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河内 淳一_SWEET ◇ 2008年 04月 28日
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今回紹介するのは、1980年代からスタジオ・ミュージシャンとして、またKUWATA BANDを始めとした様々なバンドで活躍。1988年のソロ・デビューを果たした河内 淳一が1989年にリリースした2ndアルバム『SWEET』です。
河内 淳一は、ビル・チャンプリンを敬愛し、AORをこよなく愛するギタリスト兼アーティストと知られ、一般的に認知されているお洒落な音楽としてのAORではなく、本来AORはロックなんだという骨っぽい考え方も持っていると言われています。

私が初めて彼の名前を知ったのは、やはりKUWATA BANDでの活躍でした。1988年にソロ・デビューを飾ったことは知っていましたが、その時は特に興味があった訳ではありませんでした。しかし、2ndとなるこのアルバムは、AORの本場L.A.録音、しかもJohn Robinson(ds)、Mike Beard(ds)、Randy Jackson(b)、Michael Landau(g)、Steve Lukather(g)、Tom Keane(key)、Paulihno da Costa(per)、Jerry Hey(tp)、Dan Higgins(sax)、Bill Champlin(cho)、Bobby Kimball(cho)、Tommy Funderburk(cho)等という豪華ミュージシャンに加え、日本からは河内 淳一(g)、志熊 研(key)、新川 博(key)、山田 秀俊(key)等が参加しています。
プロデュースは河内 淳一&志熊 研、作詞に関するプロデュースを康 珍化が手掛けています。

『河内 淳一 / SWEET』
01. TIME
02. OUT OF MY LIFE
03. 何度も何度も
04. 君と嵐の丘にいる ~We Don't Know What's The Best Way~
05. CRYING HALF MOON
06. YOU SHOULD BE IN LOVE
07. YOU'VE GOT A POWER
08. DREAM OF YOU
09. SO MUCH I LOVE YOU
10. JUST ONE NIGHT

重たい打ち込みのリズムとJohn Robinsonのドラムのコンビネーション、Randy Jacksonの弾けるベース、河内 淳一とSteve Lukatherのハードなギター・リフが印象的な01。ホーン・セクションも加わって、サウンド的にロック色が強いですが、河内のハイトーン・ヴォイスが実にAORらしい雰囲気を作り上げています。間奏でのルークのギター・ソロは圧巻です。

ストレートなロック・ナンバー02。ウエスト・コースト・ロックの影響を色濃く受けた河内 淳一らしいナンバーと言えるかも知れません。

メロウなバラード・ナンバー03。AORチックなバラード曲で、特にTom Keane、Peter Beckett、Jason Scheffの3人によるコーラス・ワークと、Jerry Heyのアレンジによるホーン・セクションが秀逸です。

軽快なリズムと耳に馴染むメロディーが心地良いミディアム・ナンバー04。キレのあるJohn Robinsonのドラム、軽妙なMichael Landauのギター・カッティング、こよなく歌うSteve Lukatherのギター・ソロ等、聴き所満載といった感じの1曲です。

Paulihno da Costaのパーカッションが大活躍するメロウ・ナンバー05。洒落たメロディーとアレンジで、いかにもAORという呼び名に相応しい感じの1曲です。ルークと河内 淳一が素晴らしいギター・ソロを披露してくれます。

都会的でCITY POP色の強いスケールの大きいバラード・ナンバー06。Mike Beardの派手さは無いものの堅実なドラミング、Michael Landauらしいギター・ワーク、外国勢には負けていない木戸 やすひろと比山 貴詠史のコンビによる美しいコーラス・ワークが印象的です。間奏でのルークのギター・ソロも実に美しいです。

Jerry Heyのアレンジのホーン・セクションが格好良いミディアム・ナンバー07。まさにAORという表現がピッタリなナンバーです。間奏のDan Higginsが実に渋いサックスを聴かせてくれます。私の大のお気に入りのナンバーです。

ルークが日本人好みとも言えるメロディアスなソロを聴かせてくれるポップ・ナンバー08。今までにない軽い感じの曲で、メロディーもキャッチーです。80年代のJ-POPを象徴しているようなナンバーに仕上がっています。聴き易さでは群を抜いてる曲と言えるかも知れません。

