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STANLEY CLARKE & GEORGE DUKE_THE CLARKE / DUKE PROJECT ◇ 2008年 03月 21日
STANLEY CLARKE & GEORGE DUKE_THE CLARKE / DUKE PROJECT_e0081370_11253675.jpg 

今回紹介するのは"FUSION"のカテゴリで紹介していますが、どちらかと言えば"BC"系と言える作品です。FUSION界きってのクリエイターであり、TOPミュージシャンであるスタンリー・クラーク(b)とジョージ・デューク(key)によるコラボレート作品で、1981年にリリースされた『THE CLARKE / DUKE PROJECT』です。

とにかくバラエティに富んだ内容で、FUNKあり、ROCKあり、メロウなAORナンバーありで二人の才能がぎっちと詰った感じのアルバムです。AORファンには名曲「Sweet Baby」がお馴染みですね。
全9曲中2曲はインスト・ナンバーですが7曲は二人のヴォーカル・ナンバー。楽器だけでなく歌も上手いのですから、性質が悪いですね。ほとんどの曲がスタンリー・クラークとジョージ・デューク、そしてドラムスのジョン・ロビンソンの3人によって演奏されています。スタンリー・クラークはベースだけでなく、ギター、シタールも演奏しておりマルチ・プレイヤーぶりを発揮しております。ジョン・ロビンソンは、クインシー・ジョーンズのプロデュース作品ではお馴染みのドラマーで、手数は多くはありませんがダンス系のビートを叩かせたら本当に上手い人で、私の大好きなドラマーの一人です。
ゲスト・ミュージシャンとして、マイケル・ボディッカー(bass synthesizer)、ゲイリー・フォスター(recorders)、ジェリー・ヘイ(piccolo、trumpet)が参加しています。

『STANLEY CLARKE & GEORGE DUKE / THE CLARKE / DUKE PROJECT』
01. Wild Dog
02. Louie, Louie
03. Sweet Baby
04. I Just Want To Love You
05. Never Jugde A Cover By Its Book
06. Let's Get Started
07. Winners
08. Touch And Go
09. Finding My Way

ご機嫌にFUNKYなインスト・ナンバー01。驚異的なスタンリー・クラークのベースによるメロディー弾きに堅実なビートを刻むジョン・ロビンソン、巧みなシンセ・ベースやピアノ・プレイで魅了するジョージ・デュークの3人のコンビネーションが素晴らしいです。

黒人ドゥワップのRichard Berry & the Pharaohsが1957年にヒットさせた曲のカヴァー02。軽快なリズムが心地良いナンバーで、クラーク&デュークの二人のヴォーカルのコンビネーションがなかなか決まっています。間奏のベース・ソロもエレピ・ソロも格好良いです。

全米Top20入りを記録したお馴染みのメロウ・ナンバー03。本当に良い曲ですね。ジョージ・デュークのファルセットを巧みに使ったヴォーカルが際立った1曲です。ストリングスの使い方のも上手くて、二人のアレンジ・センスの良さを感じます。フィリー・サウンドを彷彿させるエレクトリック・シタールの音がたまりません(笑)

スタンリー・クラークがメイン・ヴォーカルの04も軽快さが心地良い1曲です。曲調に合わせたような軽めの演奏に聴こえるようなアレンジが素晴らしく、間奏ではクラークのギター・ソロも聴けるという贅沢な1曲。

アーバン・メロウなインスト・ナンバー05。実にお洒落な1曲ですね。人も途絶え、車も減った真夜中の新宿新都心のオフィス街の中を車で走らせながら聴きたい、そんな1曲ですね(笑)

ちょっとユーモラスな感じのFUNKナンバー06。サビ部では二人の絶妙なコーラス・ワークが聴けます。いかにも楽しいそうなレコーディング風景が目に浮かんできます。

スリリングな07。ジョージ・デューク&マイケル・ボディッカーによるシンセ・ベースが印象的なナンバーですが、なかなかメロディアスでスタンリー・クラークの作曲センスが光ります。クラークのベース・ソロは相変らず驚異的です。

美しいバラード・ナンバー08。03にも劣らない素晴らしいメロウ・ナンバーですね。それにしても二人とも本当に歌が上手くて驚きますね。良い曲が書けて、秀でた演奏技術を持って、歌えてコーラスも出来るとなれば、渡る世間に鬼はいませんよね(笑)

ラスト・ナンバー09はロック色の強いAOR風ナンバーです。サウンド的には西海岸のAORを彷彿させます。たった3人でこれだけのサウンドを作りだすのですから恐れ入ります。中盤でテンポを落として、ベース・ソロやシンセ・ソロを交えるという凝ったアレンジです。

このアルバムの音楽に関しては大好きですし何の文句もありませんが、ジャケット写真のジョージ・デュークの顔は怖いですよね~。
真夜中に一人で歩いていて、脇道からこんな顔の人が現れたら多分走って逃げますね(笑)
ジャケット写真とは裏腹にとてもお洒落なアルバムに仕上がっています。FUSION好きな人にはお馴染みの二人ですが、このアルバムはBC系やAOR系の音楽が好きな人にも楽しんでもらえると思います。
by kaz-shin | 2008-03-21 00:08 | FUSION系 | Comments(8) | |
Commented by martha1961 at 2008-03-21 23:35 x
こんばんは。
トラックバックさせていただきました。
そういえば暫く聴いてませんでしたがメローありファンキーありで楽しめるアルバムですね。
このプロジェクト、3枚アルバムリリースしてますがⅡはこのアルバムと同じ路線で私は一番好きです。
セールスはこのアルバムが一番ですね。
”Sweet Baby"久々に聴いてみます。
Commented by at 2008-03-22 00:43 x
これは懐かしいですね。
当時03がどこかしこの放送局でヘビーローテーションされていたので、思わず購入した覚えがあります。
今でこそ〝御大〟と仰がれる両巨頭ですが(笑)、このころの彼らには確かに〝勢い〟がありましたよね。
実際、G.Dukeは翌年の『Shine on』で巷の女子大生の間で大ブレイク、あれよあれよという間にその余勢をかって85年くらいまでなかなか素晴らしい作品を毎年のように輩出しておりました。
彼らの魅力というとそのテクニックもさることながら、ハイトーンのヴォーカルにもあったように思います、特にG.Dukeのファルセットヴォイスを聴いているだけで〝幸せ〟を感じてしまいます。
そうそう私も03、04、08に行かれたヒトリですが、幾分シンコペートされた09もプログレチックで好きなんですよ。

余談ですが、学生時代にバンドで03にTRYしたことがあるのですが、見事にこけちゃったことが今では懐かしい思い出です。(笑)
あと2005年に発売になったG.Dukeの『DUKE』に付属されてたDVDで、1983年自己のバンドでの来日コンサートにおける03のライブ演奏を観ることができます。08のイントロから03になだれこむところなんてなかなかイカシテますよ!
Commented by kaz-shin at 2008-03-22 01:38
martha1961さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
楽器の演奏だけでも十分御飯を食べていける人達なのに、曲も書けて歌も歌えるなんて
贅沢と言うのか、本当に音楽やってて楽しいでしょうねぇ(笑)
私も生れ変わるとしたら、こんな才能を持って生れてきたいです。

私はこの1枚しか所有していなくて、他のは未聴ですが2ndはぜひとも聴いてみたいです。
Commented by kaz-shin at 2008-03-22 01:54
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「Shine on」も良いですよね~。『Dream On』も大好きなアルバムです。
それにしてもFUSION系のミュージシャンは歌の上手い人が多いですね。特に黒人系・・・。
ジョージ・ベンソンを筆頭に、この二人もそうですし、リチャード・ティーなんかも歌えますし・・・。
白人系だとウィル・リーはかなり上手いですね。

1983年のライブ映像ですか!それはまさに脂の乗った時期ですから、迫力あるでしょうね。ぜひ観てみたいです。
今でもDVD付属で売っているのでしょうか?探してみます。
Commented by kotaro at 2008-03-22 02:49 x
いやー、たまらない。
小生はブラジリアン ラブ アフェアが一番の好みで
それからクラーク・デューク・プロジェクトの2枚、そして
組曲になった「光の正義」みたいなタイトルの入ったあれですね。

しかしドスの利いた2御仁。
この頃はまだ不良、ワルの存在感ってたっぷり残っていた時代です。

僕の夢はこの2人にウオーター・メロンマン当時のハービー・ハンコック
を加えチョウラン(襟の高い腰の絞った長い学生服)でライブをやることです。
黒人でこれほど学ランの似合う3人はいないとずっと思っているのですが
この企画、通らないでしょうか。
Commented by 元ウィンドおやぢ at 2008-03-22 14:41 x
このアルバムいいですよね。スィートベイビーはもちろんですが、全曲飽きなかったです。
Commented by kaz-shin at 2008-03-24 01:05
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
PC移行の為に返信遅くなりました。すみません。
『ブラジリアン・ラブ・アフェア』も名盤ですね。私も大好きです。
本当にインパクトのあるジャケット写真です。モノクロなんで余計に・・・(笑)

ハンコック、クラーク、デュークの3人のチョウラン姿ですか・・・、かなり怖いです(汗)
Commented by kaz-shin at 2008-03-24 01:10
元ウィンドおやぢさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
返信遅くなってすみません。

このアルバム、FUSIONというカテゴリで紹介するのに抵抗がある位に
ブラック・コンテンポラリーなアルバムだと思います。
シンガーとしての二人の魅力が詰まってますね。
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