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山下 憂_EVER AFTER LOVE ◇ 2008年 03月 08日
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久しぶりに"プロデューサー"にスポットを当てて記事を書いてみようと思います。今回紹介するのはシングル盤で、山下 憂というアーティストが1994年にリリースしたものです。山下 憂というアーティストを知っている方は少ないと思います。そういう私もつい最近まで全く知りませんでしたから・・・(笑)

先日、DVDを借りにGEOへ出かけまして、ついでにCDが格安で売られているコーナーを物色中に偶然見つけたもので、最初自分の目を疑いました。380円コーナーで売られていたこのCD、丁寧に帯まで付いていたんですが、当然山下 憂という名前にはピンとこなかったんですが、プロデュースがなんとジェイ・グレイドンと書いてあるではないですか!あのジェイ・グレイドンが日本人アーティストをプロデュースしていたという事だけで、かなりの驚きだったのですが、参加しているメンバーを見てさらに驚くことになりました。
ジェイ・グレイドン(g、programming)、ビル・カントス(key)、スティーヴ・ルカサー(g)、ジョン・ピアース(b)、ジョン・キーン(ds)、クリフ・マグネス(cho)が参加しているんですよ。これはもう買うしかないだろって感じでレジへ急ぎました(笑)

シングル盤にも関わらず中田 利樹氏がきっちりとライナーを書いており、それによると山下 憂は1955年5月生れ。大学時代に"かげらふ"という名のフォーク・グループを結成し、1977年にはアマチュア・バンド・コンテストで優勝。以後はソロ活動に入り、ライブハウスを中心に活動していたようです。また同郷の先輩であるギタリストの松原 正樹にも認められ一緒にミュージック・ビジネスを進めるも、自己のプロジェクトを立ち上げるために1986年に独立。1988年にはデヴィッド・T・ウォーカーがサウンド・プロデュースを手掛けた(これはぜひ聴きたいものです)1stアルバム『GLOOMY』をリリースしたという経歴の持ち主です。
また、中田氏のライナーによると、やはり山下 憂がジェイ・グレイドンが正式にプロデュースをした最初の日本人アーティストらしいですね。それだけに貴重な音源とも言えるでしょうね。

さて、肝心の音楽ですが、これがもう直球ど真ん中といった感じのAORです。英語詞で歌っているのですが、おそらく何も知らずに聴いたら日本人だとは気付かないでしょう。それほど本場のAORに溶け込んだ素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれます。

『山下 憂 / EVER AFTER LOVE』
01. EVER AFTER LOVE
02. ONE LOVE

ジェイ・グレイドン、ビル・カントス、ヴァレリー・ホーベル3人の共作01。日本サイドのプロデューサーがグレイドン・フリークで、アル・ジャロウの「モーニン」とディオンヌ・ワーウィックの「フォー・ユー」の2曲の中間に位置するような曲をジェイ・グレイドンにリクエストして出来上がった曲らしいです。実はこの曲、以前紹介したジェイ・グレイドンのソロ・アルバム『Airplay For The Planet - The Album -』に収録されているのですが、実は山下 憂の為に書き下ろした曲だということです。ジェイ・グレイドンの打ち込みとギター、ビル・カントスのキーボードだけで演奏されていますが、まさにアル・ジャロウの「モーニン」を彷彿させる粋なAORナンバーですね。ギター・リフを聴けばきっとニヤついてしまうでしょう(笑)

ジェイ・グレイドンが書いた曲に山下 憂がサビにメロディーを加え、ケンジ・サノが歌詞を付けたというロック・テイストのAORナンバー02。リズム・セクションの中心はスティーヴ・ルカサーのギターで、タイトなジョン・キーンのドラミングと相まってライヴ感溢れる演奏が特徴です。間奏のジェイ・グレイドンのギター・ソロがとにかく格好良いの一言ですね。クリフ・マグネスのコーラスも曲を盛り上げています。ジェイ・グレイドンが全て録音に関わっているので、音質・バランスも最高です。

1994年というAORの影が薄れてきた時代に、こんなにストレートなAOR作品が作られていたというのが驚きでした。これは山下 憂が相当AORに対して思い入れが強かったのかも知れませんね。現在はどのような活動されているのかは不明ですが、元々シンガー・ソング・ライターらしいので今でも頑張っているのかも知れません。デヴィッド・T・ウォーカーのプロデュース作品の1st『GLOOMY』はぜひとも聴いてみたい1枚なので探してみたいと思っていますし、もし他の音源が存在するならば聴いてみたいアーティストです。
現在は入手困難でしょうが、機会があればぜひ聴いてみて下さい。AORファンには超お薦めの1枚です(笑)
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by kaz-shin | 2008-03-08 12:31 | PRODUCER | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by PON at 2008-03-08 20:33 x
知らないアーティストだったのに当たり、だったようで
良かったですね!
'94年で直球AORサウンドというのも嬉しいです。
手に入れるのは難しそうですが、機会があったら
聴いてみます^^
Commented by kaz-shin at 2008-03-09 01:00
PONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
やっぱり音楽の世界はとてつもなく広いですね(笑)
まだまだ素晴らしい作品に出会えず損をしているのかなと、こういう音楽に出会うと
そんなことを感じます。
日々勉強というより、探究心を無くさぬように努力せねばと思いますね。
機会があったら聴いてみて下さい。AOR好きな人なら驚くと思いますよ。
Commented by Kenny U at 2009-07-03 21:34 x
再び『SWEET VIBRATION 日本の定盤100選』なんですけど・・・

ここにも山下憂の事が紹介されていて、
私もかねがね一度聴いてみたいなーと思っていたんですよ!
今回、おかげさまで、縁あってやっと聴く事が出来ましたー。
いつもいろんな情報提供を本当にありがとうございます。

そして、勿論、以前から所有している
『Airplay For The Planet 完全盤』収録ヴァージョンとも
聴き比べしてみましたー。
おー、確かにバッキングトラックは同じですねーー!
「締め切りに間に合わずに云々・・・」という曰くつきとは
こりゃまた何とも・・・(笑)

歌に関してですが、
ビル・カントス・ヴァージョンもほとんど同じ歌い方で
ちょっと聴いただけでは違いがわからない程です。
(声質までよく似ています)

フルアルバムの超レア作品『GLOOMY』、
これって、いつの日か聴く事出来ますかねーー??
デヴィッド・T・ウォーカー・プロデュースだと
私もすごく興味あるんですけど???

Commented by kaz-shin at 2009-07-05 01:12
kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私も『KennAirplay For The Planet』と聴き比べてみました。
本当ですね!同じトラックなんですね!知りませんでした。と言うか全く気付きませんでした。
私も『GLOOMY』はぜひとも聴いてみたいです。しかし入手は難しいそうですね~。
このシングルを見つけただけでも奇蹟に近いかも知れません。
Commented by kikutaku at 2010-06-17 11:27 x
先日、2010年6月15日のページに検索でお邪魔した者です。
その後、あらためてそのページを拝見し、このページへのリンクが
あることに気づき、来てみたら・・・何と!こんなに詳しい解説が!!
しかも!カップリングされてるOne Loveって曲も、凄く良さそうですねえ。
ぜひ聴いてみたいのですが、今まで何度も中古CD屋を巡って、
でもこのCDは見つからなかったので、できたらOne Loveのほうも
YouTubeにアップしていただけたら嬉しいです。いかがでしょうか・・・。
Commented by kaz-shin at 2010-06-17 22:42
kikutakuさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そしてリクエストありがとうございました。
私も「ONE LOVE」もUPしたいと思っていましたので、早速UPしました。
楽しんで頂ければ嬉しいです。
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