
私にとってBOOK OFFで250円コーナーというのは、それまで聴く機会の無かったアーティストの作品に触れることの出来る絶好の場所です。
これまでにも250円という低価格にも関わらず、今まで知らなかった素晴らしいアーティストや作品に出会ってきました。
まさに私にはお宝が埋まっている場所がこの250円コーナーなのです(笑)
今回紹介するのもそれまで名前は知っていたものの、聴く機会が無かったアーティストで、250円コーナーで購入したアルバムです。
その作品は、1987年に刀根 麻理子がリリースした洋楽カヴァー集『FOR YOU・・・』。以前から聴いてみたいとは思っていたアーティストなんですが、何故か今まで聴くチャンスがありませんでした。
このアルバムを購入した理由は、知っている曲ばかりだということで、純粋に刀根 麻理子のヴォーカリストとしての魅力を感じるにはカヴァー・アルバムというのが良いのではないかと考えた次第です。
結論から言いますと、非常に美しく艶やかな歌声の持ち主であり、音域も広く魅力的なヴォーカリストであると思います。
『刀根 麻理子 / FOR YOU・・・』
01. HEY THERE LONELY BOY
02. FEEL LIKE MAKIN' LOVE
03. YOU'VE GOT A FRIEND
04. LOVIN' YOU
05. THIS MASQUERADE
06. WHEN WILL I SEE YOU AGAIN
07. STILL
08. THE CHRISTMAS SONG
Ruby And The Romanticsの1963年ヒット曲のカヴァー01。この曲は後に「Hey There Lonely Girl」としてとして、Eddie HollmanやRobert John、山下 達郎もカヴァーしています。この曲が刀根 麻理子の歌声に触れた最初の曲になったのですが、なかなか色っぽい歌声で想像していた雰囲気とは違ってました。EVEのコーラスも美しさと刀根 麻理子の声の美しさが絶妙に絡み合っています。
お馴染みRoberta Flackの1975年のヒット曲のカヴァー02。軽快なリズムにちょっと気だるい感じのヴォーカルとヴァイブのソロが聴き所と言えるでしょう。このアルバム全体を通して、派手さは無いのですが実に渋いアレンジが施されており、大人が純粋に名曲を楽しめるといった雰囲気を持っていると思います。
グラミー賞を4部門制覇してしまったというCarole Kingの1971年の超名盤『Tapestry』に収録されていた03。アコースティックなサウンド主体にボッサ風に仕上げています。耳に優しいサウンドといった感じで心地良く聴けます。
Minnie Ripertonの1975年の大ヒット曲で、個人的にも思い入れの強い曲である04。この曲を歌いこなすのは本当に難しいと思うのですが、想像以上に素晴らしい歌で驚きました。しまも演奏は塩谷 哲のピアノと金子 飛鳥のヴァイオリンだけというシンプルなもので、相当歌に自信が無いとこの伴奏でこの曲を歌うというのは無謀と言えるでしょうね。
Leon Russelの代表曲のひとつであり、THE CARPENTERSのカヴァーが広く知られる名曲05。リズムを協調したJAZZっぽいアレンジで、島 健の素晴らしいピアノ・プレイが堪能出来るアレンジが秀逸です。この曲はテンポやアレンジによっては暗い雰囲気になってしまいますから、ここでのアレンジは成功だったのではないかと思います。
Three Degreesの1974年の大ヒット曲で彼女達の代表曲でもある06。本来ソウル・ナンバーですが、JAZZっぽいアレンジによってPOPS色が強くなったという印象が強いです。ここでも島 健のピアノが良い雰囲気を作っていますね。
THE COMMODORESの1979年のヒット曲のカヴァー07。このスケールの大きいソウル・バラードをどう歌うのか興味深かったのですが、中村 裕介とのデュエットという形にして、AOR系のバラード風に仕立ています。この中村 裕介のヴォーカルが素晴らしいの一言です。03でもヴォーカルを聴けせてくれます。デュエット形式にしたのは正解だったと思います。
ラストは今やクリスマス・ソングのスタンダードとも言える08。アメリカ・ジャズ界の巨匠Mel Torméによる1944年に作られたナンバーで、この曲も本当に沢山のカヴァーが存在しますね。ホーン・セクションを加えたスタンダード・ジャズ風アレンジが施され、ロマンティックな雰囲気を醸し出しています。
アルバムを通して、洒落たアレンジ(演奏)と刀根 麻理子の美声に魅せられました。非常に気持ち良く聴けるカヴァー・アルバムとしてお薦めです。
ただひとつ気になったのが彼女の英語の発音ですね、英語が苦手な私が言うのもおこがましいのですが、正確に丁寧に発音しようというのは伝わってきます。しかし、逆にそれがいわゆる日本人の喋る英語といった感じで、発音が耳障りとなった曲が数曲ありました。
もしかしたら私の耳がおかしいのかも知れませんが・・・(笑)。
このアルバムで刀根 麻理子に出会い、彼女のオリジナル・アルバムも聴いてきたくなりました。
もしお薦めのアルバムがありましたら、ぜひ教えて下さい。よろしくお願いします。

