Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
カテゴリ:250 - BOOK OFF( 69 )
| |
SUMMER SOUND STORY / Driving ◇ 2007年 10月 03日
e0081370_23122280.jpg 

1982年に日本で初めてCDがリリースされてから既に25年。発売された頃は、アナログ盤よりも値段が高く、再生機器もえらく高かったので「こんなモノが普及するのか?」などと半信半疑だったものが、4年後の1986年頃には販売枚数でCDがLPレコードを追い抜いてしまいました。
このようなスピードで普及が進むと、新しくリリースされるアルバムは問題が無いにしても既にリリース済みの作品をどう扱うかというのは、各レコード会社でも色々悩んだろうと想像出来ます。その結果、安易だとは思いますが1980年代半ば頃というのは、非常に多くのコンピレーションがリリースされたように思います。
取り合えずおいしい曲を集めて、コンピ盤を作ればCDで昔の音楽を聴きたい人は飛びついて商売になるだろうと考えたのかも知れませんね。

私がBOOK OFFの安棚コーナーで250円で購入するアルバムの中にも、この頃に作られたコンピレーション・アルバムが結構多いです。逆にこの頃のコンピを狙っているというのが正解かも知れません(笑)
今回紹介するBOOK OFFで250円で購入したアルバムも、まさにそんな当時のコンピレーション・アルバムです。250円という安さはもちろん魅力ですが、曲によっては非常に貴重な、レアな音源が含まれていることが多いのです。

ちょっと時期外れな感じもしますが、タイトルは『SUMMER SOUND STORY / Driving』というFUSION中心のコンピレーション・アルバムです。1986年にKittyレコードからリリースされたもののようです。
選曲の意図は、タイトル通りのものでドライブにピッタリな曲を集めたという何の捻りも無い企画ですが、結構選曲が良いので馬鹿には出来ません(笑)
収録アーティストは、伊藤 銀次、プリズム、ネイティブ・サン、今田 勝、高中 正義、増尾 好秋、小林 泉美、カリオカといった面々です。その中でも増尾 好秋、小林 泉美、カリオカの音源はかなり貴重だと思われます。ほんの数曲であれ、いまや入手困難な音源が聴けるのであれば、250円という値段は本当に魅力的ですよね。

『SUMMER SOUND STORY / Driving』
01. 夜を駆けぬけて (伊藤 銀次)
02. NIGHT PICNIC (プリズム)
03. MIDNIGHT CRUISING (ネイティブ・サン)
04. クルージングP.944 (今田 勝)
05. SEXY DANCE (高中 正義)
06. TAIHO'S (MASUO'S CATS) TUNE (増尾 好秋)
07. PULSAR (増尾 好秋)
08. COCONUTS HIGH (小林 泉美)
09. サンシャイン・ブルバード (今田 勝)
10. PUERTA DEL SOL (カリオカ)
11. LEADER (増尾 好秋)
12. JUMPING TAKE OFF (高中 正義)

伊藤 銀次の1985年のアルバム『PERSON TO PERSON』に収録されていたロック・チューン01。ヴォーカル、コーラスの佐野 元春が参加しており、どちらかというと佐野 元春っぽい曲ですね。

プリズムの1979年の作品『PRISM Ⅲ』に収録されていたスリリングなドライビング・チューン02。伊藤 幸毅の作品で、スピーディーな演奏が高速感を感じさせるナンバーです。

ネイティブ・サンの1983年のアルバム『RESORT』に収録されていた軽快なナンバー03。グレッグ・リーのファンキーなベースと峰 厚介のテナー・サックスと福村 博のトロンボーンの息の合ったプレイ、大出 元信のガッツ溢れるギター・プレイが印象に残る1曲ですね。ネイティブ・サンらしいナンバーだと思います。

今田 勝(ナウイン)のナンバー04。P.944というのは1983年に製造が開始されたポルシェ944の事でしょうね。さすがにポルシェだけあって非常にスピード感溢れるラテン色強いナンバーです。やはり今田 勝のピアノ・ソロの存在感に圧倒されますね。

高中 正義がジェントルソウツのメンバーとL.A.で録音した1977年のアルバム『An Insatiable High』の冒頭を飾った05。軽快でポップなナンバーです。高中の場合は、大抵の曲がドライブ向きと言っても過言では無いですね。

増尾 好秋が1982年にリリースした『Mellow Focus』に収録されていたナンバー06。このアルバムは聴いたことが無いのですが、ファンの方のHPによると1983年にCDでリリースされたものの、CDプレーヤーがまだ普及していなかった時期にCDがリリースされたために、当時買わなかったファンも多く、中古市場ではかなりのプレミア価格らしいです。アコースティックなサウンドを軸とした軽快で風のような心地良いナンバー。

同じく『Mellow Focus』に収録されていた07。打ち込みのリズムを使ったテクノっぽい作品です。一聴しただけでは、増尾 好秋の曲とは想像できないタイプの曲ですが、軽快なギター・カッティングや流麗なソロ・プレイは確かに増尾 好秋なんですね。面白い曲です。

この曲がCDで聴けただけでも、このアルバムを買った価値があったと思っているのが08。小林 泉美が1981年にリリースのアルバム『COCONUTS HIGH』のアルバム・タイトル・チューンです。南国ムードを漂わせた軽快なインスト・ナンバー。

今田 勝(ナウイン)の1984年のアルバム『MINT BREEZE』に収録されていた09。車の窓を開け、自然の風を感じながらのんびりドライブといった時のBGMには最適でしょうね。

10も貴重な音源と言える1曲ではないでしょうか。カリオカの1983年のアルバム『ダスク』に収録されていたナンバーです。体が勝手に動いてしまいそうな、ブラジリアン・サウンドがいかにもカリオカらしいナンバーで、マリンバらしき楽器と佐藤 正美のアコースティック・ギターのコンビネーションが絶妙です。

増尾 好秋の『Mellow Focus』に収録されていた11。ポップな感じのFUSIONナンバーです。テクニックを聴かせるというよりも、メロディーを心地良く聴かせる事に徹したような印象です。ロック色の強いソロ・プレイも聴き所です。

高中 正義の1983年のアルバム『CAN I SING?』に収録されていた人気の高いナンバー12。今は時期外れですが、海へ向かうドライブには欠かせなかった曲です。この頃から打ち込みも使い出したように思います。高中のソング・ライティングの才能は、本当に素晴らしいですね。

