Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
PARACHUTE_6 Kinds 6 Sizes ◇ 2008年 02月 14日
e0081370_21291787.jpg 

今から28年前、夢中になって聴いていたグループ、パラシュートが1980年12月にリリースした2ndアルバム『6 Kinds 6 Sizes』を今回は紹介しましょう。FUSIONが好きな方や、CITY POP関連の音楽が好きな方にはお馴染みのグループですね。パラシュートは、1970年代後半から現在に至るJ-POPを裏で支えてきたトップ・セッション・ミュージシャンの集合体です。意識していなくても日本人なら彼等の演奏を聴いたことが無いという人は、おそらく皆無であると言っても過言ではないでしょう。とにかくスタジオ・セッションの数の多さは半端じゃ無かったですね。

以前、1stアルバム『PARACHUTE from ASIAN PORT』を紹介しましたが、その時のメンバーだった小林 泉美(key)が抜け、林 立夫(ds)、松原 正樹(g)、今 剛(g)、マイク・ダン(b,Vo)、安藤 芳彦(key,Vo)、斉藤 ノブ(per,Vo)の6人組となっています。3rdアルバム『HAERE MAI』から正式なメンバーとなる井上 鑑(key)は、ゲスト・ミュージシャンとして参加しています。前作はエスニックな香りが強く大人しい感じがしましたが、本作ではロック色が強くなり、スリリングなインスト・ナンバーやAORな歌モノが多くなっているのが特徴と言えるでしょう。
このグループの看板でもある松原 正樹と今 剛のツイン・ギターは、本当に素晴らしくギター小僧達を魅了したのは言うまでもありません。当時、FUSION系のグループでもギター二人というのは珍しかったですね。同じスタジオ・ミュージシャンの集合体"SHOGUN"もメインのギターは芳野 藤丸だけでしたね。

松原・今の息の合ったギター・プレイは本当に素晴らしいの一言です。お互いの技量を認めながらも、決して負けないというライバル心が常に二人の間に存在したんだと思います。そこから二人の素晴らしいコンビネーションや緊迫したギター・プレイが生れたのだと思っています。
テクニックだけで言えば、彼等よりも上手いギタリストはいるでしょう。しかし、カッティング、リフ、ソロに至る全てのギター・プレイのおいてセンスの良さを感じさせるギター・プレイは、伊達に数多いセッションをこなし、小節単位でのプレイでも聴く者を魅了してきた二人ならではのものだと思います。

『PRACHUTE / 6 Kinds 6 Sizes』
01. HERCULES
02. OPEN YOUR FREEWAYS
03. SECRETS OF PARADISE
04. COMMUNICATION
05. AUTUMN NIGHTS
06. BANANA MOON
07. BABY ELEPHANT WALK
08. TABOO '80
09. OUR CHILDHOOD DAYS
10. JOYFUL BELLS

松原 正樹の作曲によるインスト・ナンバー01。個人的にはJ-FUSION史上、特にGUITAR FUSION史上に残る名曲であると固く信じている1曲です。ドライブ感溢れる松原 正樹のソロ・パートに、今 剛ならではのカッティング・プレイのアンサンブルが最高です。とにかく大好きな1曲でして、私の携帯の着メロにしているくらいなんです(笑)

マイク・ダンの作詞・作曲による02は、ウエスト・コースト・ロックといった爽快感溢れるナンバーです。マイク・ダンの歌声は好き嫌いが分かれるところかも知れませんが、日本人の歌う英語詞の曲と一味違いますね。松原、今のカッティング・プレイが聴き所です。

マイク・ダンの作詞・作曲・編曲によるバラード・ナンバー03。美しいメロディーとサビの盛り上がりが印象的なAORナンバーです。やはりパラシュートの面々の中にもTOTOやエアプレイのサウンドを意識していた部分はあったんでしょうね。

軽快なギター・サウンドが心地良いAORナンバー04。作詞がマイク・ダン、作曲がマイク・ダン、松原 正樹、林 立夫の共作によるナンバーで、アレンジは松原 正樹です。歌モノのバックを支えてきたからこそ可能な歌の邪魔には決してならないけれど、しっかりプレイを主張している絶妙なバランスが素晴らしいですね。

作詞が堀川 まゆみとマイク・ダンの共作で、作曲が安藤 芳彦の渋いAORなナンバー05。アルバムの中でもかなり好きな曲です。ヴォーカルはおそらく安藤 芳彦だと思います。上手くは無いのですが、マイク・ダンとは違った繊細で細い歌声がメロディーと絶妙にマッチしています。

作詞:堀川 まゆみと安藤 芳彦、作曲:安藤 芳彦によるポップ・ナンバー06。安藤 芳彦と言うと作詞家というイメージを持っている人も多いかも知れませんが、なかなか良いメロディーを書きます。

