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JADOES_CD買って下さい ◇ 2008年 07月 30日
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今回紹介するのは、JADOESが1992年にリリースしたアルバム『CD買って下さい』です。(ぐまさん、こっちにしました・・・笑)
JADOESとしてのオリジナル・アルバムとしては最後のアルバムです。大学生時代からバンド活動を続けてきたJADOESですが、先にお笑い関係(ものマネ・一発芸等)でTV番組にも出演していた変わった経歴を持ったJADOES。しかし、音楽活動でも名前を売りたいと、彼等が音楽面で尊敬してやまなかった角松 敏生の自宅の郵便受けに直接デモテープを投函したというのは有名なエピソードですね。
彼等の夢が叶い、1986年に角松のプロデュースでデビューを果たします。当時勢いのあった角松と元々音楽的なセンスには長けていたJADOESのコラボは成功と言えるでしょう。スタイリッシュでお洒落なサウンドで、ダンサブルなナンバーからバラードまで洗練された楽曲をリリースしてきました。

角松フリークや一部のマニアな人には注目されていたように思いますが、セールス的には決して成功とは言えなかったようですね。
デビュー当時は、藤沢 秀樹(Vocal、Bass、現在はダンス☆マンとして活躍中)、斎藤 謙策(Percussion、Chorus、現在はチャッカマンとしてダンス☆マンをサポート中)、島村 幸男(Drums、Chorus、現在はDJとして活躍中)、伝田 一正(Guitar、Chorus、現在はダンス☆マンのサポートとして活躍中)、平間 あきひこ(Keyboards、Chorus、現在もユニットで音楽活動を継続中)の5人組でしたが、1991年には平間 あきひこが脱退、1994年には島村 幸男が脱退し、事実上活動休止状態になりました。
当時の彼等の悲痛な叫びがタイトルになったような『CD買って下さい』ですが、私個人的には結構好きなアルバムなんですね。角松がプロデュースしていた時代のお洒落なサウンドはありませんが、私は彼等の原点回帰とも呼べるアルバムだと思っています。彼等のお笑いのセンスを活かした内容は、彼等が音楽に対して大きな夢と野望を抱いていた大学生時代、聴いてくれる人達に楽しんでもらいたい一心で書き上げたというような初々しささえ感じるのです。ある種、好きなこと演って駄目だったら諦めるみたいな、潔ささえ感じてしまいます(笑)
思わずクスッと笑えるような歌詞もありますが、メロディーのセンスは相変わらず良くて楽しく聴けるアルバムに仕上がっています。

『JADOES / CD買って下さい』
01. 東京遊覧船
02. ヘッドホンのギタリスト
03. Tokyo Live Performance
04. 今日はドライブ
05. ヤル気が出ない
06. 嫌いなものは地球サイズ
07. 濡れない二人
08. フラ・フーフー・セラ・フーフー
09. シェイラ ~彼女はRECEPTIONIST~
10. 踊れマリオネット
11. 稚魚といっしょに

伝田 一正のカセットの宅録のナンバー01。楽器、ヴォーカルの全てを伝田 一正が一人でこなしています。いかにも宅録っぽいチープな音なんですが、これが良いんですよね。伝田 一正の書く曲も良い曲が多いですが、これもそんな1曲です。私には遊覧船と言うより、隅田川の水上バスといった感じがして大好きなんです(笑)

しがないサラリーマンのストレス解消は、ヘッドホンに繋いだエレキを掻き鳴らすこと・・・。そんな切ないテーマの02。超有名なロック・バンドの名も歌詞に織り込まれていますが、曲自体は軽快なPOPチューンです。

大学生時代最後の1年間の自由奔放だった生活を歌った03。テンポのあるスリリングな曲ですが、大人になるほどに自由が無くなってきて昔が懐かしいみたいな、ある種切ない曲でもありますね。

私の大好きな04。"オレ"と"かずひこ"と"ひろし"と"マリコ"の4人で出かけたドライブの歌です(笑)。ドライブの最中にも4人の恋のかけひきが・・・みたいな曲で、JADOESらしく楽しく愉快な曲です。この曲を聴けば皆さんも学生時代をきっと思い出すのではないでしょうか。

タイトルとは裏腹にグルーヴ感溢れるFUNKYなナンバー05。ところが藤沢 秀樹のヴォーカルが秀逸で、"ヤル気が出ない"歌いっぷりが見事でございます。"ヤル気"って何だか分かりますよね?(笑)

曲間にコントを挟んだ後の06。生のリズムを活かしたグルーヴが格好良いナンバーです。しかし、歌詞だけ読むと下らない駄洒落を交えていて、1歩間違えればコミック・ソングになってしまいますが、流石にJADOESらしく上手くまとめています。この辺りのセンスが好きなんですよねぇ。

何とも意味深な歌詞の07。藤沢 秀樹と佐藤 ユカのデュエット・ナンバーなんですが、これが洒落ていて、何とも都会的でAORチックなところがたまりません。伝田 一正の渋いギター・プレイが光っている1曲です。

再びコントが入り、ダンサブルなナンバー08へ。キャッチーなサビのメロディーがいかにも夏っぽいナンバーですね。JADOESの特徴は、打ち込みの使い方が上手いことでしょう。チープな感じは否めませんが、嫌味が無くヴォーカルにフィットするようなサウンド作りが好感が持てます。

キャッチーなメロディーが印象的な09。メロディーは洒落ていますが、歌詞は親知らずが痛んで歯医者へ行ったら、受付にいたのが初恋の人。弱虫だった昔と違うとばかりに告白しようとするのですが、治療の為に打たれた麻酔のせいで口が動かない・・・というオチのある曲です(笑)

ラテン調のテンションの高いナンバー10。夏らしくて好きな曲なんですが、意外(失礼かも・・・汗)にも詞が切ない別れの曲です。私は曲調が明るいのに歌詞が悲しいという曲は結構好きだったりするんです。

最後は01の歌詞違いで、歌をバックに最後にメンバーのコメントが入っているという変わったナンバーです。出来れば曲をきちんと聴きたかったですね。

アルバムを通して聴くと、これってメジャー盤なの?インディーズじゃないの?って感じなんです。でもこれが本来のJADOESと言うか、結成した頃のJADOESはこんなバンドだったんじゃないかなと思えて、私は気に入ってます。角松のプロデュース作品に比べたら、ギャップは大きいと思いますが心底楽しんで聴ける1枚です。おそらくダンス☆マンが好きな人なら、違和感無く受け入れられるかも知れませんね。お勧めしたいアルバムなんですが、おそらく入手困難でしょうね。中古でもあまり見かけません。でも機会があったらぜひ聴いてみて下さい。音楽って難しいものではなく、楽しいものだって再認識出来ますから・・・。
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by kaz-shin | 2008-07-30 23:08 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(9) | |
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Commented by ぎっちゃん at 2008-07-31 01:10 x
早速のJADOESレビュー有難うございます。このCD、リアルタイムで購入しました。まずタイトル、し、CD買って下さいって・・・、おそるおそるCDをプレーヤーに入れ緊張の試聴タイム。東京遊覧船、おっいいじゃんと思った4分25秒後・・・えっ、何、ライブ、コント・・・一瞬、固まりました。
それから59分29秒後、CD聴き終えました。率直な感想、「これは、これでいいじゃん!」でした。キャッチーなメロディ、ツウなお笑い、全部ひっくるめてJADOES何だと!ある意味、一石を投じたアルバムでは!(ちょっと大袈裟)kaz-shinnさんの言うとうり、音楽ってその名の通り楽しむものなんですよね。ほんと、大切な一枚になりました。
Commented by ぐま at 2008-07-31 07:46 x
ヾ(≧▽≦)ノ
的確な、「痒いところに手が届く」、全曲が納得のレビューをありがとうございます♪(嬉)
そうそうそう…と、最初に聴いた時の印象を思い出しましたよw。

エピソードをひとつ。
日清パワステでの、オール・スタンディングのライブ(あの頃ワシも若かったw)にて。
「JADOESから客へのアンケート」と銘打って、目を閉じさせた客に質問をして挙手させるコーナーがありまして…。
藤沢『JADOESのヴォーカルが久保田利伸だったら、正直もっと売れていた……と思う人は手ぇ上げて!』
メンバー(特に謙)も客も苦笑いだったのが思い出されます(痛)。
初めてナマで聴いた『Change Your Heart』は、疾走感があってサイコーでした♪

このアルバム、絶妙な「とっ散らかった感」があって好きですが、中でも『♪赤上げて~白上げないで~』が気に入っておりますw。
切ないですよね……「梅干しと日本茶」なんてリアリティーがアリアリで。

私的には、夏はチューブよりもサザンよりもJADOESです(邪道)。

Commented by 240_8 at 2008-08-01 20:24
こんばんは!
実は本日、本作をブックオフにて250円でGETしました。
今聴くと、タイトルは洒落になっておらず、なんとも痛々しい感じがしますね。
曲間のコントやエンディングでのインタビューなどはJADOESらしいですが。
個人的には「JADOES ISLAND CLUB」が彼等のベストアルバムだと思ってます。
Commented by kaz-shin at 2008-08-03 02:24
ぎっちゃんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。すみませんでした。
私の勝手な想像ですが、JADOESというバンド形態でのアルバム・リリースはこれが最後かも知れないという
危機感をメンバー全員が持ちながら制作されたアルバムなんじゃないかなと思っています。
アルバム・タイトルやストリート・ライブの写真がジャケットになっていたり・・・。
どうせ最後なら、バンドを組んだ頃のような雰囲気のアルバムを作ろうとしたんではないかなと思ったりしてます。
お洒落とは言えないアルバムですが、JADOESらしい味があって好きなんですよ(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-08-03 02:30
ぐまさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。すみません。
『a lie』にしようか、このアルバムにしようか、はたまた『DOGORODON JHAN』にしようか散々迷った挙句、
妙にこのアルバムが聴きたくなったので、これを選びました。

やりたい放題って感じが何とも言えず、私を魅了するんですよね(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-08-03 02:36
240_8さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバムがBOOK OFFにあるというのも珍しいですね。
私はこのアルバムはBOOK OFFで見かけたことがありません。
このアルバムが240さんの好みでないのは頷けます。音楽面だけで言えば他に沢山良いアルバムありますからね(笑)
ただ、私にはこのアルバムで彼等が"若さ"を取り戻しているような気がして、妙に魅力的に聴こえるんですよ。
名盤だとは思いませんが、他のアルバムよりも何故か妙に聴きたくなってくるアルバムなんです。

>個人的には「JADOES ISLAND CLUB」が彼等のベストアルバムだと思ってます。
240さんらしい、実に渋いチョイスですね。1番纏まりのあるアルバムに仕上がってますよね。
Commented by 角にゃんこ at 2008-08-03 22:44 x
ご無沙汰しております(^^;)
コメントは残せないでおりますが、時々記事は拝見させていただいておりました。

なんでも記事が1000件を超えられたそうで・・
おめでとうございます♪
実に幅広い音楽ジャンル、そして豊富な知識と分析力には毎回感心させていただいております。

先日やっとのことでブログ開設1年を迎え、ゼーハァー言ってる私には尊敬の一言。
もっぱらkadomaniaさんと非常に低い位置で日記更新率を楽しく争っております・笑

前回の記事でも良かったのですが、JADOESファンとしてはこちらに・笑
最初にこちらに伺ったのもJADOES関連でお邪魔したのかな?

すみません、文字数オーバーしましたので続きます(^^;)
Commented by 角にゃんこ at 2008-08-03 22:47 x
一連の角松プロデュース作品の頃を期待して聴いた方はビックリされるでしょうね。
でもこれが真のJADOESなのではないかな?と思います。
合間に入れられたギャグ、ちょっと風変わりな詞、でもそれを補って余りないセンスの良い曲♪
楽しさ満載です!
ライブは盛り上がりましたよ~
メンバーさんも皆楽しそうだったし♪
これってライブ向きの曲が多いのかもしれませんね・笑
JADOESとしてはこれが最後だなんて・・
本当に残念でなりません;;
ぜひ復活を希望したいです!

この「東京遊覧船」、別詞で「稚魚といっしょに」が収録されていますが・・
実はもう1バージョンあったらしいです♪

あぁ、久しぶりに聴きたくなりました!
でもこの時期はやはり「Free Drink」「JADOES ISLAND CLUB」かな♪
いつか私もJADOES絡みのネタは書きたいと思ってます。
最もkaz-shinさんのような音楽レビューはとても無理なのでおバカネタになりそうですが・笑

では今後とも無理をせず頑張ってください(^▽^)
Commented by kaz-shin at 2008-08-04 23:25
角にゃんこさん、こんばんは。コメントとお祝いの言葉ありがとうございます。
飽きっぽい性格の私がここまで続けているのが不思議なくらいです(笑)
これからはペース配分を考えながら、少しでも長く続けられるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします。

さすがにジャドーズ・フリークの角にゃんこさんですね。
このアルバムの魅力を十分に分かっていらっしゃる(笑)
私も最も彼等らしさを前面に出したアルバムだと言う気がします。
それが最後のアルバムなんですよね。
なんだか最後だから、自分達のやりたいことをやろうよみたいなイメージがあって、
嬉しいような寂しいような複雑な気分になるアルバムではあります。
ぜひジャドーズのアルバム・レビューを楽しみにしてますから、ぜひとも書いて下さいね。
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