Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
中原 理恵_KILLING ME (Part 2) ◇ 2007年 12月 30日
e0081370_034283.jpg 

今回は、ブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズです。今年最後のPart 2シリーズとして選んだのは、1978年にリリースされた中原 理恵の2ndアルバム『KILLING ME』(過去の記事はコチラ)です。中原 理恵と言えば「東京ららばい」ですねが、このヒット曲を含み全10曲が収録されています。

このアルバムの特徴としては、アナログ盤でいうA面5曲が清水 靖晃、吉田 美奈子、山下 達郎、小林 泉美等が提供した曲で構成されているCITY POP SIDEといった趣きがあり、アナログ盤B面5曲が全て松本 隆と筒美 京平コンビによるもので歌謡曲SIDEといった趣きがあります。

やはり注目すべきは前半5曲のCITY POPな作品で、今聴いても古臭さを感じない素晴らしい楽曲が揃っています。特に吉田 美奈子と山下 達郎コンビの作品は秀逸ですね。残念ながらミュージシャン・クレジットが無いので詳しい参加ミュージシャンについては不明ですが、アレンジも清水 靖晃、山下 達郎、小林 泉美が手掛けていますので腕利き揃いなのは間違いないでしょうね。

『中原 理恵 / KILLING ME』
01. Killing Me (インストルメンタル) / 作・編曲:清水 靖晃
02. 溶けよ夢 / 作詞:中原 理恵、作曲:清水 靖晃、編曲:清水 靖晃・坂本 龍一
03. 個室 / 作詞:吉田 美奈子、作・編曲:山下 達郎
04. ドリーミング・ラブ / 作詞:吉田 美奈子、作・編曲:山下 達郎
05. By Myself / 作詞:中原 理恵、作・編曲:小林 泉美
06. 東京ららばい / 作詞:松本 隆、作・編曲:筒美 京平
07. ディスコ・レディー / 作詞:松本 隆、作・編曲:筒美 京平
08. 抱きしめたい / 作詞:松本 隆、作曲:筒美 京平、編曲:筒美 京平・梅垣 達志
09. SENTIMENTAL HOTEL / 作詞:松本 隆、作・編曲:筒美 京平
10. マギーへの手紙 / 作詞:松本 隆、作曲:筒美 京平、編曲:鈴木 茂・梅垣 達志・萩田 光雄

アコースティック・ギターとサックスで始まるインスト・ナンバー01。途中から美しいストリングスだけの演奏に変わります。

01からほぼメドレーのように始まる洒落たメロディーが印象的なミディアム・ナンバー02。中原 理恵の歌を当時は上手いと思いませんでしたが、今聴くとしっかり歌っていますね。間奏のローズのソロは坂本 龍一でしょうし、タイトなドラムは渡嘉敷 祐一ではないかと思います。良い曲です。

吉田 美奈子、山下 達郎コンビ作品03。ラテン色の強いアップ・テンポのポップ・チューンで、このギターのカッティングに、スリリングなソロは松木 恒秀に間違い無いと思います。ドラムは村上 秀一のような気がします。達郎のアレンジ、特にブラス・アレンジが素晴らしいなと感じる1曲です。

アルバム中1番好きな04も吉田 美奈子、山下 達郎のコンビによる作品です。これははっきり言って名曲です。1度は聴いて欲しい素晴らしいバラード・ナンバーです。フィリー・サウンドを意識したのであろうアレンジが素晴らしく、エレキ・シタールとグロッケンの使い方が実に達郎らしいです。素晴らしいのはアレンジばかりでなく、そのメロディーがたまらなく良いんですよ。

渋いミディアム・ナンバー05。メロディー、アレンジ共に小林 泉美のセンスが光る曲です。

06以降はガラリと雰囲気が変わって、シングル曲を中心とした歌謡曲SIDEになります。おそらく中原 理恵の1番のヒット曲であろう06。筒美 京平らしい曲ですね。とにかく憶えやすいキャッチーなメロディーながらインパクトの強い曲を書かせたら天才的な作曲家ですね。

06と同じスパニッシュな雰囲気を持たせたシングル曲07。70年代を象徴するような筒美 京平のアレンジが印象的です。

ビートルズのあの名曲のフレーズもちょっと顔を出す08。曲はちょっと古臭さを隠せないですが、アレンジは面白く仕上がっていますね。

歌謡曲SIDEで1番のお気に入りの09。洒落たメロディーの部分とベタな歌謡曲風なメロディーが入り混じった感じが面白いのと、アレンジにセンスを感じる1曲です。

10も確かシングル曲でしたね。3拍子から4拍子へと変わる変拍子のナンバーです。同じ筒美 京平作品でもアレンジャーが変わると当然ですが雰囲気も変わりますね。おそらくリズム・アレンジが鈴木 茂、コーラス・アレンジが梅垣 達志、ホーンとストリングス・アレンジが萩田 光雄といったところでしょうね。