ヘンリー・マンシーニの作曲で「小象の行進」と親しまれているナンバーのカヴァー07。ユーモラスなアレンジが秀逸です。この曲では今 剛のギターがフィーチャーされており、キレの良いカッティングや得意のペダル・スティール・ギターを披露しています。

今 剛の作曲、今 剛&林 立夫のアレンジによるインスト・ナンバー08。スティーヴ・ルカサーを彷彿させる今 剛のギター・プレイが圧巻ですね。目立ちませんが松原 正樹のサポートも聴き逃せません。アルバム中の2曲のインスト・ナンバーを松原 正樹と今 剛で分けあっているのが、いかにもパラシュートらしいです。

マイク・ダンの作詞、松原 正樹の作曲による軽快なロック調のナンバー09。林 立夫のドラミングが際立っているナンバーで、TOTOのサウンドを彷彿させます。

作詞をマイク・ダンと林 立夫が、作曲が斉藤 ノブ、今 剛、林 立夫の共作による10。クリスマス・ソングと捉えることも出来るナンバーです。アコースティック・ギターのリフが印象的で耳に残ります。何故か神妙な気持ちになる曲です(笑)

私はギターという楽器が好きで、それこそ好きなギタリストは沢山います。その中でもスタジオ・ワークで活躍してきたギタリストの中では、やはり松原 正樹が1番好きなんです。彼のプレイの素晴らしさはソロにあると思います。曲の雰囲気に合わせたメロディアスでセンスの良さが光るソロのプレイは圧巻です。
歌モノのバックでこれだけ格好良いソロを弾けるギタリストは、そうはいないと思います。
最後に私が身震いした松原 正樹のソロ・プレイが聴ける曲を2曲ほど紹介しておきます。ひとつはユーミンの1979年のアルバム『悲しいほどお天気』に収録されている「影になって」の終盤のソロ、もうひとつは松原 みきのデビュー・シングルで、史上に残る名曲「真夜中のドア」の終盤のソロです。この2曲のソロは本当に素晴らしいソロですから、機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
[PR]
by kaz-shin | 2008-02-14 00:01 | FUSION系 | Trackback | Comments(14) | |
トラックバックURL : https://musicave.exblog.jp/tb/7257464
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by kotaro at 2008-02-14 02:08 x
同感、同感
このアルバムは今思えば何気ないのですが
日本のTOTOというか、「スタジオミュージシャンってかっこいい!」
と楽器好きな(やや内向的な)オトコの子(当時)たちに女の子に
自分の特技を自慢させ、自信を持たせたバイブルだったのかもしれません。

>真夜中のドア・・・・ 泣けますね Kaz-shinさんはどちらかというと
”歌ってる”ギターがお好きなのでしょうか。
YumingのRe-incarnationの出だしからぶっ飛ばし、3曲ずっと弾きっぱなしのあのあたりはどうでしょうか。
あれはロックですよねー。
Commented by まるいチ-ズ at 2008-02-14 08:01 x
おはようございます
携帯の着メロですか~、kaz-shinさんの松原正樹さんへの敬愛の大きさがわかります。
松原みきさんや八神さんの作品が聴き始めだったと思います。
ちなみに「流宇夢サンド」のプレイはどうですか?私はかなりお気に入りなのですが(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-02-14 23:25
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
仰る通り、松原さんの"歌ってる"ギターが大好きです。
松原さんのソロは、まさに"歌ってる"という表現がピッタリで、テクニックよりもフレーズ(歌心)の良さが
際立っていると思っています。

『Reincarnetion』の冒頭3曲もかなり格好良いですが、スクウェアの安藤さんの
色が強い部分が、松原ファンにとっては多少不満が・・・(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-02-14 23:33
まるいチ-ズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
『流宇夢サンド』も好きなアルバムですよ。もちろんアナログ盤ですが、愛聴盤です。
(CD化された時に買いそびれてます・・・汗)
松原さんの初々しいプレイが良いですよね。音色もシンプルですし、JAZZYなギター・プレイが堪能出来ますから。
ただ、私は未CD化の2ndアルバム『Take A Song』が1番好きです。
Commented by at 2008-02-14 23:38 x
今まで数々の〝松原正樹論評〟を読ませていただいてきたからでしょうか、
最近になって松原&今のツインギターサウンドの心地良さをより一層強く感じとることができるようになってきました。(笑)
ということで早速松原みきのデビュー曲に耳を傾けている自分がおりました。

何はともあれこのアルバム、最高ですよね、すべてにおいて。
私はマイク・ダン関連の作品が好きなんで、特に02、03、04なんてたまりません。
彼のヴォーカルって、お世辞にも上手いとは言えませんが、この素晴らしい面子をバックにしただけで何故かサウンドと一体化してしまうから本当に驚いてしまいます。(自分では〝ちょっぴりくすんだTom Johnston(Doobie Brothers)〟...なんて例えたりしています。)