私からは「Naturally」をお薦めします。これは私の愛聴盤です。いわゆるキャッチーな曲が多く、ミノルタのCM曲になった「一秒の夏」や金曜ロードショーのテーマに詩をつけてしまった(^^;「夜からの旅立ち」もいいのですが、一番好きなのは濱田金吾さん作曲の「真夜中のエンジェル・フィッシュ」です。とにかくかっこいい曲なんですよー。お気に召すとよろしいのですが。
きっとコメントして下さると信じてました(笑)
哲学者になりたい猫さんとkotaroさんは、私にとってGirls Popの師匠ですから・・・(笑)
『Vois de L'aime』ですね。しっかりメモしました。リンク先の聴きましたが、流石に私の好みをご存知で(笑)
まさにど真ん中ストライクな曲ですね。一生懸命探してみます。
情報ありがとうございました。
それと私は決して"音楽通"なんかじゃありませんよ。
私も子供時代から筒美京平さんの曲を聴いて育った、キャッチーな曲が大好きな爺です(笑)
ただ、高校時代にFUSIONに出会い、ミュージシャンや裏方さんに興味を持つようになってから
異様に幅広いジャンルを聴くようになっただけのことです。
とにかく良いメロディーが好きというのは一緒ですよ(笑)
アルバムをお薦め頂いてありがとうございます。
刀根さんの綺麗な歌声に驚き、もっと早くから聴いておけば良かったと後悔している今日この頃です。
『Naturally』は曲名からの印象では、私の大好きな季節である夏向きといった感じのようですね。
ぜひとも聴いてみたいので探してみます。
見つからなければオークションという手もありますから・・・(笑)
濱田金吾さんが曲を提供しているというのも一層興味を惹かれました。
本当にありがとうございました。
私もソワレの夜 突然に聴いてみました。予想以上の名曲で驚きました。刀根さんって、都会的でクールな打ち込みの音もお似合いかと思います。クラブでDJがかけても全然違和感ないというか。
ルックスはイマイチですが、声はストライクですね。私が埼玉にいた時、刀根さんのアルバムをよく見かけた記憶があります。本当買っておけば良かったですね。
筒美京平さんの件なんですが、DOUBLEが姉妹ユニットだった頃のアルバム『Crystal』にも、筒美さんが楽曲提供されています。サザエさんと同じ方と思えない、オシャレなメロディです。
まつのすけさんもYouTubeで聴いたのですね!結構格好良い曲でしたね。
なかなかの美声で、もっと早くから聴いておけば良かったと後悔しています(笑)
今はBOOK OFFやオークションを利用すれば、廃盤となったアルバムも入手可能なんで助かります。特にBOOK OFFの250円コーナーは・・・。
筒美京平さんははっきり言って天才だと思っています。
日本の歌謡曲にPOPSというものを取り込んだ功労者と言えるでしょうね。
おそらく今30歳代~50歳代で筒美さんの作った曲を聴いたことが無いという人は皆無に近いのでは無いでしょうかね。
偉大な人です、全く。
少し意外でしたーー!
実は、お薦めアルバム、あるんですよ!!
・・・というのは、上のコメントにも紹介されてますが、
この人の初期のアルバムで、『NATURALLY』(1986年CD)という作品!
何と、何と、
”作曲:濱田金吾/編曲:松下誠”
という布陣で録音されたナンバーが収録されているんですよー!
そして、他の曲もアレンジを元スクエアの鷺巣詩郎氏が担当してます!
Japanese City Pop等のガイドブックには紹介されていないけど
これ、その手の音楽だー!と思います!
意外でしたか?(笑)
でも結構聴きそびれてしまっているアーティストは沢山いますね。
特に刀根さんの歌声には痺れました。
本当にもっと早く聴いていれば良かったです。
『NATURALLY』はぜひとも探し出して聴いてみたいと思ってます。
濱田&松下コンビが参加しているとなると尚更ですね(笑)

