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MOONRIDERS_Istanbul mambo ◇ 2007年 12月 25日
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今回紹介するのは、ムーンライダーズが1977年にリリースした『Istanbul mambo』です。以前紹介した鈴木 慶一の『火の玉ボーイ』(1976年)をムーンライダーズの1stとするならば、通算3枚目のアルバムになるようですね。
名前を知ってはいてもなかなか音楽に接する機会が無くて、最近になって中古盤等を購入して聴くようになったのがムーンライダーズなんですね。それまでムーンライダーズのメンバー達が、様々なJ-POPシーンで各々活躍されているのは当然知っていましたし、メンバーが参加したアルバムは結構聴いたことがあったのですが、ムーンライダーズとしてのアルバムを聴いたことがありませんでした。

たまたまBOOK OFFで『火の玉ボーイ』を見つけ、1976年という時代で洒落た音楽をやっている連中だなと感じてました。『火の玉ボーイ』の記事を書いた時に、いつもコメントを寄せて下さる"まるいチーズ"さんに『MOONRIDERS』(1977年)と本作を薦めて頂きました。以降BOOK OFF等で探していたんですが、先日やっと『Istanbul mambo』が500円で売られているのを見つけることが出来ました。

アルバムの中には中近東の雰囲気を漂わせるナンバーもあるのですが、ムーンライダーズのサウンドには常に都会的な匂いがします。無国籍なサウンドでありながらCITY POPなバンド、それがムーンライダーズ・・・そんな印象です(笑)

『MOONRIDERS / Istanbul mambo』
01. ジェラシー
02. 週末の恋人
03. さよならは夜明けの夢に
04. ビューティコンテスト
05. 女友達 (悲しきセクレタリー)
06. Beep Beep Be オーライ
07. ウスクダラ
08. イスタンブール・マンボ
09. ブラッディマリー
10. ハバロフスクを訪ねて

当時としてはかなり大胆な歌詞だったであろう01。歌詞の大胆さとは裏腹に耳に馴染むメロディーが印象的なポップ・チューンです。大野 方栄のコーラス、清水 靖晃のサックス、そして本作からメンバーとして参加している白井 良明のギターが大活躍しています。

岡田 徹がダミ声で歌っている02。軽快で洒落たナンバーなんですが、普通に歌って方が良かったような気もします。しかし、大野 方栄がデュエット形式で参加しているのが救いとなっています。岡田 徹のメロディー・センスが光る1曲。

ピアノ、エレピ、シンセのみで演奏されているロマンティックなバラード曲03。この曲も岡田 徹の作曲です。シンプルな演奏に多重録音を駆使した鈴木 慶一のヴォーカルがよくマッチしています。こういう曲を聴くと只者では無い連中が揃っているバンドというのを感じます。

何ともタイトルが印象的な04。コミカルな感じと軽やかさが独特な味となっているポップ・ナンバーです。武川 雅寛のヴァイオリンとメンバーのコーラス・ワークが聴き所ですね。

武川 雅寛の美しいヴァイオリンの音色が印象的な05。アコースティックなサウンドを軸にした美しいアレンジに仕上がっています。

橿渕 哲郎の作詞・作曲による06。鈴木 慶一と武川 雅寛の二人がリード・ヴォーカルで、キャッチーなメロディーと凝ったアレンジのマッチングが斬新です。演奏力の高さを感じる1曲で、鈴木 博文のベース・プレイが光ります。

有名なトルコ民謡に橿渕 哲郎が詩を付けた07。この曲も鈴木、武川のツイン・ヴォーカルです。一応トルコ風にはなっていますが、ムーンライダーズならではのアレンジという気がしますね。

何ともエキゾチックなアルバム・タイトル・ナンバー08。イントロだけ聴いているとインド音楽に傾倒していた頃のジョージ・ハリソンを彷彿させます。しかし、展開が次々と変わるまさに無国籍音楽といった感じですね。構成、アレンジ共に練られたナンバーです。スティール・ドラムで細野 晴臣がゲスト参加しています。

