1970年、東京・名古屋(愛知)・大阪・福岡の四大都市で、それぞれの地名を冠した民放FMラジオ局が開局しました。
音楽に興味を持ち、音楽に熱中するようになった1970年代半ば以降、FMラジオ放送は私にとって貴重な情報源でした。今の時代に比べて圧倒的に少ない情報量の中で、様々なアーティストのアルバムやお気に入りのアーティストの新譜情報を得る為に、FM放送は本当によく聴いていました。特にエアチェックをする訳では無かったのですが(ラジオを聴いて良いと思うとレコードを買ってしまうので・・・汗)、相当な時間をラジオの前で過ごしていたように思います。
当時FM放送と同じく重宝したのがFM雑誌でした。私がFMを聴き始めた頃は、まだNHK-FMとFM東京の2局しかありませんでしたが、2週間分のプログラムが載っているFM雑誌を読んで新譜の情報をチェックしたり、様々なプログラムのチェックをしていましたね。
私が愛読していたFM雑誌は、鈴木 英人のイラストの表紙がお洒落だった「FM STATION」でした。付録として鈴木 英人のイラストのカセット・テープのインデックスが付いていたのも魅力でした(笑)
さて前置きが長くなってしまいましたが、今回紹介するのはその「FM STATION」の冠の付いたコンピレーション・アルバム『FM STATION - J-POP版』です。今年の2月にリリースされたばかりのコンピレーションですが、よく行くBOOK OFFで500円で売られていました。帯付き新品同様な状態ですし、発売されてから3ヶ月足らずのCD(定価2,500円)が500円ですからBOOK OFF恐るべしです。だからBOOK OFF廻りは止められないんです(笑)
収録曲だけ見れば、どちらかと言えばベタな選曲ですし、既に所有している音源ばかりですから決して魅力的とは言えなかったのですが、やはり「FM STATION」のロゴと鈴木 英人のイラストに惹かれて購入しました。もちろん500円という低価格だったのが1番大きいですが・・・。
ジャケットのイラストを眺めながら、1970年代後半~1980年代前半に流行った曲を聴いていると、若かりしあの頃をふと思い出してしまいます。
『FM STATION - J-POP版』
01. 悲しみがとまらない / 杏里
02. 君は天然色 / 大瀧 詠一
03. パープルタウン~You Oughta Know By Now~ / 八神 純子
04. モンロー・ウォーク2004 / 南 佳孝
05. 愛・おぼえていますか / 飯島 真理
06. 輝きながら・・・ / 徳永 英明
07. Return to Myself~しない、しない、ナツ。 / 浜田 麻里
08. イン・ザ・スペース / スペクトラム
09. 恋のブギ・ウギ・トレイン / アン・ルイス
10. いっそ セレナーデ / 井上 陽水
11. 聖母たちのララバイ / 岩崎 宏美
12. ルビーの指環 / 寺尾 聰
13. シルエット・ロマンス / 大橋 純子
14. さよならの果実たち / 荻野目 洋子
15. ピンク・シャドウ / ブレッド&バター
16. マイ・ディア・ライフ / 渡辺 貞夫
ライナーノートによると、FM雑誌の番組表を載せるには、少なくても番組放送の1ヶ月前には番組の内容を決めなければならなかったようで、制作部門にとってはしんどい仕事だったようです。しかも"放送予定曲"として番組表に載っていた曲が番組でかからないと、局に苦情が来たとか・・・。もしそんなことになったら、当時は"放送事故"扱いになったようです(笑)
それだけFM放送を楽しみにしていた音楽ファンが多かったのでしょうね。今ではラジオを聴くのはせいぜい車を運転している時くらいのもので、昔に比べたらラジオを聴かなくなってしまいました。昔と違って曲を流すよりもパーソナリティが喋っている時間の長いプログラムばかりというのも、何の為のFM放送なのかと少し寂しい気もしますね。
私はCITY POP、AOR、FUSION関連のアルバムをFMでチェックして、良いなと思うものはすぐ買ってしまってました。
おかげでアルバイトで稼いだお金は全てレコードに変わってしまいましたが・・・(笑)
