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伊藤 銀次_Deadly Drive ◇ 2008年 03月 03日
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今回紹介するのは、伊藤 銀次が1977年にリリースした1stソロ・アルバム『Deadly Drive』です。私が伊藤 銀次の数多いアルバムの中で最も好きな作品で、これからもずっと愛聴し続けるであろうアルバムです。嬉しいことに今年2月20日、紙ジャケでボートラ付きで再発されました。ボートラ付きとなれば既に所有していても、やはり欲しくなるのが人情というものですよね。ジャケ写真はもちろん紙ジャケのモノです。
今思えば何故売れなかったのか不思議な位に、楽曲やアレンジのクオリティの高さと飾らないハート・ウォームなヴォーカルを堪能出来る作品だと思っています。CITY POP黎明期を飾る素晴らしい1枚です。

アルバム収録曲8曲(ボートラ除く)中7曲が伊藤 銀次のオリジナルで、1曲が洋楽の日本語カヴァー、7曲のオリジナル中2曲がインスト・ナンバーという構成になっています。アナログ盤時代には感じませんでしたが、今となっては収録曲が少なく物足りなさを感じるのは否めません。
アレンジは全曲伊藤 銀次ですが、コーラス・アレンジに大貫 妙子、ストリングスとホーン・アレンジに坂本 龍一、リズム・アレンジに斉藤 ノブが加わっています。
参加ミュージシャンも伊藤 銀次と関わりの深い、上原 裕(ds)、田中 章弘(b)、緒方 泰男(key)、坂本 龍一(key)、村松 邦男(g)、斉藤 ノブ(per)、大貫 妙子(cho)、センチメンタル・シティ・ロマンス(cho)等が顔を揃えています。

『伊藤 銀次 / Deadly Drive』
01. 風になれるなら
02. I'm Telling You Now (好きなんだ)
03. Deadly Drive
04. こぬか雨
05. King Kong
06. あの時はどしゃぶり
07. Sweet Daddy
08. Hobo's Lullaby
Bonus Tracks
09. 風になれるなら (Single Version)
10. Deadly Drive (Single Version)

いきなりCITY POP色全開の名曲01。これは本当に良い曲ですね。伊藤 銀次の作った曲の中でもベスト3に入るくらいに好きな曲です。初夏の陽気の中、海沿いを窓を全開にしてドライブしている気分になれる、そんな1曲です。坂本 龍一アレンジのストリングスや大貫 妙子のコーラスが実に心地良いです。間奏の高橋 知己のサックス・ソロも秀逸です。

フレディ&ザ・ドリーマーズのナンバーを日本語でカヴァーした02。レゲエ調のアレンジなんですが、伊藤 銀次のキャラクターに絶妙にマッチした曲だと思います。選曲のセンスの良さを感じさせます。コーラスはセンチメンタル・シティ・ロマンスです。

村松 邦男との共作によるインスト・ナンバー03。スピーディーかつスリリングな演奏が展開されます。伊藤&村松のツイン・リードも格好良いですし、上原&田中のリズム隊も大活躍のしています。車(単車?)が爆走し、クラッシュするSEも効果的に使われています。お気に入りのナンバーになっています。

シュガー・ベイブ時代からのレパートリーだったバラード04。EPOや清水 信之もカヴァーしている名曲です。数多いアルバムの中でも、このアルバムでの伊藤 銀次のヴォーカルが1番気に入っていまして、特にこの曲のヴォーカルは好きですね。大貫 妙子のコーラスと坂本 龍一のピアノ・ソロが素晴らしいの一言です。

アマゾンのジャングルにでも迷い込んだようなSEで始まる05。歌詞らしい歌詞の無いインスト曲に近いナンバーです。伊藤のマウス・ワウを使ったギターと妹尾 隆一郎のハーモニカがフィーチャーされたFUNKYな1曲です。

斉藤 ノブがリズム・アレンジに加わり、パーカッションを効かせたラテン色の強いナンバー06。田中 章弘のベース・プレイと国吉 征之のフルートの演奏がスリリングで印象深く耳に残る1曲です。終盤でも伊藤 銀次のギター・ソロも聴き所です。

FUNKYなインスト・ナンバー07。これも格好良いナンバーですね。山下 達郎の「Bomber」を彷彿させる田中 章弘のベースや、坂本 龍一のFUNKYなピアノ・ソロ、高橋 知己のサックス・ソロ、向井 滋春のトロンボーン・ソロ、中沢 健二のトランペット・ソロ、大上 留利子のコーラス等聴き所満載の1曲です。伊藤 銀次もギタリストとしての腕前を如何なく発揮している曲と言えるでしょう。

