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伊東 ゆかり_SINGLE AND POPS COLLECTION (Part.1) ◇ 2008年 02月 08日
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今回紹介するのは、私の大好きな女性シンガーの一人で、1958年に11歳の時にレコード・デビューして今年で歌手生活50年(半世紀ですよ、凄いの一言です)を迎える伊東 ゆかりの2枚組ベスト・アルバム『GOLDEN☆BEST SINGLE AND POPS COLLECTION』(2004年)です。
全38曲というボリュームのベスト盤なんですが、それまでリリースされてきたベスト盤にはほとんど収録されていなかったビクター時代やTDKコアやアルファ・レーベル時代のシングル曲(1978年以降のシングル)19曲と海外録音で制作された2枚の洋楽カヴァー19曲が収録されています。全曲の紹介は大変なので、今回はPart.1としてシングル曲を集めたDISC.1のみを紹介したいと思います。これでも19曲も収録されているので、好きな曲をピック・アップして数曲レビューしたいと思います。手抜きですがご容赦下さい(笑)

以前、"CD化してくれ!"のカテゴリで、『MISTY HOUR』(1982年)を紹介しましたが、伊東 ゆかりのビクター時代(1978年~1982年)の作品は本当に良い曲が多いのですが、何故かあまりCD化されていませんでした。ですから、このベスト盤の収録曲を見て嬉しくて速攻で買ってしまいました。特に購入の決め手になったのは、メリサ・マンチェスターの1978年の名曲「Don't Cry Out Loud」のカヴァー「あなたしか見えない」や松山 千春の書き下ろしたボッサの名曲と勝手に思っている「もう1度」が収録されていたからです。この2曲はずっとCDで聴きたいと思っていた、私にとって伊東 ゆかりの大名曲なんです。1978年頃というと、伊東 ゆかりが30歳を過ぎた頃でまさに大人の女の歌が1番似合う頃でしたし、彼女に用意された曲の多くが大人の女性の恋愛を歌ったものが多かったですね。熱唱タイプではありませんが、実に表現力と説得力があり透明感溢れる歌声は素晴らしいの一言です。

『伊東 ゆかり / GOLDEN☆BEST SINGLE AND POPS COLLECTION』
Disc.1 (Single Collection)
01. あなたの隣に
02. あなたしか見えない
03. エンドレス
04. もう1度
05. 強がり
06. 約束だけロマンティック
07. ふぁど (Fado)
08. 1990年
09. 誘われて
10. セレナーデ
11. MY DEAR !
12. もう誰も愛さない
13. あなたのすべてを
14. 愛は限りなく
15. 明日、めぐり逢い
16. 心に愛を瞳に夢を
17. 今夜だけ涙
18. HANAGUMORI
19. ハワイアン・ロックンロール

当時(1978年)、CMだったか番組のテーマだったか忘れましたがTVからよく流れていた01。ビクター移籍後第一弾となるシングルで、時代からもAORのバラードを意識していたようなナンバーですね。

大好きな02。洋楽カヴァーを日本語でカヴァーした曲は沢山ありますが、この曲を聴くまで良いと思うものはほとんど無かったです。そんな中でこのカヴァーの出来は秀逸で、正直言うとメリサ・マンチェスターのオリジナルよりも断然伊東 ゆかりバージョンが好きです。鈴木 茂のアレンジも素晴らしく、特にそれまでに無かった素晴らしいストリングス・アレンジを聴かせてくれます。オリジナルのリリースが1978年、よく1979年の4月にシングル・リリースされています。

都倉 俊一作曲の03は、1979年10月リリース。都倉 俊一は洒落たメロディーを書く作曲家でしたが、この曲もAORライクのバラードになっています。アレンジは鈴木 茂。

松山 千春作詞・作曲によるボッサ・ナンバー04。1980年2月のリリースです。これが実に良い曲なんですね。切ない女心を上手く伊東 ゆかりが表現しています。後藤 次利の素晴らしいボッサ風アレンジが光る1曲です。松山 千春も1980年のアルバム『浪漫』でセルフ・カヴァーしています。名曲です。

林 哲司の作曲による軽快なポップ・ナンバー05。1981年のシングルです。おそらくこの仕事がきっかけとなり、ずっと好きだった伊東 ゆかりのプロデュースを林 哲司自らが申し出たのかも知れませんね。ギター・サウンドを中心にした前田 憲男のアレンジも斬新です。

TDKコアから1984年にリリースされたシングル07。作詞が阿久 悠で作曲が三木 たかしです。メロディーは三木 たかしらしい歌謡曲といった感じなんですが、アレンジが大村 憲司がAORチックで不思議な魅力を持った1曲です。