それでも欲しいレコードが沢山あって、唯一エアチェックしていたのがNHK-FMの「ひるの歌謡曲」でした。
あの番組は重宝しました。曲紹介だけしてあとは曲を続けて流してくれましたし、エアチェックも簡単でした。
なかなか歌謡曲のレコードまで買う余裕が無かったので、この番組のおかげで色んな歌謡曲が聴けました。
懐かしいです。
このブログを贔屓にして下さっている方々には、失礼なくらいにベタな選曲ですが、
あの頃のFM雑誌を思い起こさせるジャケットの思わず手が伸びてしまいました(苦笑)
そして、このCDの選曲がまた絶妙です。80年代終わり頃の曲が中心という感じで、自分の中では邦楽の空白期間とも言える時期なのですが、みなおなじみの曲です。
私も「ひるの歌謡曲」は、90年代初頭、邦楽に目覚めた頃に録音して聴いてました。類似の番組として、深夜FM東京でやっていた「インテグラル・ステーション」にも大変お世話になり、現在ガールポップにハマる礎となりました(民放なのに、たしか毎正時にしかCMが入らない太っ腹な番組でした^^)
今、欠かさず聴いてるのは同じくTFMの「あ、安部礼司」。結構笑えるドラマがメインなのですが、30代をターゲットにした懐かしめの選曲も、ベタですが、なかなかツボです。
「FM STATION」も懐かしいですが、そんなコンピCD「FM STATION」があったとはビツクリです。
ちょっと選曲が中途半端な感じが笑っちゃいましたけど、ナイスな感じです。ジャケは秀逸ですね。最後にナベサダが入っているのも、昔、ワタシがFMを聴いていた頃によくかかっていたし、また雑誌の「FM STATION」にもよく取り上げられていたように思います。それもまた懐かしいです。
しかし、BookOffもさすがです。500円!私は最近はBookOffでVIDEOとLDを漁ってますが、どれも105円とか350円くらいなので笑っちゃいますね。
FM STATION――
僕も何年にもわたって買い続けました
鈴木英人のポップかつ鮮やかなイラスト
綴じ込みのレーベル
未だに僕のカセットコレクションを飾っています
それから、雑誌記事中のアーティストの写真などは
あれらも実はカセットサイズで掲載されていましたね
切り取ればそのままカセットケースにはめられるようになっていました
僕が持つカセットライブラリーには
この写真切り抜きが結構残っていたりします
あの辺の「用意」はすばらしかったですね
懐かしくも色あせない対象です
素敵な記事を読ませていただき
ありがとうございました
大学進学してからは、ラジオは聴かなくなりました。やはりアクセスの自由の幅が広がったことが大きいですね。今では、エアチェックよりも店に足を運んで手に取ったり、試聴したりする方が、ずっと多くなりましたね(補助的にネットや雑誌を頼ることもありますが)。
当時のFM放送は音楽主体で、お喋りは最小限だったような記憶があります。
音楽を楽しめるラジオ、それがFM放送だったんですが、今はお喋りが主体のようになっている気がします。
車でFMを聴いていても「もっと音楽を流してくれ!」と突っ込みたくなります(笑)
私の年代ですと、深夜と言えばラジオでした。
今のように深夜までTV放送も無かったですし、ほぼ毎日ラジオを聴いてました。
そこで色んな音楽に出会えたことが、音楽大好きな人間になってしまった要因かも知れませんね(笑)
このCDの選曲は本当にベタなんですけど、下手なコンセプトが無い分聴いていると懐かしい気持ちにさせてくれます。
色んな音楽が流れていたあの頃のFM放送そのものって感じです。
今はネットで色んな情報を集めることが出来る便利な時代になりましたが、
昔はラジオ(AM/FM)や音楽雑誌から必死で情報を集めていました。
常にラジオの側に紙とペンを置いておき、良い曲だなと思うとDJの曲紹介を書き留めたりしてました。
曲紹介を聞き逃した時は、翌日ラジオ局へ電話で問い合わせしたり・・・(笑)
丁寧に教えてくれたのを覚えています。良い時代だったですね。
私がFM放送で1番お世話になったのは、「クロスオーバー・イレブン」かも知れません。
当時友人の影響でFUSIONに興味を持った私にとっては欠かせないプログラムでした。
気に入った曲があると翌日レコード屋へ探しに行ったり・・・。
レコードからCDへ変わり、BOOK OFFのような中古を扱うお店も増えたことが一層音楽に
嵌っていく結果となりました(笑)
それにしてもBOOk OFFは面白い所です。
「FM Fan」、「週間FM」も確かにありましたね。懐かしいです。
そんな中でも「FM STATION」は表紙のイラストのせいか、派手目というか目立ってました。
そしてやはりカセット・レーベルが目当てでした。
曲のタイトル用にレタリング・シートを買ったり、極細のペンを用意したり・・・、色々やってました(笑)
今はPCで何でも作れるのですから、良い時代になりました。
やはりカセット・レーベルを使ってましたか!私も「FM STATION」を購入していた理由の一つがこのカセット・レーベルでした。
私の世代ですと、やはり鈴木英人さんと永井博さんのイラストは外せないですね。
永井博さんのカセット・レーベルは若者向けの女性雑誌(アンアンのような雑誌)に付いてました。
そのレーベル欲しさに恥ずかしい思いをこらえて女性雑誌買ってました(笑)
私も受験勉強や試験勉強のお供はやはりラジオでした。
最近はAMもFMも区別が無くなってしまって、少し寂しいですね。
音楽が聴きたくてFMにしても曲があまりかからなかったりで・・・。
どなたかがコメントされていたおまけのカセット曲目シートは今でも愛用しています。私の車はCDとカセットという今時珍しいシステムなので、車で聴く音楽はすべてカセット。そこで切り取って保管してある曲目シートが重宝するのです。ブランクものがまだまだいっぱいあります。
話は変わってエアチェックですが、私も昼の歌謡曲はkazu-shinさんと同じ理由です。エアチェックに最適でした。同じNHKの東京ローカルで毎日6時からの音楽番組(名前は忘れました)の毎日取ってました。フルコーラスはいるのと決してDJがかぶらないので、オープンリールでとってカセットにダビングしてました。タイマー録音なので時間がずれることがないのもポイントでした。そのころに比べると、聴きたい歌がインターネットで聴ける今は便利な反面、今日は良い歌がとれたかなと言うワクワク感が
ないですね。
インデックス・カードは本当に重宝しましたよね。私も当時のカセットが残ってますが、鈴木英人さんのイラストものが多いです(笑)
当時のFM放送は、ステレオ放送の意義を承知したプログラム作りがされていて
音楽ファンに対する思いやりを感じました。
作り手も聴き手も音楽を心から楽しんでいたような気がします。
最近は便利になった反面、温もりを感じることが出来ないのが少し寂しいです。
僕は「週刊FM」を購読していましたが、そのうちに「FM STATION」と2誌を購読するようになりました。どちらもFMのライブ放送やレコードの発売予定などの情報を得るために捨てがたかったんですよね。
読者層は上から「FMfan」「週刊FM」そして、「FM STATION」「FMレコパル」だったような気がするけど、どうでしょう。
「FM STATION」は鈴木英人さんのイラストも良かったけど、他紙より大きくて目立っていたと思います。
「FMレコパル」が同じサイズに真似したんじゃないかな。「週刊FM」も少し大きくしたような気がするけど、「FMfan」は変えませんでしたね。
その「FMfan」が最後まで残って、これを買わざるを得ないようになりましたけど。
最後になったけど、このCDは500円でも買おうと思いません。(笑)
FM雑誌を買っていたのは「FM STATION」だけでした。
元々エアチェックはあまりしなかったですし、聴く番組も大体決まってました。
ラジカセで録音して聴いて良ければレコードを買うという繰り返しでしたね。
「FM STATION」はお洒落なのと、付録が目当てだったというのが本音です(笑)
やはり皆さんFM放送には思い出があるようですね。
NHKのFMはエアチェックしやすくて好きでした。とは言ってもラジカセに録音するだけでしたけど。
好きな人はhisaさんのようにオープンリールで録音、MC部分をカットしてカセットへダビングしたりしてましたね。
私の場合、良いなと思うとどうしてもレコードが欲しくなってしまうので、カセットで曲の内容を確かめるのが主な目的でした。