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倉橋 ルイ子_倉橋 ルイ子 ◇ 2007年 12月 28日
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今回紹介するのは、倉橋 ルイ子の1992年リリースのベスト・アルバム『倉橋 ルイ子』です。以前"CD化してくれ!"のカテゴリで、1984年リリースのミニ・アルバム『Never Fall In Love』を紹介しました。実は倉橋 ルイ子で所有しているアルバムは、このアナログ盤のミニ・アルバムだけでした。機会があればCDで購入したいなと思っていたんですが、中古店ではなかなか見つけることが出来ずにいました。そしてやっと出会えたのがこのベスト盤でした。

正直なところ、倉橋 ルイ子に関しては詳しいことを知りません。1981年に『ガラスのYEATERDAY』でデビューし、80年代に活躍した歌の上手いシンガーであることくらいの知識しかありませんでしたし、このベスト盤で彼女の作品に初めて触れると言って良いかも知れません。実際に聴いてみて感じたのは、確かに歌は抜群に上手い人だということです。特に昔から定評のあったバラード系の曲では、上手さが際立っている感じがしますね。シングル曲中心のベスト盤だけではなくオリジナル・アルバムも聴いてみたいのですが、なかなか見つけることが出来ないでいます。

『倉橋 ルイ子 / 倉橋 ルイ子』
01. ガラスのYESTERDAY / 作詞:岡田 富美子、作曲:網倉 一也、編曲:船山 基紀
02. Never Fall In Love / 作詞:竜 真知子、作曲:林 哲司、編曲:井上 鑑
03. 風の恋人 / 作詞:来生 えつこ、作曲:網倉 一也、編曲:萩田 光雄
04. 哀しみのバラード / 作詞:岡田 富美子、作曲:鈴木キサブロー、編曲:萩田 光雄
05. Long Good-bye / 作詞:岡田 富美子、作曲:鈴木キサブロー、編曲:川村 栄二
06. さよならの微笑 / 作詞・作曲:大貫 妙子、編曲:萩田 光雄
07. 海岸電車 / 作詞:岡田 富美子、作曲:大野 克夫、編曲:萩田 光雄
08. December 24 / 作詞:竜 真知子、作・編曲:林 哲司
09. 罪な雨 / 作詞:来生 えつこ、作曲:来生 たかお、編曲:星 勝
10. je t'aime / 作詞・作曲:福島 邦子、編曲:船山 基紀
11. ざわめきを離れて / 作詞:竜 真知子、作曲:網倉 一也、編曲:奥 慶一
12. ラストシーンに愛をこめて / 作詞:岡田 富美子、作曲:鈴木キサブロー、編曲:若草 恵

デビュー曲01。良い曲だとは思うのですが、70年代の歌謡曲風という印象が強いですね。勝滑舌もしっかりしていますし、歌唱力はかなりのものだと思います。

個人的の思い入れが強く、名曲だと思っている02。以前紹介したミニ・アルバムでは、林 哲司のリ・アレンジ・バージョンが収録されていましたが、ここではオリジナル(だと思うのですが・・・)の井上 鑑のアレンジ・バージョンです。井上 鑑らしい変化に富んだアレンジが印象的ですし、やはり洋楽のエッセンスが散りばめられた林 哲司のメロディーが秀逸です。こういうメロディーが彼女に1番似合うような気がするのですが・・・。今 剛らしさ全開のギターが聴き所です。

歌謡曲風な03。CITY POP色が色濃くなっていた80年代において、こういうタイプの曲は少々辛かったかも知れませんね。曲自体は悪くないですが、どうも70年代に山口 百恵が歌っていた歌謡曲といった印象を受けてしまいます。

04も03同様、山口 百恵が歌っていそうなマイナーなバラード曲ですね。当時の制作スタッフがポスト・山口 百恵を狙っていたんではないかと勘ぐってしまいます。70年代の曲として聴いていたら不自然を感じませんが・・・。

鈴木キサブローの作曲のナンバーでは、アルバム中最もポップで洒落た感じの05。ただ、どうしても歌謡曲の流れを汲んでいる感じは否めません。

独特な世界観の06は大貫 妙子の作品です。これは良い曲ですね。暗い印象がありますが、倉橋 ルイ子の素晴らしい歌声が耳に残る1曲です。古臭さを感じないメロディー・ラインに大貫 妙子のセンスを感じます。

大野 克夫作曲の07。この曲も70年代の歌謡曲風なナンバーです。

林 哲司の作・編曲による08。林 哲司の書いた作品の場合、イントロから他の曲とは印象が全く異なります。キャッチーなメロディーのポップスという感じが強く、こういう曲の方が倉橋 ルイ子が良さや上手さが数段映える気がしますね。

来生姉弟らしい作品09。何度も書いていますが曲自体は決して悪くないですし、倉橋 ルイ子の歌も素晴らしいのですが、POPS志向が強かった80年代においてはヒットさせるには難かったタイプの曲だと思います。

福島 邦子の作品10。時代を意識した船山 基紀のアレンジと、福島 邦子らしい世界観が見事にマッチした曲だと思います。決してポップな感じではないですが、それまでの山口 百恵路線ではなく、中森 明菜路線に変わったといった感じでしょうか。

美しいスロー・バラード11。奥 慶一のアレンジが素晴らしく、倉橋 ルイ子の歌の上手さを引き出した網倉 一也のメロディーもこの曲に限ってはすごく良いなと思います。

鈴木キサブロー作曲の12。この曲は良い曲ですね。若草 恵のアレンジはいつもストリングスが美しいのが特徴ですが、この曲も例外ではありません。スケールの大きなバラードに仕上がっています。

