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アン・ルイス_CHEEK ◇ 2008年 02月 19日
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今回紹介するのは、アン・ルイスの人気洋楽カヴァー・シリーズ"CHEEK"の記念すべき第一弾のアルバムで、1980年にリリースされた『CHEEK』です。昨年の11月24日の記事で、最新作『CHEEK Ⅳ』を紹介しました。クリスマスに関わる曲が集められたカヴァー集ということで期待していたんですが、内容はともかくアン・ルイスの歌声がブランクのせいなのか、年齢的なものなのかは不明ですが、往年の美しい歌声とは変わってしまっていて少々がっかりしたというのが本音でした。そういう意味でもアン・ルイスが公私にわたって充実していた時代にリリースされた、この第一弾のアルバムは今もなお輝きを失わない良質な洋楽カヴァー・アルバムだと思っています。

1980年はアン・ルイスにとってはとても重要な年だったという気がします。それまでのアイドル路線だった彼女の歌も1978年にヒットした「女はそれを我慢できない」や1979年の「恋のブギ・ウギ・トレイン」という"歌謡ロック"路線への過渡期とも言える重要な作品で人気が出てきた頃でしたし、桑名 正博と結婚したのも1980年でした。そんな音楽的にも私生活においても充実していた時代に制作されたアルバムで、アン・ルイスのヴォーカルの素晴らしさ(特に声の良さ)は、そんな充実した環境が生んだものだったのかも知れませんね。このアルバムで取り上げられている楽曲の多くは1960年代の洋楽なんですが、1956年生れのアン・ルイスがリアル・タイムで聴いていたとしたら、結構ませた子供だったということになりますね(笑)

『アン・ルイス / CHEEK』
01. ONE BOY
02. MAKE YOURSELF COMFORTABLE
03. GEE WHIZ
04. IN THE FLESH
05. THIS BOY
06. ONE SIDED LOVE
07. LINDA
08. LEADER OF THE PACK
09. OH NO NOT MY BABY
10. YOU BABY
11. OH ME OH MY
12. GOOD-BYE BOY

オールディーズ・ファンにはお馴染みで、永遠のシルキーヴォイスと言われたジョニー・ソマーズの1960年のデビュー・シングルのカヴァー01。松任谷 正隆のシンプルながらも美しいアレンジが絶妙で、アン・ルイスのヴォーカルとよくマッチしています。

サラ・ヴォーンやベッド・ミドラーが取り上げていた名曲02。本当に良い曲です。ドゥ・ワップ風な男性コーラスが美しく印象的なんですが、このコーラスで素晴らしいファルセット・ヴォイスを聴かせてくれているのは、おそらくグッチ祐三です。

60年代メンフィス・ソウルのクイーンと言われたカーラ・トーマスの代表曲のカヴァー03。やはり松任谷 正隆のアレンジは一味違いますね。

ブロンディが1976年にリリースしたシングル曲04。梅垣 達志のアレンジ曲です。年代的にもアン・ルイスがブロンディが好きだったというのは頷けますね。

ビートルズの1963年の大ヒット・シングル「抱きしめたい」のカップリング曲だった05。邦題は「こいつ」で、リンゴのテーマというサブ・タイトルも付いていたような記憶があります。このアルバムの中でも注目曲のひとつです。私と同年代の人ならば覚えている方も多いと思いますが、この曲の演奏しているのがお笑いグループ"ビジー・フォー"なんです。お笑いグループとは言え、音楽に関してはまさにプロだったビジー・フォーですから、ここでも素晴らしい演奏、コーラスを披露してくれています。ちなみに知らない人の為に説明しますと、ビジー・フォーというのは、グッチ祐三(vo)、イタッケ島田(b)、スリム冬樹(現在はモト冬樹、g)、ウガンダ(現在はウガンダ・トラ、ds)の4人組でした。

竹内 まりやの1979年のアルバム『University Street』に収録されていた竹内 まりや作詞・作曲による3連バラードの名曲のカヴァー06。アン・ルイス自身による英訳の歌詞で歌われています。オリジナルは山下 達郎のアレンジでしたが、ここでは松任谷 正隆のアレンジです。

アン・ルイスの1980年のシングル曲の全篇英語詞ヴァージョン07。親友・竹内 まりやがアン・ルイスの結婚を祝って提供したことは有名ですね。"LINDA"というのはアン・ルイスのミドル・ネームです。これも竹内 まりやらしい3連バラード曲。基本的にシングルと同じオケを使っているようですが、一部手を加えている気がします。

辣腕プロデューサー・ジョージ・モートンに見出された女性4人組THE SHANGRI-LASの1964年のヒット曲のカヴァー08。何とも可愛らしいアン・ルイスのヴォーカルが印象的です。

黒人歌手マキシン・ブラウンが1965年にヒットさせた09は、G.ゴフィン&C.キングのコンビによる名曲で、リンダ・ロンシュタットやキャロル・キング自身もカヴァーしてますね。

1960年代を代表するガールズ・トリオ"ロネッツ"の1965年のヒット曲のカヴァー10。フィル・スペクターが絡んでいることでも知られるロネッツですが、ここでもスペクター・サウンドを意識したアレンジになっています。

英国のシンガーLuluが1969年にヒットさせ、アレサ・フランクリンがカヴァーしたことでも有名な曲11。本当に良い曲ですね。それにしてもこの頃のアンの声は良いですね。

アン・ルイスの作詞、竹内 まりやの作曲によるオリジナル・ナンバー12。竹内 まりやお得意のオールディーズ風バラード曲です。本当に竹内 まりやは3連バラードを書かせたら日本一ですね(大袈裟ですね・・・笑)

好きな人にはたまらない選曲だと思いますが、どちらかと言えば一般的には通好みの選曲だと思います。しかし、たとえ曲を知らなくても十分楽しめるのが、この"CHEEK"シリーズの特徴でもあります。1980年代にリリースされた"CHEEK"3部作は、最近までは入手困難だったのですが、昨年11月に紙ジャケで再発されています。『CHEEK Ⅱ』では大瀧 詠一の楽曲を取り上げたり、『CHEEK Ⅲ』ではカーペンターズを取り上げたりして、聴き応えもあり楽しめる洋楽カヴァー集になっています。興味のある方はぜひ再発されたこの機会に聴いてみて下さい。自信を持ってお薦めできるアルバムです。
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by kaz-shin | 2008-02-19 01:14 | Compilation / Cover | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by hisa at 2008-02-19 22:23 x
良い曲が揃ってますね。
1980年だとこれはアナログレコードですか。それともCDで再発があるのでしょうか。探して聞いてみたいアルバムです。
Commented by kaz-shin at 2008-02-20 02:23
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
渋い選曲だと思うのですが、確かに良い曲が揃っています。
1990年代にCD化されて、しばらくは再発もなく入手困難だったように思いますが、
昨年11月に紙ジャケで再発されています。今ならシリーズ全て入手可能ですよ。
機会があったら聴いてみて下さい。
Commented by アンクル・トム at 2008-02-24 21:21 x
やっとCHEEK3部作購入いたしました。
LP発売からもう20年以上経ったんですね(笑)。
去年は邦楽の再発が続いたのでCHEEKは後回しにしてましたが
この機会を逃すとまた何年も待たなくてはなりませんから。
今日は当時の事を思い出しながらCHEEKを聴いてます。
では また。
Commented by kaz-shin at 2008-02-25 01:23
アンクル・トムさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
3部作買われましたか!結構な出費だったと思いますが、すぐに入手困難になるでしょうから
正解だったと思います。こういうカヴァー・アルバムというのは、多くの人が同じだと思いますが
興味があっても後回しになってしまうケースが多いですよね。
もちろん湯水の如くお金を使えるなら別ですが、お財布と相談しながら出来るだけ
後悔しないように欲しいモノは買うようにしています。
音楽だけは沢山所有していても毒には絶対になりませんからね(笑)
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