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TEMIYAN (宮手 健雄)_South Calendar ◇ 2008年 05月 05日
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今回紹介するのは、湘南在住のミュージシャンでハワイアンと湘南ポップスとを融合させた、独自の"湘南サウンド"を聴かせてくれるシンガー・ソングライター、Temiyanこと宮手 健雄が2001年にパシフィック・ヘブン・レーベルからリリースしたアルバム『South Calendar』です。
宮手 健雄は、1984年にブレッド&バターの岩沢二弓プロデュースによるアルバム『Za・Za・Za』でデビュー。以降様々なアーティストに曲を提供したり、地道に地元湘南を中心にアーティスト活動を続けているようです。

私が宮手 健雄の音楽に初めて触れたのは最近の事で、以前紹介したコンピレーション・アルバム『Light Mellow "Pavement"』(2004年リリース)に収録されていた彼の代表作とも言われている「Za・Za・Za」という曲でした。リゾート感溢れるメロウなナンバーで、私好みの曲だったのでアルバムを聴いてみたいなと思い、探して入手したのがこの『South Calendar』です。
彼の経歴を調べてみると、学生時代はフォーク・ソングに傾倒していたようですが、1970年代の半ばに当時茅ヶ崎にあった伝説のカフェ「Cafeブレッド&バター」でアルバイトを始めたことをきっかけに、ブレッド&バターや様々なミュージシャンと出会い、交流を深めて1984年にデビューを飾ったようですね。ブレッド&バターが好きな人には知られていたミュージシャンかも知れません。

さて本作『South Calendar』ですが、いかにもプライベート・スタジオで録音されたというような温もりが伝わってきます。演奏もアコースティック・ギター、ウクレレを軸にしたいたってシンプルなサウンドが特徴で、とにかく終始リラックスして聴けるリゾート・ミュージックといった感じです。ハワイアンの影響が色濃いですが、宮手の歌声を含めて実に心地良い一時を演出してくれるアルバムです。

『TEMIYAN / South Calendar』
01. Sawn & Yoko
02. Calendar Love
03. 砂のベッド
04. Rainbow
05. Sunny Day's Memory (晴れた日の面影)
06. どうしようもない男の唄
07. Kissweet
08. Pine Tree (松の小道)
09. All Living Things
10. Sawn & Yoko (Out Track Version)
11. Za za za

ウクレレ、スラック・キー・ギター、ベースのみというシンプルな演奏ながら、まるでハワイのビーチにいるような感覚に陥りそうな01。渇いた心地良い風のようなナンバーです。素晴らしいスラック・キー・ギターを披露しているのは、ダニエル・ホーです。

アルバム・タイトル曲02。ボッサ調のアレンジが実に心地良いです。メロディーもキャッチーですし、ハワイアンのフレーズを織り交ぜたギター・ソロが味わい深いです。晴れた日の昼下がりにビール片手に、あるいはお茶しながら聴きたいような1曲。

ちょっと懐かしさを感じるようなメロディーが印象的なサマー・バラード03。どこかで聴いたことがあるといったデジャヴを感じる曲で、不思議に心が和むナンバーです。

フォーク・ソング風なセンチメンタルな曲04。唯一自作曲では無いナンバーです。悪い曲ではないのですが、フォークっぽいところが個人的には苦手なタイプの曲です。

曇天の日に晴天の日の想い出にふけるという内容に相応しく、灰色の曇天を感じさせるアレンジが光るしっとりとしたナンバー05。

スリー・フィンガーの演奏が何とも懐かしいナンバー06。この曲もフォーク色の強い曲です。

宮手のヴォーカルにはハワイアンの雰囲気がよく似合います。この07は甘いラブ・ソングですが、爽やかな風のように爽やかです。リラックス・ムードに包まれる1曲です。

ハワイへ行ったことが無い私でもハワイの風景をイメージ出来てしまうようなナンバー08。ダニエル・ホーによるナイロン弦のスラック・ギターの音色が美しく印象的です。

鳥の囀りではじまる実にハワイアンなナンバー09。ハワイの天候のように陽気な曲です。フラに似合いそうな曲で、フラが踊れる人なら思わず腰が動いてしまうのではないでしょうか(笑)

01のアウト・テイク・ヴァージョンの10。モノラル録音で、波の音や子供達の歌声を交えた微笑ましいテイクになっています。

宮手 健雄の代表的なナンバーと言える11。名曲だと思います。このアルバムに似合うようにハワイアンの雰囲気を前面に出したアレンジが、メロディーとよくマッチしていてあまりの心地良さに眠気さえ感じてしまいます。バックで流れている波の音のS.Eも効果的です。

せっかくのGWなのに天候が今ひとつなのが残念ですが、気分だけでも爽やかになりたいものです。そんな時にはこの『South Calendar』はお薦めです。目を閉じて宮手 健雄の音楽を聴けばそこはもう青い空に海、爽やかな風が吹くハワイの浜辺へと導いてくれます。
個人的にはフォーク色の強い04、06を除けば、極上のリゾート・ミュージックが詰まっている1枚だと思っています。音数が少ないシンプルなサウンドですが、その分聴き易さ、心地良さが増しているような気がします。家に居ながらにしてリゾート気分を味わい人にはお薦めです。
by kaz-shin | 2008-05-05 01:08 | J-POP | Comments(0) | |
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