Tom Keaneのピアノ、David Boruffのサックス、そしてストリングスのみというシンプルかつ美しい演奏が際立つバラード・ナンバー09。河内のハイトーン・ヴォイスを活かした1曲と言えるでしょう。

まるでDavid Fosterの書いた曲を彷彿させるようなAORなミディアム・バラード曲10。このアルバムのハイライト曲と言っても過言ではありません。メロディー、アレンジ共にAORチックでtまらないのですが、何と言ってもデュエット・ヴォーカルのVikki MossとBill Champlin、Bobby Kimball、Tommy Funderburkの3人の贅沢過ぎるコーラス、そすてJerry Heyのフリューゲル・ホーン・ソロといった鳥肌モノの演奏が素晴らしいナンバーです。

作曲のセンスも良いですし、ギターの腕前もなかなかですね。彼の憧れてきたであろうミュージシャンとの競演ということで、気合も入ったことでしょうね。良い作品だと思います。しかし、若干河内 淳一のヴォーカルの線が細いのが残念です。ハイトーンが魅力でもありますが、パワーが弱いという感じでしょうか・・・。特に06や10ではコーラスに押され気味な感じも否めません。もちろんコーラスのプロ達の歌声ですから存在感はあります。もう少しヴォーカルに力強さがあるともっと良くなったような気もします。
それでも聴き応えのあるJ-AOR作品には違いありません。興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。
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by kaz-shin | 2008-04-28 00:09 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by ぎっちゃん at 2008-07-30 13:26 x
kazu-shinさん、はじめまして。自分と同じ音楽観のある方を探しておりました所、このサイトにたどり着きました。
さて、河内淳一、お気に入りです!当時、洋楽ぽい邦楽があまり無いなか、彼の存在は自分の中でピカピカに光ってました。彼がきっかけで、洋楽に興味を持ったのもこのころでした。しかし本当に豪華メンバーですよね~。Jerry Heyのホーン・セクション中毒になってしまいました。
100人に聞いて何人分かる?くらいのアーティストにスポットを当てて
さらに、詳しいレビューを添えて頂いて、感謝感激です!
他にも、気になるアーティスト(佐藤 博、安部恭弘、村田和人、JADOESなど・・)が沢山紹介されて、本当に楽しく拝見させて頂きました。kaz-shinさんのレビューにただただ頷くばかりです。
毎日楽しみに遊びに来ます!どうぞ、宜しくお願いします!
Commented by ぎっちゃん at 2008-07-30 13:38 x
またまた失礼します。レビュー1000件目おめでとうございます。1000件目の日に、kaz-shinさんのサイトにめぐり合えたのは、運命だと感じております。ちなみに私も角松フリークです!
Commented by kaz-shin at 2008-07-30 23:20
ぎっちゃんさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
お祝いの言葉に加えて、恥ずかしくなってしうような過分なお褒めの言葉に恐縮しております。
紹介しているアーティストに関してたいして深い知識は無いのですが、聴いて良いと思ったアルバムを紹介しているだけのブログなんです。
古い作品が中心ですが、こういうブログがあっても良いかなと思って続けてきましたが、
ぎっちゃんさんのようなコメントを頂戴すると本当に嬉しいです。
このブログを読んで下さる方に、少しでも自分好みの音楽を見つけて頂く手助けが出来れば嬉しいです。
角松フリークということですが、それなら尚更これからもよろしくお願いします。
Commented by こういち at 2009-08-31 20:55 x
こんばんは。こういちです。
河内淳一さんは、KUWATA BANDの方だったんですか。知りませんでしたね。
この海外ミュージシャンを見ると、そうそうたるメンバーですね。どれもご存知の方たちばかりです。音が好きなんですよ。詞より、ミュージシャンの技に注目してしまいます。Steve Lukatherは、元TOTOのメンバーでしたよね。Michael Landauのギターソロも大好きですね。ユーミンの曲で「Carry on」という歌がありますが、この歌のランドーによるギターソロが最高です。アルバム「TEARS AND REASONS」(1992年リリース)の中に入っている曲です。聴いてみてください。Jerry Heyのホーンセクションも好きですね。数原 晋さんのホーンセクションと同じ位好きです。