増尾 好秋の3曲、小林 泉美、カリオカの音源が聴けただけでも大満足な1枚でした。しかも250円という安さ・・・、ラッキーとしか言い様がありません(笑)
BOOK OFFという所は面白い所で、以前に比べればアーティストのアルバムに対しては、結構見直しされていて最近は値段設定も高めになってきていますが、コンピレーション系のアルバムの査定は激甘ですね。内容よりも単純にリリースの新しいモノは高めの設定で、古い年代になるほど安くなる傾向があるようです。
もし、コンピレーション系のアルバムが嫌いでない方は、狙い目だと思いますよ。コンピ系のアルバムは1枚毎に収録曲を確認しなくてはいけないので、時間がかかるのが難点ですけど・・・(笑)
[PR]
e0081370_0593219.jpg 

数日前の出来事です。仕事で千葉県M市のとある私鉄の駅の近くに行った時、たまたま仕事場の傍にBOOK OFFがあったので立ち寄ってみました。もちろん仕事を終えてからの話ですが、現場から直帰する予定でしたから時間にも余裕があってゆっくり物色することが出来ました(笑)
そのお店は少し変わっていて、通常BOOK OFFの安棚というのは250~750円の値段が付けられているケースが多いのですが、そのお店は安棚のCDは全てが250円でした。これは探す方としても自然と気合が入ります。結局4枚(それでも1,000円ポッキリですが・・・)を購入しました。FUSION系のアルバムが信じられないくらいに安かったです。その4枚は、パット・メセニー『SECRET SRTORY』、オマー・ハキム『RYTHM DEEP』、堀井 勝美プロジェクト『HOT IS COOL』、そして今回紹介するタイム・ファイブの『A CAPELLA Ⅱ』です。どうですか?良い買い物だと思いませんか?

さて、タイム・ファイブの『A CAPELLA Ⅱ』ですが、1989年にリリースされたアルバムで文字通り、全編アカペラでスタンダード・ナンバーやAORナンバー、オリジナル(だと思うのですが)で構成された全曲英語詞の曲が11曲収録されています。「Ⅱ」があるのですから「Ⅰ」もある訳で、調べてみると『A CAPELLA 』が1987年にリリースされていました。こちらはJAZZのスタンダード曲を中心にしていたようです。

タイム・ファイブは日本が誇るベテラン・コーラス・グループで、同志社大学軽音楽部の先輩後輩同志である田井 康夫、野口 鎮雄、勅使河原 貞昭、吉村 晴哉、杉江 浩平の5人組。1968年にグループを結成したらしいので、40年近いキャリアがあるんですね。コーラス一筋というのが素晴らしく、1986年には、その実力が認められてモンタレー・ジャズ・フェスティバルに、日本人ヴォーカルとしては初めて参加しているようです。本当に素晴らしく、心地良いコーラスを届けてくれるので、コーラス好きな私としては良いアルバムに出会えて本当に良かったと思います。

『TIME FIVE / The Super Harmony A CAPELLA Ⅱ』
01. CHINA DOLL
02. IT'S ONLY LOVE
03. HARD HABIT TO BREAK
04. TAKE IT EASY
05. LATELY
06. SWEET SUE
07. ON AND ON
08. RUBY BABY
09. NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU
10. RHYTHM IS GONNA GET YOU
11. MY FOOLISH HEART

01と04は、作詞は訳詞でも知られるラルフ・マッカーシーで、作曲は元・クラフトのメンバーだった三井 誠によるオリジナル曲(だと思います)。01は夕暮れ時から夜にかけて聴くのにピッタリなバラード曲で、04は心地良いスウィング感が印象的なJAZZYなナンバーです。

02に関しては良く分かりませんでした。T.Maria-L.Carterという作者のクレジットになっています。軽快なボッサ調のナンバーですが、この曲のことをご存知の方がいたらぜひ教えて下さい。

03は、シカゴが1984年にリリースしたデヴィッド・フォスター・プロデュースによるAORの名盤の1枚『CHICAGO 17』に収録されていた名曲のカヴァーです。邦題「忘れ得ぬ君に」としてもお馴染みの曲ですが、非常に美しいコーラスでより一層メロディーの良さが際立っているようです。

スティーヴィー・ワンダーの1980年のアルバム『Hotter Than July』に収録されていた名バラード曲のカヴァー05。美しいコーラス・ワークが魅力で、ロマンティックに仕上がっています。とにかくメロディー・ラインが美しいですね。

06もおそらくこのアルバムの為に書かれた曲だと思いますが、作詞:リンダ・ヘンリック、作曲:つのだ☆ひろによるスウィング・ジャズ風なナンバーです。マンハッタン・トランスファー風なコーラス・ワークが見事な1曲。

スティーヴン・ビショップが1976年にリリースした『CARELESS』に収録されていた名曲のカヴァー07。オリジナルのイメージを大切にしたコーラス・アレンジが見事で、タイム・ファイブのこのコーラス・ヴァージョンもAORの傑作としても良いような気がします(笑)

ドリフターズのカヴァー曲と言うより、ドナルド・フェイゲンが1982年にリリースした名盤『THE NIGHTFLY』で取り上げていた曲と言った方が分かりやすいであろう08。実に渋いコーラスで、ドナルド・フェイゲンのヴァージョンを聴き慣れている人も違和感無く聴けると思います。

私が大好きなジョージ・ベンソンの名バラード曲のカヴァー09。1984年のアルバム『20/20』に収録されていましたが、無茶苦茶好きな曲なんです。この曲がこんなに素晴らしいコーラスで聴けただけでも、このアルバムを買って良かったと思います(笑)

グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーンの『Let It Loose』(1987年)に収録されていたラテン系クラブ・ナンバーの名曲のカヴァー10。この曲は純粋なアカペラでなく、グルーヴ感を出す為に打ち込みのリズムとコーラスにエディット処理を施しています。それでも十分魅力的なコーラスを堪能出来ます。

ネッド・ワシントンの作詞、ヴィクター・ヤングの作曲で、スーザン・ヘイワード主演の1949年の映画「My Foolish Heart(邦題:愚かなリわが心)」の主題歌だった曲で、いまやスタンダードとして親しまれている曲のカヴァー11。アルバムの最後を締め括るのに相応しい美しいコーラスです。タイム・ファイブらしいコーラスという気がします。

秋の夜更けにヘッドフォンで聴くアカペラ・コーラスというのも格別です。このアルバムを買ってから毎日寝る時に聴いているくらいお気に入りの1枚になっています。
こんな素晴らしいアルバムが250円で買えるなんて、BOOK OFF万歳!という気分ですね(笑)
大袈裟に言ってしまえば、もしBOOK OFFが無くなってしまったら私のこのブログも続けられないかも知れませんね。250円という値段は冒険出来るんですよね。
この3連休、皆さんもBOOK OFFを探索してみるのは如何ですか?何か良い音楽、アルバムに出会えるかも知れませんよ。
[PR]
esq_Tailor - made ◇ 2007年 09月 09日
e0081370_162522100.jpg 

