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DAVID SANBORN_HEART TO HEART ◇ 2008年 01月 17日
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今回紹介するのは、デヴィッド・サンボーンが1978年にリリースしたソロ2作目となるアルバム『HEART TO HEART』です。日本でもFUSIONがブームだった頃で、このアルバムが私とサンボーンの出会いのアルバムということで思い入れも強い1枚です。
サンボーンのアルバムの面白いのは、アルバム毎にカラーが違っていて様々なサンボーンの音楽性を楽しめるというところでしょう。その兆しは既にこのアルバムから始まっていたんだなと今更ながら、このアルバムを聴くとそう感じます。

プロデュースは、ライター、シンガー、ミュージシャン、プロデューサーと様々な顔を持つ才人・ジョン・サイモンです。参加ミュージシャンは、デヴィッド・スピノザ(g)、ヒュー・マクラッケン(g)、ハイラム・ブロック(g)、ドン・グロルニック(key)、リチャード・ティー(key)、ハーブ・ブシュラー(b)、アンソニー・ジャクソン(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、マイク・マイニエリ(vib)に、ギル・エヴァンス・オーケストラのホーンのメンバー、ブレッカー・ブラザーズやラルフ・マクドナルド(per)という贅沢な顔触れが揃っており、当然のことながら素晴らしい演奏でサンボーンをサポートしています。

『DAVID SANBORN / HEART TO HEART』
01. SOLO
02. SHORT VISIT
03. Theme from "LOVE IS NOT ENOUGH"
04. LOTUS BLOSSOM
05. HEBA
06. SUNRISE GOSPEL
07. ANYWHERE I WANDER

軽快でメロディアスなナンバー01。サンボーンのアルトはいつ聴いても素晴らしい音色ですね。スティーヴ・ガッドのタイトなドラミングも魅力の1曲です。

このアルバムの目玉と言える1曲02。ジョン・サイモンの曲をギル・エヴァンスがアレンジし、彼のオーケストラのホーン・セクションとの共演しているメロウなナンバーです。8分に近い大作ですが、ビッグ・バンド風なホーン・アレンジとメリハリの効いたリズム・セクションとのコントラストが見事です。JAZZYな1曲ですね。

詳しいことは分かりませんが、アメリカのTVシリーズのテーマ曲だという03。一聴で分かるリチャード・ティーのローズのプレイ、ハーブ・ブシュラーとスティーヴ・ガッドのリズム隊のコンビネーションも渋いですし、スピノザとマクラッケンによるギター・カッティング合戦も最高です。

ドン・グロルニックの書いたミディアム・スロウ・ナンバー04。サンボーンの好きな方にはお馴染みの曲かも知れませんね。良い曲です。哀愁漂うサンボーンのアルト、スピノザのアコースティック・ギター、マイク・マイニエリのヴァイブ等、とにかく美しいアンサンブルが魅力のナンバー。

デヴィッド・サンボーン作曲による05は、サンボーンのFUNKYなプレイが印象的な1曲です。サンボーンのプレイも素晴らしいのですが、1番耳に残るのはヒュー・マクラッケンのスライド・ギターのプレイですね。太いベースはアンソニー・ジャクソンです。

ベースのハーブ・ブシュラー作曲による06。05と打って変わって繊細なアルト・サックスを聴かせてくれます。まさにゴスペル・ソングを聴いているようなエモーショナルなプレイが素晴らしいの一言です。スピノザ、マクラッケンのコンビのギターや地味目ですがリチャード・ティーのオルガンも良い味を出しています。

ラストを飾る07は、実に都会的でメロウなサウンドが印象的です。総勢6名の演奏とは思えない音の豊かさは圧巻です。デヴィッド・スピノザ、ヒュー・マクラッケン、リチャード・ティー、ハーブ・ブシュラー、スティーヴ・ガッド、そして主役のサンボーン各々の個性が発揮された素晴らしい演奏です。4分12秒という演奏時間は短すぎるくらいです(笑)

1945年生れのサンボーンは今年で63歳になるんですね。幼い頃に小児マヒにかかり、治療の為にアルト・サックスをはじめたというのは有名な話ですが、まさに運命的である意味では神が授けた楽器だったのではないかと思ってしまいますね。サンボーンのアルトの音色は、何故あんなに人を惹き付けるのでしょうか。トム・スコットやマイケル・ブレッカーを始め素晴らしいサックス奏者は沢山いますが、テクニック云々よりもサンボーンの場合はまず音色に引き込まれてしまいます。FUSION好きの方なら、音色だけでサンボーンだと分かるのではないでしょうか。まさにワン・アンド・オンリーの素晴らしいサックス奏者ですね。自信を持ってお薦め出来る1枚です。
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by kaz-shin | 2008-01-17 00:10 | FUSION系 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by ayuki at 2008-01-17 17:31 x
お邪魔いたします。
マイケル・ブレッカーさんも音的にはそれなりに特徴がありますが、どちらかと言うとフーレズを聴いて気がつく感じですね。それに比べて、デイヴィッド・サンボーンさんは仰る通りに音で解ります。もう63才なんですね。ちょっと驚きました。
Commented by DENTA at 2008-01-17 20:12 x
写真のサンボーンは若いですなぁ。
彼の年齢なんて意識したことありませんでしたが、63歳とは私の両親と変わらない年齢・・・
彼にはがむばってほしいものです。
Commented by kaz-shin at 2008-01-17 23:31
ayukiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
マイケル・ブレッカーにしても、デヴィッド・サンボーンにしてもサックスを吹くと言うよりは
サックスが歌っているような気がしてなりません。楽器を奏でているのではなくて、
楽器を通じてミュージシャンが歌っているとでも言いましょうか・・・。
とにかく素晴らしいミュージシャンですよね。
この記事を書くのに調べたら1945年生れだと知り、びっくりしました。
ここ数年、素晴らしいミュージシャンが相次いで天に召されていますが、
サンボーンには長く現役で頑張って欲しいですね。
Commented by kaz-shin at 2008-01-17 23:36
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確かに写真のサンボーンは若いですね。33歳位でしょう。
でも私にはこの写真の印象がが1番強く、いつまでも若いサンボーンのイメージしかありません(笑)
Commented by まるいチ-ズ at 2008-01-18 08:04 x
おはようございます
今日はちょっと調べ物があったので、いつもより早く出社しまして、今会社のPCでこれを書いております(笑)
このアルバムは当時、FMで07を聴いて、即買いに走りました。いや~サンボーン節全開でこれはやられますよね(笑)
このアルバムでスピノザがすごくいいなと思いまして、以後彼の参加しているアルバムや、ソロが出た時も即買いしてました。

Commented by kaz-shin at 2008-01-19 02:30
まるいチーズさん、こんばんは。
朝早くからコメントありがとうございました(笑)
仰るように、このアルバムでのデヴィッド・スピノザとヒュー・マクラッケンの
ギター・プレイは素晴らしいですよね。
こういうミュージシャンがゴロゴロしているアメリカってところは恐ろしいですよね。
Commented by 元うぃんどおやぢ at 2008-01-26 08:23 x
デビッドサンボーンいいですよね。メロディアスで女性にも人気があるのわかります。彼のコンサート(Live under the sky)2回ほど行きました。カッコよかったです。。。。最近、TVでハイラム・ブロック見ましたが。すごいデブになってしまいましたね。
Commented by kaz-shin at 2008-01-27 01:02
元うぃんどおやぢさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
考えてみれば、サンボーンもハイラム・ブロックもかなりの年齢ですからね・・・。
良いミュージシャンの訃報の多い昨今、これからも活躍し続けて欲しいですね。
サンボーンのあのアルトの音色は本当に魅力的なので、少しでも長く聴いていたいものです。
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