つづく・・・
Commented by こういち at 2009-08-31 21:03 x
つづき・・・
錚々たるメンバーでどうしても書きたくなりましたが、Every Little Thingの名曲を英語でカヴァーした作品。、'99年に出した作品なんですが、過去の名曲「For the moment」「Dear My Friend」「Over and Over」「Face the Change」「出逢った頃のように」などの曲を外人が歌ってるんです。もちろん、英詩ですけど。「Over~」の西海岸風バラード(「素直になれなくて」に似てます。)、「出逢った頃のように」のゴスペル風、などオリジナルとは一味違う曲調です。ギターの伊藤一朗さん、元メンバー五十嵐 充さんの音楽ルーツが垣間見れます。

ミュージシャンも超豪華。
Vocals: Marilyn Martin, Jason Scheff, Tommy Funderburk, Philip Ingram, Joseph Williams
Drums: John Robinson, Vinnie Colaiuta, Curt Bisquera
Bass: Abraham Laboriel, Mike Porcaro, Jason Scheff
Guitars: Jay Graydon, Michael Landau, Paul Jackson Jr., Tim Pierce, Steve Lukather, Lee Ritenour
Keyboards: Tom Keane
Horns: Jerry Hey Horns
などの豪華メンバー。ヨダレもの(笑)。聴く価値ありです。
ちなみにタイトルは、「ELT Songs from L.A.」です。
Commented by kaz-shin at 2009-09-06 22:16
こういちさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなり、本当にすみませんでした。

『ELT Songs from L.A.』は興味ありますね。
それにしても一時期この手の逆カヴァー・アルバムが色々リリースされたことは知ってましたし、
私自身もあれこれと所有していますが、ELTのカヴァーも存在したとは知りませんでした。
メンバーも豪華ですね。中古店を丹念に探してみます。

ユーミンに関しては90年代以降の作品はあまり聴いていませんが、
『TEARS AND REASONS』は中古で入手しやすそうなので、機会があったら聴いてみますね。

色々教えて下さって、ありがとうございます。
Commented by こういち at 2009-09-11 00:32 x
こんばんは。

>『TEARS AND REASONS』は中古で入手しやすそうなので、機会があったら聴いてみますね。

なおこの曲(Carry On)のミュージシャンは、
Drums: Mike Baird
Bass: Leland Sklar(白髪に長い髭で仙人のような風貌の方です。)
Guitar & Solo: Michael Landau(ソロはすごい!)
Percussion: Michael Fisher
Keyboards & Programming: 松任谷正隆さん
Synthesizer Programming: 山中雅文さん

Mike BairdとLeland Sklarは、日本のリズム隊に例えるとアメリカの"島村英二"さんと"高水健司"さんの感じがしますが、違いますかね? 風貌もありますが。

ちなみにDrのJohn RobinsonとBassのNeil Stubenhausは、リズムからしてアメリカの"江口信夫"さんと"美久月千晴"さんの感じがするんですが。違いますかね?

kaz-shinさんは、海外のミュージシャンの中で好きなリズム隊は誰ですか?
Commented by kaz-shin at 2009-09-13 00:19
こういちさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなり、本当にすみません。

>kaz-shinさんは、海外のミュージシャンの中で好きなリズム隊は誰ですか?
これは難しい質問ですね~(笑)
海外のミュージシャンで、好きなドラマー、ベーシストは沢山いますし、その組み合わせによって色んな味が出てきて、
それぞれに面白さがありますから・・・、難しいです(笑)

あえて挙げるとすれば、John RobinsonとLouis Johnsonでしょうか。
マイケル・ジャクソンのアルバムではお馴染みのリズム隊ですね。
ダンス系音楽におけるこの二人のプレイが特に好きで、Johnの堅実なリズムとLouisの軽い音のチョッパーの組み合わせは最高です。
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