その後彼はSHOGUNのメンバーとしてアルバムに参加するわけなんですが、彼らしさはやはりパラシュートでの方が断然発揮されると思いました。
Commented by kaz-shin at 2008-02-14 23:54
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
洗脳みたいな事ばかり書いて申し訳ございません(笑)
でもその位好きなギタリストなんで、お許し下さい。

松原さんのソロは、↑でも書きましたが本当に歌の一部として溶け込んでしまうところが凄いと思っています。
「真夜中のドア」においても、松原みきさんのヴォーカルにかぶるようにソロが始まり、
ヴォーカルに引き続きギターが歌っているという印象がありませんか?
この曲のソロには本当に痺れました。

マイク・ダンの個性溢れる歌はもはやAORですよね。02は名曲ですね。
以前紹介したDVD(http://musicave.exblog.jp/1220933)も機会があったらぜひ見て下さい。
松原・今の素晴らしいコンビネーションが見れます。
Commented by shu0610 at 2008-02-16 01:57 x
kaz-shinさんこんばんわ。
松原正樹さんの本来の路線から少し外れますが、さだまさしの『印象派』というアルバムの最後の曲ですばらしいソロを弾いていたと記憶しております。私お得意のテープ上書きで、現在手元に音源はありませんが、是非もう一度聴いてみたいと思う今日この頃です。半年くらい前に松原さんのWEBページ上で、これから半年間さださんのツアーサポートに行くような話しが載っていました。今でも仲良しなんですね。ちょっと意外ですが。
Commented by kaz-shin at 2008-02-16 08:35
shu0610さん、おはようございます。コメントありがとうございます。
さださんの音楽はシングル・レコードを数枚所有しているだけで、アルバムは
聴いたことがありません。稀有なソング・ライターだと思ってはいても、機会を
失ってしまっているというところが本音ですね。

松原さんがさださんのバックで弾いているのは、ライブ映像等で結構前から知ってました。
私の好きなシングルでCITY POP風な「長崎小夜曲」という曲があるんですが、
この曲でいかにも松原さんらしいギターが聴けるんです。
一度さださんのアルバムもじっくり聴いてみたいと思います。

情報ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
Commented by Kenny U at 2008-03-02 00:01 x
こんにちは!私、見つけましたよー!
さだまさしアルバム『印象派』
最後の曲は、確かに良いですね!
kaz-shin さーん、mixiをチェックしてくださいね!!
Commented by kaz-shin at 2008-03-02 02:53
Kenny Uさん、コメントありがとうございます。
私はBOOK OFFでは安棚ばかり見ているので、さださんのアルバムが
一体どの位の値段が付いているのか分かりませんが、安くは無いでしょうね(笑)
今度ゆっくり見てみます。

mixiの方もたまにはチェックしないといけませんね(笑)
Commented by Kenny U at 2008-03-02 04:19 x
私も250円コーナーの掘り出し物を探すばかり…ですよー(笑)
いったいBOOK OFFではどれぐらいの値段つきますかね??
さて、もう一度、mixiチェックしてくださいな・・・
今度は、ちゃんと→→"**3"になっていますよ。
Commented by kaz-shin at 2008-03-02 23:43
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
いつもお気遣いありがとうございます!
250円コーナーは、ジャンルを超えて端から端までじっくり見ないといけませんね。
私は安棚見るだけでも(店の規模にもよりますが)、最低30分以上の時間をかけます。
大型店の場合は1時間以上というのも珍しくないですね(笑)
Commented by 元うぃんどおやぢ at 2008-03-10 07:00 x
おひさしぶりです。松原正樹さんは一番好きなギターリストです。このアルバムも友人が持っていて、よく聞きました。ハーキュリーは特に衝撃を受けました。(笑い)
偶然ですが、最近ネットで松原正樹さんとごく親しい人と知り合い、昨日もメッセージのやりとりをしてました。
Commented by kaz-shin at 2008-03-10 23:12
元うぃんどおやぢさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
70年代後半から現在に至るまで、1番好きなギタリストは松原正樹さんなんですよ。
言わば私のアイドルでもあります。ギタリストとしてのプレイはもちろんのこと、
アレンジャーとしても素晴らしいセンスの持ち主で、ミュージシャン・クレジットで
最初に探すのが松原さんの名前です。

松原さんと親しい人と知り合ったのですから、いずれ松原さん本人とも・・・。可能性はありますね。
その時は、松原さんが大好きなおやじがいるとよろしくお伝え下さい。
よろしくお願いします(笑)
<< DR.HOOK_GREATES... ページトップ しばた はつみ_SINGER ... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon