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村上 圭寿_K・ju FIRST TAKE ◇ 2008年 09月 25日
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今回紹介するのは、少々マニアック路線です。ソウルフルな歌声が印象的なシンガー・ソング・ライター、村上 圭寿が1994年にリリースした1stアルバム『K・ju FIRST TAKE』です。
実は私が彼の存在を知ったのは、このアルバムがリリースされてから3年後の1997年の事です。角松 敏生プロデュースによるヴォーカル・コンピレーション・アルバム『VOCALAND 2 ~Male, Female & Mellow~』(1997年)に村上 圭寿と吉井 弘美によるデュエット曲が収録されており、その曲が凄く気に入りました。そこで村上 圭寿を知り、いつか聴いてみたいと思っていまして、運良く中古店で見つける事が出来たのが本作でした。

このアルバムは、FUNK系CITY POPといった感じで、パワフルでソウルフルな歌声となかなか洒落たメロディー・センスを持っているなと思わせます。
曲は聴き易いですし、歌も上手いです。でも残念ながら聴いている最中は良いと思うのですが、聴き終わった時にあまり印象に残らないという、いわゆるインパクトに欠ける感があります。事実そういうアルバムは結構多いですし、だからと言ってこのアルバムが悪い訳ではありません。
80年代のCITY POPの香りを感じさせるファンキー・ミュージックですので、私は結構好きなんですよ。
作詞・作曲は全て村上 圭寿で、アレンジは7曲を西平 彰、2曲を小林 信吾が手掛けています。

『村上 圭寿 / K・ju FIRST TAKE』
01. SPEED ZONE
02. KING OF LOVER
03. TONIGHT
04. SO MANY NIGHTS (Album Mix)
05. 静かに君が背を向ける
06. DESTINY
07. 偶然を待ちつづけて
08. DISCOVER
09. SO MANY NIGHTS (Extended Dub Mix)

小林 信吾のアレンジによるFUNKYでダンサブルなナンバー01。アルバム中で最も豪華なメンバーによるスリリングな演奏が印象的な曲で、小林 信吾(key)、今 剛(g)、梶原 順(g)、松原 秀樹(b)、沼澤 尚(ds)、斉藤 ノブ(per)、数原 晋(tp)、小林 正弘(tp)、村田 陽一(tb)等が参加しています。林田 健司が好きな方は気に入るであろう、そんな1曲です。

今の時代となってはちょっと古臭く感じる打ち込みのビートながらも、迫力のあるヴォーカルが心地良いグルーヴィーなナンバー02。ハードなギター・サウンドと馴染み易いメロディー、そしてパワフルなヴォーカルの取り合わせが良いんです。

CITY POP色の強いリズミカルなナンバー03。軽やかな打ち込みのリズムと鈴川 真樹の軽快なギター・カッティングが何とも心地良い曲です。村上 圭寿の音楽には、AORが好きだったんだろうなというのを感じ取れます。この曲もそんな曲です。

03からメドレーで続いているような感じで始まる04。03同様CITY POP色の強いミディアム・グルーヴ・ナンバーです。この曲がデビュー・シングルのようですね。なかなかツボを押さえた曲作りで出来る人だと思います。このアルバムの大半の曲でギターを弾いている鈴川 真樹のプレイがかなり光っています。

しっとりと聴かせるスロー・バラード曲05。渋い演奏なんですが、曲自体はありがちなバラードという感じがします。でも決して悪い曲ではないです。ヴォーカルの力強さは相当なものですね。

歌い上げるヴォーカルが印象的なミディアム・バラード曲06。グルーヴィーな曲やダンサブルな曲は良いのですが、少しバラード曲がつまらないのが残念です。聴き易い曲なんですけどね。

村上 圭寿の良さが出ているグルーヴィーなナンバー07。彼にはバラードよりもFUNKYなナンバーの方が、よりヴォーカルが冴えているような気がします。ヴォーカリストとしての力量は相当なものだと感じさせる曲です。

バラード曲08。このバラードは結構良いです。05や06がつまらなく感じたのはアレンジのせいだったとこの08で気付かされます。この曲のアレンジは小林 信吾で、演奏も01とほぼ同じメンバーで打ち込みを使っていません。曲自体の魅力はもちろんですが、やはりアレンジによって曲の印象はガラリと変わりますね。経験豊かな小林 信吾ならではの渋いアレンジです。

04のDub Mixヴァージョン09。Dub Mixと言うとかなり色々弄くってうるさい感じがするものが多いですが、このMixは結構楽しめます。04よりも個人的には気に入ってます。往年の角松 敏生がよくDub Mixを出してましたが、角松に比べると大人しいものです(笑)

常々思うことがあります。これは完全に私個人の意見ですが、売れる曲と売れない曲の差っていうのは、耳に残る曲と聴き易い曲の違いなのかなと・・・。
どちらも良い曲なんですよね。でも聴き終わって耳に残っているか、残らないかのほんのちょっとした違いがセールスに結び付いているんではないかという気がします。
勿論これが全てでは無いのは承知しているんですが、このアルバムを聴いていると何故かそんな事を感じさせます。
こんな事を書くと、このアルバムがつまらないという印象を与えてしまうかも知れませんが、良く出来ているアルバムだと思います。曲も良いですよ。
聴く回数が増える程に沁みてくる、そんなアルバムです。BOOK OFFでもたまに見かけますので、興味のある方は聴いてみて下さい。
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by kaz-shin | 2008-09-25 23:02 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by kadomania at 2008-09-27 11:54 x
皆さんの出足が遅い内に、たまには一番乗りっと・・・笑

双手を挙げて万歳!とまでは行かないのが、ちと残念ではありますが、なかなかの秀作だと思うアルバムですね。

1曲目にSpeed~を持って来たとこは、正解でしょうね。んで、02のベタベタな展開が意外と好きだったりするおいらです・笑。ただ、進んで行くに連れて、ちょっとづつテンションが・・・笑。

バラードが・・・とkazさんがおっしゃるのは凄い良く分かります。これ録音のせいもあいませんか?バラードになった途端に、奥~の方から声が聞こえてしまうように思うのです。これだけ唄の上手い方なので、もっと生々しい録音にして頂ければ、このアルバムの魅力が倍増した様に思います。(ちょっとエラそうですね・笑)

ご存知かも知れませんが、彼のシングルで「風の遊園地」という曲があります。ブロードキャスターという番組のエンディングに一時使われていたのですが、この曲の様なサウンドがアルバムに並んでたら間違いなくヒットしていたのでは?と思わせる曲です。もし、お宝探しで発見されたら、お聴きになっては如何でしょうか?おススメです(^^

Commented by kaz-shin at 2008-09-29 01:21
kadomaniaさん、コメントありがとうございます。
確かに言われてみると、演奏とヴォーカルのバランスの悪さを感じる曲がありますね。
彼の魅力はその迫力のあるヴォーカルですから、もうちょっと前面に押し出しても良かったでしょうね。

「風の遊園地」は聴いたことがありません。探し物リストに加えて探してみようと思います(笑)
情報ありがとうございました。
Commented by てつ at 2008-10-16 20:56 x
村上圭寿さんのアルバムも良いですよね!2枚目のアルバムも良いと思いますので、機会がありましたら是非お聞きになってください。2枚目のほうはテレビ等のタイアップ曲も多く、こちらもキャッチーです。以前、林哲司さんのユニット・グルニオンのライブに数回行ったのですが、その際に、いつも会場に村上さんもいらしていました。「VOCALAND」つながりで吉田朋代さんなんかとも仲が良いようで、その他のボーカランド参加者も客席でよく見かけました・・・
Commented by kaz-shin at 2008-10-16 23:48
てつさん、コメントありがとうございます。
それにしても、てつさんも色々幅広く聴かれてますね~。いつも感心してます。
2枚目のアルバムはまだ見つけられないでいます。機会があれば是非聴いてみたいです。
音楽業界っていうのは、接点が無いようでも意外な繋がりがあったりするんですね。面白いですよね。
グルニオンとの関係で言えば、やはり吉田朋代さん繋がりでしょうね。
今度の林哲司さんのライブにもいらっしゃるかも知れませんね。
Commented by Kenny U at 2008-10-26 14:03 x
ここにもコメント書きたかったのに
大変、出遅れてしまいました!

上に紹介されているシングルの
村上圭寿「風の遊園地」は、
1996年セカンドアルバム『VOCALIZE』にも収録されています。

また、このセカンドの中には
強力な16ビートナンバーが入っていますよ!
それは、1995年にシングルカットもされている
「Lady Sniper」という曲です。

私は、村上圭寿って人、角松敏生繋がりだとは知らずに聴きました!
そうかー、コンピ盤『VOCALAND 2』はその接点だったんですね!
Commented at 2008-10-26 15:39 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaz-shin at 2008-10-27 20:03
Kenny Uさん、コメントありがとうございます。
Kenny Uさんも実に守備範囲が広い!いつも感心してます。
流石に新築の家に特注のレコード・CDラックがある程の人は違いますね(笑)
セカンド・アルバムを結構中古で探しているのですが、なかなか見つかりませんね。
紹介したアルバムは結構見かけるのですが、ソング・ライターとしても良いセンスを持っている方なので
機会があれば聴いてみたいと思います。

いつも貴重な情報ありがとうございます。
Commented by kaz-shin at 2008-10-27 20:04
鍵コメさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
了解しました。いつもいつもありがとうございます!
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