刀根さん、私も3枚ほど持っています。彼女を知ったのは、たしかビ-トたけしさんの番組でエンディングを歌っておられたのを聴いたのが最初です、85年頃..かな?声が素敵ですよね。
NATURALLYはいいと思います、あと1stのWITTYもなかなかいいですよ。
秋山さんのCD注文しました(笑)、今日あたり届くかな?
実は『NATURALLY』を入手しました。
我ながら好きな音楽に関しては行動が早いことに驚きです(笑)
まだ聴いてませんがじっくり聴きたいと思います。
引き続き1stも探してみますね。
秋山さんのCDは昨日届きました。堪能してます。
それにしても30年前の作品と思えぬほど、お洒落なアルバムですね。

まさか250円じゃないでしょうねーー(笑)
初期三作品(1st『Witty』& 2nd『Purple Rose』)は
こちらでは全然見かけませーん。
kaz-shinさんの近所のお店は情報量が多くて良いですねー
流石に250円は無理でしたが、500円でした(笑)
私の住んでいる所は、中古CD探しには良い条件の所でして
車で30分~40分圏内にBOOK OFFは8軒ほどありますし、
GEOも3~4軒あります。
この間、刀根さんのアルバムが結構揃ってるBOOK OFFを見つけました。
全て500円でしたので、年が明けたら未入手のアルバムをまとめ買いしようと企んでます。

この「フォー ユー」に収録されている刀根さんの「ラビン ユー」は、オリジナルのミニー リパートンの「ラビン ユー」を超えているように思われます。如何でしょうか、、、。

この刀根さんの「フォー ユー」に収録されている「ザ・クリスマス・ソング」を、刀根さんは実に優しさに満ち満ちた唄い方で歌い上げています。
この刀根さんの歌を聴くと、私は自分の幼かった日々のクリスマスを思い出します。
自分の歳を経てからのクリスマスを思い出させてくれるのは、阿川泰子さんの「ザ・クリスマス・ソング」です。
ダイアナ・ロスの「クリスマス・アルバム」にも、この「ザ・クリスマス・ソング」は収録されています。そこでダイアナ・ロスは、まるで叙事詩か聖書を朗読するかのようにリリシズムを湛えて歌い上げています。
「フォー ユー」は刀根さんの洋楽曲アルバムと言うことですが、刀根さんにも単独でクリスマス・アルバムがないのが残念でなりません。
優しい刀根さんの歌声で、様々なクリスマス曲を聴きたいものです。
ファルセットの使い方の上手い人でないと「LOVIN' YOU」は歌いこなせないと思います。
そういう意味では刀根さんの「LOVIN' YOU」は素晴らしいと思います。
あとEPOさんのカヴァーも素晴らしいですよ。
刀根さんのクリスマス・アルバムというのも良さそうですね。
私はぜひともJ-POPのカヴァー・アルバムを聴いてみたいです。

私は、リンダ・ロンシュタットの「ラッシュ・ライフ」や「ホワッツ・ニュー」の収録曲を、刀根さんに唄って貰いたい気もしています、、、。
リンダ・ロンシュタットのカヴァーですか!面白そうですね。

マレーネ・ディートリッヒの曲のカバーまで在るのですから、、、。
リンダ・ロンシュタットはベスト盤しか所有しておりません。機会があればそのカヴァー・アルバムも聴いてみようと思います。

リンダ・ロンシュタットの「ラッシュ・ライフ」などについては、アマゾンのサイトのレビューなども参考に為さっては如何でしょうか、、、。
収録曲なども判りますし、、、。
CDそのものの購入は、別にしても、、、。
わざわざ情報ありがとうございました。

リンダの件のアルバムは、先に指摘しましたが、カバーアルバムです。20年代から40年代の曲などを、自分の曲のように歌いこなしています。その中には、阿川さんが、カバーしている曲も在ります。
阿川さんはコンスタントにアルバムを出し続けています。
刀根さんの英語の発音は、とても正確で丁寧です。
「録音の前に辞書で発音を確かめている、、、」と刀根さんが書いていました。
リンダのアルバムの二枚を、刀根さんのカバー・アルバムとして出して欲しいとは思いますが、一方で大変な労を強いるだろうと想像します。
阿川さんと刀根さんのマネージメントの体制の違いを思うと、阿川さんにリンダの曲をカバーしてと願っても可能性は多少ありそうな気がするのに、刀根さんに願っても可能性の低さを思ってしまいます。
それでも願うのがファンというものです。
刀根さんを紅白に出すようなヒット曲が無かった事も惜しまれます。そしてまた、歌に対するスタンスは、ヒットというところからシフトしているような気もします。
ここ数年の刀根さんは、9・11の御芝居に打ち込んでいます。
いつも色々な情報を下さって、ありがとうございます。
刀根さんに関しては、アルバム数枚聴いているだけで特に詳しいことも知らないので、話し相手にもなりませんね。
少しずつでもアルバムを集めていこうと思っています。
私の場合、アーティスト個人に関してはあまり感心がなくて音楽中心の話題になってしまいますが、これからもよろしくお願いします。

さて、刀根さんCDが250円との事ですが、タダという店が在りました。
刀根さんCDが揃い、阿川さんCDがボチボチ集まり、マレーネ・ディートリッヒのCDやレコードもボチボチ集まったので、ジュリー・ロンドンのCDやレコードを集め始めた頃の事ですから、数年前のことです。
或る中古レコード店を発見して訪ねました。目的であるジュリー・ロンドンのレコードを購入してから、店の親父さんに訊ねました。
「刀根麻理子のCDやレコードはありませんか?こちらのお店には見当たらないのですが、、、」
「トネマリコ、、、もう無い!全部タダで出したら無くなった!」
訊くと、売れ足の落ちたモノは、別に刀根麻理子に限らず、貯まり始めるとタダで並べて出すのだそうです。
その後、数年通っていますが、タダのコーナーの出現はありません。
最近は、纏めて他の業者に売り渡す事にしたそうです。
その中古レコード店のオーナーさんも太っ腹ですね(笑)
私は今までタダというのは出会ったことはありませんね。
最近近所のBOOK OFFでCD3枚200円、CD1枚50円というワゴンセールがありましたが・・・。
好きなアーティストのアルバムが格安で売られているのは一抹の寂しさを感じますが、
その値段なら聴いてみようかという人が現れてそのアーティストの音楽を楽しんでもらえるならそれも良いかなと思っています。

件の店のオーナーが太っ腹なのも当然です。千円以下のモノは先ず在りません。850円のCDが一番安い値札だったように記憶しています。
私が買ったジュリー・ロンドンのレコードも三千円だの五千円のシロモノでした。これらは、この店では普通!三万円とか五万円の御宝レコードがゴロゴロしていました。
月に一度はアメリカに仕入れやら買い付けに出かけているようです、、、。
刀根さんのタダのCDの残りは在りませんでしたが、レコードの中身が無い阿川さんのレコードのジャケを頂きました。大量な仕入れの中には半端モノが希に在り、このジャケも一例なのだそうです。

東急・池上線の蓮沼の駅前に在ったチュウボウ相手の店でした。
食玩探しをしていて発見した店なのですが、アニメソングのCDに混じって、件の刀根さんCDが二枚在りました。
駄菓子屋は店主が御婆さんと相場が決まっていそうですが、三十代くらいの御姉さんでした。数ヵ月後に店を閉じました。
刀根さんCDの二枚が二百円だったのです、、、。
斯様な幸運は二度とありませんでした。

そうそう、吉祥寺のレコード店では刀根さんのLPも見つけました。
随分、前の事だったような気が致します。
安かった!と言う思いがしますが、、、。

阿川泰子さんの「煙が目にしみる」を聴いていて思いました。
この曲も刀根麻理子さんに歌って貰いたいと、、、。
他の曲もそうですが、阿川さんは、割とサラリと歌っています。
刀根さんならば、ドラマチックに歌うだろうという気がします。
でも、アイリーン(イレーネ)・ダンが、ロシアのプリンセスとして歌う、あの映画の場面を超える程に、ドラマチックに歌えるだろうかと言う気がします。
スタンダード曲の面白さは、オリジナル曲を超越して聴く者それぞれに好きなカヴァーが存在するということなんでしょうね。

スタンダード曲の面白さの事は、仰るとおりですね、、、。

丁寧なレスを毎回有難う御座いました。
こちらこそ沢山のコメントを頂戴し、ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。

お恥かしい話ではありますが、刀根さんの音楽を聴くようになったのはリアル・タイムでは無く、
割と最近のことなんです。
でも良い音楽というのは年代を選びませんから、今でも楽しんで聴かせてもらっています。
ライブの情報ありがとうございました。
都合がつけばぜひ足を運んでみたいです。