今回紹介するのは、元スターダスト・レビューのメンバーだった三谷 泰弘のソロ・プロジェクト"esq"の通算6作目となるアルバム『Tailor - made』(2000年)です。

三谷 泰弘は1981年にスターダスト・レビューのメンバーとしてデビューし、アレンジ、キーボード、ヴォーカルを担当してました。特にアレンジ面では、コーラス・アレンジも含めてスターダスト・レビューのサウンドの要だったと言える人物でした。
1994年にグループを脱退し、1995年よりソロ・プロジェクト"esq"を始動。1stアルバム『自由の人』(1995年)をリリース。1998年には、山下達郎のアルバム『Cozy』参加。以降、山下達郎、竹内まりやのコーラスメンバーとして、ツアーやレコーディングにも参加しています。

スターダスト・レビュー時代、三谷の作った曲に好きな曲が多かったので、ソロとしての活動も期待して1stアルバム『自由な人』(1995年)を購入したんですが、期待したほどの作品では無かったので2ndアルバム以降は聴いていませんでした。たまたまこのアルバムをBOOK OFFで見つけ、250円という値段だったのとスターダスト・レビュー時代の曲を取り上げていたので購入したものです。

『esq / Tailor - made』
01. Awakening (Instrumental)
02. Going my way
03. "I love you" song
04. 黄金の日々
05. R.E.A.L.
06. Perfect timing
07. Butterfly
08. 微睡み -Dream land-
09. Georgy Girl (A Capella)
10. Cry
11. 流星物語

朝の目覚めの前、夢の中で聞こえてくるようなサウンドを意識したという幻想的なインスト・ナンバー01。

01のまどろみを打ち破るかのような目覚まし時計のベルのSEで始まる02。三谷が最も影響を受けた70年代のアメリカン・ポップスのテイストをストレートに表現したというだけあって、軽快なPOPナンバーです。ただ、低血圧の人が目覚ましのベルの後にこの曲が流れたらキツイかも知れませんね(笑)

シングル・カットされた03。疾走感が心地良いPOPチューンです。サビのメロディーは、スターダスト・レビュー時代を彷彿させます。三谷の多重録音によるコーラスと、山本 公樹のサックス・ソロが爽快なナンバーです。

社会生活に疲れ、そんな中で救いや慰めを一体何処に求めるのか・・・というような重たいテーマの04は、サウンドも重厚でしっかりと歌詞を伝えようとする三谷のヴォーカルが際立っています。

大好きなナンバー05。AORなナンバーで、夏秋 冬春(ds)、榊原 雄一(b)、飯塚 昌明(g)等の演奏が素晴らしいナンバーですね。都会的で洒落たサウンドで、間奏やエンディングでの飯塚 昌明のギター・ソロは圧巻です。三谷のヴォーカルも黒っぽさを意識していて、三谷らしい曲と言えるナンバー。

渋い4ビートのJAZZYなナンバー06。三谷のアレンジ・センスが光る1曲で、ピアノ・ソロも味わいがあって何とも心地良い仕上がりになっています。

ギター・サウンド主体のバラード曲07。キーボードは使っていないようで、ヴォーカリスト・三谷 泰弘をフィーチャーしているような曲です。

ファルセット・ヴォイスが魅力的な60's風なミディアム・ナンバー08。夢の中の世界がテーマになっているようで、夢の中を漂うようなメロディ、演奏、コーラスが魅力的な1曲。

三谷の一人多重録音によるアカペラで、The Seekersの1963年のヒット曲をカヴァーした09。スターレスト・レビュー時代から三谷のコーラス・アレンジは素晴らしく、この曲でもその才能を発揮しています。コーラスというものをよく知っている三谷だからこそ、達郎から声が掛かったのかも知れませんね。

どこかプログレッシヴな印象のある10。バラード曲ですが、どことなく暗く不思議な世界観を持ったナンバーです。

スターダスト・レビュー時代のナンバーのセルフ・カバー11。1988年のアルバム『Rendez-Vous』に収録されていたナンバーです。馴染みのある曲なので安心して聴けた1曲でした(笑)

今回、この『Tailor-made』を聴いて改めて三谷 泰弘の才能を感じました。当初、今ひとつと思っていた1stアルバム『自由な人』も今聴くと悪くないですね。
音楽って不思議なもので、年数が経過して聴くと当初のイメージと違って聴こえることがありますね。だから、面白く無いと思ったアルバムでも手放さずに持っているんです。だから増える一方で、それがまた頭痛のタネでもあるんですが・・・(笑)
最後にライナー・ノーツの冒頭に書かれていた三谷の言葉が印象的だったので記しておきます。
「買ってまもないお気に入りのジャケットのボタンが突然ポロッと取れてしまう。父のお下がりのあのジャケットのボタンは、これ以上ないほどしっかり縫いつけられ今だに仕立てられた時と同じまま・・・。Tailor-made songs そんな歌を今あなたに」
[PR]
e0081370_2248298.jpg 

今回紹介するのは、いかにも80年代らしいコンピレーション・アルバムです。
先日、BOOK OFFを探索中に見つけた1枚なんですが、イージー・リスニングのコーナーに紛れて250円で売られていました。かなり長い期間売れ残っていたのか、値札が何度も重ね貼りされていて最終的には250円に・・・(笑)
タイトルが気になって手に取ってみると、ジャケットに大貫 妙子や鈴木 茂、細野 晴臣の名前が・・・。しかもPANAMレーベルで、裏ジャケットには見覚えのある曲名が載っていたので購入してみました。

1985年に発売されたらしいこのアルバム『ON THE BEACH - Featuring Various Artists and Wave-』は、PANAMレーベルのアーティストの夏向きの曲を集めて、波の音のSEを加えた編集盤です。
80年代にはこういう波の音のSEを使ったコンピレーション・アルバムは他にもリリースされてましたね。
そういう私も必死で波の音入りのカセットを作ったものです(笑)
以前紹介した『SUMMER MUSIC - 私を海につれてって-』というアルバムも、波の音のSE入りのアルバムで、やはりBOOK OFFで250円で手に入れたものでした。

収録アーティストは、大貫 妙子、鈴木 茂、細野 晴臣、風、とみた ゆう子、山梨 鐐平。
収録曲は全て夏、海にぴったりな選曲になっています。

『ON THE BEACH - Featuring Various Artists and Wave-』
01. Summer Connection / 大貫 妙子
02. テレスコープ / 鈴木 茂
03. ラハイナ・ガール / 鈴木 茂
04. BRANDY WINE / 鈴木 茂
05. HURRICANE DOROTHY / 細野 晴臣
06. 海風 / 風
07. 3号線を左に折れ / 風
08. 海のキャトルセゾン / とみた ゆう子
09. 熱い恋 / 山梨 鐐平
10. Exotica Lullaby / 細野 晴臣

