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藤田 朋子_THE WOMAN IN ME ◇ 2008年 07月 09日
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今回紹介するのは、女優として活躍している藤田 朋子が1989年にリリースした1stアルバム『THE WOMAN IN ME』です。
実は彼女のアルバムを聴くのはこれが初めてです。以前、このブログによくコメントを頂戴するWESINGさんに、このアルバムのプロデューサーが大好きなYUTAKA(横倉 裕)だと教えて頂きました。それを知ってから何軒かBOOK OFFを探しまして、やっと見つけることが出来ました。
WESINGさん、良いアルバムを紹介して下さり、ありがとうございました。

このアルバムを買ってまず驚いたのは、全曲英語の曲だと言う事。女優がアルバムをリリースするというのは別に珍しいことではありませんが、全曲英語で歌っているというのは珍しいですね。ライナーに書かれてあるプロフィールによると、昭和40年生まれで玉川大学文学部外国語学科を卒業とあります。英語は得意だったようですね。87年にミュージカル「レ・ミゼラブル」でデビュー、88年に一躍彼女を有名にしたNHK朝の連続テレビ小説「ノンちゃんの夢」のヒロインに抜擢されました。こんな経歴からも英語や歌に関しては全くの素人と言う訳ではなかったようです。

さて肝心な音楽の方ですが、これが思いの他良いんですよね。もちろんYUTAKAがプロデュースとアレンジを手掛けているので悪い訳がないと思っていましたが・・・。洒落たアレンジとキャッチーなメロディーの曲、そして堂々とした藤田 朋子の歌いっぷりに単なるガールズ・ポップという雰囲気を超えてAORっぽさを感じます。参加しているミュージシャンは、横倉 裕(key)、Jerry Watts(b)、Terence Eliot(g)、Carl Burnett(g)、Oscar Castro Neves(ag)、Dave Karasony(ds)、Bill Meyers(key)、Pauline Wilson(cho)、14 karat Soul(cho)等という顔触れです。

『藤田 朋子 / THE WOMAN IN ME』
01. The Woman In Me
02. Never Give Your Heart
03. One Fine Day
04. Wait For Me
05. For All The Right Reasons
06. Living Dangerously
07. On My Own
08. Summer Without You
09. Fall Out Of Love
10. I Will

軽いタッチの01は、70年代のアメリカン・ポップスのような味わいのある曲です。キャッチーなメロディーと優しいYUTAKAのサウンドが絶妙にマッチしています。歌も決して上手いとは思いませんが、堂々とした歌いっぷりが潔くって良いですね。

作詞が奈良橋 陽子で1989年に書かれた曲なので、おそらくオリジナル曲なのは間違いないであろう02。この曲も軽妙で聴いていて心地良いポップ・ナンバーです。彼女の歌声によく似合っている曲で、なかなか良い曲です。

キャロル・キングが、夫であり、音楽的パートナーでもあるゲイリー・ゴフィンとのコンビで、数々のヒット曲を生み出す売れっ子作曲家として活躍していた時代に、シフォンズに提供した曲のカヴァー03。明るい曲調のポップ・ナンバーで、確かに"Fine Day"という感じがする曲。YUTAKAの選曲なのかは不明ですが、藤田 朋子のキャラクターにピッタリな曲です。

ドン・グルーシン作曲による渋いミディアム・ナンバー04。それまでと違ってAOR色の強いナンバーです。パティ・オースティンも取り上げていましたね。FUSION色の強いアレンジが秀逸です。

しっとりと聴かせるバラード・ナンバー05。YUTAKAのアレンジの素晴らしいところは、あくまでも藤田 朋子の歌声を活かすことを重要視しているところでしょうね。シンプルながらも美しいアレンジは見事です。

ちょっと毛色が変わり、FUNKYでハードなサウンドが印象的な06。これが格好良いんですよね。シンセ・ベースのサウンドが時代を感じさせますが、曲に似合っていて80'sの香りが強い1曲です。かなり渋いヴォーカルを聴かせてくれますよ。

スケールの大きなバラード・ナンバー07。バラード曲の時にもうちょっと歌に表現力が出ると良いだろうなと思いますが、1stアルバムでここまで歌えれば大したもんだと思います。

YUTAKAの代表曲として人気の高い名曲08。いかにもYUTAKAらしい美しいメロディーとボッサ調のアレンジが実に心地良い曲で、アルバムの中でも一際輝いている1曲です。ここでのヴォーカルは素晴らしいですね。YUTAKAのディレクションのおかげでしょうね。聴いて損はない曲です。

シンセ・サウンドを駆使したディスコ風ナンバー09。今聴くと何とも懐かしさが詰まっているような曲ですね。この曲だけ聴いたら、おそらく日本人が歌っているとは気付かないでしょうね。ましてや女優が歌っているとは・・・(笑)

ポール・マッカートニーが大好きな藤田 朋子の選曲であろう10(笑)。ビートルズのカヴァーで、私自身も大好きな1曲です。実はこの曲だけはYUTAKAではなく、14 Karat Soulのメンバーのプロデュースとアレンジによる曲で、もちろんドゥーワップ・コーラスによるアカペラ曲です。オリジナルもポールの声によるベースでしたから、アカペラで聴いても違和感が無いですね。名曲です。

