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渡辺 香津美_ROMANESQUE ◇ 2007年 12月 21日
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今回紹介するのは、1990年にリリースされた渡辺 香津美の『ROMANESQUE』です。1989年12月30日、オーチャード・ホールで開かれたライブの模様を収録した作品です。ブラス・アンサンブルをバックに、1930年代~1940年代に活躍し、ジプシー・スウィングという独自のジャンルを築いたとされるジャズ・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトのナンバーやお馴染みデューク・エリントンのナンバーを渡辺 香津美が演奏しています。渡辺 香津美のオリジナルは1曲も無く、単純にギターをプレイすることだけに専念した、ジャズ・ギタリスト"渡辺 香津美"を堪能出来る1枚になっています。

このライブには、井野 信義(b)、仙波 清彦(per)、吉田 美奈子(vo)に加え、松本 治(tb)の指揮・アレンジによる総勢14名のブラス・アンサンブルが参加しています。吉田 美奈子はスペシャル・ゲストとして1曲(「Caravan」)のみ参加です。

『渡辺 香津美 / ROMANESQUE』
01. Troublant Bolero (渦巻くボレロ)
02. Belleville
03. Minor Swing
04. Stompin' At The Savoy
05. Prelude To A Kiss
06. Black Beauty
07. I Didn't Know About You
08. It Don't Mean A Thing (スイングしなけりゃ意味ないね)
09. Solitude
10. Things Ain't What They Used To Be (昔は良かった)
11. Caravan
12. Take The "A" Train
13. In A Sentimental Mood

ジャンゴ・ラインハルトのナンバー01。渡辺 香津美のスパニッシュな生ギター、ブラス、仙波 清彦のパーカッションのアンサンブルが見事で、心地良い演奏が繰り広げられます。

02もジャンゴ・ラインハルトのナンバーです。明るいスイング・ナンバーで、楽しげに歌いまくる渡辺 香津美の生ギターが印象的です。仙波 清彦のドラムも見事ですね。

ジャンゴ・ラインハルトの代表曲として知られる03。井野 信義のベースもフィーチャーされていますが、とにかく渡辺 香津美の生ギターのプレイが素晴らしいナンバーです。ジプシー・スウィングと呼ぶに相応しいナンバーかも知れません。

ベニー・グッドマンでお馴染みですが、数多いアーティストに取り上げられている04。古き良き時代のJAZZの雰囲気を持っているナンバーです。この曲でも渡辺 香津美は生ギターを弾いていますが、まさに弾きまくっているという感じですね(笑)

デューク・エリントンのナンバー05。生ギターからフル・アコースティック・ギターに変わっています。何ともロマンティックなギターの音色とJAZZYなギター・プレイに酔いしれてしまいます。

エリントンのナンバー06と07はメドレー形式になっています。本来であればビッグ・バンドで演奏されていた曲を14人のブラス・セクションで表現するのですから、アレンジの松本 治は大変だったでしょうが、個人的には物足りなさを感じません。逆に渡辺 香津美のギターが際立って良かったのではないでしょうか。

08もエリントンのナンバーですね。仙波 清彦のパーカッションが大活躍するナンバーです。前半はギターとパーカッションのみの緊迫感溢れる演奏で、途中からスインギーなJAZZ演奏が繰り広げられます。

ムード漂う渡辺 香津美のギター・プレイが素晴らしい09。エリントンのナンバーです。一人で聴きたいナンバーですね。コーヒーでも良し、お酒でも良し、何か飲みながら一人で寛ぎたい時にはぴったりでしょう。

私の年齢になるとこのタイトルが妙に沁みる10。しみじみと「昔は良かった・・・。」(笑)

渡辺 香津美が最初に出会ったエリントン作品だという11。多くの人が知っている名曲ですね。この曲は何と言っても吉田 美奈子の素晴らしいヴォーカルに尽きる1曲です。

JAZZのスタンダード・ナンバーと言えるお馴染みの12。映画「スイング・ガール」のヒットで、若い人にも馴染みが深くなったかも知れませんね。この曲は当然ブラス・セクションが主役のナンバーですが、渡辺 香津美の滑らかな指の動きが目に浮かぶようなギター・プレイが圧巻です。

最後はエリントンの名バラード13。ギター1本で奏でられています。

先鋭的な渡辺 香津美の音楽、ギター・プレイも魅力ですが、このアルバムのようなJAZZYなギター・プレイも魅力に溢れていますね。つまりは、渡辺 香津美というギタリストは決して"枠に嵌らない"というのが大きな魅力なんでしょうね。
オリジナル曲を書き、アレンジし、演奏する渡辺 香津美も大好きなんですが、スタンダード曲を素晴らしい感性のギターで演奏するギタリスト・渡辺 香津美も良いですね。ジャズ・ギタリストとしての渡辺 香津美を満喫出来るアルバムとして大好きですし、お薦めの1枚です。
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by kaz-shin | 2007-12-21 00:21 | FUSION系 | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by ayuki at 2007-12-21 17:50 x
お邪魔いたします。
そう言えばこの作品くらい純粋にスタンダード・ジャズをプレイしている作品って最近は特に無いですね。エレクトリックなトリオもアコースティックなもの良いのですが、渡辺香津美さんのルーツはやはりこの世界かなと想います。
Commented by kaz-shin at 2007-12-22 03:00
ayukiさん、コメントありがとうございます。
仰るように、純粋にスタンダード曲をギタリストとしてプレイしているというのは最近少ないですね。
このアルバムは、ギターを弾くことに専念している分、ある意味リラックスした楽しげな演奏が聴けて大好きなんです。
本当に香津美さんの幅広いプレイ・スタイルには驚くばかりです。
天才と呼ばれていたのが今更ですが頷けます(笑)
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