今回紹介するのは、1970年代初頭からサンディー・アイ、サンディー・オニール、サンドラ・ホーン等の芸名を使い分け、久保田麻琴と夕焼け楽団を母体にしたサンディー&ザ・サンセッツの活躍で知られるSANDIIがリリースしたハワイ音楽を集めたのベスト・アルバム『THE VERY BEST OF SANDII'S HAWAI'I』です。
SANDIIは、スパニッシュの血を継ぐ米国人として日本に生まれ、10歳頃からハイスクール卒業頃まではハワイで暮らしていたようですね。ですからSANDIIが90年代半ば以降、ハワイ音楽に傾倒していったというのも頷ける話です。このベスト盤がリリースされるまでに既に6枚ものハワイ音楽に関するアルバムをリリースしています。
私自身は特にハワイ音楽、ハワイアンに興味があった訳でも知識があった訳でも無いのですが、スラック・キー・ギターやウクレレの音色は好きでしたので、機会があれば聴いてみたいとは思っていました。しかし、何から聴いて良いやら皆目見当が付きませんでした(笑)
そんな時に出会ったのが、このベスト盤でした。歌っているのはSANDIIですし、これは聴いてみる価値はありそうだという事で購入したものです。
収録曲は17曲でボリュームも満点です。J-POPカヴァーもありますし、ハワイアンに何の知識の無い私でも知っている(聴いたことのある)曲が収録されていて聴きやすかったです。何より聴いていてゆったりとしたリラックス気分に浸れる心地良さが、このアルバムに詰まっています。
『SANDII / THE VERY BEST OF SANDII'S HAWAI'I』
01. IN THE SUMMERTIME (Contains:Pakakina)
02. SEA OF LOVE (Contains:Oli Aloha, Pi'i Mai Ka Nalu)
03. 'AKAKA FALLS
04. THE PIDGIN ENGLISH HULA (Ah Sa Mala You Last Night?)
05. WAIKIKI
06. KAUOHA MAI
07. MELE O KE KAHAKAI (Hamabe No Uta)
08. KEALI'I HULU MAMO ~ KIMO HULA
09. PUA MAE'OLE
10. ADVENTURES IN PARADISE ~ FOLLOW ME
11. KAMALANI O KEAUKAHA
12. 真夏の果実
13. PUA LILILEHUA
14. WOMAN
15. DO THE HULA
16. KAIMANA HILA
17. 見上げてごらん夜の星を
17曲も収録されているので曲毎のレビューは割愛させて頂きますが、この中でお気に入りの曲を数曲紹介しておきましょう。
ハワイアンのトラッド・ナンバーに1950年代終わりのフィル・フィリップスのヒット・ナンバーを組み合わせた02。波の音のSEやスラック・キー・ギターが何ともハワイアンな雰囲気を醸し出して最高に心地良い1曲です。
04、05、16はハワイアンに対して知識の無い私でも聴いたことのあるナンバーです。どちらの曲もウクレレとスティール・ギターがフィーチャーされており、その音色がいかにもハワイアンといった感じです。
日本の曲でありながらこれほどハワイアンに溶け込んでしまっている曲も珍しいとさえ思える06。誰もが知っているであろう「浜辺の歌」です。
12はお馴染みサザン・オールスターズのヒット・ナンバーのカヴァーです。打ち込みのリズムにスラック・キー・ギター、ウクレレ、スティール・ギターというシンプルな演奏なんですが、艶っぽいSANDIIのヴォーカルとコーラス・ワークが魅力的です。サザンの曲の中にはハワイアンな演奏が似合う曲がありますが、この曲などはその代表でしょうね。
あのジョン・レノンの名曲をハワイアンにしてしまった14。SANDIIならではの世界が広がっています。実に気持ち良く聴けるアレンジですね。
永 六輔&いずみたくのゴールデン・コンビによる坂本 九の名曲のカヴァー17。スラック・キー・ギター2本がメインとなって演奏されています。このメロディーにはシンプルな演奏が本当によく似合います。ワイキキの浜辺から夜空を仰ぎ見ながら聴きたくなりますね。
音楽の理論に関しては全くの門外漢なのですが、このアルバムを聴いていて感じたのはトラッドなハワイ音楽と琉球音楽(民謡)はどこか似ている気がしてなりません。「どこが?」と尋ねられても明快に答えられませんが、なんとなくそんな気がするんです。
きっとハワイも沖縄も綺麗な海に囲まれた1年中温暖な気候が、そこに暮らす人々の心や生活にゆとりを与え、そのゆとりが穏やかで心地良い音楽を生み出しているのかも知れませんね。
休日の昼下がり、このアルバムをBGMに昼寝するというのも贅沢な時間だと思うのですが、如何ですか?(笑)
サンディーさん、懐かしいですね。何といっても「ラブ・スコ-ル」が有名ですが、私は細野さんプロデュ-スの「イ-ティン・プレジャ-」をアナログ盤で持ってます。ハワイアンをやっておられることは知っていましたが、残念ながら聴いたことがありません、でもkaz-shin さんの記事を拝見していて聴いてみたくなりましたよ(笑)BOOK OFFで見つかりますかねえ?
(まるいチーズさんが書かれている「ラブ・スコール」で)。
高音もキレイで、心地良い歌声だという印象です。
ハワイアンは聴かないのですが、気持ち良さそうな
アルバムですね~。
子供の頃レコード屋さんでまるいチーズさんが書かれている『EatingPleasure』のナイスバディをこれでもかと強調したジャケを見てドキドキした事と同時にその外見からなんで邦楽の棚にあるの?って思ったそういう意味で個人的に強烈なインパクトを残した人です(笑)数年前ETVにハワイアンダンスの講師として出てきてますます色っぽく豊かな体で華麗にハワイアンダンスを踊る姿を見て感激したものです。その時少しハワイ音楽歌ってくれていいなぁと思ったのですがそれっきりのままでした。この記事読んで是非探してみようと思いました。スネークマンショーにもこの人と久保田さんの名前出てくる回ありますよね(笑)
彼女がハワイアンを始めたタイミングを考えると、一寸切ないものがありますね。言えないけど。
それから、サンディでどきどき、と言うと、極めつけは…、
仙波清彦さんのはにわオールスターズに、ゲスト参加したことがあるんです。
はにわと言えば、仙波師匠はドクターの白衣、
男性はパジャマの患者、女性はナース。
ってことはあのサンディがナース?きゃあ!
ハワイアンなんて普段馴染みが無くても、サンディーさんが歌っているとなると興味湧きませんか?(笑)
とにかく心地良く聴けるアルバムなので、機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
BOOK OFFでもたまに見かけますよ。根気強く探せば見つかると思います。
フラを踊っているサンディーさんが出演された番組は私も見たことがあります。
今やサンディーさんに欠かせないのがフラであり、ハワイアン・ソングなんでしょうね。
音楽ジャンルがどうのこうのと言う事よりも、このゆったりとした心地良い音楽が存在し、我々を楽しませてくれる・・・。
音楽って良いですよね。ぜひサンディーのハワイアンも機会があったら聴いてみて下さいね。
私は記事を書く時に一応簡単に略歴なんかを調べますが、元来アーティストの経歴や動向については無頓着なんで、
たにぴさんのコメントに秘められたものは分かりませんが・・・(笑)
音楽で楽しませてくれれば、私にとっては最高のアーティスト、ミュージシャンなんで
素直に音楽を楽しんじゃってます。
ぼくは実はハワイアン大好きなんです。
ハワイアンも良いものですね。
純粋にハワイアンと呼べるかどうか分かりませんが、ウクレレ・スラック・キー・ギターの名手と言われる
ダニエル・ホーなんかに興味があって、アルバムを聴いてみたいと思っているんですよ。