今回紹介するのは、寺尾 聰が1983年12月にリリースした『Atmosphere (Reflections 2)』です。寺尾 聰名義では通算3作目となるようです。以前、『Re-Cool Reflections』を紹介したのですが、何時頃紹介したのかを調べてみると2006年12月30日でした。ほぼ1年前なんですね。どうも私の中には年の暮れになると寺尾 聰が聴きたくなる"何か"があるのかも知れません(笑)
1981年4月にリリースされたモンスター・アルバム『Reflections』から2年半以上の間隔を置いてのリリースでしたから、『Reflections』ほど話題にもなりませんでしたし、セールス的にもいまひとつだったように記憶しています。あれだけアルバムが売れたのですから、すぐにでも次のアルバムをリリースする方向で動くのが普通なんでしょうが、これだけ間隔が空いたのはプレッシャーがあったのか、あるいは逆に売れたのはたまたまだと考え、ほとぼりが冷めた頃に自分の音楽にじっくり取り組みたかったのか・・・。どちらだかは定かではありませんが、私はおそらく後者だったような気がします。
それはこの『Atmosphere (Reflections 2)』を聴けば、『Reflections』の時と何ら変わらない寺尾 聰の音楽の世界がそこに存在するからなんです。ヒット・シングルこそありませんが、サブ・タイトルに"Reflections 2"と付いているのも頷ける内容です。
全曲、作詞は有川 真沙子、作曲は寺尾 聰、編曲は井上 鑑。参加しているメンバーは、井上 鑑(key)、林 立夫(ds)、高水 健司(b)、今 剛(g)、浜口 茂外也(per)、数原 晋(tp)、ジェイク・H・コンセプション(sax)というお馴染みのメンバーです。
『寺尾 聰 / Atmosphere (Reflections 2)』
01. 飛行少年
02. Long distance Call
03. 雨の風景
04. まさか・Tokyo
05. 砂の迷路
06. 夏嵐
07. 今夜でピリオド
08. 回転扉
09. 終着駅
10. Passing Summer
軽快な3連符のナンバー01。アレンジがJAZZYで落ち着いた大人の雰囲気を醸し出しています。短い曲ですが、アルバムの冒頭に3連符の曲を持ってくるというのが面白いですね。
メロディー、アレンジ共にAOR風な仕上がりの02。キャッチーでどこか懐かしさを感じるメロディーが寺尾 聰らしいナンバー。メリハリのある井上 鑑のアレンジが見事です。
渋いミディアム・バラード曲でメロウなナンバー03。メロディーとアレンジのマッチングが絶妙な1曲です。クレジットには載っていませんでしたが、美しい女性コーラスが入って良い雰囲気に仕上がっています。
タイトルからCITY POPな04。軽やかなポップ・チューンです。前作の「渚のカンパリ・ソーダ
」を彷彿させます。アルバムを通して感じることですが、寺尾 聰のヴォーカルが前作よりも力が抜けていて、本作の方が聴きやすくて心地良いと感じます。
ちょっと古めかしい感じのメロディー・ラインを持ったバラード曲05。GS全盛時代を思い出させるようなメロディーなんですが、アレンジのおかげでお洒落な感じの仕上りになっています。高水 健司のベース・プレイが光る1曲です。
前作で言えば「ルビーの指環」タイプの06。寺尾独特のどこか懐かしさを感じるメロディーのナンバーです。イントロのアレンジはまさに"嵐"を感じさせ、井上 鑑のセンスの良さを感じます。
ブラスと取り入れ、今 剛のギターが印象的なポップ・ナンバー07。CITY POP風の軽快なナンバーで、個人的にはかなりお気に入りの1曲になっています。
スケールの大きいナンバー08。様々な人が通る回転扉。そこには色んな人生があることを歌っています。曲の終盤の今 剛のギター・ソロが圧巻です。
一昔の歌謡曲のようなタイトルの09。寒々しい感じのメロディーと重たいアレンジが独特で、冬のワン・シーンを上手く表現しています。井上 鑑らしいアレンジの1曲ですね。
夏の終わりの淋しさを感じる美しいメロディーが印象的な10。これは良いバラードです。前作には無かったタイプの曲で、これも私のお気に入りの1曲になっています。
収録曲を曲毎に見れば、前作『Reflections』の方がインパクトが強いと思います。しかし、アルバムをトータル的なバランスとかカラーは、本作の方がまとまりがあって個人的には結構好きです。
聴き込めば聴き込むほどに味わい深いアルバムだと思います。はっきりと言えるのは、寺尾 聰の世界が広がっていることですね。ふと感じたんですが、寺尾 聰の歌声って冬に似合っている気がするんですよね。夏っぽい歌でもさほど暑い雰囲気を感じませんし、冬の歌の方がしっくりきているように思います。現在では入手困難なアルバムだと思いますが、機会があったら聴いてみて下さい。
1曲目の「Habana Express」で度肝を抜かれましたf(^^;
第2弾も出ているとは知りませんでした。
寺尾さんの、大人な世界観…機会があったら聴いてみたいです!
