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加藤 和彦_Bolero California ◇ 2007年 12月 31日
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2007年も残すところ、今日1日となってしまいました。皆さんにとって2007年はどんな1年だったでしょうか?私は仕事も私生活もお陰様でとても順調でした。年末のご挨拶は最後にたっぷりと書かせて頂きます。

さて2007年の最後に紹介するアルバムを何にしようか悩みました。ちなみに2006年の大晦日には、南 佳孝の『SEVENTH AVENUE SOUTH』というシックな大人のアルバムを選びました。そして今年もやはり大人向けの渋いアルバムで締め括ろうと思い選んだのが、加藤 和彦が1991年2月にリリースしたアルバム『Bolero California』です。
あまり冬向きとは言えないかも知れませんが、その洒落たサウンドは違いの分かる大人向けのものです。静かな年末の夜にピッタリで、気分をリラックスさせてくれる上質なアルバムです。

プロデュースは勿論加藤 和彦で、全曲作詞が安井 かずみ、作曲が加藤 和彦なんですが、特筆しべきはアレンジが全曲ニック・デカロなんですね。そして録音とミックスがアル・シュミットという豪華さです。この二人のビッグ・ネームだけで購入意欲をそそられました(笑)
参加ミュージシャンは、アレックス・アクーニャ(per)、エフレイン・トロ(per)、ジム・ヒュアート(a-b)、ジョン・ペナ(e-b)、ブラッド・コール(p)、ディーン・パークス(g)他という顔触れで、実に渋いサウンドを聴かせてくれます。そしてニック・デカロのアレンジに素晴らしさに尽きるアルバムだと思います。

『加藤 和彦 / Bolero California』
01. ジャスト・ア・シンフォニー
02. 3時にウィスキー
03. マラケシュへの飛行
04. ジャングル・ジャングル
05. ほろ酔いバタフライ
06. ピアノ・BAR
07. マグノリア館
08. シバの女王
09. 愛のピエロ
10. 百合の時代

美しいピアノとストリングスでゆったりとした感じで始まり、やがて心地良いリズムへと変化するお洒落なナンバー01。ディーン・パークスのギター・カッティングと、ニック・デカロならではの美し過ぎるストリングスが光る1曲。

下手なアレンジでは演歌調になってしまっても不思議の無いメロディーを、ニック・デカロが実に爽やかに仕上げていますね。哀愁漂うディーン・パークスのアコースティック・ギターとニック・デカロのアコーディオンが印象的です。

浮遊感溢れるミディアム・ナンバー03。どことなくヨーロピアンの香りが漂う曲なんですが、明るく軽めのメロディーが心地良いです。

古いのビッグ・バンド・ジャズを聴いているような錯覚に陥る04。ラテン系のリズムにパーカッションを効かせたアレンジで、ストリングス・アレンジだけでなくホーン・アレンジにおいてもニック・デカロのセンスは素晴らしいですね。

チャ・チャ・チャ風の05。まるで過去にタイム・トリップしたような懐かしさに溢れたアレンジです。社交ダンスのBGMとしても可笑しくないようなナンバーです。昭和30年代あたりのダンス・ホールに居るような気分にさせます。

タイトル通りブラッド・コールのピアノをフィーチャーした06。渋いという表現がピッタリな1曲です。ディーン・パークスのアコースティック・ギターのプレイも地味目ですが、良い味出しています。

07も05同様、昭和のダンス・ホールに迷い込んだような錯覚に陥ります。きっと私の父母の年代に受ける曲調なのかも知れないと思いつつも、洒落たサウンドに聴き入ってしまいます。

チャ・チャ・チャがあれば当然マンボもあるとばかり登場する08。アレンジは古めかしさを漂わせながらも、単に懐古主義になっていない加藤 和彦のメロディー・センスが光るナンバーです。個人的に大好きな1曲で、特にホーン・セクションが好きなんです。

CITY POPなボッサ・ナンバー09。加藤 和彦らしいナンバーと言える1曲だと思います。シンプルな演奏に、キャッチーなメロディーが映える1曲ですね。

ヨーロッパの映画音楽を彷彿とさせるサウンドが印象的な10。独特な暗さみたいなものがありますが、アコーディオンやバイオリンをフィーチャーしたストリングス中心のサウンドがもの悲しさを煽ります。

温故知新という言葉がありますが、この四文字熟語を音で表現したようなアルバムとでも言いましょうか・・・、不思議な魅力で溢れた1枚です。加藤 和彦の優れたメロディー・センスとニック・デカロの優れたアレンジ・センスが見事に融合した作品だと思います。こんな洒落たアルバムを今年最後に選んでみました。



今年1年、本当に沢山の皆さんが当ブログを訪れて下さり、また多くのコメントを寄せて下さったこと、本当に感謝申し上げます。ありがとうございました。
元来飽きっぽい性格の私がここまで続けてこれたこと、3回目のお正月を迎えることが出来たのも皆さんのおかげだと思っています。

音楽ブログとは言っても、邦楽中心でしかも一昔も二昔も前の音源ばかりを紹介しているブログに、こんなに沢山の皆さんが訪れて下さるとはブログを始めた当初は夢にも思っていませんでした。また、皆さんのコメント等でそれまで自分の知らなかった色んなアーティストや音楽を教えて頂いたことで、今が人生の中で1番豊かな音楽ライフになっています。本当にありがとうございました。

年齢的にも老いてきていますし、ネタ不足という問題に直面するかも知れませんので、来年も今まで通りの更新が出来るかどうか不安ですが、出来る限り(ネタが続く限り)は頑張っていこうと思っています。
文才が無いゆえ拙く内容の薄い記事だとは思いますが、どうか今後ともよろしくお願い致します。

それでは皆さん、良いお年をお迎え下さい。
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by kaz-shin | 2007-12-31 01:07 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(18) | |
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Commented by momayucue at 2007-12-31 01:38
たにぴ@もまゆきゅです。
南 佳孝の『SEVENTH AVENUE SOUTH』と、ニック・デ・カロつながりですね。
このアルバムを聴いてうちの家内は、
「加藤和彦って、なんで業界で地位を保っていられるの?」
と一言。歌ヘタじゃん、ということらしいです。
確かにまあ…。ね。でも、好きです、私も、結局は家内も。
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 02:35
たにぴさん、コメントありがとうございます。
先ほど年末の挨拶を済ませてしまいました(笑) 失礼しました。
確かに歌は上手くはないですね。でもその辺を自分でよく知っているのか、
声の雰囲気によく合った曲を書きますよね。

去年の南さんとは、仰る通りニック・デカロ繋がりで選びました。
ニック・デカロのアレンジの幅広さを感じたアルバムだったので、対比する意味でも
このアルバムを取り上げてみました(笑)
Commented by shintan_shintan at 2007-12-31 13:14
こんにちは。
あまりコメントを残せませんでしたが、いつも楽しみに拝読させていただいております。
kaz-shinさんの記事を読んで聴いてみたくなったアルバムも多いですし、
J-AORやシティ・ポップで欲しいものも多いんですが、なかなかそこまで手が回らなくて・・・

来年も色々と交流できればと思っておりますので、宜しくお願いいたします。


Commented by Sken at 2007-12-31 13:49 x
今年はいろいろありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
Commented by hisa at 2007-12-31 14:09 x
このアルバムは買い損ねています。このころは何かと忙しくて顔そびれているモノが多いのですがこれと「マルタの鷹」は再発されていないし中古に出回るノノでもないし・・・。再発してほしいです。
一年間、楽しく読ませていただき、勝手なことを書かせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。kaz-shinさんが年老いてなどと言われると多分数年は年上の私なんぞはどう言えばいいのでしょうか。
私が聞いたことのないものも多く紹介されている(これにはコメントできませんが)ので聞いてみようかと思いますし、私がずっと追っかけているのので全く紹介されないモノも多数あります。音楽っていくら聞いても聞ききれないですよね。中古で安価に手にはいるとどんどん発散状態になりますしね。ネタはつきませんよ。
来年もよろしくお願いします。
Commented by Musicman at 2007-12-31 15:37 x
こんにちは!今年も大変お世話になりました。
邦楽の情報は殆どこちらで得ておりました。
今年最後は「加藤和彦」ですか・・・。
私も先日再発された『ガーディニア』にハマっております(笑)。
究極のJ-AORアルバムでした。
なかなかコメント残せないかもしれませんが、来年もどうぞ宜しくお願いします!!
Commented by martha1961 at 2007-12-31 17:16 x
こんにちは。
今年1年本当にお世話になりました。
楽しい音楽情報をいつもありがとうございます。

kaz-shinさんの知識の奥深さはいつも感服です。
来年もどうぞよろしくお願いします。

Commented by smiletiny at 2007-12-31 18:52
今年も大変お世話になりました。
来年もすっごくお世話になると思います(笑
kaz-shinさんの記事を読むと、いつもココロがあったかくなります
ありがとう~~~~~♪
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 22:16
shintanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私の方こそ、いつもshintanさんのブログを拝見しつつも、その圧倒的な
洋楽知識の広さに驚かされています。
元々洋楽に疎い方なのでなかなかコメントも出来ませんが、いつも勉強させてもらっています。

今年1年ありがとうございました。そして来年もよろしくお願いします。
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 22:18
Skenさん、こんばんは。今年もお世話になり、ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。
どうぞ、良いお年をお迎え下さい。
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 22:22
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
今年も沢山のコメントを寄せて下さって、本当に感謝しています。
来年も私の知らないアーティスト等を紹介してくれると嬉しいです。
この年齢になって、今まで以上に色んな音楽に接したいと思うようになりました。
来年も中古店巡りをして、色んなネタを仕入れようとは思っています。
来年もよろしくお願い致します。
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 22:29
Musicmanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そして、今年1年本当にありがとうございました。
いつもブログを拝見して楽しませてもらっています。しかし、なかなかコメント出来ずにすみませんでした。
でもいつもレビュー記事は参考にさせてもらっています。

『ガーディニア』は本当にJ-AORという呼び名に相応しいアルバムですよね。
私も大好きなんです。

明日はお仕事みたいですね。頑張って下さい。そして、来年もよろしくお願い致します。
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 22:38
martha1961さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
同年代の方にコメントを頂戴すると、何と言うか懐かしさというか同じ時代を
生きてきたという空気感で満たされた感じが、とても嬉しかったりします。
来年は少し洋楽の幅を広げようかなとも思っています。
また色々教えて下さい。

来年もよろしくお願い致します。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 22:41
smiletinyさん、こんばんは。いつも暖かいコメント本当にありがとうございます。
いつももっと文章が上手く書けたらと思ってはいるのですが、こればっかりは
才能に関係するようで、なかなか上手くなりません(笑)

来年も精一杯頑張って記事を書いていきますので、よろしくお願い致します。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
Commented by 240_8 at 2007-12-31 22:42
こんばんは!!
本年もいろいろと有難うございました。
例のブログ盗難事件(??)の際は有難うございました。本当にいろいろあるものです。
kaz-shinさんのJ-POPの領域は、洋楽フリークの私にとって未知の世界で刺激的ですね。
AOR系ならコメント残せるのですが(苦笑)。
また来年も引き続き宜しくお願い申し上げます。
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 22:58
240さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私もなかなかコメントを残せず、すみません。
でも毎週、週末になると240さんの記事を楽しみにしている一人です。

来年もよろしくお願い致します。良いお年をお迎え下さい。

追伸:紅白で馬場さんを見ました。良かったです。また一人魅力的なアーティストに出会えました。
ありがとうございました。
Commented by まるいチーズ at 2007-12-31 23:19 x
渋いアルバムですね、たしか持ってたと思い探したらありました。当ブログにお邪魔するようになって変わったことが二つあります、ひとつはBOOK OFFめぐりが増えたこと(笑)、もうひとつは古い音源を聴き直すようになったことです。いつも家内からため息をつかれている古いレコードたちも、最近は日の目を見ることが多くなりました(笑)
また私の勝手気ままなコメントにお付き合いくださって感謝致しております(汗)来年も寄らせてください。
では良いお年をお迎えくださいませ。
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 23:37
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
今年1年お世話になりました。
BOOK OFFが無かったら、私のブログは成立していないでしょう(笑)
そして、思いも寄らぬ良いアルバムに巡り合わせてくれたのもBOOK OFFでした。
別にまわし者ではありませんが、中古CDを安く購入できることで音楽ライフが
豊かになったのは事実です。
そんな経験を伝えたくて記事を書いていたのも事実です。

来年も古い音源が多いとは思いますが、暇な時間に覗いてやって下さいね。
良いお年をお迎え下さい。
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