人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
RUPERT HOLMES_PARTNERS IN CRIME ◇ 2008年 12月 27日
RUPERT HOLMES_PARTNERS IN CRIME_e0081370_0174147.jpg 

昨夜は、小田 和正のとても還暦を過ぎた(61歳)とは思えぬ美しい歌声(それにしても彼ほど口を開けずにあれだけ声が出る人も珍しい)に酔いしれ、今日は仕事納め。明日から1月4日までの9連休です。皆さんの仕事収めはいつでしょうか?
大掃除のついでに山積みになっているCDの整理でもしようかと思案中です(笑)

さて今回紹介するのは、最近洋楽系のアルバムを紹介していませんでしたし、いつもお世話になっているkotaroさんのリクエストにお応えしまして、AORの名盤と誉れの高いルパート・ホームズの1979年リリースの5thアルバム『PARTNERS IN CRIME』です。
自分では既に紹介したとばっかり思っていたアルバムでしたが、調べてみたら私の勘違い・・・。リクエストも頂戴しましたので、この機会に紹介することにしました。

ルパート・ホームズの魅力は何と言っても洒落たメロディー・センスでしょう。凝ったメロディーの曲もありますが、非常にシンプルなメロディーの曲も多く、しかも英国人らしい知的な雰囲気を持っているのが良いですね。
しかもアレンジ・センスも良くて、単純な構成の曲でもお洒落に仕上げていますね。メロディーやアレンジにはどこかスティーリー・ダンを彷彿させますし、単純で聴き易い曲もあれば、聴き込むほどに良さが分かってくるような曲があったりで、聴いていて厭きないのがルパート・ホームズの音楽であり、この『PARTNERS IN CRIME』だと思います。

『RUPERT HOLMES / PARTNERS IN CRIME』
01. ESCAPE
02. PARTNERS IN CRIME
03. NEARSIGHTED
04. LUNCH HOUR
05. DROP IT
06. HIM
07. ANSWERING MACHINE
08. THE PEOPLE THAT YOU NEVER GET TO LOVE
09. GET OUTTA YOURSELF
10. IN YOU I TRUST

全米チャートNo.1に輝いたシングル曲01。シンプルな構成、メロディーが特徴で、シンプルゆえに強く印象に残る曲とも言えるでしょう。リフを中心としたリズム・アレンジとホームズの力強いヴォーカルとが見事にマッチしています。1度聴いたら忘れない、そんな曲ですね。

FUSIONチックなアレンジがお洒落なアルバム・タイトル曲02。まさに都会的で、お洒落なAORナンバーです。スティーリー・ダン的な部分とルパート・ホームズらしさが見事に融合したような曲と言えます。聴けば聴くほど味わい深い曲だと思います。

アコースティックなサウンドを軸に、ストリングスを加えた美しいバラード・ナンバー03。メロディーも美しいのですが、やはりオーソドックスながらもツボを抑えたアレンジが秀逸です。

どこかコミカルで、せわしないランチ・タイムの雰囲気が伝わってくる04。それにしても色んな曲が書ける人で、作曲家として活躍してきたのが頷けますね。この曲に関しても、メロディーよりも凝ったアレンジに耳を奪われてしまいます。後半はまるでFUSIONを聴いているようです。

レゲエ調のリズムを取り入れながらも、都会的で楽しげな雰囲気が魅力のある05。キャッチーとは言い難いメロディーなんですが、アレンジとのバランスが絶妙でやはり聴き込む程に良さが分かってくる、そんなタイプの曲です。

AORファンにはお馴染みの名曲06。私もルパート・ホームズ="HIM"という印象を持っています。単純にメロディーの良さに釘付けになってしまった曲でした。サビ部のコーラスが強く印象に残ります。何度聴いても厭きない曲です。

洒落たアレンジが素晴らしい07。この曲も構成が面白く、自然に耳に溶け込んでくるようなメロディー、どこかユーモラスな雰囲気・・・。独特な曲ですが、お気に入りの曲です。特にアレンジに注目して欲しい1曲。

ゆったりとした曲調が心地良いバラード・ナンバー08。ゆったり、まったりという表現がピッタリくるような曲ですね。

キレの良いリズムとギター・リフが心地良いミディアム・ナンバー09。個人的には06、01に肩を並べる位に好きなナンバーになっています。まさにAORなナンバーで、メロディー、アレンジ、ヴォーカルの三拍子揃った曲だと思ってます。

都会的なフォーク・ロックといった趣きのナンバー10。個人的には初期のビリー・ジョエルに似た感じかなと思っています。メロディーも馴染み易いと思いますが、アレンジがちょっと野暮ったい感じがします。でも良い曲ですが・・・(笑)

このアルバムを初めて聴く人は、おそらく圧倒的な存在感があり、インパクトの強い01と06が印象に残ると思います。言い方を替えれば01と06以外はつまらないと思う人もいると思います。しかし、このアルバムは毎日1回、1週間聴いてもらえればきっと「この曲も良いなぁ」と思える曲が出てくると思います。そして聴けば聴くほどにそんな曲が増えてくるはずです。
そこがルパート・ホームズの魅力で、シングル・ヒットを狙える曲とアルバム用の曲をしっかり書き分けることが出来る優れた作曲家であり、メロディーを最大限に活かすアレンジを施せる素晴らしいアレンジャーでもあるのです。
AOR好きな方にはお薦めのアルバムですし、ぜひとも聴き込んで欲しい1枚です。
by kaz-shin | 2008-12-27 02:36 | 洋楽系 | Comments(6) | |
Commented by たにぴ@最近ご無沙汰 at 2008-12-27 18:27 x
ども、最近諸事情あってなかなか立ち寄れず、すみません。

ルパート・ホルムズ、いいですね。
歌詞も凄くリズミカルな言葉繋ぎをしてて、
ホントに隅々迄考えられてる。
彼はこのアルバムばかり評価されてるけど、
何となく(本人じゃないから推測ですが)、もっとトータルに大きな枠で音楽を捉えてたんじゃないか、と想います。
Commented by ひと at 2008-12-27 22:07 x
最近は多忙を極め、盆暮れの挨拶くらいで失礼しています。
この景気ですから来年はいっぱい訪問できるかもしれません(笑)。

社会人になったばかりの頃からのお付き合いで、今どうしてるかと
調べてみると彼も小田さんと同じ61歳なのですね。
どうしたらこんなに素敵な曲が作れるのでしょうね。クレジットがないので
分からないけど演奏も腕っこきの連中なのでしょう。
このアルバムと「Adventure」「Pursuit of Happiness」の
3枚は昔からCDラックの定位置に鎮座しております。


Commented by kotaro at 2008-12-28 02:47 x
リクエストにありがとうございます。今夜も2時近くまで働いていました。
仕事納めは31日の日付が変わる頃、
年始も3日から出ます。
でもこういう音楽の友と深夜にコメントできる今の時代は
決して不満ばかりではありません。

明日は休みなのでクルマを走らせ好きな音楽でも聴きながら
隠れ家カフェまで友に会いに行く予定です。

ルパート・ホルムズの音楽の魅力って、詩のデティールも結構
あるかと思います。
Kaz-Shinさんはじめ皆さんに良い新年が訪れることを祈りつつ、
年の瀬を振り返る時間を過ごそうと思います。
Commented by kaz-shin at 2008-12-30 00:11
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
多忙でレスが遅くなってしまいました。すみません。

ルパート・ホルムズを聴いて思うのは、"アーティスト"と言うより"音楽家"というイメージなんですね。
歌詞・メロディーという部分はもちろんですが、アレンジを含めトータル的なバランスで曲を作ってるという気がします。
裏方に専念しても十分に食べていける人だなと思いますね。
Commented by kaz-shin at 2008-12-30 00:40
ひとさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ご無沙汰しておりました。
コメントを頂戴しなくても、読んで下さるだけでも本当に嬉しく思っています。
私はこのアルバムしか所有していませんが、機会があれば他のアルバムも聴いてみたいと思っています。
Commented by kaz-shin at 2008-12-30 00:57
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
リクエストにお応え出来て良かったです(笑)
お仕事大変そうですね。無理なさらぬよう願います。
私の場合、大掃除を手伝わされ、忙しいやら体中筋肉痛だわで散々です。

英語力が無いので訳詞を読む限り、なかなか面白いというか良い詞を書きますよね。本当に才能豊かな人だと思います。

正月の貴重なお休みを良い音楽でも聴いて、体を休めて下さい。
良い年をお迎え下さい。
<< 刀根 麻理子_Vois de ... ページトップ MERRY CHRISTMAS... >>
XML | ATOM

会社概要
プライバシーポリシー
利用規約
個人情報保護
情報取得について
免責事項
ヘルプ
Ice Green Skin by Sun&Moon