Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
BREAD & BUTTER_ALIVE ◇ 2008年 05月 26日
e0081370_20573757.jpg 

今回紹介するベスト盤は、来年2009年にはデビュー40周年を迎える兄弟デュオ、ブレッド&バター(通称:ブレバタ)が1996年に発表した『ALIVE』です。サブ・タイトルに"1969-1996 FOOTPRINT"と書かれているのですが、文字通りブレバタの27年間の軌跡を1枚にまとめたベスト盤です。以前同じブレバタの別のベスト盤『COLLECTION』(1992年)を紹介しましたが、この『ALIVE』はポリドール、コロンビア、ソニー、アルファ、TDK、ファンハウスとレーベルを超えたブレバタの代表曲18曲が収録されています。

ブレバタの長い音楽活動の中で発表された沢山の音源から、シングル曲を中心にチョイスされた音源を年代順に並べられています。ブレバタ好きな人にとっては選曲的に物足りなさを感じるでしょうが、FOOTPRINTと呼ぶに相応しい1枚と言えるでしょう。
ブレバタと言えば、美しいコーラスに洒落たサウンド、湘南の海、リゾート感というイメージがありますが、これは長い音楽活動の中で彼等が作り上げてきたものです。ニューミュージックという呼び名さえ無かった1969年から独自のスタイルを守り続けてきたブレバタを味わうにはピッタリな1枚だと思いますし、ブレバタをこれから聴いてみたいと思っている人にもお薦め出来るベスト盤です。

『BREAD & BUTTER / ALIVE』
01. 傷だらけの軽井沢 ('69)
02. マリエ ('70)
03. 愛すべきボクたち ('70)
04. 野生の馬 ('71)
05. ピンク・シャドウ ('74)
06. ともしび ('75)
07. 青い地平線 -BLUE HORIZON- ('78)
08. あの頃のまま ('79)
09. HOTEL PACIFIC ('81)
10. トゥナイト愛して ('81)
11. DANCING IN THE NIGHT ('82)
12. ばらけたイニシャル ('84)
13. 夢がとぶ ('85)
14. センチメンタル・フレンド ('87)
15. ワイオミング・ガール ('89)
16. 奇蹟のヴィーナス ('92)
17. TROUBLE LADY ('96)
18. トゥルー・ラブ ('96)

01~03は筒美 京平がプロデュースに関わっています。01はいしだ あゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」と同時期に筒美 京平が書いた曲らしいですが、何とも歌謡曲チックな1曲。02はブレバタの初期の名作と知られる1曲ですね。03も思い切り歌謡曲しているナンバーですが、郷 ひろみやビリー・バンバンがカヴァーしていました。この頃の曲は正直なところ好きにはなれません。

岸部 シローと組んで"シローとブレッド&バター"名義でリリースした04。和風CSN&Yを目指したような作風で、雰囲気を含めてこの時代にしては完成度の高い楽曲だと思います。岸部 シローもなかなか良いヴォーカルを聴かせてくれます。

初期のブレバタを代表する名曲05。多くのアーティストに愛され、カヴァーされているナンバーです。その代表が山下 達郎のライヴ盤『IT'S A POPPIN' TIME』(1978年)に収録されているヴァージョンが有名です。

1975年のテレビ・ドラマの主題歌だった06は、大野 雄二のプロデュース作品です。イントロを聴いただけで大野 雄二だと判る哀愁漂うバラード曲です。地味ですが名曲だと思います。

ル・ミストラルの名義でリリースした07。朝のTV番組のテーマ曲として使用され、ヒットした曲です。天才・筒美 京平の本領発揮といった感のある異国情緒溢れるナンバーで、プロデュースも筒美 京平が手掛けています。

08~10の3曲は、私が1番思い入れの強いアルファ・レーベル時代の音源です。ユーミンの作詞・作曲による名曲08。松原 正樹のアレンジが実に心地良い09は、当時湘南の文化の発信地のひとつでもあった"ホテル・パシフィック"を歌ったものです。作詞はユーミン。深夜のニュース番組のエンディング・テーマとして使用されていたバラード・ナンバー10。この曲はご存知の方も多いでしょうね。三枝 成章が作曲、アレンジが野呂 一生と松任谷 正隆、演奏がカシオペアという豪華な1曲です。

初のL.A.録音によって制作された11は、JAY WINDINGがサウンド・プロデュースを手掛けています。ウエスト・コーストの香りが詰まったAORなミディアム・ナンバーです。

12はJ-AORを意識して作られたというシングル曲で、作曲は安部 泰弘です。J-AORということで安部 泰弘に白羽の矢が当てられたのも頷けますね。派手さはありませんが、凝った作りの1曲です。

加藤 和彦のプロデュースのシングル曲13。武部 聡志のアレンジが素晴らしく、都会的で洒落たサウンドが印象的ですが、加藤 和彦の書いたメロディーもインパクトが強く、センスの良さを感じさせます。

地味ですが聴けば聴くほど魅力的の思えてくる名曲14。有線放送で人気が出て、急遽シングル・リリースされた1曲です。

井上 陽水が書き下ろした15。ブレバタの憧れのバンドだった5thアベニュー・バンドのピーター・ゴールウェイがプロデュースを手掛けています。ブレバタにピッタリな楽曲を書き下ろした陽水のセンスに脱帽ですね。

シャンプーのCMで使われていたので覚えている方も多いであろうナンバーが16です。ブルージーなアレンジとメロディーが絶妙にマッチした名曲です。アレンジは新川 博です。

デビューして27年後に再び筒美 京平と組んだ17、18。70年代のソウル・テイストたっぷりの17。やはり筒美 京平は天才ですね。それしか言葉に出てきません(笑)

このベスト盤を聴いていて思ったのは、ブレバタのシングル曲というのはどちらかと言えば地味な曲が多いことです。誤解されると困るのですが、地味だから悪いという訳では無く、逆に地味なだけに聴けば聴くほどに味わい深く、心に沁みて忘れられない曲になっていくという曲が多いということなんです。特に私の好みで言えば、05以降の曲は全て聴けば聴くほどに好きになっていった曲ですし、何度聴いても厭きのこない曲ばかりです。
オリジナル・アルバムも沢山良いものがありますが、こういうベスト盤もBGMとして流していると結構気持ち良く聴けてお薦めです。これからはブレバタの似合う季節ですから、興味があったらぜひ聴いてみて下さい。
[PR]
by kaz-shin | 2008-05-26 00:11 | ベスト盤 | Trackback | Comments(10) | |
トラックバックURL : https://musicave.exblog.jp/tb/8008348
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by Sken at 2008-05-26 11:01 x
こんにちは。
私もこれは持っております。
ほんとにたまに聴くぐらいなのですが。
たしかに地味です。でも彼らの味はしっかり出ています。
Commented by WESING at 2008-05-26 21:26 x
昨日の夜、ブレバタと南佳孝さんがゲストの「サウンド・ミュージアム」を聞いたばかりですが、メディアと連動して記事を書くアルバムを選んでいるような感じになってますね。(笑)
カシオペア演奏のシングル盤はリアルタイムで買いましたが、デジタル化されたものは持ってません。もしかして、入っているのはこのあるルバムだけかな?
Commented by PON at 2008-05-26 21:31 x
知っているのは、2,5、7~9です(昭和50年代に集中…)。
2は、「懐かしのフォークソング特集」といったTVで取り上げられて
いましたが、フォークソングという感じじゃないな~と思っていました。
幅広い時代の曲を一度に楽しめそうなので、
このアルバムも是非チェックしようと思います!
…kaz-shinさんのおかげで、欲しいアルバムが増えて
たまりません(笑)
Commented by ぐま at 2008-05-26 21:48 x
並んだタイトルを見ると、TDK時代は不遇だなぁと思ってしまいます。
CD化されるまでも、けっこう時間がかかりましたしね。
「FINE LINE」なんか、名盤だと思うんですが…。
私は安部恭弘ファンでもあるので、この中では12にエライこと思い入れがありまして。あとはやはりTDK時代の曲…ま、全曲それぞれに思い出があるんで、まとめて好きですがw。
とは言いながら、いちばん聴いているのは二弓さんのソロアルバム(『Fuyumi』)だったりします(爆)。
Commented by kaz-shin at 2008-05-26 23:58
Skenさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
地味ですが、本来ブレバタの持ち味がよく出ている曲が集まっているような気がします。
収録曲だけで言えば、以前に紹介したベスト盤の方が好きなんですけどね(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-05-27 00:01
WESINGさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>メディアと連動して記事を書くアルバムを選んでいるような感じになってますね。(笑)
全くの偶然ですよ(笑) 家ではラジオは全く聴きませんので・・・。
「トゥナイト愛して」は以前紹介したベスト盤にも収録されていたので、ベスト盤に収録されている可能性は高いのではないでしょうか。
Commented by kaz-shin at 2008-05-27 00:04
PONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
あくまでも個人的にお薦めするならば、やはりアルファ時代のアルバムはCITY POP色が強く、夏にピッタリな作品です。
再発されてますから、入手しやすいと思いますよ。
ぜひ聴いてみて下さい。
Commented by kaz-shin at 2008-05-27 00:07
ぐまさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私はアルファ時代の音源が好きで、TDK時代の音源は最近聴きたいと思うようになったのですが、
なかなか入手困難なようです。再発してくれると嬉しいのですが・・・。

二弓さんの歌声って好きなんで、ソロ・アルバムもぜひ聴いてみたいです。
Commented by shu0610 at 2008-05-28 00:01 x
kaz-shinさんこんばんは。ブレッド&バターは同じ曲を何度もリメイクしていて、ヴァージョンによって随分印象がちがうんですよね。高校時代にベスト盤(カセット)で聴いた、”あの頃のままで”や”ピンクシャドウ”が忘れられず、社会人になってすぐのころ両曲の入ったリメイク盤を購入してがっかり。もっと後になってオリジナルを聴きなおそうと”バーベキュー”を購入して再びがっかり。結局ベスト盤を買い直すまで回り道をしてしまったのを思い出します。今webで調べると私が高校のときテープが伸びるまで聴いていたカセットはブレッド&バターパーティーというアルファ時代の音源を集めたもののようですが、今聴いてもこのヴァージョンがぴか一ですね。バックミュージシャンの情報がないのですが、パラシュート系なのでしょうか?ご存知でしたらご教示ください。
今回kaz-shinさんご紹介のアルバムのピンクシャドウは、きっと私が二度目にがっかりしたオリジナルバージョンですね。今日久し振りに聴きなおすとそれなりにソウルフルで良い感じにきこえてきました(笑)
久し振りに参加できる話題だったのでちょっと長文で失礼しました。
Commented by kaz-shin at 2008-05-29 23:58
shu0610さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。すみませんでした。
『ブレバタ・パーティー』は所有していませんが、調べてみると収録されている「ピンク・シャドウ」は松任谷正隆さんのアレンジみたいですね。
これはぜひ聴いてみたい気がします。
アルファ時代のアルバムは、ティンパン系とパラシュート系です。特に『MONDAY MORNING』と『Pacific』はパラシュート色が強いですね。
<< PICASSO_SHOPPIN... ページトップ 泰葉_GOLDEN☆BEST >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon