今回紹介するのは、1977年に公開され大ヒットした映画「SATURDAY NIGHT FEVER」のサウンド・トラック『SATURDAY NIGHT FEVER』(1977年)です。映画も大ヒットでしたが、このサントラ盤もアナログLP2枚組にも関わらず、アメリカのヒットチャートで24週間No.1を記録したモンスター・アルバムです。そして、全世界に"ディスコ・ブーム"を巻き起こしましたし、このアルバムの主役とも言えるビー・ジーズにとっても、このアルバムによって人気の絶頂を迎えたと言える作品ですね。
当時私は高校生だったんですが、この「SATURDAY NIGHT FEVER」がヒットする前から既にディスコ・ブームは訪れていたような記憶があります。その時はまだディスコへ遊びに行くのは無理・・・。でも中にはディスコへ通っていた奴もおりまして、そんな連中に踊りを教わってました。教わっていたというのが不思議に思われるかも知れませんが、当時は曲によって踊り(振り付け)が決まってまして、皆で同じステップを踏んでたんです。今思えばフォーク・ダンスみたいで気持ち悪いですが、これでも当時は楽しかったんですよ~。「ソウル・ドラキュラ」のステップはこうで、「ラヴ・マシーン」のステップはこう・・・みたいに曲によって振り付けを憶えるのは確かに大変でした(笑)
映画に主演したジョン・トラボルタは2枚目でもないのに、映画のヒットで一躍大スターになりました。今の若い人がこの映画を観たら陳腐に映るんでしょうけど、当時はこれが格好良かった訳で・・・。街中にはジョン・トラボルタを気取った奴が闊歩していたという、何とも良い時代でした。そんな思い出が一杯詰ったこのアルバム、どの曲も懐かしく良い曲で溢れています。アナログ盤時代では2枚組だったものがCDの時代では1枚に収まってしまうんですから、良い時代になりました。
『SATURDAY NIGHT FEVER』
01. Stayin' Alive / BEE GEES
02. How Deep Is Your Love / BEE GEES
03. Night Fever / BEE GEES
04. More Than A Woman / BEE GEES
05. If I Can't Have You / YVONNE ELLIMAN
06. A Fifth Of Beethoven / WALTER MURPHY
07. More Than A WOMAN / TAVARES
08. Manhattan Skyline / DAVID SHIRE
09. Calypso Breakdown / RALPH McDONALD
10. Night On Disco Mountain / DAVID SHIRE
11. Open Sesame / KOOL and THE GANG
12. Jive Talkin' / BEE GEES
13. You Should Be Dancing / BEE GEES
14. Boogie Shoes / K.C. AND THE SUNSHINE BAND
15. Salsation / DAVID SHIRE
16. K-Jee / M.F.S.B
17. Disco Inferno / THE TRAMMPS
17曲も収録されているので全曲レビューはご容赦頂きますが、印象深い曲を何曲か紹介しましょう。01~05はビー・ジーズがこのアルバムの為に書き下ろした曲で、01~03は立て続けに全米ナンバー1を獲得しましたし、イヴォンヌ・エリマンに提供した04も全米ナンバー1を獲得しました。05もビー・ジーズのヴァージョンではなく、07のタヴァレスのバージョンがヒットしたようですね。02、05はギブ兄弟の作曲センスが光る名曲です。
06はウォルター・マーフィーが、Walter Murphy & The Big Apple Band名義でリリースして大ヒットした曲でベートーベンの"運命"をディスコ風にアレンジしたインスト・ナンバーです。邦題は「運命'76」。
数多くの映画音楽を手掛けてきた作曲家・デヴィッド・シャイアのインスト作品08、10、15も実に映画音楽という感じで楽しめます。特に10はムソルグスキー 「禿山の一夜」(Night On Bald Mountain)をアレンジしたもので、タイトルの捩りも洒落てます。
FUSION好きな人には馴染みのある曲かも知れない09。パーカッション奏者のラルフ・マクドナルドが1976年に発表した1stソロ・アルバム『SOUND OF A DRUM』に収録されていた1曲です。