大貫 妙子が1977年にリリースした2ndソロ・アルバム『SUNSHOWER』に収録されていた01。爽快なサマー・チューンで、後藤 次利のベースと大村 憲司のギターが冴えています。

鈴木 茂が1978年にリリースしたアルバム『TELESCOPE』に収録されていたアルバム・タイトルのインスト・ナンバー02。ロバート・ブリル(ds)と後藤 次利(b)による強力なリズム隊をバックに、坂本 龍一のエレピ、鈴木 茂のアコースティック・ギターが歌いまくっている軽快なナンバーです。

同じく『TELESCOPE』に収録されていた03は、鈴木 茂のヴォーカルをフィーチャーした爽やかなポップ・チューンです。鈴木 茂のヴォーカルが心地良く響きます。

鈴木 茂が1976年にリリースしたアルバム『LAGOON』に収録されていたスリリングなインスト曲04。林 立夫のドラミング、マーク・レヴィンのエレピ、浜口 茂外也のフルートのプレイが特に素晴らしいですね。

凝ったSEで始まる05は、細野 晴臣の1975年のアルバム『TROPICAL DANDY』に収録されていた何ともトロピカルなナンバーです。

グルーヴィーなAORナンバー06は、風が1977年にリリースしたL.A.録音の4thアルバム『海風』の冒頭を飾ったアルバム・タイトル曲です。瀬尾 一三のアレンジが秀逸で、ギターのリフ、クラヴィネット、サックスのソロなど聴き所が一杯詰った名曲です。

風の3rdアルバム『WINDLESS BLUE』(1976年)に収録されていたバラード曲07。サビのメロディーが美しく、いかにも正やんらしいナンバーです。

とみたゆう子の1982年の2ndアルバム『DEUX』に収録されていた08。美しいメロディーを持った彼女のオリジナル・バラード曲です。とみた ゆう子の澄んだ声が心地良いナンバーです。彼女自身のお気に入りの曲のようで、何回かレコーディングされているようです。

山梨 鐐平の2ndソロ・アルバム『La Habanera』(1984年)に収録されていた09。サンバ調のアレンジに、前田 憲男のアレンジによるストリングスが絡んで心地良いサウンドに仕上がっています。

細野 晴臣の1976年のアルバム『泰安洋行』に収録されていた、細野らしさ全開のトロピカルなナンバー。

真夜中でも蝉がうるさく泣いているような最近の熱帯夜に聴けば、涼しい気持ちになれること請け合いの1枚です。全ての曲が終わった後も暫く波の音が続いているのですが、その波音だけを聴いているだけで涼しい気分になります。今になって考えてみれば、波の音を入れるというのは結構ベタな企画だとは思うのですが、当時のCITY POPには不思議と似合うんですよね。
良いアルバムを見つけることが出来て良かったです。これで250円は安い買い物でした。
明日から夏休みという人も多いと思います。そういう私も夏休みです。
休みを利用してゆっくりとBOOK OFFを探索してみるのも良いかも知れませんよ。意外な掘り出し物が見つかるかも・・・(笑)
[PR]
e0081370_23502276.jpg 

今から30年程前、日本でもサーフィン・ブームが起こりました。海には沢山のサーファーが集まり、街中にはムスクの香りを漂わせたスタイルだけサーファーを気取った"丘サーファー"なる輩が闊歩して時代・・・。その頃、サーファーの間で人気が高かったのがカラパナでした。本物のサーファーが聴けば、丘サーファーも当然飛びつく訳で一躍人気が出たグループでした。
そういう私もサーファー(丘サーファーも含め)では無かったのですが、友人がサーファーだった影響で「ナチュラリー」、「ブラック・サンド」、「ジュリエット」という曲を中心に、1stアルバム『Kalapana(ワイキキの青い空)』や2ndアルバム『KalapanaII(ワイキキの熱い砂)』はよく聴いていました。

今回紹介するのは、1991年にリリースされた全篇サザンオールスターズのカヴァー曲集『楽園 - Kalapana Sings Southern All Stars』です。
このアルバムの存在は、かなり以前から知ってはいたのですが、いかにも日本人受けしそうなベタな企画だという印象が強くて、あまり興味が湧かずに今まで聴いてませんでしたが、BOOK OFFで250円で売られているのを発見。250円なら聴いてみようかと購入したものです(笑)
このアルバムのリリース時のカラパナのメンバーは、マッキー・フェアリー(vo/g)、マラニ・ビリュー(a.g/vo)、D.J.プラット(g)、ケンジ・サノ(b/vo)、ゲイロード・ホロマリア(key)の5人で、ゲスト・ミュージシャンにトリス・イムボーデン(ds)、ジェームス・スチューダー(key)、マイケル・パウロ(sax)、アレックス・アクーニャ(per)を迎えています。なかなか豪華な顔ぶれですね。
プロデュースはケンジ・サノで、歌われている英語詞は「いとしのエリー」を除いた全曲がカラパナ名義になっています。アレンジはジェームス・スチューダーとケンジ・サノが担当しています。

『KALAPANA / 楽園 - Kalapana Sings Southern All Stars』
01. C調言葉に御用心
02. 真夏の果実
03. JUST A LITTLE BIT
04. ミス・ブランニュー・デイ (Miss Brand New Day)
05. YA YA (あの時代を忘れない)
06. Melody (メロディ)
07. PLEASE!
08. 愛する女性とのすれ違い
09. いとしのエリー
10. 忘れられたBIG WAVE

サザンが好きな方にはお馴染みなナンバーばかりです。今回は曲毎のレビューは省かせてもらいます。と言うのも、カラパナのカヴァーが実にオリジナルのイメージを壊さない、言い換えればオリジナルにわりと忠実なアレンジになっています。正直なところ、カラパナらしいかと問われれば"?"なんですが、心地良く聴けるアルバムであることは保証します(笑)
もっと遊び心を入れても良かったかなと個人的には思いますが・・・。BGMとして聴くのには最高の1枚だと思います。特に彼等のコーラス・ワークは相変らず美しく、ハワイの心地良い風のようで桑田 佳祐の暑苦しいヴォーカルとは違って涼しげで良いですよ。

01のイントロでのアカペラ・コーラスも良いですし、03は、いかに桑田が書く曲が洋楽っぽいのかが窺い知ることが出来ます。D.J.プラットのギターが堪能出来る04。個人的に1番好きな07は、AOR色全開のアレンジが良いですね。
アルバムを通して感じるのは、桑田の曲は英語詞で歌われても全く違和感の無い事ですね。これは桑田が洋楽志向が強く、英語にメロディーを乗せる感覚で曲を書いている証とも言えるでしょう。おそらく、海外でも十分通用する曲が多いでしょうね。
今日のような暑い日の夜に、このアルバムを聴くと気持ちがクール・ダウンして心地良い気分になれますね。熱帯夜のBGMとしてお薦めの1枚です。
[PR]
野田 幹子_VACANCE EST VACANCE ◇ 2007年 07月 21日
e0081370_0282449.jpg 

