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熱帯JAZZ楽団_熱帯JAZZ楽団 Ⅷ ~The Covers~ ◇ 2008年 01月 31日
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邦人アーティストによる洋楽カヴァー・アルバム・シリーズ第二弾となる今回紹介するのは、元オルケスタ・デ・ラ・ルスのカルロス菅野がプロデュースし、日本を代表するミュージシャンが一堂に会したラテン・ジャズ・ビッグバンド、熱帯JAZZ楽団が2004年にリリースした『熱帯JAZZ楽団 Ⅷ ~The Covers~』です。前回の吉野 千代乃のカヴァー・アルバムが大人のしっとりとした雰囲気の洋楽カヴァー集だったので、今回は元気一杯かつ陽気な洋楽カヴァーが良いなと思いチョイスしました。本当に理屈抜きに楽のしめるカヴァー・アルバムになっています。

このアルバム・リリース時のメンバーは、カルロス菅野(per)、美座 良彦(per)、コスマス・カピッツア(per)、神保 彰(ds)、高橋 ゲタ夫(b)、森村 献(key)、佐々木 史郎(tp)、鈴木 正則(tp)、奥村 晶(tp, flh)、松島 啓之(tp)、中路 英明(tb)、青木 タイセイ(tb)、西田 幹(btb)、近藤 和彦 (as, fl)、藤陵 雅裕(as)、野々田 万照(ts)、宮本 大路(bs, fl)の総勢17人。そこにゲスト・プレイヤーも迎えてのまさにビッグ・バンドによる迫力ある演奏が、熱帯JAZZ楽団の最大の魅力ですね。

『熱帯JAZZ楽団 Ⅷ ~The Covers~』は、タイトルでも分かるように通算8作目となるアルバムです。既発表曲9曲と新録音曲3曲の12曲が、誰もが1度は耳にしたことのあるような馴染みの深い洋楽をラテン・ジャズでカヴァーしているインスト(1曲はヴォーカルが入っていますが)集です。いわゆるベスト盤に近いアルバムですね。既発表曲もニュー・ミックスになっているようです。

『熱帯JAZZ楽団 / 熱帯JAZZ楽団 Ⅷ ~The Covers~』
01. CELEBRATION
02. I WISH
03. I WANT YOU BACK
04. DON'T STOP 'TIL YOU GET ENOUGH
05. GOT TO BE REAL
06. SEPTEMBER
07. MISSION IMPOSSIBLE
08. DEAR MR. JONES
~IRONSIDE (Theme from "IRONSIDE)~
~SOUL BOSSANOVA~
~AI NO CORRIDA
09. GETAWAY
10. 007~THE JAMES BOND THEME
11. LUPIN THE THIRD
12. BITTER SWEET BOMBA (BITTER SWEET SAMBA)

1980年に全米1位を獲得したクール&ザ・ギャングの名曲01。イントロからラテン・グルーヴが炸裂します。ビッグ・バンドの魅力は迫力のあるホーン・セクションですが、熱帯JAZZ楽団の場合はそこに怒涛のパーカッションが加わって、ご機嫌なラテン・グルーヴを聴かせてくれることが最大の魅力ですね。曲中のサックス・ソロは野々田 万照。新録音曲です。

スティーヴィー・ワンダーが1976年にリリースした超名盤『Songs In The Key Of Life』に収録されていた02。ラテン・ジャズにピッタリな1曲と言えるかも知れませんね。神保 彰のタイトなドラミング、目立ちませんが森村 献のオルガンのプレイが光っています。トロンボーン・ソロは中路 英明。この曲も新録音曲です。

ジャクソン・ファイブが1969年にリリース、大ヒットしたシングル曲03。幼い頃のマイケル・ジャクソンの歌声が印象的な曲ですが、ここではスペシャル・ゲストに60年~70年代のSOULやDISCO MUSICを歌わせたら抜群の女性3人組"スリービックリーズ"が、オリジナルに匹敵するような素晴らしい歌声を聴かせてくれます。サックス・ソロは近藤 和彦。3曲目の新録音曲になります。

マイケル・ジャクソンの1979年の名盤『OFF THE WALL』に収録され、シングルとしても大ヒットしたダンサブルなナンバー04。ここではビッグ・バンド色を全面に出したJAZZエッセンスが強いアレンジになっています。高橋 ゲタ夫の強烈なベース・ソロが聴けます。

TOTOのデヴィッド・ペイチのプロデュースで1978年にデビューしたシェリル・リンの代表曲05。作曲にはデヴィッド・フォスターも加わっているというのは有名ですね。ここではオリジナルなFUNKYなグルーヴを損なわない素晴らしいFUNKグルーヴを聴かせてくれます。ホーン・セクションが主役な1曲ですね。

E,W&Fが1978年に放った名曲06。日本でE,W&Fの名前が広く知れ渡ったのは、この曲のおかげとも言えるナンバーです。元々大編成のE,W&Fですから、こういうビッグ・バンドの演奏との相性は抜群と言えるでしょう。グルーヴ感がたまらない1曲。

TVや映画音楽の世界では巨匠と言われるラロ・シフリンが作曲した07。「スパイ大作戦」のテーマとしてもお馴染みなナンバーです。ラテン色を抑えていますが、スリリングな演奏が魅力です。

天才プロデューサー・クインシー・ジョーンズを称えて3曲のメドレー形式にした08。「アイアンサイド」はTVドラマ「鬼警部アイアンサイド」のテーマ曲ですが、我々の年代には「ウィークエンダー」のテーマと言った方がピンとくるかも知れません。「ソウル・ボサノヴァ」も頻繁にTVのCMやBGMで使われているので、知っている人も多いでしょう。「愛のコリーダ」は1981年の大ヒット曲です。ラテン色の強いアレンジの「愛のコリーダ」もなかなか良いですね。

E,W&Fの1976年のアルバム『Spirit』の冒頭を飾った彼等の代表曲でもある09。本当に熱帯JAZZ楽団とE,W&Fの相性は抜群ですね。本当に格好良いと思います。ゲストの小池 修のサックス、カルロス菅野のボンゴ、佐々木 史郎・奥村 晶のトランペットがフィーチャーされていますが、森村 献のピアノや高橋 ゲタ夫のプレイも聴き逃せません。

お馴染みジェームス・ボンドのテーマ10。オリジナルに比べてスウィング感が強いというか、独特な緊張感が薄れてしまったのは残念な気がします。森村 献のラテン色の濃いピアノ・プレイが印象的です。

洋楽のカヴァー集と言ってましたが、この11の1曲だけが日本の曲です。すみません(笑) 大野 雄二を一躍有名にしたルパン三世のテーマですね。ただ、この演奏は正直?です。変則的なリズムが、この曲の持ち味であるスピード感やスリリングな雰囲気を壊してしまった気がします。唯一好きになれないアレンジです。

トランペット奏者で音楽プロデューサーであるハーブ・アルパートによるハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスの1965年のアルバム『Whipped Cream & Other Delights』に収録されていた12。ラジオの深夜放送「オールナイト・ニッポン」のテーマ曲と言った方が断然分かりやすいですね。佐々木 史郎のトランペットをフィーチャーして、古い時代のステレオ効果のようなミックスが施してあります。

ラテン=陽気というイメージがありますが、まさにこのアルバムを聴くとそういう印象を受けます。このアルバムを聴いて、気分が凹む人はおそらくいないでしょう(笑)
私は朝起きて、会社へ行くのが億劫な時にテンションを上げる為にこのアルバムを聴きながら出勤する時もあります。とにかく元気をもらえる1枚です。
普段、FUSIONやJAZZといったインスト系の音楽を聴かない人や、興味があっても何から聴いて良いのか迷っているような人に、こういう有名曲ばかり集めたアルバムをお薦めします。
そう、音楽は理屈じゃなくて聴いて楽しければそれで十分なんですから・・・。
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by kaz-shin | 2008-01-31 00:02 | Compilation / Cover | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by DENTA at 2008-01-31 20:00 x
自分にとっては1stが一番です。
ラテンのカバーからして充実しているアルバムですし。
Commented by kaz-shin at 2008-02-01 01:45
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確かに1stのインパクトは強烈でしたね。
しかし、どのアルバムも聴いていて楽しくなれるものばかりですよね。
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