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Far East Club Band_ANOTHER MOONLIGHT ◇ 2008年 03月 28日
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今回紹介するのは、1990年に小田 和正のバック・バンドとして結成されたFar East Club Bandが2002年にリリースした2ndアルバム『ANOTHER MOONLIGHT』です。今では毎年クリスマスの恒例となった音楽番組「クリスマスの約束」で、小田 和正のバックで演奏してりうのがまさしくFar East Club Bandです。音にうるさい小田のバックを務めるのですから、当然腕利きミュージシャンが集まっています。しかし、1990年結成時からはメンバーは幾度か交代しているようです。
このアルバムのリリース時のメンバーは、園山 光博(sax)、木村 万作(ds)、栗尾 直樹(key)、山内 薫(b)、稲葉 政裕(g)の5人です。結成当時からのメンバーは、園山 光博と栗尾 直樹の二人だけのようです。

アルバム『ANOTHER MOONLIGHT』は、メンバーのオリジナル曲と小田 和正の提供曲を含めた全10曲がインスト・ナンバー中心のFUSION色の強い作品です。全曲のプロデュースとアレンジはFar East Club Bandと小田 和正の共同名義になっています。サックスとギターをメインにじっくり聴かせるインスト・ナンバーが揃っています。ただのバック・バンドで無いことは音源を聴いて頂ければ一目(一聴)瞭然だと思います(笑)

『Far East Club Band / ANOTHER MOONLIGHT』
01. A Stream of Time / 木村 万作
02. 快進撃 / 小田 和正
03. Walled in Life / 栗尾 直樹
04. Tight Rope / 稲葉 政裕
05. 夏のスケッチ / 山内 薫
06. Reserve / 山内 薫
07. Afternoon / 木村 万作
08. ビギン / 園山 光博
09. Purple Hole / 栗尾 直樹
10. 青い月の夜に / 稲葉 政裕

木村 万作らしくパーカッションを効かせた軽快なナンバー01。山内 薫の堅実なベースとタイトな木村 万作のドラムを軸に、園山 光博のサックスと稲葉 政裕のギターがメロディーを奏でます。藍色の夜空というイメージを抱かせるナンバーですね。

小田 和正の作曲による02。タイトル通り勢いのあるナンバーです。稲葉 政裕の軽快なギター・カッティングとソロ・プレイと栗尾 直樹のエレピのプレイのコンビネーションが素晴らしいです。後半からはライブ会場を彷彿させるSEとメンバーと小田 和正によるコーラスが加わります。このコーラスのメロディーがいかにも小田らしいメロディーです(笑)

シンプルで美しいメロディーが印象的な栗尾 直樹の作曲によるバラード・ナンバー03。ピアノとアコースティック・ギターを軸にしたシンプルな演奏なんですが、これが実にメロディーによくマッチしていて、ヒーリング系のインスト・ナンバーと言えるかも知れません。

稲葉 政裕の作曲による、オーソドックスながらもFUSION色の強いナンバー04。園山 光博のサックスをメインにした美しいメロディーとエキサイティングな稲葉のギター・ソロと栗尾のエレピ・ソロを交え、バンドとしてのポテンシャルの高さが上手く出た曲だと思います。

山内 薫の作曲による05は、真っ青な空に入道雲が浮かび、一面に黄色く咲く向日葵畑の中にいるような、そんな夏の一場面を想像してしまう1曲。メンバー各々が素晴らしいプレイをしているのですが、そんな事よりも曲の持つ雰囲気が聴く者を惹き付けるような気がします。後半になってテンポが落ちるのですが、これがまた段々と陽が暮れていくのを表現しているようで、何とも言えぬ味わいのある曲です。私の大のお気に入りの1曲です。

続く06も山内 薫の作曲によるナンバーですが、05とは雰囲気がガラリと変わってFUNKYなナンバーです。山内 薫のベース・プレイを堪能出来る1曲でしょう。メロディー部はギターとサックスのユニゾン。稲葉のギター・ソロもエキサイティングでかなり格好良い仕上がりです。山内 薫はプレイヤーとしてだけでなく、ソング・ライターとしても素晴らしい才能を持ったミュージシャンですね。

木村 万作の作曲による07。くつろいで過ごす夏の午後といったイメージの曲です。窓を開け放して心地良い風を感じながら、昼寝がしたくなるという感じでしょうか(笑)

園山 光博作曲によるSummer Fusionナンバー08。これがまた実に気持ちの良いナンバーで、海岸線をドライブしながら聴いたら最高に似合いそうな1曲です。この演奏を聴くと、これはもう小田 和正のバック・バンドというのは副業であって、FUSION BANDが本業であるとさえ思えます。これも大好きな1曲です。

かなり凝ったアレンジで、高い演奏技術が要求されるようなFUSIONナンバー09。栗尾 直樹の作曲です。JAZZとROCKを上手く融合させたようなアレンジが秀逸で、稲葉 政裕のギター・ソロが炸裂します。

稲葉 政裕の作詞・作曲による唯一のヴォーカル曲10。これがまた良い曲なんですね。誰が歌っているのかが、クレジットに載っていません。おそらく稲葉自身かも知れません。小田 和正顔負けのメロディアスなナンバーです。コーラスで小田が参加しています。

メンバー全員が高い演奏技術を持ち、素晴らしい作曲センスをも持ち合わせるFUSION系バンドってそうは無いですよね。すぐに思い浮かべるのはカシオペア位でしょうか・・・。でもカシオペアは4人、Far East Club Bandは5人ですからね。単純に数で言えばFar East Club Bandの方が勝っていると言えるかも知れません(別に勝ち負け決める必要も無いですが・・・汗)。
Far East Club Bandとしては、今のところ2000年にリリースされた1stアルバム『Far East Club Band 』と本作だけのようです。これからも機会があればアルバムをリリースして欲しいですね。こういう素晴らしいアルバムを聴いていると、やはり打ち込みには絶対に表現出来ない、情景や風景とかのイメージを抱いたサウンドというものを感じます。歌伴なんだから打ち込みで良いみたいな今の風潮は、私は少々寂しく感じています。歌伴とは言え、これだけのミュージシャンが奏でる音には、歌の内容(歌詞)を聴いている者の心に入り込むような説得力を生むのだと思っています。
「クリスマスの約束」で小田 和正が歌う数々のJ-POPの名曲が、いつも以上に心に響くのは小田 和正の歌声はもちろんですが、Far East Club Bandの素晴らしい演奏があってこそだと思っています。
非常に味わい深いアルバムですから、興味のある方は聴いてみて下さい。FUSIONが好きな人は楽しめると思いますよ。
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by kaz-shin | 2008-03-28 00:01 | FUSION系 | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by Jun at 2008-03-29 23:45 x
お久しぶりです。
以前に小田和正のコンサートにて、FAR EAST CLUB BANDのアルバムを紹介していて、2,3曲演奏しましたが、なかなか良かったでしたよ!
ミュージシャンとして実力がある方ばかりで、演奏力も素晴らしいですよね!
残念ながらアルバムは買いそびれていましたが、機会がありましたら聴いてみたいなあと思ってます。
Commented by kaz-shin at 2008-03-30 02:31
Junさん、こんばんは。お久しぶりです。
私はTV番組でしかFECBの演奏は聴いたことが無いですが、演奏の素晴らしさは感じます。
生で聴いたらもっと良いのでしょうね。
去年スタレビのライブのゲストで小田さんの歌を初めて生で聴きましたが、
素晴らしく存在感のある歌に全身鳥肌が立ちました。
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