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小森田 実_SQUALL ◇ 2009年 02月 26日
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今回紹介するのは、今では作曲家としての活動が中心となっている小森田 実が、1989年にリリースしたソロ名義の1stアルバム『SQUALL』です。
小森田 実の名前を一躍有名にしたのは、おそらくSMAPへの楽曲提供だったかも知れませんね。SMAPには「ダイナマイト」や「shake」、「たいせつ」といったヒット曲を書いていますが、私自身SMAPの曲の中では1位、2位を争う位に好きな楽曲が「らいおんハート」なんです。この曲を書いただけでも素晴らしい作曲家だとは思っていますが、元々小森田 実はアーティストとしてデビューしているんです。
1982年にポプコンの九州大会でグランプリを獲得しており、翌1983年には小森田 実&ALPHA 名義で再びポプコン九州大会でグランプリ、同年のつま恋本選大会でもグランプリを受賞し、小森田 実&ALPHAとして「フォリナー」という楽曲でデビューしました。しかし、1984年にはバンドを抜けて作曲家としての活動を開始します。そして1989年にソロ・デビューを果たしたという経緯があります。

『SQUALL』は、ジャケット写真のイメージ通り、夏っぽくて軽やかな楽曲で占められています。決して歌は上手いほうではありませんが、彼の書くメロディーはとてもキャッチーで、曲によっては杉山 清貴が歌ったら似合いそうな感じで、夏という季節やドライブのお供にぴったりだと思います。
興味深いのは、ポプコンで1983年に九州大会のグランプリを獲得した時の楽曲「ドキドキTalking」が含まれており、アマチュア時代から作曲センスには光るものがあったことを窺わせます。
もちろん全曲の作曲は小森田 実。アレンジは全曲小森田 実と京田 誠一の共同の名義になっています。リズム(ドラム・パート)は全て打ち込みなんですが 、参加しているミュージシャンは松田 真人(key)、山田 秀俊(key)、嶋田 陽一(key)、松下 誠(g)、芳野 藤丸(g)、吉川 忠英(g)、斉藤 ノブ(per)、高水 健司(b)等です。

『小森田 実 / SQUALL』
01. 夏だけの女神(ディアーナ)
02. Sweet My Girl
03. Daydream
04. ドキドキTALKING
05. Twilight Dejavu
06. スコール
07. カジノ・カジノ
08. 夜のパズル
09. シーズン

ソロ名義でのデビュー・シングル曲01。いかにも夏向きのポップなナンバーです。最近はこの手のいかにも夏っぽいという曲が少なくなりましたが、80年代のCITY POP好きにはたまらない1曲です。杉山 清貴が歌ったらヒットしたかも知れないという気がしますね。小森田 実のヴォーカルもどこか杉山 清貴っぽいです(笑)

杉 真理のPOPSにも通じるような明るいナンバー02。それもそのはずで、コーラスで小室 和之が参加しています。キャッチーなメロディーはどこかオールディーズ風でもあり、耳に馴染んでくるような感じです。

真夏の昼下がりのまどろみの時間を感じさせるメロウなナンバー03。曲毎のクレジットが記載されていないのではっきりしたところは判りませんが、間奏や終盤の渋いギター・ソロは松下 誠ではないかと思います。個人的には大好きな曲ですが、若干ヴォーカルが弱い気がするのが残念です。

1983年のポプコン九州大会でグランプリを取ったという04。その頃とはアレンジは違うでしょうが、ディキシーっぽい雰囲気が特徴です。スターダスト・レビューが歌ったら似合いそうです。アマチュア時代に書いた曲の割にはよくまとまった曲ではないでしょうか。この曲は歌詞を変えて今井 美樹が「American Breakfast トキメキ添え」という曲名で歌っているようです。

夕暮れ時はボッサが似合う・・・、まさにそんな曲が05です。サビのメロディーがさすがにキャッチーです。この曲も小森田自身よりも杉山 清貴が似合うような気がしてなりません。

ほど良い感じのミディアム・ナンバー06。派手さは無いのですが、とにかく聴いていて気持ちの良い曲です。歌は上手くないのですが、声質は夏向きでテンポのある曲よりもこういうゆったりしたミディアム・ナンバーにぴったりな感じです。良い曲です。ギター・ソロは芳野 藤丸かな?

80'sらしさ全開のPOPなナンバー07。JAZZYな雰囲気を盛り込んだアレンジが面白いです。この曲も歌詞を変えて「姫様ズームイン」という曲名で森川 美穂が取り上げているようです。今時は耳にすることが少なくなったタイプの曲と言えるでしょう。

都会的でシックな雰囲気の08。サビのメロディーが印象に残る曲で、味のある曲に仕上がっています。アルバムの中で1番アダルトな曲かも知れません。

美しいバラード・ナンバー09。アルバムで唯一バラードらしいナンバーでもあります。渚で沈むゆく夕陽を眺めながら、やがて夜の帳に包まれる時間を待っているという感じでしょうか・・・。高水 健司のベース・プレイが光る1曲です。

やはりヒット・メーカーとして活躍しているだけあって、キャッチーで親しみ易い曲のオン・パレードです。
どの曲も小森田以外のアーティストが歌ってもおかしくないですし、場合によってはその方がヒットしたかも知れないと思える曲もあります。
いかにも80年代のCITY POPの流れを汲んだようなPOPな世界観は私にとってはたまらないものです(笑)
これから夏に向けて気持ち良く聴けるアルバムとしてお薦めです。現在は当然廃盤ですから中古店を探すしか入手方法は無いと思いますが、もしPOPな感じがお好きでしたら見つけたらぜひ聴いてみて下さい。
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by kaz-shin | 2009-02-26 21:58 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by トモくん at 2009-02-26 23:46 x
kaz-shin さん、こんばんは。
ジャケットからして、アルバムタイトルにぴったりですね。
ブログ読んでいて、是非聴いてみたくなりました。今井美樹の「American Breakfast トキメキ添え」聴いたことあります。ますます聴いてみたいです。
ところで、『SQUALL』といえば、80年tアルバムを出している聖子ちゃん!聖子ちゃんの1stアルバム、『SQUALL』は夏の香りプンプンのとってもトロピカルな一枚です。機会があれば是非ご拝聴を。
「おいおい!また聖子ちゃんかよ?」って、すみません。お許しを!
久しぶりに、聖子ちゃん以外のこのアルバム!聴いてみようかな。では、さっそくbook offへ。でもあるのかな?
Commented by kaz-shin at 2009-02-27 00:43
トモくんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
最近は季節を感じさせてくれるようなアルバムとか曲が少なくなりましたよね。
昔の曲は春は春らしい、夏には夏向きの曲というのが沢山あって季節と共に色んな曲を楽しめました。
この小森田さんのアルバムもそんな1枚です。

さて聖子さんの話題ですが、実は先日『Vanity Fair』を入手しました。
まだ聴き込んでませんが、聖子さん、小倉さん、鳥山さんの3人のコンビネーションが素晴らしいと思います。
いずれ聖子さんの歌について私の思っていることは、アルバムを紹介した時にでも書きたいと思ってます。
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