シンプルでブルージーな演奏が渋いバラード曲08。美しいメロディーが印象的です。緒方 泰男の素晴らしいピアノと島田 耕のドブロ・ギターのプレイが光っています。

01のシングル・ヴァージョン09。間奏のサックス・ソロがカットされていますが、アルバム・ヴァージョンには無い歌詞が追加されています。貴重なテイクですから、嬉しかったですね(笑)

03のシングル・ヴァージョン10。車に関する効果音がかなり多く挿入されています。ただし、クラッシュ音はカットされていますね。スーパー・カー・ブームの最中の1曲というのがありありと分かりますね(笑) 個人的にはSEが少しうざい感じがしますが・・・。

本当に名盤だと思う1枚です。伊藤 銀次というアーティストの良い所、つまり幅広いジャンルに対応出来るソングライターとしての力量、アレンジャーとしての才能、ギタリストとしての技量、ヴォーカリストとしての魅力の全て凝縮されたアルバムではないでしょうか。
伊藤 銀次というアーティストを知らない人や興味の無い人でも、CITY POP関連の音楽が好きな人なら聴いて欲しい、聴いて損の無いアルバムだと思いますし、自信を持ってお薦め出来る1枚です。
リマスターされ音質も良いですし、完全な生産限定盤のようですから入手可能なうちに購入することをお薦めします。
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by kaz-shin | 2008-03-03 00:02 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by kotaro at 2008-03-03 03:03 x
♪ お昼の休みはうきうきウオッチン’ あちこちいいとも~

こんにちは。伊藤銀次さんはやはりこのLPがいいですね。
シュガーベイブは3年早かったのか、フジテレビが軽いノリになってから
ずいぶん日の目を浴びた作品がありました。
その後の活躍は詳しい人が多いから省きますが、関西出身ですし
音楽的には京都でやってた時代もあるようです。
そんなことも頭の隅に置いて、もう一度かけてみましょう。

個人的にはひかる一平のデビュー曲「青空オンリーユー」なんて
銀次さんらしい軽さでとても好きなんですが(編曲のみ)
Commented by まるいチ-ズ at 2008-03-03 07:55 x
おはようございます
買いました!おまけが嬉しいですね。01のレヴュ-完璧ですよ、さすが
kaz-shinさん(笑)高橋さんのソプラノソロ大好きです。kotaroさんも仰ってますが、銀次さんはこのアルバムが一番いいですね。
Commented by ひと at 2008-03-03 22:40 x
私も大好きなアルバムなので紙ジャケ買おうと思っているんです。
1曲目の坂本龍一のピアノのイントロが印象的。高校の修学旅行で
聴いていたので四国帰りのフェリーを思い出します。
Commented by ふらいんぐしゅがあ at 2008-03-04 13:54 x
お久しぶりです!
来たぁ~伊藤銀次さん!!勿論買いました!

私のお気に入りは1曲目の「風になれるなら」と村松さんとの共同作品「Deadly Drive」です。
左のギターが村松さんで右が銀次さんです。
実は先日、村松さん本人と色々お話できたので、未だ頭の中がお祭り状態です!(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-03-04 23:25
kotaroさん、コメントありがとうございます。
1stアルバムというと兎角あれこれ詰め込んだ感じのアルバムが多い中で、
ジャンルは多種にわたっていますがよくまとまっているアルバムですよね。
伊藤 銀次で1枚選べと言われたら間違い無くこの1枚を選びます。

"ひかる一平"ですか!本当に幅広く聴かれてますね。私は全く聴いたことありません(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-03-04 23:34
まるいチ-ズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
いつもより早い時間にありがとうございます(笑)

やはりボートラは魅力ですよね。私はこのボートラ2曲だけでも買う価値があると思い、
速攻で購入しました。

01は本当に良いですよね。名曲だと思います。高橋さんのソプラノ・サックスがこの曲の目玉ですね。
シングル・バージョンではカットされてますが、このソロがあると無いとでは印象も変わりますね。
Commented by kaz-shin at 2008-03-04 23:37
ひとさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
この紙ジャケは絶対に買いだと思いますよ。
音も良いですし、ボートラも良いですし買って損は無いと思います。
Commented by kaz-shin at 2008-03-04 23:45
ふらいんぐしゅがあさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「Deadly Drive」は断然アルバム・ヴァージョンの方が良いと思いませんか?
シングル・バージョンは車のSEの音が大き過ぎて、せっかくのメロディーが霞んでしまってます。
この曲のSE無しをぜひとも聴いてみたいものです。
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