レビューでも何度も書いていますが、80年代にしては曲調に歌謡曲風なものが多く、少し古臭い印象が強いのが残念です。歌が上手いだけに曲に恵まれれば、もっと売れた人でしょうね。シングル曲を集めたこのベスト盤しか聴いていないので、単純に判断してはいけないのでしょうが・・・。そういう意味でもオリジナル・アルバムを聴いてみたい気がします。
あくまでも個人的な感想ですが、倉橋 ルイ子には洋楽のエッセンスを聴かせたポップス系の曲の方が似合うような気がします。本当に歌が上手い人なので、ポップス系であればアップ・テンポでもスロー・バラーでも素晴らしい歌を聴かせてくれる気がしますね。林 哲司や大貫 妙子の書いた曲を聴くと、尚更そんな思いが強くなります。いずれにせよ、素晴らしいシンガーであることは間違い無いですね。
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by kaz-shin | 2007-12-28 00:41 | ベスト盤 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by まるいチーズ at 2007-12-29 22:47 x
こんばんは
今日から年末年始休です、また夜更かししたいと思います(笑)
倉橋 ルイ子さん、1枚だけ持ってます。シングル盤で「風に書いた手紙」、84年です。林哲司さんの曲で、関口宏さんが司会をしておられた世界食べちゃうぞ」という番組の挿入歌でした。
当時この番組が好きで毎週見ていたのですが、その中で使われていたこの曲が好きで買いました。林哲司さんの曲と倉橋さんの伸びやかな声がよく合っていてなかなか良い出来ですよ。歌、上手いですよね。
Commented by kaz-shin at 2007-12-30 02:17
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私も今日から休みですが、終日大掃除で終わってしまいました(笑)
明日も引き続き大掃除の予定です。

さて、倉橋さんは本当に上手いシンガーだと思います。その上手さゆえに
バラード曲が多くなってしまったのでしょう。制作スタッフの意向だとは思いますが。
私個人的には時代背景からも、もっとポップな感じの曲を歌っていれば
状況が違っていたのいかなとも思います。
林 哲司さんの書いたメロディーとの相性は良いですよね。
「Never Fall In Love」は名曲ですよ。
Commented by hisa at 2007-12-31 01:25 x
倉橋ルイ子はデビューアルバムの「Without Sugar」を持ってます。もちろんアナログレコードですが・・。これには、「ガラスのYesterday」と「Never Fall In Love」が入っています。歌はうまいし声も決してきらいではなかったのですが、バラードばっかりで2枚目は買いませんでした。(お金に余裕があれば買ったでしょうが・・。)kaz-shinさんのおっしゃるようにもっとPOPな感じをやっていれば私もフォローしていったと思います。ただこのアルバムは静かに聴きたいとき今でも時々聞きます。よくのびる声で歌もうまいし曲もいいですから。倉橋ルイ子のベストの作品だと思うのでこのアルバムもCD化してほしいですね。
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 02:23
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本当に歌が上手いのに地味な印象を受けるのは、やはりバラード曲主体だったからでしょうね。
時代的にCITY POP風な曲でも良かった気がするだけに、少し残念です。
ただ、オリジナル・アルバムはほとんど聴いた事が無いので、ぜひ『Without Sugar』も
聴いてみたいので、CD化というのは大賛成です。
Commented by Kenny U at 2009-05-19 00:25 x
デビューアルバム「Without Sugar」
探してみるとこれ我が家には
何故かこのCDがありましたーー!!

そこで、くらーいこのCDをずーっと聴いていて
その次に、80年代の思い出深いCD『night in N.Y./カンガルー』を
ながすと、思わず胸が熱くなりましたー!

これ、暗すぎーの「倉橋 ルイ子」CDのラストの曲のせいかも・・・
って思いながらここにコメント書いています。

Commented by kotaro at 2009-05-19 09:43 x
倉橋さんの歌はときどき聴きたくなります。
暗いという風評ですが、みゆき節でなし、どちらかというと
女性的な不潔な感じがしないので、生れ故郷の北海道夕張の
寂れ行く大地の哀しさ、それを体現してるのではないでしょうか。

新作を聴きたい。
CD化してくれ、でなくカムバックしてくれ! でしょうね。
今の時代、個のマーケットも成立しています。
いい音楽プロデューサーがつけば、この人の歌はさらに広がって
新しい世代の人にもファンが増えると思うのですが。
Commented by kaz-shin at 2009-05-19 23:08
Kenny Uさん、コメントありがとうございます。
カンガルー、懐かしいですね~。
倉橋さんに興味を持ったのは、林哲司さんのプロデュース作品からなんですが、
久しぶりに"歌い手"という感じのシンガーに出会った気がしました。
ポップスに止まらず、歌謡曲やシャンソン系に至るまで幅広い歌を歌える人という印象があります。
私も『Without Sugar』を聴くことが出来るようになったので、聴き込んだらまた記事にでも書きたいなと思ってます。
Commented by kaz-shin at 2009-05-19 23:21
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
倉橋さんは、何故か秋から冬にかけて無性に聴きたくなります。
理由は分からないのですが、私の中で倉橋さんの歌声=シャンソンというイメージがあるからかも知れません。
多分表現力の豊かさからくるイメージかも知れませんね。
現在でも活動を続けておられるようで、倉橋さんのような実力を持っているアーティストがまた脚光を浴びて、
新作を出せるような音楽環境になって欲しいものですね。
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