その他にも、倉田 信雄のCITY POPなアレンジが光る都会的で洒落たナンバー09。
SpyやPalladoxで活躍したギタリスト、棚部 陽一の作曲による美しいラブ・バラード10。
バリー・マニロウの「Ready To Take A Chance」のカヴァー12。
不動産会社のCMで頻繁に流れていた13。
1966年のサン・レモ音楽祭の優秀曲「Dio, Come Ti Amo!」の2度目のカヴァー14。
TV番組「女と男、聞けば聞くほど・・・」のエンディング・テーマで使われていたので、知っている人も多いであろう15。フィリー・サウンドを彷彿させる16。

伊東 ゆかりの素晴らしい歌声を存分に堪能出来ますし、改めて表現力の豊かさに感心してしまいます。このDisk.1には、1978年~2003年の音源が収録されているのですが、声質が変わっていないことに驚きます。伊東 ゆかりだからこそ、一歩間違えれば演歌になってしまいそうな曲でも洒落たポップスとして聴かせることが出来るのかも知れません。
たまにはこういうキャリアと実力のあるシンガーの歌を聴くのも良いものですよ。お薦めのベスト盤です。
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by kaz-shin | 2008-02-08 00:01 | ベスト盤 | Trackback | Comments(12) | |
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Commented by ku71rg at 2008-02-08 10:33 x
このアルバムでは14曲目の愛は限りなく、が大好きです、‘甘い口ずけ 優しい ことば’  というところが何とも素晴らしい!
18曲目の「花曇り」も別れゆく男女の哀感が出てて好きです。7曲目の「ふぁど」もいい。
私の感想では、彼女は曲によって、気持ちの入り具合、乗り具合にずいぶん差がある気がします。(この曲は私、ホントは好きでもないの!と言っている感じがします) 私の思い込みかなあ!
Commented by hisa at 2008-02-08 23:14 x
最近、伊東ゆかりのエッセンシャル・ベストを買いました。
こちらは、初期の作品中心です。昔から(40年前?いやもっと前)何となく好きだったのですがレコードを買うことはありませんでした。
でも改めて聞いてシンガーとしてのレベルの高さを実感しました。こういうベストが出ているなら是非聞いてみようと思います。
Commented by 猫になりたい哲学者 at 2008-02-08 23:52 x
伊東ゆかりさんというと近年は中尾ミエさんらとナベプロ三人娘でコンサートしていたり「小指が痛い~♪」の歌の人(ですよね?)という印象しか残念ながら自分にはないんですが、AOR路線や松山千春などから 曲提供受けたり面白い活動してたんですねぇ。いしだあゆみさんの箇所でもkaz-shinさんからご教示をうけましたが、ムード歌謡で売れた人が70年後半ら80年代に細野さんや林さんらと製作したと言うのは面白い現象ですね。でも、本当に思うのは我が国のPOPSの世界は演歌に比べてキャリアを積んだ女性歌手の活躍の場が本当に狭いままですよね。TVでの活動もナツメロ歌手として往年のヒット曲を歌えるのみで、新作もなかなか製作がままならない…。kaz-shin も取り上げている渡辺真知子、八神純子、大橋純子の実力派シンガーからkaz-shin さんも歌手再開を希望なさって大変嬉しい松本伊代・香坂みゆきなどのアイドル出身までなかなか継続的に音楽活動…という場が無いままでもんね。結局POPSにおいてはリスナーがある程度歳をとってしまうと生活に追われ購買層から外れてしまうんですかね…残念ですねぇ。
Commented by kaz-shin at 2008-02-09 02:13
ku71rgさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
伊東ゆかりさんを聴いて、本当の歌の上手さって何かを教えてもらった気がします。

>私の感想では、彼女は曲によって、気持ちの入り具合、乗り具合にずいぶん差がある気がします。
いえ、多分そうなんだと思います。自分の気持ちがそのまま歌に出るからこそ、
凄いシンガーだと言えるのではないでしょうか。
難しい歌も伊東さんがサラリと歌ってしまうと、難しそうに聴こえないというのも
シンガーとしての実力あってこそなんでしょうね。
Commented by kaz-shin at 2008-02-09 02:17
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
伊東さんの存在は私が幼い頃から知っていたんですが、初めて自分で買ったレコードが
「あなたしか見えない」だったんです。それ以降伊東さんの大人の歌に魅せられています。
出来れば『MISTY HOUR』がCD化してくれると1番嬉しいのですが、このベスト盤が
リリースされたのもかなり嬉しかったです。
このベスト盤2枚組で2,980円ですので、ぜひ聴いてみて下さい。
お薦めです。
Commented by kaz-shin at 2008-02-09 02:26
猫になりたい哲学者さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
70年代終盤以降の音源が中心なので、まさにCITY POPの全盛期とかぶっていて、
アレンジャーや作曲陣も当時の人気アーティストが関わっています。
こういう大人の女性の心情を演歌ではなく、ポップスで歌えるという歌手に
スポットが当たらないというのは淋しいですね。
今の若い人達は、フェイクを入れた歌い方をするR&B系のシンガーを上手いと思っているようですが、
そんな歌い方を聴いていて歌詞が心に沁みてくることってほとんど無いんですよね。
ところが伊東さんの歌は本当に歌詞が心に沁みてくる、言い換えれば歌詞の中の
女性の心情が伝わってくるんですよ。
「あなたしか見えない」なんか、オリジナルが英語ですから断然伊東さんのバージョンの方が
好きなんです。鈴木 茂さんのストリングスのアレンジの上達ぶりも凄いですよ。
ぜひ、聴いてみて下さい。
Commented at 2008-02-10 01:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaz-shin at 2008-02-10 19:28
鍵コメさん、コメントありがとうございます。
伊東さんのベストはこれまで1970年代以前のものが多く、1970年代以降の
音源のベスト盤(あまり高価格ではない)はこれくらいだと思います。
お探しの曲は、シングルとしてCDリリースはされていないかも知れません。
詳しいことが分からず、すみません。

ちなみに歌詞はその通りですよ(笑)
Commented by アンクル・トム at 2008-02-11 00:11 x
今晩は お久しぶりです。
このCDは去年BOOK OFFで安く手に入れました
『あなたしか見えない』と『もう一度』が収録されていた事と
2枚組で安かったのもありますが。
久しぶりに『あなたしか見えない』を聴きましたが この曲程
日本語の詩が無理なくメロディに合っている曲はないですね。
あともう一曲聴きたい歌があるのですがこれには収録されてない
『ロマンチスト』という歌です。筒美京平さんが書いたのですが
CD化されていたら欲しいですね。
それでは またお邪魔します。


Commented by kaz-shin at 2008-02-11 20:46
アンクル・トムさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ご無沙汰しておりました。
伊東さんのアルバムは滅多にBOOK OFFでもお目にかかれないのに、
このアルバムが出てましたか~。定価より安く入手出来たのは良かったですね。

そうなんです!「あなたしか見えない」は、メロディーと日本語詞、そして伊東さんの歌声が
絶妙にマッチしていて、カヴァーというのを意識せずに聴ける名曲だと思っています。
何とも大人の謙虚な女性の心情をうまく表現していますよね。

「ロマンチスト」は知らないですね。もしかしたらメロディーを聴けば、「ああ、この曲かぁ~」となるかも知れませんが・・・。

このベスト盤に収録されている年代のアルバム、特にビクター時代にアルバムは
ぜひともボートラ付きでCD化してくれる本当に嬉しいんですけどね。
ビクターもオーダーメードファクトリーみたいな企画をやってくれないものでしょうか。
Commented by Kenny U at 2011-10-18 22:51 x
うーん、とても安価とは言えませんでしたが、
伊東 ゆかり『GOLDEN BEST』
ヤフオクで落札して、先日、到着しました。

やはりお奨めの「もう一度」が、秀逸の出来ですねー!

さて、ディスク2、日本語カバー物ですけど、
この違和感は強力ですねー!

不思議な感じのする日本語歌詞の曲が多いのです。

kaz-shin さんは、どんな風に感じられたんでしょうか??
是非、ディスク2のレビュー書いてみて欲しい所です。

私の個人的な感想ですが、
このディスク2の中でも、
7曲目「この愛があれば」というのが、非常に興味深かったです。

これ、1977年当時の邦題「恋するデビー」のカバー曲ですね。
この原曲「恋するデビー」は、私には、70年代を思い出してしまって、
涙出そうな映画音楽なんですけど・・・

ホイットニーやリアン・ライムスもカバーしていて
どちらもCDを買いました。

さて、伊東 ゆかりの日本語カバー、
始め聴いた時は、???マークが、沢山出ましたが、
何回も聴くとなかなか宜しいですねー!!

やはり涙出そうになりましたよーー。

Commented by kaz-shin at 2011-10-22 23:44
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
実はDisc.1聴きたさに買ったアルバムなので、Disc.2はほとんど聴いてません(笑)
今度じっくり聴いてみます。
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