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Summertime Fizz ◇ 2007年 12月 26日
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アルバム・タイトルとジャケット写真だけでは、「何と季節外れのアルバムを紹介しているんだ!」と思っている方も大勢いると思いますが・・・(笑)
今回紹介するのは、FUSION関連の記事が中心の音楽誌アドリブが企画したアルバムで、アドリブ誌の山崎 稔久氏が監修・選曲したコンピレーション・アルバム『Summertime Fizz』(2000年リリース)です。
このアルバムは、サブ・タイトルが"アドリブ・フュージョン・ヴォーカル・コレクション"となっており、ビデオアーツ・ミュージック・ブランドから大人向けの良質な作品の中から、特にお洒落な楽曲14曲がセレクトされています。ヴォーカル曲10曲、インスト4曲で構成されています。
選曲した山崎氏は"夏向き"を意識したようですが、私には決してそう感じません。むしろ冬という今頃の季節の夜のドライブのBGMにピッタリくると思っています。確かに爽やかな夏を彷彿させる曲もありますが・・・。
言い換えればFUSION系アーティストによるAORアルバムですね。

『Summertime Fizz』
01. Heaven On Earth / GENAI
02. I.G.Y. / RHYTHM LOGIC
03. San Juan Girl / RALPH MACDONALD
04. Kisses On The Wind / EAST BOUNCE
05. Sweet Love / RICKY LAWSON
06. That's The Way Of The World / RICHARD TEE
07. You Are My Heaven / JOHN TROPEA
08. A Candle / PATTI AUSTIN
09. Catch Of The Day / RALPH MACDONALD
10. My Problem Is You / LUIS CONTE
11. Fever / JOE SAMPLE
12. Change The World / JOHN TROPEA
13. Just The Two Of Us / RALPH MACDONALD
14. I Just Wanna Stop / CHRIS MINN DOKY

1999年にデビューした、シンガーのジェナイとマルチ・プレイヤーのオリヴァー・ウェンデルの二人によるハワイのユニット"ジェナイ"のナンバー01。デビュー・アルバムのタイトル・ナンバーのようです。何とも爽やかなサウンドは確かに夏向きという気もしますが、冬の夜の乾燥した澄んだ空気にもピッタリな1曲だと思います。ピアノ以外の楽器をオリヴァーが演奏しています。

お馴染みドナルド・フェイゲンの名曲のカヴァー02。マイケル・ホワイト(ds)、ブライアン・シンプソン(key)、ロン・スミス(g)、ドゥエイン・スミス(b)から成るスーパー・ユニット"リズム・ロジック"の1998年の1stアルバム『リズム・ロジック』からのナンバーです。実にオリジナルに忠実なアレンジが素晴らしいです。ヴォーカルがインゴクニートでも知られるメイザ・リークなんですが、本当に素晴らしい歌声です。

ラルフ・マクドナルドのインスト・ナンバー03。この曲は正直夏っぽいですね(笑) 1995年にリリースされた10年ぶりのソロ・アルバム『リユニオン』に収録されているナンバー。グローヴァー・ワシントンJrのサックスが実に心地良い音色です。

ジャズ・ベーシスト、鈴木 良雄が率いる"イーストバウンス"の1993年のアルバム『キスは風にのって』からのタイトル・ナンバー04。イーストバウンスは、鈴木 良雄(b)、野力 奏一(key)、セシル・モンロー(ds)、藤枝 雅裕(sax)の4人組。ゲスト・ヴォーカルの神谷 えりが素晴らしく、ロマンティックなAORナンバーになっています。曲は鈴木 良雄が書いています。

数多くの有名アーティストをサポートしてきた名ドラマー、リッキー・ローソンの1998年の初リーダー・アルバム『ファースト・シングス・ファースト』からの05。リッキー・ローソン、フィル・コリンズ、ネイザン・イーストの共作で、極上のAORバラードに仕上がっています。リード・ヴォーカルはシーン・ホルト、リッキー、フィル、ネイザンの3人の他にもドナルド・フェイゲン(p)、グレッグ・フィリンゲインズ(key)、アル・マッケイ(g)、グレッグ・ムーア(g)、ビル・カントス(cho)という豪華なメンバーが集結しています。これはお薦めの1曲です。

リチャード・ティーの1992年リリースの『リアル・タイム』から、アース・ウインド&ファイアーのカヴァーで、インスト・ナンバー06。エリック・ゲイル(g)、ウィル・リー(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、ラルフ・マクドナルド(per)が参加していますが、ワン・アンド・オンリーなリチャード・ティーのピアノのプレイとエリック・ゲイルのギター・プレイは流石です。どちらも故人というのが残念ですね。