1曲目。2分半程の短い曲ですが、大好きです。歌詞に出てくるマリブ、マジョルカ、スリランカ、セイシェル、……。地図で探しました(笑)。
彼が役者だからでしょうか、それぞれの曲が、あるときは短編小説のような、あるときは長編映画のような、不思議な感じがします。
どうしても寺尾さん=『Reflections』というイメージが強いと思いますが、
このアルバムもなかなか良いですよ。
ただヒット・シングルが無い分インパクトに欠ける感じがするだけで、作品としては
『Reflections』に劣らないと思いますよ。まさに大人の音楽といった感じですね。
機会があればぜひ聴いてみて下さい。
いわともさんもこのアルバムお持ちだったんですね。
私も音蔵盤を持っています。
どうしても"寺尾ブーム"が去った後の作品なので、私の周りにもこのアルバムまで
聴いていた人は少なかったですね。
でも良いアルバムで大好きな1枚です。ヴォーカルだけなら、力が抜けた感じがする
このアルバムの方が好きですね。
もし、お暇がおありでしたら、Standardのレビューもしていただけると嬉しいです。
実は『Standard』は聴いたことが無いんですよ。気になっていて探してはいるのですが、
なかなか見つかりません。もし、CDを見つけた時は必ずレビューします。
今は期待に添えなくて申し訳無いのですが・・・。
気長に待って頂けると嬉しいです。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
今年出場するんですね。個人的には「ルビーの指環」よりも
「SHADOW CITY」か「出航 SASURAI」を歌って欲しかったのですが・・・。
おそらくバックのメンバーは、Re-Coolのレコーディング・メンバーだと予想していまして、
今から31日が楽しみです。
記事にも書きましたが、『Reflections』から2年半もの間隔が空いたことで、
いわゆる熱の冷めた状態で聴くと、萎んでしまうという感じになるかも知れません。
しかし、紛れも無く寺尾さんの世界が広がっていますし、歌自体はこのアルバムの方が
自然な感じです。ただし、インパクトは『Reflections』の方が強いですね。
今日の紅白楽しみですよね。おそらくレコーディング・メンバーでしょうね(笑)
独特な世界を持っている寺尾さんですから、好き嫌いがはっきり別れるタイプの
アーティストかも知れませんね。
『Reflections』はインパクトが強烈だったので、逆に2を聴くと違った印象を持つかも知れませんね。
なかなか再発されませんが、可能性はあると思っています。
その際はぜひ聴いてみて下さい。
今年1年、本当にお世話になってありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。
良いお年をお迎え下さい。
3拍子の曲ではありませんから。。。
3拍子は、ズンタッタ ズンタッタ~
3連符は、ツッツタッタツッツタッタ~
ちなみに、応援団がよくやる「三・三・七拍子」は
楽典上、4分の4拍子の曲と言うことになります。