大都会の一場面を描いた歌詞ですが、どこか異国の匂いの漂うアレンジが面白い09。メロディー自体は親しみやすいものばかりなのに、アレンジが凝っていて色んな様相に変化するのが面白いですね。アイディアが豊富で、まるでビートルズ後期の音楽を彷彿させます。

ロシア民謡と演歌が合体したような10。武川の太い声が曲の雰囲気によく似合っています。シンセを巧みに使った1曲ですね。

1977年当時に、これだけ斬新なアイディアと高い演奏技術を有したバンドが存在したということに驚きを隠せません。凄いバンドだと思う反面、まだムーンライダーズ名義のアルバムはこのアルバムしか聴いたことが無いので何とも言えませんが、捕らえ所の無いバンドというのも感じました(笑)
個人的の凄く面白く、楽しく聴けたので今後も『MOONRIDERS』や評判の良い『NOUVELLES VAGUES』(1978年)も探して聴いてみたいと思っています。
万人に受けるバンドかどうかは疑問も残りますが、好きな人には嵌るバンドでしょうね。最後に、このアルバムを紹介してくれた"まるいチーズ"さんに感謝です。ありがとうございました。
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by kaz-shin | 2007-12-25 00:02 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by まるいチーズ at 2007-12-25 20:46 x
いや~よく見つかりましたねえ、京都ではまず無理です(笑)私もアナログ盤しか持ってませんよ。聴きこむと癖になりますよ(笑)02が好きでして、大野さんのお声がいいですね。
Commented by hisa at 2007-12-25 23:21 x
ムーンライダーズってバンドの音楽は、プロデュースや楽曲提供とちょっとイメージが違いますよね。私もDon’t Trust Over ThirtyというアルバムをDISK UNIONで新古でみつけて聞きましたが、まさにとらえどころがなくて万人にうけるとは言い難いと思いました。でもじっくり聞くと楽曲のセンスのよさ演奏力の高さがわかり、なるほどと思いますがなかなか積極的に買おうという気になっていません。
この連休は近所のBookOffで500円以下のCDを105円で売っていたのでまとめて買いましたが、その中で鈴木慶一がプロデュースした渡辺美奈代の「恋してるっていいね」と「My Boy」がありました。いままで1000円以下で見たことがなく、LPがあるしBOXが出るかもしれないと手を出さなかったのですが、迷わず買いました。この中にある鈴木慶一作曲の「抱いてあげる」は名曲ですよ。
Commented by kaz-shin at 2007-12-26 00:19
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
良いアルバムを紹介してくれてありがとうございました。
このアルバムは、たまたま仕事先にあったBOOK OFFで見つけました。
しかも500円でしたから、ラッキーでした。
私の住んでいる所は、車で30分~40分圏内にBOOK OFFが7件、GEOが4件あります。
これは自分でも恵まれている環境だなと思いますね(笑)
02は仰るように大野さんの声が良いですね。岡田さんの声との対比で余計そう思うのかもしれませんが・・・。
Commented by kaz-shin at 2007-12-26 00:25
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確かにムーンライダーズって捕らえ所の無いバンドですね(笑)
私もほんの少ししか聴いていませんが、アルバム毎に表情が変わっていそうな感じがしますね。
ただ、基本的にメロディー・センスは鈴木 慶一さんも岡田 徹さんも素晴らしいものがありますね。

渡辺 美奈代さんは実は聴いたことがありません。
hisaさんにお薦め頂いた以上、聴かねばなりませんね(笑)
昔から気にはなっていたんですよ。最初に買うならアルバムは何が良いですか?
Commented by hisa at 2007-12-26 22:08 x
「恋してるっていいね」ですね。「MyBoy」はアイドルっぽさが抜け切れてないですが、「恋してるっていいね」はすばらしいトータルアルバムになっています。歌はうまいとは言えないし線の細さはありますが、鈴木慶一のプロデュースで、私的には何度聞いても飽きない仕上がりです。
Commented by kaz-shin at 2007-12-27 00:27
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
早速お薦め頂いてありがとうございます。
『恋してるっていいね』ですね。手帳にメモりました。
明日以降、BOOK OFFへ行った時に探してみます。
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