ニューヨークを代表する名ギタリスト、ジョン・トロペイがウィル・リーとレイラ・ハザウェイのヴォーカルをフィーチャーした1999年のアルバム『レッツ・ゲット・イット・オン』からの07。ロバータ・フラック&ダニー・ハザウェイが歌って大ヒットしたナンバーのカヴァーです。娘が父親の歌をカヴァーするというのも興味深いですが、注目はとても白人とは思えぬ黒っぽいウィル・リーのヴォーカルと流麗なトロペイのギターですね。

パティ・オースティンの1998年のアルバム『ストリート・オブ・ドリームス』からのナンバー08。美しいバラードナンバーですが、この人の歌の上手さは格別ですね。この曲など冬の夜にぴったりなロマンティックなナンバーだと思います。カーク・ウェイラムのサックスが渋いです。

ラルフ・マクドナルドの1998年のアルバム『ポート・プレジャー』からのインスト・ナンバー09。スティール・ドラムが主役な曲なので、これはもう夏向きのナンバーです(笑)

キューバ出身のパーカッショニスト、ルイス・コンテの1995年のアルバム『ザ・ロード』からの10。ゲスト・ヴォーカルにジャクソン・ブラウンを迎えています。西海岸のAORサウンドといった雰囲気ですが、途中スペイン語で歌われている部分もあってジャクソン・ブラウンの曲にしては珍しいタイプの曲かも知れません。

お馴染みジョー・サンプルがレイラ・ハザウェイをフィーチャーして作られた1999年のアルバム『ソング・リヴス・オン』からのナンバー11。グルーヴィーなJAZZといった雰囲気が渋いナンバーですね。これは絶対に夏向きだとは思いませんね。往年の名曲のカヴァーですが、レイラのヴォーカルとカーク・ウェイラムのサックス、そしてジョー・サンプルのピアノのバランスが絶妙な1曲です。"渋い"という言葉以外に当てはまる言葉が思い付きません(笑)

ジョン・トロペイの1998年のアルバム『チェンジ・ザ・ワールド』から、エリック・クラプトンやワイノナでお馴染みの名曲をインストでカヴァーしている12。ギターに酔いしれてしまう1曲です。

FUSIONファンのみならず、AORファンにもお馴染みのグローヴァー・ワシントンJrの1981年の名盤『ワインライト』に収録されていた名曲を、ラルフ・マクドナルドがセルフ・カヴァーした13。1996年リリースの『ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス』から。デニス・コリンズという人がヴォーカルなんですが、これが結構良いんです。割とあっさり歌っているんですが、これが演奏とマッチしていて心地良いですね。

このアルバムで初めて知ったのですが、クリス・ミン・ドーキーというベーシストの1999年のデビュー・アルバム『ミン』からのナンバー14。なんとジノ・ヴァネリの名曲をレイラ・ハザウェイが歌います。テンポを落としたゆったりしたアレンジがJAZZYで、大人の為の1曲という感じです。間奏でのデヴィッド・サンボーンのサックスが素晴らしいです。このクリス・ミン・ドーキーというベーシストには注目したいですね。プレイも本当に素晴らしいです。

何曲か夏っぽい曲があるのですが(それが当然と言えば当然なんですが・・・笑)、アルバムの中からヴォーカル曲だけ10曲を取り出して聴けば、かなり洒落たヴォーカル・コンピレーションになります。しかも夏に限らずオール・シーズン楽しめると思います。
曲も有名なものが多いので、AORファンにも気に入ってもらえるのではないかと思います。興味があったら聴いてみて下さい。お薦めの1枚です。
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by kaz-shin | 2007-12-26 00:02 | Compilation / Cover | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by たにぴ@もまゆきゅ at 2007-12-27 18:55 x
クリス・ミン・ドーキー。今年初めにソロ・アルバム出たんです。
これは、Kaz-shinさん好みではないかも知れないですが、
ぼくは兎に角、うさぎにつの、好きで…。
今日のリンクはそんなわけで、
うちのblogのクリス・ミン・ドーキーの日にしてみました。
Commented by kaz-shin at 2007-12-28 01:37
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
3月の記事拝見しました。聴いてみたいですね。
このアルバムでクリスを知ったんですが、アレンジのセンスも抜群ですし
アップライト・ベースのプレイも素晴らしく驚きました。
情報ありがとうございました。今年のリリースなら入手可能でしょうから、
ぜひ聴いてみたいと思います。
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