このアルバムが発売された頃はアナログ盤A面ばかり繰り返して聴いてました。そして今も・・・(笑)
これほど前半5曲と後半5曲の色がはっきりと違うアルバムも珍しいかも知れませんね。とにかく01~05の作品の良さが光るアルバムです。制作側は意図的に二つのタイプに別けて、違った中原 理恵の魅力を聴かせようとしていたのかも知れませんね。現在は入手困難なようですが、もし見かけたらぜひ聴いてみて下さい。前半5曲だけでも聴く価値が十分あると思いますよ。
[PR]
by kaz-shin | 2007-12-30 02:06 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(4) | |
トラックバックURL : https://musicave.exblog.jp/tb/7017071
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2007-12-30 02:48 x
中原理恵さんも自分の中ではある種香坂みゆきさんと同じ過小評価の人というカテゴリーの中にいる人です。二時間ドラマなどで主役を張り、一方屈指のコメディアンヌであり歌も上手。そして子供心に頭のいい人だった印象があります。でも大ブレイクまでいたらず、それに香坂さんはいまだ現役で活躍の姿を見ることが出来ますが、中原さんは90年代初頭に表舞台からパタッといなくなってしまい彼女の価値も年々忘れられていってますもんね…。片面を一人の作曲家で統一し(時によってはA面B面それぞれ一人の計二人で書く)A面B面の色を分けると言う手法は80年代には河合奈保子さんがアルバム製作の際好んで使った手法でした。ひっくり返して聴くレコード時代の産物ですがその人の多様な側面を見せる味のある方法でしたね。それがCD時代になって消滅し、今やネット配信で一曲一曲の時代…。CDが全世帯にい普及した頃からアルバムにストーリー性が無くなってきた(スキップが簡単にできるようになったから)と言われたりしましたが、配信時代になるとますます「アルバム」という物が意味を失っていく…メディアは変わっていってもこの時代の良さはどう残していくのかもの凄い課題ですよね。
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 01:32
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
色んなブログを拝見してきましたが、あまり中原理恵さんを取り上げている所が無いので
あまり音楽好きな人には受け入れてもらえなかったのかなと思っていました(笑)
このアルバムの前半5曲は本当に素晴らしい楽曲が揃っていて、今でもよく聴きます。

アナログ盤のA面からB面への裏返しが、良い意味での一呼吸となり新しい気持ちで聴けたからこそ
A面とB面とで違う色を出せたのは事実だと思いますね。
CD時代になって01~05と06~10で色を変えてしまったら、なんとなくバランスが悪いですから・・・。
逆に言うなら、それだけ構成や曲順が重要になってきるんでしょうね。
ただネット配信で好きな曲だけを買うというのが主流になると、私のような年代の人間には
味気の無いものになってしまいますね。
Commented by アンクル・トム at 2008-10-05 19:37 x
お久しぶりです。
私もこのCDはA面を良く聴きました(CDが紛失してしまったので
今は聴けませんが・・・・)
数年前ソニーのオーダーメイド・ファクトリーで中原理恵の2作品
のCD化があり、そこで『Touch Me』を入手しました。
シングル曲を含まないデビュー・アルバムですが内容はとても充実していて飽きのこないものとなってます。(シブいかもです)
シングルの『東京ララバイ』よりもB面の『Touch Me』ばかり
当時は聴いていたので尚更ですかね(笑)。
それでは 遅くなりましたが ブログの3周年、そしてお誕生日
おめでとうございます。
これからも無理せずマイペースで続けて行って下さいね。



Commented by kaz-shin at 2008-10-05 22:46
アンクル・トムさん、こんばんは。お祝いのコメント本当にありがとうございます。
ご無沙汰しておりましたが、お変わりございませんか?

さて、中原さんのアルバムは、アナログ時代を含めてこのアルバムしか聴いたことがありませんでした。
OMFのデビュー・アルバムの復刻の時には気付かずに買いそびれてしまいました。
アナログ時代は、本当にA面ばかりを繰り返し聴いていました。
今はCDなので通して聴くようになって、筒美 京平サイドとも言える6曲目以降もそれなりに良いなと思っています。
中原さんが現役で活躍されている時には、然程魅力を感じなかったヴォーカルですが、
このアルバムでのヴォーカルは凄く良いなと思い、彼女の魅力を再確認したアルバムでもありました。
<< 加藤 和彦_Bolero Ca... ページトップ タモリ_ラジカル・ヒステリー・ツアー >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon