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CASIOPEA_4 × 4 (FOUR BY FOUR) ◇ 2008年 02月 18日
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今回紹介するのは、カシオペアが1982年にリリースした通算8枚目となるアルバム『4 × 4』です。このアルバムは、カシオペアが初めて海外の一流ミュージシャンをゲストに迎えて制作されたアルバムですね。しかもそのゲストというのが、リー・リトナー(g)、ドン・グルーシン(key)、ネイザン・イースト(b)、ハーヴィー・メイソン(ds)という豪華な顔触れです。リー・リトナーがFUSIONを聴くきっかけとなった私にはたまらない1枚な訳で、リリースされた当時は本当によく聴きました。

1982年にこの面子を揃えたこと自体凄いことだと思うのですが、やはりスケジュール調整は難航したらしく、レコーディングに費やされたのはたったの1日、しかも9時間だけだったらしいですね。
その9時間で6曲を録音してしまう参加メンバーの技量には圧倒されます。リハーサルの時間も十分に無い状態で、これだけの演奏が出来る海外組の凄さは、スタジオ・ワークを数多くこなしてきた証とも言えるかも知れませんね。
アルバム全体に漂う緊迫感みたいなものと、やはりメンバーのソロ・バトル等聴き所が多いアルバムで今でも聴いているとワクワクさせてくれる1枚ですね。

『CASIOPEA / 4 × 4 (FOUR BY FOUR)』
01. MID-MANHATTAN
02. PAVENE - Pour Une Infante Defunte -
03. TRANSATLANTIC
04. GALACTIC FUNK
05. KAUAI
06. CHANDELIER

神保 彰の作曲による軽快な01。櫻井 哲夫以外のメンバー7人の演奏で、野呂 一生とリー・リトナーのオクターブ・ユニゾンによるテーマやソロ合戦、向谷 実とドン・グルーシンのソロ合戦も聴き所ですが、やはりこの曲のハイライトは神保 彰とハーヴィー・メイソンのドラムのソロ合戦でしょうね。二人の個性がよく出ている素晴らしいソドラム・ソロは、いつ聴いても格好良くて鳥肌が立ちますね。

モーリス・ラヴェル作曲のクラシック曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」をアレンジした02。しっとりとしたリー・リトナーの美しいアレンジが素晴らしいですね。野呂 一生のフレットレス・ギターの音色やリトナーのアコースティック・ギターの音色が美しいです。ネイザン・イースト以外のメンバー7人の演奏ですが、ハーヴィー・メイソンがドラムではなく、マリンバを演奏しています。このマリンバ演奏とドン・グルーシンのピアノ演奏にも耳を傾けて欲しい1曲。

リー・リトナーの書き下ろした03は、タイトなリズムが心地良い都会的で洒落たナンバーです。リトナーのギターがフィーチャーされていますが、いかにもリトナーらしい音色やフレーズには顔がにやけてしまいますね。櫻井 哲夫とハーヴィー・メイソン以外のメンバー6人による演奏です。

1981年のアルバム『CROSS POINT』に収録されていた野呂 一生の曲04。アナログ盤もB面の1曲目でした。メンバー8人全員参加による豪華なセッションが楽しめる、このアルバムの1番のハイライト曲と言えるでしょう。とにかくメンバーのソロ合戦の嵐です。ソロ合戦の時のリズム・サポートを神保 彰&櫻井 哲夫、ハーヴィー・メイソン&ネイザン・イーストのコンビが交互で演奏したり、合同演奏したり、とにかく耳に神経が集中してしまい、ある意味疲れる曲です(笑)

リー・リトナーの作曲によるリリカルなナンバー05。私はハワイには行ったことが無いのですが、カウアイ島の浜辺から見る夕陽でもイメージしているのでしょう。静かで美しい演奏はそんな光景を連想させてくれます。櫻井 哲夫以外のメンバー7人による演奏です。

野呂 一生の作曲による06。ドラムはハーヴィー・メイソンで、神保 彰はパーカションで参加しています。ハーヴィーと櫻井というリズム隊もなかなか良いですね。中間部のリトナーのソロが結構気に入ってまして、いかにもリトナーらしいフレーズ重視のソロ・ワークが見事です。野呂 一生は良い曲を書きますね。ネイザン・イースト以外の7人による演奏です。

カシオペアを愛するファンの人達はこのアルバムをどう受け止めているのかは不明ですが、私は結構好きなんですよね。ギターやキーボードが増えることで音の広がりというか、深みが増すような気がします。もちろん多重録音でも可能なんですが、やはりミュージシャンの感性が音に出ますので、それぞれの個性が重なりあって作られるコンビネーションの面白さがありますね。
緩急織り交ぜた曲順も良いですし、何より激しいソロ合戦もあるにも関わらずアルバム全体的には聴きやすく仕上げられているのが特徴ではないでしょうか。
私がこれからも聴き続けていくであろうFUSIONのフェイバリット・アルバムの1枚です。
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by kaz-shin | 2008-02-18 00:01 | FUSION系 | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by Kenny U at 2008-02-18 00:26 x
私のやっていたコピーバンドでは、この中の曲は一曲も
出来ませんでしたー(笑)

ところで、お休み中のカシオペアですが、今日、ジャズライフを見たら、
野呂 一生のソロアルバムという形で新譜が発売されるそうですね!
野呂 一生 & 神保 彰 ・・・共演しているとの事です!
Commented by Skywalker at 2008-02-18 21:49 x
kaz-shinさん、はじめまして。
遅ればせながら、御結婚20周年おめでとうございます。

昨年秋、「カリオカ」と「BEFORE YOU GO」で検索中、
「SUNRISE SMILIN'」(2006/05/04)に辿り着いた者です。
以来、楽しく拝見させていただいています。

私が「4×4」の中で好きな曲は、「MID-MANHATTAN」です。
神保彰の作品は、メロディー・ラインが美しい秀逸な曲が多く、
野呂一生のそれと比べても、遜色が無いと思っています。

1983(昭和58)年に初めてCASIOPEAのライヴに行きましたが、
向谷実の爆笑MCに、いい意味で期待を裏切られたものでした。

kaz-shinさんとは世代が近い1964(昭和39)年生まれなので、
ブログを拝見中、音楽と共に当時の時代背景をも思い出し、
懐かしい青春時代の感慨に浸ることも、しばしばです。

これからも更新を楽しみにしています。がんばってください。
Commented by kaz-shin at 2008-02-19 01:58
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバムに限ったことでは無いと思いますが、やはりプロの演奏というのは
凄いですよね。
特にこのアルバムのように演奏合戦みたいな感じになると、一層その技術の凄さに圧倒されますよね。
もし、このアルバムのような演奏が出来たのなら、Kenny Uさんもバンドのメンバーの皆さんも
プロとして活躍されていたかも知れませんね(笑)

野呂さんのソロ・アルバムは、私もオフィシャル・サイトで知りました。
聴いてみたい気もするのですが・・・、他にも欲しいモノばかりで。
どこかでレビュー記事を読んでから購入を検討しようかとも思っています(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-02-19 02:12
Skywalkerさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
カリオカもぜひ再発して欲しいですね。特にこれから夏に向けてはカリオカの
音楽が似合いますからね。カリオカの音楽が好きな人に出会えて嬉しいです。

さて、神保さんは本当にソング・ライターとしても素晴らしい才能を持った人だというのは同感ですね。
インスト曲ばかりでなく、歌モノを書いても良い曲を書きますよね。
カシオペアでは勿論ですが、JIMSAKUやソロ・アルバムでの神保さんの作品は、
そのほとんどがメロディアスで耳に馴染む曲ばかりですよね。
ドラマーでここまで作曲センスの良い人というのは本当に珍しいと思います。

拙い文章ですが、これからも大好きな音楽を私なりに紹介していきたいと思っていますので、
また機会があったら遠慮無くコメントして下さい。
これからもよろしくお願い致します。
Commented by ayuki at 2008-02-19 10:41 x
お邪魔いたします。
この作品は個人的には結構好きです。カシオペアの特異な作品だと想うのですが、それでも楽曲の良さが引き立つと想うのです。
コピーバンド時代に、メンバーが多くなって、楽器がダブって・・・でも、アマゆえの人間関係の為、選択ができないことがありました。そんな時にこの作品を中心としたライヴで切り抜けることができたと言う想い出もあります・・・。特にミッド・マンハッタンはカシオペアより多い、8人くらいで演奏しました。
Commented by kaz-shin at 2008-02-20 02:21
ayukiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
仰るように、カシオペアとすれば特異な作品だと私も思います。
それでも最多で8人での演奏というのは、やはり迫力がありますよね。
コンビネーションがバラバラだと最悪でしょうが・・・。
ayukiさんはやはりギターだったんですか?カシオペアのコピー・バンドとなれば
腕前も相当なんでしょうね。羨ましい限りです。私も続けていれば良かったと最近後悔しています(笑)
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