今回紹介するのは、音楽プロデューサー、アレンジャーとしても活躍している作曲家、中崎 英也が1994年にリリースした自身のソロ・アルバム『SHADOW PLAY』です。以前1993年にリリースしたアルバム『BLUE DAYS』を紹介しました。この『BLUE DAYS』は、何故かヒーリング系のインスト・アルバムでした。ヒット・メーカーのソロ・アルバムということで期待していたんですが、"陰"のイメージが漂う作品でした。これはこれで良いアルバムだったのですが、歌モノのアルバムを聴いてみたくてずっと探していたんです。最近になってやっと見つけることが出来ました。嬉しかったですね(笑)
実際に聴いてみると、これがURBANなPOPSという感じで洗練されたサウンドとメロディー・メーカーらしいキャッチーなメロディーが印象的なお洒落なアルバムに仕上がっています。元々中崎 英也の書くメロディーが好きでしたので、インストものよりもやはり歌モノの方が良いですね。個人的にはかなりの名盤だと思います。中崎 英也のソウルフルな歌声は、鈴木 雅之に似た感じで、私のイメージしていた声とは違っていましたが・・・。ギターの腕前も相当なもので、随所で渋いソロを聴かせてくれます。
全ての楽曲のプロデュース、作曲、編曲はもちろん中崎 英也。詞は吉田 美奈子、KAORU、サンプラザ中野が提供しています。参加ミュージシャンは、沼澤 尚(ds)、江口 信夫(ds)、美久月 千晴(b)、杉山 卓夫(key)、福田 裕彦(key)、三沢 またろう(per)、菅原 由紀(per)、村田 陽一(tb)等が参加しており、ギターは全曲中崎 英也自身です。ゲスト陣も豪華で、鈴木 雅之、藤原 美穂、アン・ルイス、カールスモーキー石井がコーラスで参加しています。
『中崎 英也 / SHADOW PLAY』
01. SECRET LOVE
02. LET ME
03. TIME
04. RAILROAD
05. 恋の終わりはいつも
06. 君は僕を信じてる
07. SMILE
08. 彼方へ
09. SOMEONE
10. AGONY
11. 夏の海
何とも都会的で洒落たナンバー01。シングル・カットされた曲のようです。心地良いグルーヴにソウルフルな中崎 英也のヴォーカル、そして鈴木 雅之のコーラスのバランスが絶妙です。SECRET LOVEという題材によく似合った湿った感じのサウンドが夜の都会によく似合いそうです。作詞は吉田 美奈子。
沼澤 尚らしいタイトなドラミング、中崎 英也のギター・カッティングが心地良い02。ダンサブルでFUNKYなナンバーに仕上がっています。コーラスで参加のアン・ルイスが活躍しています。アレンジャーとしても素晴らしい才能を発揮いています。終盤のギター・ソロもなかなかです。
分かりやすいメロディーと80年代のCITY POPといった感じの強いアレンジが特徴の03。サビのメロディーにヒット・メーカーである中崎 英也らしさを強く感じます。1度聴けば口ずさめてしまうようなキャッチーな1曲です。
アルバムで唯一打ち込みのリズムを使ったバラード・ナンバー04。打ち込みによる無機質でゆったりとしたグルーヴが実に都会的です。中崎のヴォーカルが冴える1曲ですね。声の似ている鈴木 雅之のコーラスも絶妙です。
シンプルなメロディーだけに印象に強く残る切ないナンバー05。JAZZYなギター・ソロも味わい深いです。作詞はサンプラザ中野。
歌詞にも出てくる黄昏間近な街並の情景に溶け込みそうなサウンドの06。中崎 英也の書くメロディーは実にストレートで耳に馴染むものが多いのですが、この曲もそんな1曲です。しかも自分で歌う事を意識した曲作りをしているようで、どの曲も彼のヴォーカルによく似合っていますね。
タイトルの通りに明るい雰囲気を持ったPOPなナンバー07。アルバムの中においては異色に感じてしまいますが良い曲です。カールスモーキー石井のヴォーカルがフィーチャーされているのも明るい感じの要因のひとつかも知れません。
タイトなリズムが印象的なミディアム・ナンバー08。FUNKYなギター・カッティング、ロックなギター・リフ、オルガンの音色、コーラス・ワークといった数々のサウンドが実に都会的ですね。それにしてもここまで分かりやすいメロディーを書ける人は少ないのではないでしょうか。
イントロだけで痺れてしまうメロウなバラード・ナンバー09。リズム・アレンジが秀逸ですし、藤原 美穂のコーラス・アレンジが見事な1曲です。
軽快なリズムのCITY POPなナンバー10。パーカッションをフィーチャーすることでリズムにメリハリが付いて心地良く響きます。この曲もメロディーとアレンジとのマッチングが絶妙ですね。
爽やかなイメージのミディアム・バラード11。昼間は太陽の光で、夜は月明かりに輝く水面を連想させるようなアレンジと、優しさに溢れたメロディー・ラインが良いですね。
最近出会ったアルバムの中では、本当に気に入ってます。単にBGMとして聴くのも良いですし、じっくり聴いても洗練されたメロディーやアレンジに酔い痴れるのも良いですよ。この夏、夜のBGMで大活躍してくれるアルバムになりそうです。
色々探してやっと見つけたアルバムでしたから、見つけることは難しいかも知れません。しかし、もし見つけたらぜひ聴いてみて下さい。特にCITY POPやAORが好きな人にはお薦めです。中崎 英也のセンスの良さに驚くこと請け合いです。
ところで、昨日、今日と房総に行ってきました。15年ぶりくらいですね。
アクアラインも初めて通りました。保土ヶ谷バイパス、横浜横須賀道路、湾岸線と通りましたが慣れない複雑なJCTは本当に疲れます。泊まりは風の抄と言いたいところですがとれなかったので、おすすめの森羅を当たりましたがここもだめ、仕方なく森羅と同じ経営の花しぶきで我慢しました。今日の天気がわるく、フラワーラインを快適にドライブといかなかったので、できるだけはやくリベンジしたいと思います。プログをこんな使い方してすみません。
おいらは、このアルバムしか持っておりません・笑。が、kazさんのおっしゃる通りクオリティの高いアルバムなので、満足度高し!です。
鈴木さんに雰囲気が似てるのも思いましたが、米倉利紀さんにも歌い方やグルーヴ感が似てると思いませんか?おいらは、Time、Smile、Agonyのポップスポップスした所の真ん中系が好きですわ・笑。バラード系では、Someoneのメロウさが気に入っております。
このアルバムを最初に聴いた時、中崎氏を素晴らしいと思ったのはもちろんなのですが、全編通して佐々木久美さんのハモンドにK.Oされました。彼女のサポートが、もう一段このアルバムのクオリティを高めているのではないか?と感じています。
中崎さんのこのアルバム(インスト・アルバムよりも断然)は良いですよ。
hisaさんなら絶対に気に入ってもらえると思います。お薦めです。
私はBOOK OFFで購入しましたが、250円ではなくて500円でした(笑)
話は変わりますが、次回はぜひ"風の抄"か"森羅"に泊まってみて下さい。
決して安くは無いですが、それなりの料理、サービスを味わえますし、リラックス出来ると思いますよ。
私は明日、日帰りで館山へドライブに出かけようかと思っています。
さすがにkadoさん、鋭いですね。
歌声は鈴木雅之さんに似てますが、歌いまわしは米倉さんに似てますね。
どの曲だったか、中崎さんの歌い方が米倉さんの「Love in the Sky」での歌い方にそっくりだなと思ったことがありました。
記事では取り上げませんでしたが、佐々木久美さんのオルガンは良いアクセントになってますね。
気になっていたんですが、佐々木久美さんはあのコーラス要員として活躍している佐々木久美さんと同一人物なんでしょうか?
爆風スランプと中崎さんはそういう接点があったんですね。
サンプラザさんが詞を提供しているのもそんな関係からなんでしょうね。
このアルバムは中崎さんの、作曲家、アレンジャー、ギタリスト、ヴォーカリストとしての魅力の全てを感じることが出来るアルバムですよ。
機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
林さん、栗林さん、中崎さんと来たら、今度は崎谷健次郎さんのを紹介していただけないでしょうか。崎谷さんは、斉藤由貴さんを始めとするアイドル系の曲を手掛けていらっしゃいまして、多分哲学者さまもご存じの曲があると思います。
実は佐々木さんは、私と同じ楽天でブログをされてまして、ここ数年のサポートミュージシャンとしての活動は、わかるのですが、それ以前の事は、深く存じ上げておりませんでした。ただ、ゴスペルのコーラス教室の先生などもされてる様ですから、恐らくkazさんのご質問とも一致するかと思います・笑。
そして、佐々木さんのブログを読んでいて、大変興味があったのが、Nelson Music Projectというユニットの事です。たにぴさんならご存知かと思いますが、達郎さんのバックミュージシャンが集まったプロジェクトで、昨年限定で出したCDが即完だったようなのですが、今年の10月にセカンドアルバムと共にファーストも復刻するそうなので、是非聴いてみたいと思ってます。正にkazさんの為のアルバムと言うか、ウルトラメンバーのプロジェクトではないでしょうか?笑 ↓
http://www.global-artist.net/lr0206/nelson_020604.htm
既に、ご存知でしたらすいませんです(汗
崎谷健次郎さんですか・・・。アーティストとしての楽曲はコンピレーションで何曲か聴いたことはありますが、
詳しいことは知りません。ごめんなさい勉強不足で(汗)
作曲家としても活躍されていたんですね。今度探して聴いてみます。
やはりそうでしたか。コーラス要員として名前をよく見かけていたんですが、キーボードの腕前も相当なものだったんですね。
Nelson Music Projectは1stアルバム・リリースの時から存在は知っていたんですが、
アルバムは買い損ねていたんで、kadoさんの情報は本当に嬉しいです。
10月ですから、まだ先ですが首を長くして待ってることにします(笑)
私の好きな三谷泰弘さんも参加してますからね。
音楽コンポーザーに光を当てるような奥の深い社会でない
だけに、比較的地味な黒子の印象の方ですが
ここにかなりの作品が掲載されています。
http://www.mermaid-co.jp/compose.php
僕も80年代から知っていますが
今でも第一線だという認識を新たにしました。
個人的に好きな曲は、今井美樹「頬に風」原田知世「早春物語」
少女隊「Bye byeガール」などですが、やはり80年代が多いです。
サイトの紹介ありがとうございました。
予想以上に数多くのアーティストに提供しているのに驚きました。
中崎さんの書くメロディー・ラインは、変に凝ったところがなくて非常に聴き易いものが多くて、
安心して聴けるものが多いですよね。
もっと繊細な線の細い人をイメージしていたんですが、歌詞カード内の写真を見て少々びっくり(笑)
声だけでなく容姿も鈴木 雅之さんに似てました・・・。