何故YUTAKAが藤田 朋子のアルバムのプロデュースを引き受けたのかは不明ですが、そんな細かいことはどうでもよくなるくらいに良いアルバムに仕上がっています。リリースされたのは12月だったようですが、明らかに今の季節にぴったりな感じですし、ドライブのBGMにも最高だと思います。これは興味があったらぜひ聴いてみて下さい。特に洋楽好きな人にも聴いて欲しい1枚ですね。私も今後彼女の他のアルバムを中古店で見かけたら、ぜひ聴いてみたいと思います。ちなみにこのアルバム、BOOK OFFで250円で購入しました。こんなに良いアルバムが250円なんですから・・・・。BOOK OFF万歳!(笑)
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by kaz-shin | 2008-07-09 22:33 | 250 - BOOK OFF | Trackback | Comments(10) | |
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Commented by hisa at 2008-07-09 23:11 x
御無沙汰です。
音楽と関係ないはなしで申し訳ないですが
私の近所のBOOKOFFは250円コーナーがなくなってしまいました。
少し遠くまで行かないと行けないので回数がへりそうです。

Commented by たにぴ@もまゆきゅ at 2008-07-10 02:47 x
ぼくも持ってます、藤田朋子。
TVの音楽番組で、Bishのわりにマニアックな曲を歌ってたのを聴いたことがあります。
あれ、持ち歌として、自分のシングルとして歌ってた気がするんですが、
検索しても出て来ないんですよね。
Commented by WESING at 2008-07-10 16:42 x
都会は店が多いからすぐ見つかるんじゃないかと思っていたけど、
本当に早いですね。(笑)
またkaz-shinさんの解説を読みながら聞いてみたいと思います。
Commented by Kenny U at 2008-07-10 22:32 x
WESINGさま&kaz-shinさまへ
原田 知世の過去記事へのコメントも再確認してきましたー!

今日、私もさっそくですが、
藤田 朋子のCDを、血眼になって探して来ましたよー!

私も、250円コーナーで一枚だけみっけ!
バラードベスト『MOMENTS』です。

調べて見ると…
1989年『THE WOMAN IN ME』
1990年『COLORS OF LOVE』
1991年『MOMENTS』(ベスト)
1994年『Because」
4枚のアルバムを出しているのですね!

参考までに
買ったCDのクレジットを見るとセカンドでも
横倉 裕氏が、何曲かのアレンジを担当しているみたいです。
そして、鳥山雄二氏もアレンジャーで参加されているみたい。

今まで全然知らないアーティストでしたので
見つけたら他の三枚もゲットしますね!
Commented by kaz-shin at 2008-07-13 00:33
hisaさん、こんばんは。ご無沙汰しておりました。
レスが遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
250円コーナーの無いBOOK OFFというのは魅力が半減ですね(笑)
お店としても長く売れないCDを在庫しておくより、安くして買ってもらった方が良いと思うのですが・・・。
BOOK OFFへ出向く回数が減る分、棚の端から端までじっくり探索して良いアルバムを見つけて下さいね。
Commented by kaz-shin at 2008-07-13 00:40
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
流石ですね。聴いてましたか!
想像以上に良かったので驚いています。
もちろん横倉さんが絡んでいたから興味が湧いたというのが本音ですが、
想像以上の作品に出会えたという喜びを味わえたアルバムでした。
Commented by kaz-shin at 2008-07-13 00:47
WESINGさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
教えて頂いたこのアルバム、気に入りました。良いですね。
値段も安かったですし・・・(笑)
このアルバムが気に入ったので、残り2枚のオリジナル・アルバムも買ってしまいました。まだ聴いてませんが、楽しみです。
Commented by kaz-shin at 2008-07-13 00:55
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
WESINGさんへのレスにも書きましたが、Kenny Uさんのコメントを読んで残り2枚のオリジナル・アルバム
『COLORS OF LOVE』と『Because』も入手しました(笑)
実は『THE WOMAN IN ME』を買ったBOOK OFFには残り2枚のアルバムもあったので・・・。
まだ聴いていませんが、2枚目は良さそうですね。
『Because』はレコード会社を移籍し、全曲日本語で歌っているようです。
また聴き込んだらレビュー記事書きたいと思っています。
Commented by ギムリン at 2008-08-10 02:09 x
TOKOさんの記事を見逃してました。実は、初演のレ・ミゼラブルを見ているのですが、アンサンブルで出演の彼女にはもちろん気づかず。
翌年、NHKの朝ドラのヒロインになったときに、改めて初演のパンフレットを再チェックしたという記憶があります。
そこで、現役の玉川学園生でありながら、奈良橋さん主催の英語劇でミュージカルをするグループ(UPS)に所属していて、その関係でレミゼのオーディションを受けたこと、課題曲を日本語で歌わないといけないのに、最後まで英語で歌って審査員に印象を残したこと、などが書かれていました。
ということで、彼女のアルバムが英語主体であることは、自然な流れだったことが分かります。なお、CD番号などよく見ていただくと分かりますが、ポニーキャニオン・インターナショナルとなっていて、洋楽部門のレーベルなんです。
Commented by kaz-shin at 2008-08-10 23:41
ギムリンさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
藤田さんがCDリリースしていたのは、レコード店などで陳列されているのを見て知っていたのですが、
失礼な話ながら女優人気にあやかったCDリリースとしか思っておらず、手に取って見ることさえありませんでした。
ところが・・・、こんなに良い作品を作っていたことに驚いたと同時に、残りのアルバムも必死で探して買い求めました(笑)
洋楽部門のレーベルからのリリースだったんですね。納得です。
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