個人的に最も思い入れの強いのは、クール・アンド・ザ・ギャングのナンバー11なんです。実はこの曲は永遠の私のアイドルであるキャンディーズが、1978年4月に後楽園球場で行われた解散コンサート(ファイナル・カーニバル)のオープニングを飾った曲だったんです。サントラ盤を聴いた時には何も感じていなかったのに、キャンディーズのラスト・コンサートによって大事な曲となったという変な曲なんです(笑)
他にもKC&ザ・サンシャイン・バンドの14や、トランプスの17なども1970年代半ばのディスコ・ブームの時には欠かせなかった曲が収録されていて、聴いていて懐かしさが込み上げてきます。今まではアナログ盤しか所有していなかったんですが、少し前にBOOK OFFで輸入盤を格安で入手出来ました。一応リマスタリングは施されていますので、今聴いても十分楽しめます。
私はこのアルバム、アナログ盤が実家に眠ってます。
映画が公開されたときは見に行きましたし、その後もリバイバル上映やビデオやテレビで何度も観ました。
印象に残っているシーンは、トラボルタが一晩中地下鉄に乗って、そのバックで流れてくる、”How Deep Is Your Love"
BeeGeesの中で一番好きな曲です。
ビージーズといえば、「小さな恋のメロディ」のメロディフェアでしたものね。それ以前は。
そのギブ兄弟がいきなり、イメチェン。ロギンス&メッシーナのケニー・ロギンスがフットルースで一変したときと同様、面白かったですね。
ディスコサウンドは、やはりTV ソウルトレインを見てたので
クール&ギャングとか、初期のスティービー・ワンダー、ジョニー・ギター・ワトソンというところが好きでした。
映画から入るか、ディスコサウンドからか、この盤は切り口が2つあって、新鮮な印象でした。
年代的に初期のビージーズは「マサチューセッツ」「メロディフェア」「若葉の頃」という方も多いかもしれないですがこれら以外の曲も(そっちのほうが)素晴らしいので是非聞いてみてください。BookOffで安くて手に入るものはあまりないですが・・。
数枚持っています。
わかりやすくてキラキラしたサウンドがお気に入りです。
この映画は観たことないんですよねf(^^;
映画ともども、このアルバムも手に入れてみたいです。
1,3,6は知っていますし、良さそうなアルバムですね。
80年代のディスコ・サウンドと違って、生のグルーヴを主体とした70年代のディスコ・サウンドって
単調なリズムが特徴ですが、耳に心地良いものばかりです。
この頃リリースされたディスコ・サウンドのシングル・レコードを沢山持ってます。
家で踊りの練習するんで買ったものです。単純に鑑賞用として楽しめるのもこの頃の
ディスコ・サウンドかも知れません。
「HOW DEEP IS YOUR LOVE」は、ディスコ系というよりメロウなAORサウンドですよね。
私も収録されているビー・ジーズの曲の中では1番好きです。
1970年代は最近と比べて、映画音楽が私にとって密接な関係にあったように思います。
日本においても角川映画が人気を集めていた頃で、「人間の証明」とか映画音楽でも
優れたものが多くて映画の内容とは関係無く色々聴いていましたし、単純に音楽としても
楽しめるものが多かったように思いますね。
復活してからのトラボルタの方が好きですね。演技も雲泥の差で上手くなりましたし、
今の方が魅力的な俳優だと思います。
「HOW DEEP IS YOUR LOVE」は人気が高いですよね。
ディスコ・サウンドって流行や時代に左右され、古臭く聴こえてしまうところがありますが
この曲はそういう部分とは無縁な所にある曲ですね。
私もこの映画、公開されてから2~3度観ていますが、印象に残っているのは
踊っているシーンばかりでストーリーはほとんど憶えていません(笑)
仰るようにビー・ジーズの音源を紹介するのは今回が初めてです。
私にとってビー・ジーズは洋画との結び付きが非常に強く、映画館で初めて観た洋画が
「小さな恋のメロディ」で、この映画でビー・ジーズを知り主題歌「メロディフェア」のシングルを
買ったのが最初です。
ただ、アルバムを通して聴いたことがありません。嫌いな訳ではないのですが、
縁が無かったという感じでしょうか・・・。
いつかきちんと聴いてみたいと思います。
何かお薦めのアルバムがありますか?もし良かったら教えて頂けると嬉しいです。
ユーロビート系のディスコ・サウンドとは違って、この頃のディスコ・サウンドは
当然のように生のグルーヴが主体でした。メロディーも良かったのでディスコとは無縁な
音楽好きな人にも聴かれていたのが特徴のような気がします。
映画とは無関係に楽しめると思うので、機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
ですので、詳細はわかりませんが、感覚としてはビー・ジーズで1枚、その他のアーティストで1枚聴いている様な印象を持っています。ビー・ジーズの曲群は、本当に「キラキラ」と言う言葉がぴったりですね。上手く言えないのですが、楽しくなってしまうのです。
その他のアーティストの曲群は、ファンキーでヘヴィでグルーヴィーな印象を持っています。じっくり聴いてしまうような曲が多かった記憶があります。その中でも、MFSBはカッコ良かったですね。
僕がおすすめするのも、本来のビー・ジーズファンの方に失礼かもしれませんが(笑)、やっぱり定番の「Spirits Having Flown」か「Children of the World」あたりを押さえてから、その前後に動かれるとすんなり入れて親しみやすいかもしれませんね。
ビー・ジーズのアルバム、お薦め頂いて感謝です。
割とヒット曲は何曲も知っていながら、アルバムを通して聴いたことがない洋楽アーティストが
沢山います。手っ取り早くベスト盤で済ましてしまうのも手なんですが、これだけ沢山の音楽通が
集まってくれているブログなんで、皆さんに色々教えてもらって音楽ライフが本当に豊かになっています。
ブログを始めてから2年半ですが、この2年半でCDの枚数は激増しております。
昨日はBOOK OFFで2枚、今日も別のBOOK OFFでセールをやっておりまして
9枚、2日間で11枚も購入してしまいましたよ(笑)
でも使ったお金は3,500円でしたけど・・・、増える訳ですね(汗)
当時私は浪人生でした(笑)、でもディスコ行ってました~、カルチェラタン(後のマハラジャ四条です)とか。踊り決まってましたねえ(笑)、「渚のシンドバッド」まで振り付け決まってました。映画も見に行きました、でもこのサントラは持ってないです。余談ですがコーネル・デュプリ-が同名のアルバムを翌年に出したのご存知ですか?内容は「ティ-ジン」などに比べると非難轟々でしたが、私は意外と好きなんです(笑)
私事で恐縮ですが「HOW DEEP IS YOUR LOVE」は結婚式でキャンドルサ-ビスの時に使いました(苦笑)
やはり通ってましたか・・・ディスコ!
皆で同じ踊りを踊るというのもなかなか楽しかったですよね。
コーネル・デュプリーは好きなギタリストの一人なんですが、『ティージン』以外は聴いたことが無いんです。
同名のアルバムだと言うことですが、音楽的にどんな内容なのか想像付き難いですね(笑)
で、ディスコつながりで最近はまっているアルバムのご紹介を。
The Best of Cameo (by Cameo) 70年代後半から80年代に活躍したグループで、今でもヒット曲のWord UpがラジオやCSIのバックやトラックのコマーシャルに使われているので検索したら出てきました。ディスコ系やらラップの創世記っぽいのやら実だくさんのアルバムです。日本の熱帯雨林でも入手可能なので、日本のファンもきっといらっしゃるんでしょう。Youtubeでもかなりの数のビデオがアップしてあるので、お暇なときにどうぞ。
しかし、Saturday Night Liveの続編のStaying Alive、音楽的には悪くなかったのに、映画の出来の悪さのためにまったく忘れられているのがちょっとかわいそうです。
もしかしたら、はじめましてですかね?
ジョン・トラボルタは当時のイメージとは違って、現在はシリアスなものからコメディーまで
幅広く演じられる良い俳優になりましたね。顔も今の方が渋くて好きです。
こういう爆発的にヒットした映画に出演すると、どうしてもイメージが出来上がってしまい
俳優としては非常にやりづらい状況だったと思いますが、トラボルタは頑張ってますね。
某マッチョ系俳優は、そのイメージから抜け出せずに同じような作品を作っていますが・・・(笑)
さてCameoですが、昔聴いてましたよ。ただ音源は持っていないので、
紹介して頂いたベスト盤は興味ありますね~。聴いてみたいです。
Youtubeも観てみたいと思います。
色々紹介して下さって、ありがとうございます。
また良いのがありましたら、ぜひ紹介して下さい。よろしくお願いします。