BOOK OFFで安く中古CDが購入出来るようになって、それまで興味はありながらもなかなか聴く機会が無かったアーティストの作品を気軽に買えるようになったことは、私にとって大きな財産だと思っています。
安ければたったの250円で新たな感動に出会えるのですから・・・。

今回紹介するアーティストも名前は知っていましたが、アルバムを通して聴くのは初めてでした。
以前からムーンライダース一派がバック・アップしていたことも知っていましたし、興味はあったのですがなかなか手を出せずにいたのですが、BOOK OFFで250円で購入出来ましたのでこれを機会に聴いてみようとアルバムを何枚か購入してみた次第です。
そんなアルバムの中の1枚を今回紹介します。

野田 幹子が1990年にリリースした5thアルバム『VACANCE EST VACANCE (ヴァカンス、ヴァカンス)』です。このアルバムは、"週末を2倍楽しめることをテーマに制作されたトータル・アルバム"というコンセプトがあり、まさに夏休みシーズンのこの時期にぴったりです。
以前紹介したコンピレーション・アルバム『CITY POP / SONY MUSIC edition』の中に、『VACANCE EST VACANCE』に収録されていた曲が1曲取り上げられていて、その曲が気に入っていたので野田 幹子との出会いのアルバムとしてこの『VACANCE EST VACANCE』を取り上げることにしました。

プロデュースは黒田 日出良。この黒田 日出良なる人物を少し調べてみたところ、当時はCBSのディレクターであり、なんと別名が渚 十吾だということです。真偽の程は解りませんが、何故か妙に納得出来る部分も多かったですね(笑)
楽曲提供は、杉 真理、鈴木 智文、渚 十吾等に加え、野田 幹子本人も数曲書いています。
アルバムを通して聴いた印象は、想像以上に爽やかなポップなナンバーが多く、夏のヴァカンスへ出かける車の中で聴くのがピッタリという感じです。

『野田 幹子 / VACANCE EST VACANCE』
01. 8月の砂時計 (Long Version) - Forever Simmer Mix -
02. Travelin' Heart
03. Waitin' Beach
04. バスケット・ヴァカンス
05. Green Leaves Of Summer '82
06. Rain Forest
07. Like Every Boy & Girl
08. Empty Bottle - room 402 -
09. 寂しい私を知らないで
10. 8月の砂時計 - reprise -
11. バスルーム・レイン
12. Bedtimes & Moonshine

杉 真理の作曲による爽やかなポップ・ナンバー01。いかにも杉 真理らしいポップなナンバーで、アレンジやコーラスにも関わっています。鈴木 智文によるアコースティック・ギターのカッティングが凄く爽やかで心地良いです。ちなみに鈴木 智文は後に野田 幹子と結婚したとか・・・。

コンピレーション・アルバムに収録されていた私が野田 幹子との出会いの曲02。鈴木 智文の作曲によるポップ・チューンで、どこかフィフス・ディメンションの「Up, Up And Away」を彷彿させる軽快なボッサ調ナンバーです。大儀見 元のパーカッションも聴き所。

野田 幹子の作品03は、ポップなミディアム・ナンバーです。この曲のハイライトは何と言っても美しいコーラスですね。それもそのはず、コーラスは村田 和人と斉藤 誠の二人なんです。コーラスを聴いているだけで鳥肌が立ちます(笑)

テンポのあるドライヴィング・ミュージック04。鈴木 智文の軽快なギター・カッティングが素晴らしいです。

渚 十吾の作曲による美しいバラード曲05。阿部 悟のギターのみの演奏ですが、これが実にシンプルでメロディーによく似合っています。渚 十吾のセンスを感じる1曲です。

夏のヴァカンスというと海を連想しますが、山もある訳で・・・。緑の匂いに包まれるような森の中にいるような感覚で聴ける06。

オールディーズ風なポップ・ナンバー07。タイトな山木 秀夫のドラミングに乗せ、楽しげに歌う野田 幹子のヴォーカルが印象的です。どことなくアイドル路線の曲のようにも聴こえる、そんな曲ですね。

明るい曲調ですが、別れの曲08。夏の爽やかな朝陽を連想させるアレンジと明るいメロディーと歌詞のギャップが面白いです。

鈴木 智文、鳴海 寛、佐野 光利の3人のギタリストがアコースティック・ギターで共演したスパニッシュ風な味付けが施されたナンバー09。3人のギター演奏に尽きるナンバーです。

01をテンポを落とし、JAZZYな雰囲気に仕上げた10。

CITY POPなナンバー11。野田 幹子の作品で、キャッチーなメロディーと鈴木 智文のアレンジが冴えた曲です。山木 秀夫(ds)と沖山 優司(b)のリズム隊も良いですし、重実 徹のオルガンやピアノのプレイ、大儀見 元のパーカッションに鈴木 智文のギター・カッティングとバランスのい取れた演奏が心地良いナンバー。

渚 十吾の作曲によるインスト・ナンバーに近い12。楽しかったヴァカンスの終わりを感じさせる、切なくも美しい曲です。

アルバム・コンセプトがしっかりしていますし、飛び抜けた曲はありませんが、その分どの曲も聴きやすく粒揃いといった印象のアルバムです。良く出来たアルバムだと思います。
世の中まだまだ私の知らない素晴らしい音楽が沢山ありますから、日々勉強を重ねてこれからも新しい感動に出会いたいと思います。
野田 幹子のアルバムは、BOOK OFFでも比較的見かけますし、大半は安い値段設定になっています。
もし、興味が湧いたら聴いてみて下さい。
[PR]
e0081370_83796.jpg 

BOOK OFFを探索し、掘り出し物を見つけるのは本当に楽しいですね。今回紹介するのもそんな1枚です。
1970年にリリースされたピンク・フロイドの名盤『原子心母』です。この名盤が近所のBOOK OFFのワゴン・セールにて200円で売られてました。ケースは透明感を失って一見状態が悪そうだったのですが、200円という価格が魅力だったので購入しました。結局、汚れていたのはケースのみで、ケースを新しいものに変えたら全く問題無しの状態・・・、良い買い物をしました(笑)

1970年のリリースということは今から37年前。私は11歳の小学生でしたから、当然リアル・タイムでは聴いていません。1970年代半ばの中学3年生~高校2年生頃は、ロックばかり聴いてまして毎日がロック漬けといった状態でしたが、その時期にこの『原子心母』に出会いました。私にとってプログレッシブ・ロックとの出会いとなった記念すべきアルバムです。このアルバムを聴いていなければ、キング・クリムゾンやエマーソン・レイク&パーマーも聴く事は無かったかも知れません。
高校3年生以降は、FUSIONやAOR、そしてCITY POPに目覚めていきロックはほとんど聴かなくなってしまい、当然CDで買い直すこともありませんでした。
ですから、昔好きだったロック系のアルバムが安い価格で購入出来るというのは、私にとって有り難く嬉しいことなんです。

『原子心母』は、それまで自分の中でイメージしていたロックを根底から崩されたような衝撃が走った1枚でした。つまり、音楽は理屈や変な括りなんてものは必要無く、どんな形であれ聴いて感動出来るものが良い音楽なんだと教わった気がします。
ジャケットのインパクトは強烈でしたね。どんな音楽のアルバムなのか、ジャケットからは想像不可能ですよね(笑)。私の所有しているレコード、CDの中でジャケットのインパクトの強さでいえば、キング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』とこの『原子心母』は群を抜いている気がします。

『PINK FLOYD / ATOM HEART MOTHER (邦題:原子心母)』
01. ATOM HEART MOTHER (原子心母)
(a). Father's Shout (父の叫び)
(b). Breast Milky (ミルクたっぷりの乳房)
(c). Mother Fore
(d). Funky Dung (むかつくばかりのこやし)
(e). Mind Your Throats Please (喉に気をつけて)
(f). Remergence (再現)
02. IF (もしも)
03. SUMMER '68
04. FAT OLD SUN (デブでよろよろの太陽)
05. ALAN'S PSYCHEDELIC BREAKFAST
(a). Rise and Shine
(b). Sunny Side Up
(c). Morning Glory

アナログ盤のA面を全て使った24分近い大作01は、ニック・メイスン(ds)、デヴィッド・ギルモア(g)、ロジャー・ウォーターズ(b)、リチャード・ライト(key)のメンバー全員と、前衛音楽家であるロン・ギーシンの共作ですね。バンドの演奏だけでなく、ストリングスやブラス・セクション、そして男女混声のコーラス隊を積極的に取り入れたスケールの大きい作品です。この曲を初めて聴いた時の言葉にならない不思議な感覚、感動は今も忘れられません。理由はわからないのですが、この曲が気に入って繰り返し聴いてました(笑)

ロジャー・ウォーターズの作品で、アコースティックなサウンドによるフォーキーなナンバー02。メロディーはフォーキーなんですが、オルガンやベースのフレージングでコテコテのフォーク・ソングにしていないのが、ピンク・フロイドらしいのかも知れませんね。

リチャード・ライトの作品03。こういう曲を聴いていると、プログレ・バンドだとは俄かに信じ難いところもあります。ビートルズの影響を強く感じる曲ですね。メロディーはキャッチーですが、アレンジや音のバランス等凝った作りが印象的です。

デヴィッド・ギルモアの作品04。アコースティックなサウンドを軸にした、しっとりとしたナンバーです。02、03、04を聴いていると、ピンク・フロイドって本当にロック・バンド?と疑いたくなりますね(笑)

メンバー全員の共作05。SEを巧みに使った組曲で、01と並んでこのアルバムのハイライト曲と言える1曲ですね。CDに付いていたアランのサイケデリックな朝食の中身は気持ちの悪いものでしたが、曲はメロディーもアレンジも美しく仕上がっています。

高校生の頃は、アナログ盤A面の01ばかり聴いていてB面曲の印象が薄かったですね。今聴き直してみると曲は決して悪くはないのですが、やはり01のインパクトの強さと完成度の高さは素晴らしいもので、アルバムの中で最も輝いているような気がします。
タイトルである『ATOM HEART MOTHER』をそのまま直訳した邦題『原子心母』というネーミングは面白いですし、センス良さを感じます。
このブログに訪れて下さる皆さんにお薦めするアルバムという感じではなく、青春時代の思い出の1枚という感じで今回はアルバム・レビューを書いてみました。
[PR]
中川 昌三_SUMMER SKETCH ◇ 2007年 07月 02日
e0081370_17502862.jpg 

私が中古CDを買う時によく利用するのが、もうご存知だとは思いますがBOOK OFFです。最近では、中古CDも査定が厳しくなったのか値段は昔に比べれば高くなっている気がします。
それでも250円とか750円という価格でCDが購入出来るのは、私にとっては非常にありがたい訳です(笑)

このブログに"250 - BOOK OFF"というカテゴリを設けているのも、250円でこんな入手困難なアルバムやレアなアルバムが手に入ったという報告と同時に、今まで聴いていないジャンルの音楽やアーティストに出会えるチャンスがあるのではないかと思ったからです。知らないジャンルやアーティストのアルバムでも250円という価格なら冒険出来ると思いませんか?

今回紹介するアルバムも250円で購入出来て、私の音楽Lifeを豊かにしてくれた素敵なアルバムで、ジャズ・フルート奏者である中川 昌三が1989年にリリースした通算4枚目となる『SUMMER SKETCH』です。
"中川 昌三"はジャズ・プレイヤーとしての名前で、実は彼にはもう一つ"中川 昌巳"というクラシックや現代音楽の演奏家としての名前も持っていて、それぞれの分野で演奏活動や創作活動を続けています。いわゆる天才肌のフルート奏者と言えるかも知れませんね。

『SUMMER SKETCH』は、ジャズ・プレイヤーとしての4枚目のアルバムで、1986年に1stアルバム『PRELUDE FOR AUTUMN』、2nd『TOUCH OF SPRING』、3rd 『WINTER MOMENTS』の既に3枚のアルバムがリリースされています。四季それぞれの季節にぴったりなアルバムを作っていて、4枚全てに共通しているのがクラシック曲をジャズ・ピアニストの佐藤 允彦がジャズ風にアレンジしているところです。
『SUMMER SKETCH』はL.A.で録音されたアルバムで、参加ミュージシャンは佐藤 允彦(p、synth)、フランク・ギャンバレ(g)、ジミー・ションソン(b)、カルロス・ヴェガ(ds)、ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)という豪華な顔触れです。西海岸風のサウンドが何とも気持ち良い仕上がりで、ジャズやフュージョンが好きな方だけでなく、クラシック音楽が好きな人にも楽しめる1枚だと思います。

『中川 昌三 / SUMMER SKETCH』
01. 歌の翼に (メンデルスゾーン)
02. サンセット・サンバ~四季「舟歌」より (チャイコフスキー)
03. コーラル・アイランド~ミニヨンのロマンス「君よ知るや、南の国」より (トーマ)
04. パッション・ワルツ~カルメン「ジプシーの歌」より (ビゼー)
05. G線上のアリア~管弦楽組曲 第3番より (バッハ)
06. 5th マーラー・ストリート~交響曲 第5番 嬰ハ短調より (マーラー)
07. タイム・フォー・ミュージック~楽興の時 第3番より (シューベルト)
08. フライ・トゥ・L.A.!~即興曲 OP.34より (フォーレ)
09. エレジー (マネス)
10. ハウ・アバウト、Mr.T.?~シシリエンヌより (ブルグミューラー)
11. ダックリング・ダンス~ソナチネ OP.49-1 (ベートーヴェン)

夏の爽やかな早朝といった趣きの01。軽めのリズムとフルートの澄んだ音色が気持ち良いです。そして優雅な佐藤 充彦のピアノのプレイの堪能出来ます。

7分29秒におよぶ大作02。サンバ調のアレンジですが、暑苦しいところが全く無くて夕刻の涼しい一時を感じます。ポウリーニョ・ダ・コスタが当然ながら大活躍です。中川 昌三のフルートは特に素晴らしく、フルートという楽器がこんなにも表現豊かな楽器だということに驚きました。佐藤 充彦のピアノやフランク・ギャンバレのドライヴ感溢れるギター・ソロもフィーチャーされた聴き所満載の1曲。

白い浜辺から穏やかなエメラルド・グリーンの海を見ているという感じの03。シンセを巧みに使ったアレンジが美しいですね。フルートの音色が風のようで本当に心地良いナンバーです。

情熱的なアレンジが印象的なワルツ04。早いリズムとパコ・デ・ルシアを彷彿させるフランク・ギャンバレのエレアコの早弾きプレイや、佐藤 充彦の激しいピアノ、情熱的な中川のフルートのプレイが凄いの一言。

またも気持ち良い風が吹いてくるような05。クラシックに疎い私でも知っている有名な曲です。吉永 小百合のアクオスのCMで使われた曲と言えばお解りですね。ここで聴くことの出来るG線上のアリアは、見事なサマー・フュージョンに変身を遂げています。

クラシックがJAZZに変身してしまった06。佐藤 充彦のアレンジが素晴らしい1曲です。アルバム中で最もJAZZYなナンバーで、カルロス・ヴェガ(ds)とジミー・ジョンソン(b)の素晴らしいリズム隊のプレイとフランク・ギャンバレの渋いギター・ソロの虜になってしまいます。

ラテン風なアレンジが施された軽快な07。この曲も聴けば知っている人の多いクラシック曲だと思います。椰子の木陰のデッキ・チェアに寝転んで聴きたい、そんな1曲です。

飛行機に乗っているような高揚感を感じる08。本当にフルートという楽器の音色は気持ちが良いですね。軽めなリズムとの相性も抜群で、雲海を眺めながら聴いてみたい1曲です。

満天の星が輝く夜空を眺めているようなライト・ボッサ調の09。フランク・ギャンバレの素晴らしいアコースティック・ギターのプレイに尽きるナンバーです。

ラテン調のアレンジが楽しい10。何とも楽しげな雰囲気がたまりません。天気の良い日に思う存分買い物をしている気分という感じでしょうか?(笑)

軽快な佐藤 充彦のピアノと流れるような中川 昌三もフルート、そしてポウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションがフィーチャーされていて、パーティーで酔いの回った連中が腰をくねらせて楽しく踊っている姿が目に浮かぶような曲です。

このアルバムを一言で表現するなら、ズバリ夏向けのフュージョンですね。クラシックに疎いので、クラシック愛好家の人がこのアルバムを聴いたらどんな感想を持つのか見当もつきません。中には腹立たしく思う人もいらっしゃるかも知れません。しかし、私個人的にはどんなジャンルであれ、素晴らしいメロディーというのは時代を超え、あるいは演奏形態を変えながらも聴き継がれていくものだと思っています。このアルバムに収録されているクラシック曲のほとんどを知らない私ですが、どの曲も素晴らしいメロディーを持っていることだけは分かります。だからこそ、音楽って素晴らしいのではないでしょうか・・・。

さて、皆さんは暑い夏の一日に250円で涼しくなる方法というのを思い付きますか?
私は冷たい飲み物を買う、アイスクリームを買う程度しか思い浮かばないです(笑)
しかし、BOOK OFFでは250円でひと夏を涼しく快適に過ごせて、気分をリラックスさせてくれるアルバムが探せばきっと見つかります。皆さんもぜひ音楽ライフを豊かにするアルバムを格安な値段で見つけて欲しいなと思います。
[PR]
WES MONTGOMERY_A DAY IN THE LIFE ◇ 2007年 06月 09日
e0081370_0142037.jpg 

最近では、出張先でもBOOK OFFに足を伸ばして中古CD探索を続けておりますが、入手困難なアルバムを見つける事が出来てる反面、250円モノはなかなか良いアルバムに巡り逢えませんでした。
昔に比べて査定をキチンとやっているのか、儲け主義に走ったかは分かりませんが確実に値段設定が上がっていて、250円での掘り出し物が少なくなっていますね。
それでも根気強く探していると見つかるものですね。最近も結構良いアルバムを数枚250円でゲット出来ました。今回紹介するのもそんな1枚です。レコードは所有していましたが、CDを購入していなかったので250円で入手出来たのはとてもラッキーでした。

ウェス・モンゴメリーが、1967年にクリード・テイラーのプロデュースのもとで制作されたA&Mへ移籍後第一弾となった『A DAY IN THE LIFE』です。1968年に亡くなっていますので晩年の作品と言えるアルバムで、大ヒットしたアルバムでもあります。
ところがJAZZファンやウェス・モンゴメリーの熱心なファンからは『売れ線JAZZ』とか言われて、批判的な意見が多かったとか・・・。
当時のCTIレーベルは、ストリングスを大胆に取り入れ、ジャズ・ファン以外にも馴染みのあるポピュラー曲をカヴァーしており、いわゆる"イージーリスニング・ジャズ"として人気を集めていました。賛否両論があっても多くのリスナーに受け入れられたのですから、クリード・テイラーの手腕は流石と言う他ありませんね。

アルバム表題曲であるビートルズのカヴァーを含めスタンダード・ナンバーを取り上げ、ドン・セベスキーが大胆なアレンジが施しているのが面白いですね。確かにウェスのアドリブ・パートというのは少ないですが、それでもシングル・ノートからオクターブ奏法へ流れるウェスらしいアドリブ・プレイも聴けますし、私はウェス・モンゴメリーのアルバムとして好きな1枚です。
メンバーは、ウェス・モンゴメリー(g)、ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、グラディ・テイト(ds)他。

『WES MONTGOMERY / A DAY IN THE LIFE』
01. A DAY IN THE LIFE
02. WATCH WHAT HAPPENS
03. WHEN A MAN LOVES A WOMAN
04. CALIFORNIA NIGHTS
05. ANGEL
06. ELEANOR RIGBY
07. WILLOW WEEP FOR ME
08. WINDY
09. TRUST IN ME
10. THE JOKER

ロック史上、燦然と輝く名盤であるビートルズの『SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND』(1967年)に収録されていた01は、ビートルズ好きにはお馴染みなナンバーですね。イントロからJAZZYなムード満点ですが、少しストリングスが全面に出すぎているのが残念な気もします。

ボッサ調の02。BGMとしては最高に気持ち良い感じの曲です。オクターブ奏法によるメロディーとシングル・ノート~オクターブ奏法のソロが堪能出来ます。

日本では故・大村 憲司が好んで演奏していたスタンダード・ナンバー03。この曲はオクターブ奏法が似合うナンバーですね。ストリングスも抑え目で、まさに"イージーリスニング・ジャズ"という呼び名がピッタリな1曲。

04もボッサ調のナンバーです。西海岸の乾いた空気感がうまく表現されている気がします。

ウェス・モンゴメリーのオリジナル・ナンバー05。メロディアスなナンバーで、シングル・ノートのギター・ソロが聴き所です。

ビートルズの1966年の名盤『REVOLVER』に収録されていた名曲のカヴァー06。バロック風のストリングスとJAZZYな演奏のコントラストが面白いですね。01よりもこちらのアレンジの方が好みです。

夜・酒・煙草の煙を連想させる、いかにもJAZZっぽいナンバー07。ロン・カーターのベースが渋いです。JAZZ色が強いナンバー。

キレの良いオクターブ奏法が心地良い08。軽快なテンポとまさしく風のようなストリングスが印象的です。

なんともムーディーな09。静かにお酒を楽しみたい時のBGMにはピッタリな1曲ですね。アルバム中で1番JAZZYなナンバーかも知れません。

これでもかと言う位にオクターブ奏法を聴かせてくれる10。ラテン系のリズムが気持ちの良いナンバーで、特にハービー・ハンコックのバッキングが好きです。

ウェス・モンゴメリーの特徴である親指1本で爪弾く奏法というのは、ピックを使って弦を弾く時と違って弦へのアタックが柔らかい分、音色も柔らかく実に心地良いですね。
このアルバムがJAZZか否かという論争というのは別にどうでもいい話で、要は聴く人が気持ち良く聴ければそれで良いんですよね。このアルバムがヒットしたのも、クリード・テイラーの求めものも結局はこの"気持ち良さ"なんでしょうね。JAZZって難しそうと敬遠している人などに、入門編としてもお薦め出来ますし、単にBGMとして流していても十分楽しめる1枚です。
250円だったら買ってみようかと思いませんか?(笑)
[PR]
原田 真二_unplugged ◇ 2007年 05月 11日
e0081370_23142610.jpg 

久しぶりにBOOK OFFで250円で購入したアルバムを紹介しましょう。実は購入したのはかなり前だったんですが、今まで聴いていなくて最近になって聴いたアルバムです。想像以上に良かったので紹介します。
原田 真二が1994年3月にリリースしたミニ・アルバム『unplugged』です。収録曲6曲というミニ・アルバムで、タイトルでも分かるようにアンプラグドの演奏で代表曲等が収録されています。このアルバムと同時リリースされた『plugged』というアルバムもあり、BOOK OFFにも両方250円で売られていたんですが、収録曲の良さとアンプラグドの演奏が気になってこちらを購入しました。今思えば両方買っておけば良かった(笑)

基本的に演奏は全て原田 真二自身によるものです。チェロの演奏だけプロの手を借りていますが・・・。
それとアンプラグドと言ってますが、電子ピアノやサンプリングは使っていると思います。音は生のピアノに近い感じですけれど。昔から器用だなと思っていましたが、実際に聴いてみるとギターもなかなかの腕前ですね。
天気の良い昼下がりに聴いても良いですし、夜中に聴いても気持ちの良いサウンドに仕上がっています。

『原田 真二 / unplugged』
01. てぃーんず ぶるーす
02. キャンディ
03. シャドー・ボクサー
04. JOY
05. LIFE
06. Breathe

このアルバムを購入した1番の理由は01、02、03が聴きたかったからなんですね。実はこの3曲は当時話題になったのですが、原田 真二が1977年10月に01でデビューしました。1977年11月に02を、12月に03をリリースしました。つまりデビューから3ヶ月連続でシングルをリリースしたんですね。全てヒットしてチャート上位に入ったというのも凄いことでした。この3曲のアンプラグド・ヴァージョンがどうにも気になりました。

オリジナルとイメージ的には大きく変わっていない01ですが、アコースティック・ギターのカッティングやソロのプレイが爽やかで柔らかな雰囲気を醸し出していますね。オリジナルよりもすきです。声が基本的に変わっていないのが驚きです(笑)

02はピアノの弾き語りに近いスタイルですが、アコースティック・ギターのソロを加えてブルース色が強い仕上がりになっています。

軽快なアコースティック・ギターのカッティングが心地良い03。こちらはアコギ主体に仕上げています。アンプラグドというネーミングに1番ぴったりくるアレンジですね。

1978年のシングル曲04。これは夏、海にぴったりな爽快感のあるアレンジが素晴らしいです。アコギにパーカッション、コーラスだけのシンプルな構成ですが、間奏のソロなど雰囲気があって好きです。アルバム中で1番お気に入りの曲。

1981年のシングル曲05。この曲はおそらく打ち込みを使用しています。詳しくは分かりませんが、音だけ聴いているとウッド・ベースにドラムは、サンプリングを使用している気がします。ディキシーランド風なアレンジがメロディーとよくマッチしていて気持ち良いです。

06はアルバム収録曲なのか、新曲なのかは不明です。ピアノの多重録音を中心にしたスケールの大きなバラード曲です。唯一初めて聴いた曲でしたが、なかなか良い曲です。

原田 真二の音楽を聴いていたのは1970年代だけでしたので、デビューしてから17年後に録音された原田 真二の歌声を久しぶりに聴いた訳ですが、歌は本当にデビュー当時とは比較にならないほど上手くなっていたのには驚かされました。それだけキャリアを積んでいるのですから当然と言われればそれまでですが、発声も表現力が良くなっていますね。
聴いていて心地良いアルバムでした。デビュー当時を知っている人は聴いてみると面白いと思います。今年の夏、寝苦しい熱帯夜の時にでも聴こうかな・・・(笑)
[PR]
ページトップ
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon