrait』に収録されていました。

1980年の4枚目のシングル曲としてリリースされ、化粧品のCMとのタイアップでヒットした11。加藤 和彦らしいキャッチーでポップなメロディーは、27年経った今聴いても色褪せていませんね。

11からメドレー形式で始まる12は、1979年の3rdシングル曲です。林 哲司の代表曲のひとつとも言える作品ですね。達郎のギター・カッティングと佐橋のギター・ソロのコンビネーションが最高です。それにしても青山 純のバスドラは本当に良い音ですね(笑)

私の大好きな1979年のアルバム『University Street』に収録されていた、杉 真理作詞・作曲のPOP'N ROLLナンバー13。底抜けに明るい雰囲気とノリの良さが最高です。

ライブの最後を飾るのは、達郎とのデュエット・ナンバー14。フランスの代表的シンガー・ソングライター、ジルベール・ベコーの作品で、英語詞を付けてエヴァリー・ブラザーズが歌ってヒットさせた名曲です。おそらく達郎の選曲でしょうね。それにしても贅沢なデュエット曲ですね。こうなるとオリジナル曲でのデュエットというのも聴きたくなるのが人情というものです(笑)

アルバムのクロージングとしての15は、難波 弘之によるオルゴール風のインスト・ナンバーです。1994年のシングル曲でした。

このアルバムを聴くと心温まるのは、素晴らしい音楽はもちろんなんですが、飾らない竹内 まりやのMCがあるからだと思います。緊張の中においても飾らず素直な自分の言葉で喋っているのが微笑ましいです。そしてデュエット曲の前に達郎が「これからも竹内 まりやをよろしくお願いします。」という言葉も良かったですね。この言葉だけでも二人が良い夫婦であり、仕事上では最高のパートナーであるというのが伝わってきます。
次に竹内 まりやのライブがあるとしたら、その時は必ず足を運びたいと思います。チケットが取れるかどうかは分かりませんが・・・(笑)
[PR]
by kaz-shin | 2007-12-14 00:01 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(6) | |
トラックバックURL : https://musicave.exblog.jp/tb/6938767
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2007-12-14 06:01 x
竹内まりあさんって本当にkaz-shin さんも書かれてますけど口ずさみたくなる(←ここ意外に重要ですよね。今の大半の曲は若者でさえも口ずさめない曲調ばかりですもんね)親しみやすい曲を書きながら、よく詞を聴くとかなり女性の怖さや身勝手さをさらっと歌っている(他人に提供している)恐ろしい人ですよね(笑)でも今日本でも有数のシンガーソングライターと認知されている彼女ですが、今と全然違った80年代のアイドル・ポップという状況が無かったら今のステータスは無かったのではなかったと思う一人です。アイドル的売り方をされかなり不本意な音楽活動だった結婚前からマイペースで活動していき今のポジションを確立する過程にはアイドルに数々の名曲を提供するライターの存在としての彼女がいなかったら成り立たなかったですもね。(「駅」「元気を出して」「けんかをやめて」などのナンバーはその証左ですし)アイドルと言う存在が変質してしまうのは時代の趨勢で仕方ないと思いますが、様々な人から提供された詞や曲を歌う人がいないと言う事は結局、職業作詞作曲家・有能なシンガーソングライターが育たない音楽業界全体にとって不幸な事だなぁとこの人の曲を聴くたび思います。
Commented by しげぞう at 2007-12-14 10:40 x
こんにちは
僕もちょうど竹内まりや作品をUPしようとしているところでした
それにしてもこのアルバムは良いです良いです
同じく08プラスティック・ラブにやられた一人ですが
kaz-shinさんのおっしゃる「タツローコーラス」部分が本当にトリハダもんです
この曲何回聴いたか数えられないほどです
「JOY」バージョンと聴き比べてどちらも聴き応えありますが
なんといいましょうか
ここでのバージョンはすごく贅沢ですよね
竹内まりやのボーカルがあるからこそのタツローボイス
そうでしか味わえない極上感があると思います
Commented by kaz-shin at 2007-12-15 13:54
哲学者になりたい猫さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
まりやさんがアイドル系の歌手に曲を提供してきたことで、ソングライターとしての
実力を培ってきたことは事実ですね。
思えば歌謡曲というジャンルが確立されていた時代は、アイドルも含めシンガー(歌手)
が存在しており、曲に合わせてスタイル、表現方法などを変化させて聴く者を楽しませてくれてました。
いつの頃からか、誰もがアーティストを気取り始めてからJ-POPシーンがつまらないものに
なってしまった気がします。現在のJ-POPにおいても良い曲は沢山あるんですが、
間口が狭くなってしまった気がしてなりません。
結果、職業作家や有能なシンガー・ソングライターが育たない時代になってしまったのかも知れませんね。
自分のスタイル(単一なスタイルですが・・・)でしか歌わない、固執したアーティストが多くなってしまいましたね(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-12-15 14:01
しげぞうさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
しげぞうさんは『Denim』を取り上げたんですね。
後ほどゆっくり記事を拝見しようと思います。

やはり「プラスティック・ラブ」は良いですよね~。
私もこの曲になると繰り返し2~3回続けてリピートしてしまいます(笑)
音楽はもちろんのことですが、このライブ自体の雰囲気の良さが伝わってきて
普段はライブ・アルバムというのを左程聴かない私ですが、お気に入りのアルバムになっています。
それにしても達郎さんとまりやさんの良い関係(公私共に)が伝わってきますね。
恐るべき夫婦です(笑)
Commented by santaro at 2007-12-15 20:03 x
「プラスティック・ラブ」原曲のコーラスは
杉真理、伊藤銀次、村田和人。。意外に有りそうでナイ
組み合わせかもしれませんね。流石タツロウヤマシタ!
ステージで再現してくれないかなぁ~
「J-Boy」は杉真理さん自身のコンサートでも終盤に歌う
ノリの良い曲です。本人のライヴバージョンも聞きたいです
何で杉さんって提供楽曲の方が完成度が高いんでしょうか(笑)
オールセルフカバーの再録(もしくは全曲ライブレコード)
が望まれる方です
Commented by kaz-shin at 2007-12-16 09:00
santaroさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。ごめんなさい。
杉さん、伊藤さん、村田さんがコーラスで参加しているのは、「マージービートで唄わせて」ではないですか?
「プラスティック・ラブ」は達郎さん、まりやさん、大貫妙子さんだったと思います。

杉さんの提供曲に完成度が高いというのは、自身で歌うという縛りがない分、
自由に曲が書けるというところが大きいのかも知れませんね。
杉さんのセルフ・カヴァー・アルバムというのは面白いですね。
「ウイスキーが、お好きでしょ」とか歌うのを聴いてみたいです(笑)
<< 川村 結花_around th... ページトップ JOY with 亀渕 友香_JOY >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon