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杏里_思いきりアメリカン - I Love Poping World, Anri ◇ 2008年 04月 13日
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今回紹介するのは、竹内 まりやと同じく今年デビュー30周年を迎える杏里が1982年にリリースしたベスト盤で、おそらくCD化された作品の中では1番古い(最初)のベスト盤『思いきりアメリカン - I Love Poping World, Anri』です。
BOOK OFFでは250円コーナーの常連となってしまっている感のある杏里ですが、角松 敏生のプロデュース作品を含めて、1985年以前の初期のアルバムはあまり見かけません。最近、特に初期作品、1st『杏里-apricot jam-』(1978年)、2nd『feelin'』(1979年)、3rd『哀しみの孔雀』(1981年)を探しているのですが、なかなか見つかりませんね。
先日ようやく初期作品を収めたこのベスト盤を見つけることが出来たので購入してみました。ちなみにこのアルバムも例外ではなく、250円でした。

私が杏里のアルバムを聴くようになったのは、初めて角松 敏生が楽曲を提供した4th『Heaven Beach』(1982年)からで、このアルバム以降は結構聴いているのですが、初期作品に関してはシングル曲程度しか知らず、常々聴いてみたいとは思っていたんです。初期の作品にはMOONRIDERSが関わっていたようですし・・・。その頃の雰囲気を少しでも感じられるだろうと思い、このベスト盤を購入した次第です。全体的な印象は、まだCITY POPという雰囲気でも無くて、明るく健全なPOPSというイメージです。

『杏里 / 思いきりアメリカン - I Love Poping World, Anri』
01. 思いきりアメリカン
02. マウイ・ムーン
03. インスピレーション
04. 海辺から
05. エスプレッソで眠れない
06. 砂浜
07. オリビアを聴きながら
08. 地中海ドリーム
09. さよならは夜明けの夢に
10. コットン気分
11. 哀しみの孔雀
12. リビエラからの手紙

1982年リリースのヒット・シングル01。作曲はあの小林 武史です。おそらく私が小林 武史の名前を初めて知った曲だと思います。佐藤 準のアレンジは、今聴くと少し気恥ずかしい感じさえするベタなものですが、当時はこういう曲を聴きながら憧れの地であるアメリカ西海岸の風景を、一生懸命頭にイメージしていたものです(笑)

鈴木 慶一が作曲、岡田 徹が編曲による02。タイトル通りハワイの雰囲気を醸し出そうとしていますが、独特な可愛らしさはまるでNHKの「みんなのうた」に登場しそうな感じですね。

尾崎 亜美作詞・作曲による1979年のシングル曲03。横浜が舞台になっている曲ですが、尾崎 亜美の洒落たメロディーのおかげでウエスト・コースト風の仕上がりになっています。1979年という時代を考えると、やはり尾崎 亜美の作曲センスは素晴らしいものがあると今更ながら感じます。

杏里の作曲、鈴木 茂の編曲によるオーソドックスなバラード・ナンバー04。地味なアレンジですが、メロディーはシンプルで耳に馴染んでくるような聴きやすい曲です。

作詞:糸井 重里、作曲:鈴木 慶一、編曲:岡田 徹による1982年のシングル曲05。ヨーロピアン・ポップスといった趣のある曲で、凝ったリズム・アレンジと歌謡曲チックなメロディーが面白いですね。当時はラジや大貫 妙子もヨーロピアン路線だったので、ある意味ブームだったのかも知れません。

作詞・作曲:かおる、編曲:岡田 徹によるミディアム・バラード・ナンバー06。岡田 徹らしいアコースティックなサウンドを軸にした、キャッチーなメロディーが印象的な1曲です。

1978年のデビュー・シングル曲07。J-POP史上に残る名曲でしょうね。作詞・作曲はご存じ尾崎 亜美です。瀬尾 一三のアレンジも秀逸です。タイトルの出てくるオリビアの曲というのは、歌詞にも出てきますが「Making A Good Thing Better」という曲です。

1979年の2ndシングル曲08。やはり尾崎 亜美の作詞・作曲によるナンバーで、アレンジは鈴木 茂です。尾崎 亜美らしさが全開のポップなナンバーです。当時の杏里はアメリカン、ヨーロピアン入り混じってますが、リゾート感を出すという面では共通しいていますね。

アルバム中で最も哀しい歌と言える09は、作詞:鈴木 博文、作・編曲:岡田徹によるもの。家出をテーマにした曲だと思うのですが、メロディー、アレンジ共に淋しく哀しい雰囲気が漂っています。特に夜明け前の静けさがよく表現されているアレンジは秀逸です。

1981年のシングル曲10。作詞・作曲:かおる、編曲:岡田 徹によるポップ・ナンバーです。杏里らしさを感じる1曲ですね。

作詞:佐藤 奈々子、作曲:杏里、編曲:岡田 徹によるバラード・ナンバー11。佐藤 奈々子の切ない歌詞ともの哀しくも美しいメロディーが印象的な1曲。

作詞:佐藤 奈々子、作曲:鈴木 慶一、編曲:岡田 徹によるX'masソング12。X'masソングとは言っても異国情緒たっぷりなヨーロピアンなナンバーに仕上がっています。鈴木 慶一の書いたメロディーが繊細です。

ベスト・アルバムということで、どうしてもオリジナル・アルバムに比べると纏まりが無いという印象は否めませんが、それでも初期の杏里の作風が判って結構楽しめますね。4thアルバム以降は、CITY POP色やダンサブルな曲がメインとなっていった杏里の違った一面を感じることが出来ます。
特にMOONRIDERSの面々が関わった作品は、異国情緒溢れる作品が多くて、その後の杏里の音楽にはあまり聴くことの出来ないタイプの曲だと思います。引き続き初期の作品をBOOK OFFで根気良く探してみたいなと思っています。
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by kaz-shin | 2008-04-13 21:22 | ベスト盤 | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by martha1961 at 2008-04-13 23:21 x
こんばんは。
このアルバム。リリース当時、テープに取って車の中でもBGM定番でした。
「思い切りアメリカン」よく聴きましたね。
初期の杏里を全体を知る、よいアルバムだと思います。
そういえば私も杏里のベストアルバム持ってました。(爆)
[Anri The Best] これから聴いてみます(笑)
Commented by shu0610 at 2008-04-13 23:59 x
kaz-shinさん復活おめでとうございます。杏里の話題なのでとりあえず食いついてみます。
このブログを契機として偶然図書館でheaven beachを借りて、感動した私は、すっかり味をシメテ同じ図書館で1stから3rdまで借りて聴きました。個人的な感想ですが、4th~7thまでの角松系作品になじんだ耳にはやぼったく感じました。杏里をここまでのアーティストにしたのはやはり角松さんの影響が大きいのだなと実感した次第です。私は90年代初頭のセールス的絶頂期のアルバムにも”Love Letter”とか”スノーフレイクの街角”とか大好きな曲があるのですが、そういった名曲も80年代初めに角松さんとした仕事が杏里の中で熟成して出来上がったんだろうなと思います。kaz-shinさんは後期の杏里はベストアルバムで済ませていますとのことでしたので、offの250円棚でmind crusin'を買ってLove Letterだけは聴いてみてください。押し売り的ですが・・・。
Commented by kaz-shin at 2008-04-14 23:12
martha1961さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
初期の杏里作品に触れることが少なかったんで探していたんですが、運良くこのベスト盤を
見つけることが出来ました。私の知らない杏里という感じがして新鮮でしたよ。
「思いきりアメリカン」のようなシングル曲は知っていましたが・・・。
杏里とMOONRIDERSという組み合わせはちょっと意外という感じでしたね。
次は初期のオリジナル・アルバムを探して聴いてみたいと思います。
Commented by kaz-shin at 2008-04-14 23:32
shu0610さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
完全とまではいきませんが復活しました(笑)
shu0610さんの仰るように完成度で言うと4thアルバム以降の方が高いですし、
杏里さんのソング・ライターとしての才能も著しく成長していますね。
曲作りにおいては相当角松さんの影響が大きいのは事実だと思います。
ですから逆に初期の作品は荒削りですが新鮮な気持ちで聴けました。

「Love Letters」はもちろん知ってますよ。アルバムは違いますが、他にも
「ALL OF YOU」とか「ボーイフレンド」なんて大好きです。
「Love Letters」も多くのベスト盤に入ってますよね。
最近だと『R134 OCEAN DeLIGHTS』に入ってたテイクがお気に入りです。
Commented by kotaro at 2008-04-15 08:38 x
学生時代に杏里と竹内まりやと桑江知子が同時に比較されていました。雑誌「GORO」の音楽記事だと思います。
そんな関心もあり、このアルバムは黎紅堂で借りてきて、当時聴いてます。

ムーンライダースなんですが、哀しい歌と感じられた09あたりが最もらしさを感じさせますね。名盤「火の玉ボーイ」の「すかんぴん」あたりから、流れがきていて社会に対するスタンスは、Dont Trust Over30'sまで見事に一貫していました。

杏里はまりや、桑江に対して4歳くらい若いこともあり当初はマイナーな感じでした。最初のオリビアは過ぎたる名曲でしたので、今でも国民歌謡みたいにカラオケで愛唱されています。そのあとのムーンライダースの歌世界が妙にハマってた頃、そんな一時代「私の好きな杏里」は長く続かず、角松/林哲司サウンドで大ブレーク。その後外観まで変わって、彼女の人生はいろいろあったことはご存じの通りです。

「ライムグリーンのフィアット」は70年代の香り、昔の菊池武夫的な世界です。こんなディティールがわかってないと、この初期杏里はわからない、現代に翻訳しにくい歌だと思います。
Commented by kaz-shin at 2008-04-16 22:48
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。すみませんでした。
kotaroさんが好きだった頃の杏里さんの音楽をほとんど知らなくて、以前から聴いてみたかったんです。
ベスト盤だけではやはり物足りませんね。これからも根気良く初期のオリジナル・アルバムを探そうと思っています。

杏里さんにとっては、角松さんや林さんの作品に出会ったことで、その後の創作(曲作り)活動に
大きな収穫があったのは事実で、ソングライターとしての才能が開花していきました。
彼女自身が方向性をしっかり捉えることが出来たというのが、成功の要因だったのでしょうね。
初期の作品をぜひ聴いてみたい、そんな気持ちで一杯です。
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