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カテゴリ:ベスト盤( 68 )
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今回紹介するのは、1970年代初頭からサンディー・アイ、サンディー・オニール、サンドラ・ホーン等の芸名を使い分け、久保田麻琴と夕焼け楽団を母体にしたサンディー&ザ・サンセッツの活躍で知られるSANDIIがリリースしたハワイ音楽を集めたのベスト・アルバム『THE VERY BEST OF SANDII'S HAWAI'I』です。

SANDIIは、スパニッシュの血を継ぐ米国人として日本に生まれ、10歳頃からハイスクール卒業頃まではハワイで暮らしていたようですね。ですからSANDIIが90年代半ば以降、ハワイ音楽に傾倒していったというのも頷ける話です。このベスト盤がリリースされるまでに既に6枚ものハワイ音楽に関するアルバムをリリースしています。
私自身は特にハワイ音楽、ハワイアンに興味があった訳でも知識があった訳でも無いのですが、スラック・キー・ギターやウクレレの音色は好きでしたので、機会があれば聴いてみたいとは思っていました。しかし、何から聴いて良いやら皆目見当が付きませんでした(笑)
そんな時に出会ったのが、このベスト盤でした。歌っているのはSANDIIですし、これは聴いてみる価値はありそうだという事で購入したものです。

収録曲は17曲でボリュームも満点です。J-POPカヴァーもありますし、ハワイアンに何の知識の無い私でも知っている(聴いたことのある)曲が収録されていて聴きやすかったです。何より聴いていてゆったりとしたリラックス気分に浸れる心地良さが、このアルバムに詰まっています。

『SANDII / THE VERY BEST OF SANDII'S HAWAI'I』
01. IN THE SUMMERTIME (Contains:Pakakina)
02. SEA OF LOVE (Contains:Oli Aloha, Pi'i Mai Ka Nalu)
03. 'AKAKA FALLS
04. THE PIDGIN ENGLISH HULA (Ah Sa Mala You Last Night?)
05. WAIKIKI
06. KAUOHA MAI
07. MELE O KE KAHAKAI (Hamabe No Uta)
08. KEALI'I HULU MAMO ~ KIMO HULA
09. PUA MAE'OLE
10. ADVENTURES IN PARADISE ~ FOLLOW ME
11. KAMALANI O KEAUKAHA
12. 真夏の果実
13. PUA LILILEHUA
14. WOMAN
15. DO THE HULA
16. KAIMANA HILA
17. 見上げてごらん夜の星を

17曲も収録されているので曲毎のレビューは割愛させて頂きますが、この中でお気に入りの曲を数曲紹介しておきましょう。

ハワイアンのトラッド・ナンバーに1950年代終わりのフィル・フィリップスのヒット・ナンバーを組み合わせた02。波の音のSEやスラック・キー・ギターが何ともハワイアンな雰囲気を醸し出して最高に心地良い1曲です。

04、05、16はハワイアンに対して知識の無い私でも聴いたことのあるナンバーです。どちらの曲もウクレレとスティール・ギターがフィーチャーされており、その音色がいかにもハワイアンといった感じです。

日本の曲でありながらこれほどハワイアンに溶け込んでしまっている曲も珍しいとさえ思える06。誰もが知っているであろう「浜辺の歌」です。

12はお馴染みサザン・オールスターズのヒット・ナンバーのカヴァーです。打ち込みのリズムにスラック・キー・ギター、ウクレレ、スティール・ギターというシンプルな演奏なんですが、艶っぽいSANDIIのヴォーカルとコーラス・ワークが魅力的です。サザンの曲の中にはハワイアンな演奏が似合う曲がありますが、この曲などはその代表でしょうね。

あのジョン・レノンの名曲をハワイアンにしてしまった14。SANDIIならではの世界が広がっています。実に気持ち良く聴けるアレンジですね。

永 六輔&いずみたくのゴールデン・コンビによる坂本 九の名曲のカヴァー17。スラック・キー・ギター2本がメインとなって演奏されています。このメロディーにはシンプルな演奏が本当によく似合います。ワイキキの浜辺から夜空を仰ぎ見ながら聴きたくなりますね。

音楽の理論に関しては全くの門外漢なのですが、このアルバムを聴いていて感じたのはトラッドなハワイ音楽と琉球音楽(民謡)はどこか似ている気がしてなりません。「どこが?」と尋ねられても明快に答えられませんが、なんとなくそんな気がするんです。
きっとハワイも沖縄も綺麗な海に囲まれた1年中温暖な気候が、そこに暮らす人々の心や生活にゆとりを与え、そのゆとりが穏やかで心地良い音楽を生み出しているのかも知れませんね。
休日の昼下がり、このアルバムをBGMに昼寝するというのも贅沢な時間だと思うのですが、如何ですか?(笑)
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LARRY CARLTON_COLLECTION ◇ 2008年 06月 02日
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ここ1週間程、ベスト・アルバムの紹介を続けてきました。まだ紹介しきれていませんが、一応今回で一区切りつけようと思っています。紹介しきれなかったベスト盤は追々紹介していくつもりです。次回からはまた通常通り、様々なアルバムを紹介していく予定です。

さて今回紹介するベスト盤はFUSION系のアルバムです。今更紹介の必要も無いであろう名ギタリスト、ラリー・カールトンのベスト・アルバム『COLLECTION』(1990年)です。grpレーベルからリリースされたベスト盤ですが、ワーナー時代のアルバム『Larry Carlton (夜の彷徨)』(1978年)、『Sleepwalk』(1982年)、『Friends』(1983年)、MCA時代の『Alone / But Never Alone』(1985年)、『Discovery』(1987年)、『On Solid Ground』(1989年)の6枚のアルバムから10曲が選ばれ、1990年にレコーディングされた新曲2曲を加えた全12曲が収録されています。

『LARRY CARLTON / COLLECTION』
01. SMALL TOWN GIRL
02. SMILES AND SMILES TO GO
03. MINUTE BY MINUTE
04. FOR HEAVEN'S SAKE
05. NIGHT CRAWLER
06. BLUES FOR TJ
07. 10 P.M.
08. SLEEPWALK
09. TEQUILA
10. BUBBLE SHUFFLE
11. HELLO TOMORROW
12. HIGH STEPPIN'

01と04は新曲です。どちらもアコースティック・ギターをフィーチャーした曲で、Abraham Laboriel(b)、Joe Sample(key)、John Ferraro(ds)、Michael Fisher(per)等が参加しています。01は軽快なテンポとJerry Heyのアレンジによるホーン・セクションが印象的で、爽やかな曲です。04はしっとりとした雰囲気を持った曲で、Kirk Whalumの渋いサックスが印象的です。夕暮れ時の海辺に似合いそうな曲ですね。

02と12はアルバム『Alone / But Never Alone』から。シンプルなサウンドながら、活き活きとしたラリー・カールトンのアコースティック・ギターが爽やかな名曲02。夜の帳に包まれたようなサウンドと渋いアコースティック・ギターのリフが印象的な12。2曲ともシンプルなアレンジなんですが、その分ラリー・カールトンのギターが映えている気がします。

03と11はアルバム『Discovery』から。03はお馴染みTHE DOOBIE BROTHERSのカヴァーです。作者でもあるMichael McDonaldがキーボードで参加しています。ブルージーなアコースティック・ギターとKirk Whalumのサックスが実に渋いです。変わって11はゆったりとしたリズムが心地良いバラード曲です。地味目なプレイですが、Rick Marottaのキレのあるドラミングが好きです。

GUITAR FUSIONが好きな人ならば必聴盤とも言える名盤『Larry Carlton (夜の彷徨)』から選ばれた05。Abraham LaborielとJeff Porcaroのリズム隊のプレイが素晴らしく、5曲目にしてやっと335の音が登場しました。この音色こそラリー・カールトンだという気がしますね(笑)

06と09はアルバム『Friends』から。B.B Kingとの共演曲06。タイトル通りコテコテのブルース曲です。Abraham Laboriel(b)、Joe Sample(key)、Jeff Porcaro(ds)という贅沢なメンバーが参加していますが、主役はやはりギターの二人なのは言うまでもありません。ラテン色の強いアレンジの09は、誰もが耳にしたことのある曲だと思います。目玉はAl JarreauのスキャットとMichael Breckerのサックスでしょう。

07と08はアルバム『Sleepwalk』から。ラリー・カールトン自身のお気に入りのアルバムだったようですね。ラリーのギターの他は、Abraham Laboriel(b)、Jeff Porcaro(ds)、Terry Trotter(key)の3人のみというシンプルな構成ですが、緊張感溢れるプレイが堪能出来る1曲です。08はスタンダード曲とも言える曲なので、ご存知の人も多いでしょう。ストリングスが美しく、心地良いギターの音色(高中 正義っぽいです)が耳に残ります。

10はアルバム『On Solid Ground』から。私の好きなドラマー、John Robinsonが活躍している曲です。リズム・ギターでDean Parksが参加していますし、John Penaのベース・プレイも光っています。ラリーらしいギターが楽しめる1曲ですね。

果たしてこのベスト盤は、ラリー・カールトンのファンにどう受け止められているのでしょうか?始めの4曲がアコースティック・ギターがメインなので、最初に聴いた時には地味な印象があるかも知れません。しかし、私は結構選曲も曲順も気に入ってます。
素晴らしいテクニックを堪能するというよりもBGMとして聴いても違和感の無い、心地良い音楽でアルバムが満たされています。あくまで音楽(曲)が主体のアルバムという感じで好感が持てます。ドライブの時のBGMとしても最適な1枚だと思います。
普段FUSIONというジャンルに馴染みの無い人でも楽しんでもらえると思いますので、興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。
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岩崎 良美_BEST SELECTION ◇ 2008年 06月 01日
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来る7月16日に以前から熱望していたアルバム『Wardrobe』(1984年)の単独CD化が決まり発売日が待ち遠しい今日この頃、発売を記念してという訳でもありませんが今回取り上げるベスト盤は、岩崎 良美の『BEST SELECTION』(1984年)です。

『Wardrobe』は、作詞家:康 珍化と私の敬愛する作曲家である林 哲司の共同プロデュース作品なんですが、私が今まで聴いてきた林 哲司がプロデュースに関わったアルバムの中では、確実にベスト3に入る位好きなアルバムなんです。そしてこのアルバムに収録されている「10月のフォト・メール」というバラードは名曲で、この曲もそれまで私が聴いてきた林 哲司の書いたバラード曲の中でベスト3に入る位に好きな曲なので、単発でこの『Wardrobe』がCD化されるのは非常に喜ばしい出来事なんです。待ち遠しさもあって今はこのベスト盤を聴いて我慢しているというのが本音です(笑)

岩崎 良美は1980年デビュー。デビュー曲の「赤と黒」はおおよそアイドル系歌手のデビュー曲とは思えぬ渋い曲でした。逆にそれが私には強いインパクトとなってデビューから注目していましたし、声質だけで言えばお姉さんの宏美さんよりも好みでした。このベスト盤も他のベスト盤と同様、シングル曲中心に構成されています。尾崎 亜美、林 哲司、井上 鑑、加藤 和彦、芳野 藤丸等といった豪華な作家陣による楽曲は、今聴いても決して色褪せていないものばかりです。

『岩崎 良美 / BEST SELECTION』
01. Sugar days
02. ヨコハマHeadlight
03. くちびるからサスペンス
04. Save me・・・お願い
05. Fire
06. Stardust
07. 愛はどこに行ったの - Please Answer The Phone-
08. プリテンダー
09. 月の浜辺
10. 恋ほど素敵なショーはない
11. 愛してモナムール
12. I THINK SO
13. 涼風(すずかぜ)
14. 赤と黒
15. Epilogue (Sugar windを待ちながら)

ベスト・アルバム『best Palette』のみに収録されていた井上 鑑の作・編曲によるCITY POP色の強いナンバー01。ギター・カッティング(松原 正樹っぽいです)が冴えています。

1984年のシングル曲02は、作詞:康 珍化、作・編曲:林 哲司による『Wardrobe』でのサウンドを継承しているスリリングなナンバー。サビのキャッチーなメロディーがいかにも林 哲司らしい1曲です。

1984年のシングル曲で『Wardrobe』にも収録されていた03。この頃の林 哲司は、作曲家としてでだけでなくアレンジャーとしても素晴らしい仕事をしてました。この曲もそんな1曲です。

1983年のアルバム『Save me』の冒頭を飾った04。尾崎 亜美の作詞・作曲、大村 雅朗の編曲によるナンバー。軽快でキャッチーなメロディーがいかにも尾崎 亜美作品といった趣の曲。

『Wardrobe』に収録されていた05。康 珍化&林 哲司の作品で、スピード感溢れるナンバーです。

『Save me』に収録されていた06。作曲:山川 恵津子、編曲:大村 雅朗によるPOPな1曲。

03と同じく1984年のシングル曲で『Wardrobe』にも収録されていた07。この頃の林 哲司はまさに神懸りとも言える位に素晴らしい楽曲を量産してました。岩崎 良美の歌声によく似合っている曲だと思います。

1984年のシングル曲08。作詞:売野 雅勇、作曲:井上 大輔、編曲:井上 鑑によるナンバー。ディキシーランドっぽいアレンジが特徴です。

1983年のシングル曲09。尾崎 亜美の作詞・作曲のナンバーですが、オリジナルは金井 夕子が1979年にリリースしたアルバム『CHINA ROSE』に収録されていた「マヤマヤ・ビーチ」です。大村 雅朗のアレンジを手掛け、軽快なギター・カッティングが心地良く印象に残りますね。

1983年のシングル曲で、アルバム『唇に夢の跡』にも収録されていた10。梅垣 達志の作曲、大村 雅朗の編曲です。ミュージカルで歌われることをイメージしたような曲ですね。

1982年のシングル曲で、アルバム『Cecile』にも収録されていた11。作詞:安井 かずみ、作曲:加藤 和彦、編曲:清水 信之によるナンバーです。悪い曲ではありませんが、岩崎 良美に似合っているとは思えない曲ですね。

1980年のシングル曲で、アルバム『Weather Report』にも収録されていた12。当時は好きでよくシングル・レコードを聴いていた曲です。歌声がお姉さんの宏美さんに似ているなと感じた1曲でした。作曲は網倉 一也、編曲は船山 基紀です。

1980年のシングル曲で、1stアルバム『Ring-a-Ding』にも収録されていた13。作詞:来生 えつこ、作曲:芳野 藤丸、編曲:大谷 和夫によるナンバーで、いかにもアイドル向けといった趣がありますが、涼しげな雰囲気はまさにタイトル通りです。

記念すべきデビュー曲、そして名曲と疑わない14。今聴いても良いですね。作詞:なかにし礼、作曲:芳野 藤丸、編曲:大谷 和夫です。サウンドも実にショーグンらしくて、大谷 和夫のアレンジが冴えています。実に惜しい人を失いました・・・合掌。

ベスト・アルバム『best Palette』のみに収録されていた井上 鑑の作・編曲の15。コーラス・ワークが美しく、まさにエピローグに相応しい1曲です。

私にとって岩崎 良美の最大の魅力はその歌声です。低音域ではお姉さんにそっくりですが、高音域での声の美しさはある意味お姉さんを凌駕しているとさえ思えます。単に歌の上手さで言えば、お姉さんの方が上だと思いますが・・・。
このベスト盤は、『Wardrobe』からの楽曲が多く収録されていましたので大変個人的には気に入っていました。ただひとつ、名バラードが「10月のフォトメール」が収録されていなかったのが残念でした。今回の単発CD化は本当に嬉しい限りです。林 哲司フリークの人はもちろんですが、多くの人に聴いて欲しい名盤です。
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山本 達彦_TWIN BEST ◇ 2008年 05月 31日
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ここのところベスト盤の紹介が続いていますが、まだ紹介したベスト盤がありますのでもう少しお付き合い下さい。
今回紹介するのは、その独特な世界観とダンディズムがCITY POPと呼ぶに相応しいアーティスト、山本 達彦の1998年リリースのベスト・アルバム『TWIN BEST』です。
1970年代半ばにオレンジというグループでデビュー、1978年のソロ・デビューしてから現在まで積極的に活動を続け、既にオリジナル・アルバムは28枚もリリースされています。驚くことにベスト盤だけでも15枚リリースされているようです。30年を超えるキャリアの中において、今回紹介する『TWIN BEST』はCITY POPの全盛期だった頃に在籍していた東芝EMIからリリースされた4thアルバム『I LOVE YOU SO』(1982年)から12thアルバム『HEART NOTES』(1988年)迄の9枚のアルバムから選曲された30曲が収録されています。

スティーリー・ダンのフリークとも言われる山本 達彦ですが、彼の作り出す繊細で緻密なサウンドやメロディーはCITY POPの流行とマッチしていて、当時お洒落な音楽として愛聴していました。私のブログを訪れてくれるJ-POP好きな皆さんにぜひともお薦めしたいアーティストの一人なんですが、如何せんこの頃のアルバムは入手困難なものばかりです。私も80年代の山本達彦のアルバムをCDで所有しているのはたったの2枚・・・。ですからこのベスト盤は私にとって、とても貴重なベスト盤となっています。

『山本 達彦 / TWIN BEST』
Disc.1
01. LAST GOOD-BYE
02. 摩天楼ブルース
03. 夏の愛人
04. MY MARINE MARILYN
05. パシフィック・ブルー
06. MAN+WOMAN=100%
07. I LOVE YOU SO
08. 嘘の台詞(ダイアローグ)
09. MRS, SNOW
10. IN SUMMER DAY
11. FAREWELL. MIDNIGHT BLUE
12. LADY
13. LONELY JOURNEY
14. FAIRY PRINCESS
15. MISSING LOVE

Disc.2
01. WELCOME TO MY PARTY
02. 夢より苦しく
03. 密会のHIGH NOON
04. MAGIC
05. LAST SHOW
06. SUNSET BLUE
07. MAY STORM
08. L'ECUME DES JOURS
09. JAZZY AGE
10. DANCIN' ON THE BEAM
11. 太陽がいっぱい
12. 紫陽花
13. 九月のフォトグラフ
14. 雨に想いを
15. 哀しみの外電(テレグラム)

作曲は、NOBODY(相沢 行夫、木原 敏雄)がDisc.1-04、Disc.2-06を、中崎 英也がDisc.1-06を手掛けている以外は全て山本 達彦です。
アレンジにNOBODYが関わっているDisc.1-02、05、07、09、Disc.2-04、05の6曲は、どちらかと言えばNOBODYらしいポップ・ロック路線ですし、井上 鑑がアレンジに関わっているDisc.1-01、04、06、10~12、Disc.2-6~9の10曲に関しては、山本 達彦の持ち味を十分に引き出しており、まさにCITY POPと呼ぶに相応しいサウンドに仕上がっています。
おそらく山本 達彦が持っているサウンド・イメージを井上 鑑が具体化するという共同作業だったのではないかと思います。このベスト盤を聴いていると井上 鑑の施すアレンジは、山本 達彦の書くメロディーとベスト・マッチングしているのが分かります。
もちろん他のアレンジャーの手掛けた作品も決して悪くないですし、どれも質の高い作品だと思います。しかし、井上 鑑の才能が開花した頃のアレンジですので、彼のアレンジが際立っていますね。

本来であれば細かくレビューしたいのですが、曲数が30曲もあるので気力が萎えました(笑)
独特な世界観を持っていますので好き嫌いが分かれるかも知れませんが、J-POPが好きな方、とりわけCITY POPが好きな方にはぜひとも聴いて欲しいアーティストですし、このベスト盤は山本 達彦の魅力が詰まっていますのでお薦めです。
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大貫 妙子_CLASSICS ◇ 2008年 05月 30日
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今回紹介するベスト盤は、大貫 妙子の1985年リリースのベスト・アルバム『CLASSICS』です。このベスト・アルバムはRVC時代のアルバム『Mignonne』(1978年)、『Romantique』(1980年)、『Aventure』(1981年)、『Cliché』(1982年)、『Signifié』(1983年)の5枚のアルバムから大貫 妙子自身と当時のプロデューサーだった宮田 茂樹によって選曲された12曲が収録されています。
個人的に大貫 妙子を最も聴いていたのがRVC時代のアルバムでしたので、このベスト盤に収録されている曲は馴染みの深い曲ばかりなんです。特に1978年の『Mignonne』は、大貫 妙子自身はお気に召していなかったようですが私は大好きなアルバムで今でもよく聴きます。

選曲に本人が関わっているせいか、選曲のバランスが良いですね。『Mignonne』から2曲、『Romantique』から2曲、『Aventure』から2曲、『Cliché』から3曲、『Signifié』から2曲、そして『Signifié』のカセット版にだけ収録されていた1曲の計12曲の構成で、まさに当時の大貫 妙子の世界を堪能出来るアルバムだと思います。大貫 妙子をこれから聴いてみたいと思っている人にも最適なアルバムではないでしょうか。

『大貫 妙子 / CLASSICS』
01. 黒のクレール
02. 夏に恋する女たち
03. 色彩都市
04. 風の道
05. みずうみ
06. 恋人達の明日
07. CALNAVAL
08. 雨の夜明け
09. グランプリ
10. レシピー(調理法)
11. 海と少年
12. 突然の贈りもの

01、03、04はアルバム『Cliché』から。この中で強く印象に残っているのは01ですね。この曲は1981年頃だったと思いますが、マクセルのカセット・テープのTV-CMで使われたものです。大貫 妙子以外にも吉田 美奈子、ラジの曲が同時に使用され、曲のタイトルに全て"黒"が付いていました。曲だけでなく本人達もCFに出演していました。ちなみにCMに使用されていた曲は吉田 美奈子が「BLACK EYE LADY」、ラジが「ブラック・ムーン」(何故かいまだにCD化されてません。名曲なのに・・・)でした。01と03のアレンジは坂本 龍一なんですが、クレジットによるとこの2曲で教授はドラムも叩いているようです。

02と10はアルバム『Signifié』から。この2曲も坂本 龍一のアレンジです。夏の歌ですが、とても爽やかなサウンドが心地良い02。可愛らしい歌詞とポップなメロディーが印象的な10。10では後藤 次利が渋いベース・プレイを聴かせてくれます。

05は『Signifié』のカセット版にだけ収録されていた曲で、グリークの曲に山川 啓介が詞を付けたものでNHKの「みんなのうた」で流されていました。乾 裕樹のアレンジが美しい1曲です。

06と09はアルバム『Aventure』から。06は坂本 龍一がリズム・アレンジ、山下 達郎がコーラス・アレンジを手掛けた軽快なポップ・ナンバーで、個人的にも大好きな1曲です。コーラスは大貫 妙子、竹内 まりや、EPOのRCAシスターズです。09はレース場のSEで始まるJAZZYなナンバーです。アレンジは前田 憲男で、渡嘉敷 祐一(ds)、杉本 和弥(b)、杉本 喜代志(g)、富樫 春生(key)、前田 憲男(key)という豪華な顔触れが揃っています。

07と08はアルバム『Romantique』から。2曲とも坂本 龍一のアレンジで、07は坂本 龍一(key)、大村 憲司(g)、細野 晴臣(b)、高橋 幸宏(ds)、松武 秀樹(computer programming)というYMOファミリーが勢揃いしておりYMOサウンドが炸裂しています。08はヨーロピアン・テイスト溢れるバラード・ナンバーです。

11と12はアルバムから『Mignonne』から。『Mignonne』は大貫 妙子のアルバムの中でも1番好きなアルバムで、坂本 龍一がアレンジを手掛けた数多いアレンジ・ワークスの中でも個人的に最高に好きな作品(アルバム)なんです。学生時代、夏の海へ出かける際に必ずカセットに入れて車でよく聴いていた11。竹内 まりやのカヴァーでも知られる12。名曲ですね。松木 恒秀のギターが渋い1曲です。

音楽というのは、想い出や心象風景と深く結び付いている曲ほどいつまでも色褪せないものなんですね。このベスト盤に収録されている大貫 妙子の曲はどれも私にとって、学生時代の楽しい想い出とリンクしているものばかりです。そんな理由からなんでしょうが、やはりこの時代の曲は私にはとても心地良い曲ばかりなんです。
もうじき梅雨入りしそうですね。梅雨時の不快な蒸し暑さ、梅雨が明けて夏になればコンクリート・ジャングル特有の猛暑・・・。そんな夏の一時に大貫 妙子の涼しげな歌声とサウンドはまさに清涼剤と言えると思います。今年の夏、大貫 妙子の歌声で涼を感じるのは如何でしょう?
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PICASSO_SHOPPING LIST ◇ 2008年 05月 27日
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今回紹介するベスト盤は、辻畑 鉄也、東 純二、森 英治の三人組のバンドで1984年にデビューしたピカソの『SHOPPING LIST』(1995年リリース)です。
ピカソと聞いてピンと来ない方も多いと思います。確かに知名度は高くはありませんが、アニメが好きな方には知られたバンドかも知れません。
実は私もこのバンドを知ったきっかけは、やはりアニメ作品でした。
私が昔から大好きで、コミックはもちろんの事、アニメ化された際も欠かさず見ていた「めぞん一刻」のエンディング・テーマに彼等の曲が使われていたことでした。TVアニメ「めぞん一刻」は、1986年の3月から1988年の3月迄の2年間全96話放送されました。個人的に高橋 留美子の最高傑作と信じて疑わない作品ですし、アニメ史上に残る名作だと思っている作品です。TVアニメ版は、原作とは多少違っていましたがそれなりに良く出来たものでした。96話も続いたアニメ版のエンディング・テーマにピカソの曲が4曲も使われていまして、強く印象に残っていました。しかし、特に彼等のアルバムを聴いていた訳では無かったのですが、中古店でこのベスト盤を見つけ懐かしさも手伝って購入しました。

このベスト盤で彼等の音楽に初めてじっくり触れた訳ですが、私の思っていた通りロック・バンドというよりもメロディアスなポップな曲を得意としているバンドでした。ベスト盤ということで、1985年~1995年の10年間のシングル曲を中心に構成されています。ポップな曲が多いとは書きましたが、明るい曲調よりもどちらかと言うと哀愁のあるメロディーがピカソの持ち味と言えるかも知れません。

『PICASSO / SHOPPING LIST』
01. 明日の風
02. マイ・バック・ペイジ
03. 僕の瞳のマーチ
04. 月夜にダンス
05. シネマ'90
06. SHOUT
07. 太陽だけが知っていた
08. ON THE ROAD
09. ビギン・ザ・ナイト
10. サヨナラの素描
11. ファンタジー
12. TIDE
13. シネマ
14. Round & Round

レビューするのは、やはり思いで深いアニメ「めぞん一刻」のエンディング・テーマに使われた4曲に的を絞ってみたいと思います。
まず05と13。同じ曲ですが05は90年に再録されたヴァージョンです。私がピカソとの出会いとなった曲でした。ヨーロピアン・テイストの哀愁溢れるメロディーで、晩秋から初冬にかけての季節に似合うそんな曲です。今でも「めぞん一刻」の思い出と共に、私の大切な曲になっています。

09は1987年秋頃のエンディング・テーマとして使用された曲でした。爽やかなサウンドとキャッチーなメロディーが印象的で、夏向きの曲と言えるでしょう。これも良い曲なんですよ。

10は1987年の春頃のエンディング・テーマとして使用されました。「シネマ」と雰囲気が似た曲で、ヨーロピアン・テイストが漂うメロディアスなナンバーです。アコースティック・ギターをフィーチャーしたアレンジが心地良く耳に響く1曲です。

1986年の秋頃のエンディング・テーマとして使用されていた11。「シネマ」、この「ファンタジー」、そして「サヨナラの素描」の3曲は、ヨーロピアン3部作と勝手に私が呼んでいます。おそらくエンディング・テーマとして使われることを想定して作っているのでしょうが、同じような雰囲気を持ちながらもキャッチーで哀愁漂うメロディーの楽曲が魅力的です。

彼等の曲はタイアップ曲が多いのも特徴で、12が化粧品のCM、08がGSのCM、01や03もCM曲として使用されていたようですし、02と06はドラマの主題歌、劇中歌として使われていたようです。それだけ彼等の曲がメロディアスで、良い雰囲気を持っていることを物語っているような気がします。
今回は決して皆さんに強くお薦めするようなアルバムではありませんが、個人的には思い出深い曲、バンドでしたので紹介してみました。
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BREAD & BUTTER_ALIVE ◇ 2008年 05月 26日
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今回紹介するベスト盤は、来年2009年にはデビュー40周年を迎える兄弟デュオ、ブレッド&バター(通称:ブレバタ)が1996年に発表した『ALIVE』です。サブ・タイトルに"1969-1996 FOOTPRINT"と書かれているのですが、文字通りブレバタの27年間の軌跡を1枚にまとめたベスト盤です。以前同じブレバタの別のベスト盤『COLLECTION』(1992年)を紹介しましたが、この『ALIVE』はポリドール、コロンビア、ソニー、アルファ、TDK、ファンハウスとレーベルを超えたブレバタの代表曲18曲が収録されています。

ブレバタの長い音楽活動の中で発表された沢山の音源から、シングル曲を中心にチョイスされた音源を年代順に並べられています。ブレバタ好きな人にとっては選曲的に物足りなさを感じるでしょうが、FOOTPRINTと呼ぶに相応しい1枚と言えるでしょう。
ブレバタと言えば、美しいコーラスに洒落たサウンド、湘南の海、リゾート感というイメージがありますが、これは長い音楽活動の中で彼等が作り上げてきたものです。ニューミュージックという呼び名さえ無かった1969年から独自のスタイルを守り続けてきたブレバタを味わうにはピッタリな1枚だと思いますし、ブレバタをこれから聴いてみたいと思っている人にもお薦め出来るベスト盤です。

『BREAD & BUTTER / ALIVE』
01. 傷だらけの軽井沢 ('69)
02. マリエ ('70)
03. 愛すべきボクたち ('70)
04. 野生の馬 ('71)
05. ピンク・シャドウ ('74)
06. ともしび ('75)
07. 青い地平線 -BLUE HORIZON- ('78)
08. あの頃のまま ('79)
09. HOTEL PACIFIC ('81)
10. トゥナイト愛して ('81)
11. DANCING IN THE NIGHT ('82)
12. ばらけたイニシャル ('84)
13. 夢がとぶ ('85)
14. センチメンタル・フレンド ('87)
15. ワイオミング・ガール ('89)
16. 奇蹟のヴィーナス ('92)
17. TROUBLE LADY ('96)
18. トゥルー・ラブ ('96)

01~03は筒美 京平がプロデュースに関わっています。01はいしだ あゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」と同時期に筒美 京平が書いた曲らしいですが、何とも歌謡曲チックな1曲。02はブレバタの初期の名作と知られる1曲ですね。03も思い切り歌謡曲しているナンバーですが、郷 ひろみやビリー・バンバンがカヴァーしていました。この頃の曲は正直なところ好きにはなれません。

岸部 シローと組んで"シローとブレッド&バター"名義でリリースした04。和風CSN&Yを目指したような作風で、雰囲気を含めてこの時代にしては完成度の高い楽曲だと思います。岸部 シローもなかなか良いヴォーカルを聴かせてくれます。

初期のブレバタを代表する名曲05。多くのアーティストに愛され、カヴァーされているナンバーです。その代表が山下 達郎のライヴ盤『IT'S A POPPIN' TIME』(1978年)に収録されているヴァージョンが有名です。

1975年のテレビ・ドラマの主題歌だった06は、大野 雄二のプロデュース作品です。イントロを聴いただけで大野 雄二だと判る哀愁漂うバラード曲です。地味ですが名曲だと思います。

ル・ミストラルの名義でリリースした07。朝のTV番組のテーマ曲として使用され、ヒットした曲です。天才・筒美 京平の本領発揮といった感のある異国情緒溢れるナンバーで、プロデュースも筒美 京平が手掛けています。

08~10の3曲は、私が1番思い入れの強いアルファ・レーベル時代の音源です。ユーミンの作詞・作曲による名曲08。松原 正樹のアレンジが実に心地良い09は、当時湘南の文化の発信地のひとつでもあった"ホテル・パシフィック"を歌ったものです。作詞はユーミン。深夜のニュース番組のエンディング・テーマとして使用されていたバラード・ナンバー10。この曲はご存知の方も多いでしょうね。三枝 成章が作曲、アレンジが野呂 一生と松任谷 正隆、演奏がカシオペアという豪華な1曲です。

初のL.A.録音によって制作された11は、JAY WINDINGがサウンド・プロデュースを手掛けています。ウエスト・コーストの香りが詰まったAORなミディアム・ナンバーです。

12はJ-AORを意識して作られたというシングル曲で、作曲は安部 泰弘です。J-AORということで安部 泰弘に白羽の矢が当てられたのも頷けますね。派手さはありませんが、凝った作りの1曲です。

加藤 和彦のプロデュースのシングル曲13。武部 聡志のアレンジが素晴らしく、都会的で洒落たサウンドが印象的ですが、加藤 和彦の書いたメロディーもインパクトが強く、センスの良さを感じさせます。

地味ですが聴けば聴くほど魅力的の思えてくる名曲14。有線放送で人気が出て、急遽シングル・リリースされた1曲です。

井上 陽水が書き下ろした15。ブレバタの憧れのバンドだった5thアベニュー・バンドのピーター・ゴールウェイがプロデュースを手掛けています。ブレバタにピッタリな楽曲を書き下ろした陽水のセンスに脱帽ですね。

シャンプーのCMで使われていたので覚えている方も多いであろうナンバーが16です。ブルージーなアレンジとメロディーが絶妙にマッチした名曲です。アレンジは新川 博です。

デビューして27年後に再び筒美 京平と組んだ17、18。70年代のソウル・テイストたっぷりの17。やはり筒美 京平は天才ですね。それしか言葉に出てきません(笑)

このベスト盤を聴いていて思ったのは、ブレバタのシングル曲というのはどちらかと言えば地味な曲が多いことです。誤解されると困るのですが、地味だから悪いという訳では無く、逆に地味なだけに聴けば聴くほどに味わい深く、心に沁みて忘れられない曲になっていくという曲が多いということなんです。特に私の好みで言えば、05以降の曲は全て聴けば聴くほどに好きになっていった曲ですし、何度聴いても厭きのこない曲ばかりです。
オリジナル・アルバムも沢山良いものがありますが、こういうベスト盤もBGMとして流していると結構気持ち良く聴けてお薦めです。これからはブレバタの似合う季節ですから、興味があったらぜひ聴いてみて下さい。
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泰葉_GOLDEN☆BEST ◇ 2008年 05月 25日
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皆さんは俗に言うベスト盤を購入しますか?それともオリジナル・アルバムに拘りますか?
一口にベスト盤と言っても様々な種類があって、新たにレコーディングしたものやリミックスを施したもの、ファンの投票により収録曲を決めたりと趣向を凝らしたものもあれば、単にシングル曲中心の安易なベスト盤も存在します。世に存在するベスト盤の多くは後者の安易なベスト盤かも知れません。
本来私もベスト盤よりもオリジナル・アルバムを集めたいのですが、現在では入手困難になってしまっているアーティストのアルバム、洋楽系の輸入盤のベスト盤がBOOK OFF等の中古店で安く売られているのを見つけたり、あるいは興味があるけど聴いたことの無いといったアーティストの入門用としてベスト盤を購入するケースが多いですね。
CDラックを眺めていたら結構な枚数のベスト盤があります。選曲や年代も含めてバラエティに富んでいるのがベスト盤なので、車で聴く時なんかには重宝しています。そんなベスト盤を今日から数日に亘って紹介してみようかと思います。

第一弾として今回紹介するのは、去年(2007年11月)に春風亭 小朝との離婚会見で顰蹙を買って、"空気の読めない"キャラクターとして注目を集めた故・林家 三平の娘、泰葉のベスト盤『泰葉 - GOLDEN☆BEST』(2006年)です。
泰葉は1981年にシングル「フライディ・チャイナタウン」で、シンガーソングライターとしてデビュー。小朝と結婚して音楽活動を休止する1986年頃迄に、シングル8枚とアルバム(ミニ・アルバムを含めて)7枚をリリースしていたと思います。以前彼女の1stアルバム『TRANSIT』を紹介しましたが、所有しているはアナログ盤のみ。ずっとCDを探していたんですが入手困難な為、このベスト盤を購入したという次第です。
ベスト盤ということで収録曲が多い為、全曲ではなく気になる曲をピック・アップしてのレビューになりますが、ご了承下さい(笑)

『泰葉 / GOLDEN☆BEST』
01. フライディ・チャイナタウン
02. モーニング・デート
03. ブルーナイト・ブルー
04. 突然ハプニング
05. 水色のワンピース
06. Thinking of you
07. ポール・ポーリー・ポーラ
08. 涙のブロークンハート
09. COOL TOWN
10. HOT TOWN
11. 夏の恋・ジェラシー
12. 夏のエピソード
13. 下町スウィング
14. ショート・ストーリー(短編小説)
15. 夏のRELIEF
16. YES, IT'S MY HEART
17. Sincerely Yours

01~14は、シングルから7thシングル迄の7枚のシングル曲のA面とB面をそのまま順序良く収録されています。01~04の4曲は、作詞:荒木 とよひさ、作曲:海老名 泰葉、編曲:井上 鑑によるものです。デビュー曲としてはインパクも申し分無かった01。いかにも井上 鑑らしいアレンジのCITY POPナンバー。ロック調のアレンジに今 剛のギターが冴える02。キャッチーなメロディーとFUNKYなアレンジが秀逸な03。

萩田 光雄のアレンジが美しいバラード・ナンバー05。それまでの泰葉のイメージとは若干違って繊細な仕上がりになっている1曲です。矢野 立美のアレンジによる洒落たCITY POP風ナンバー06は、中原 めいこを彷彿させます。ある意味泰葉らしい曲でしょう。

軽快でキャッチーなメロディーが印象的なポップ・ナンバー07。鈴木 茂のアレンジ曲です。渋いCITY POP風ナンバー08は、後藤 次利のアレンジ曲で次利らしいベースが炸裂してます。次利のアレンジのセンスの良さを感じる1曲ですね。

作詞:山口 未央子、作曲:海老名 泰葉、編曲:矢島 賢による09と10。ちょっとエキゾチックな09とサザン・ロック風な10との対比が面白いです。ソングライターとしての才能を感じる2曲です。

夏をテーマにした11と12。アイドル系のシンガーに歌わせても似合いそうなキャッチーな11。泰葉自身のアレンジ(サウンドアドバイザー:林 立夫と明記されています)による12。これが結構メロディー、アレンジとも良い仕上がりです。ボッサ調の渋い作曲でお気に入りの1曲になっています。

作詞:下田 逸郎、作曲:筒美 京平、編曲:船山 基紀による13、14。注目は14で、船山 基紀のアレンジが秀逸で、泰葉のヴォーカルとEVEのコーラスとのコンビネーションが素晴らしい1曲です。天才・筒美 京平ならではのメロディーも圧巻です。

何故かアレンジャーの名前が記載されていない15、16。しっとりと聴かせるバラード曲の15は、泰葉のヴォーカルの成長ぶりを感じさせる1曲です。16はハードなロック・サウンドに乗せたポップなナンバー。

ベスト盤収録曲17曲中15曲が泰葉の作曲なんですが、どれもキャッチーな曲ばかりでソングライターとして素晴らしい才能を持っていると感じさせます。歌も曲が進むにつれてどんどん上手くなっています。このベスト盤で初めて耳にした曲も多かったのですが、想像以上に良い曲が多くて驚いています。これで益々オリジナル・アルバムを聴きたくなってしまいました(笑)
それにしても一芸に秀でた人を親に持つと、畑こそ違っていてもやはりそのDNAはしっかりと受け継がれているのだなと感じます。
噂によると、今年の秋頃には音楽活動を再開するとか・・・。今からちょっと楽しみですね。しっかりヴォイス・トレーニングを積んで良い音楽を届けてくれることを願っています。

"GOLDEN☆BEST"シリーズというのは、ソニー・ミュージック、東芝EMI、フォーライフ・ミュージック、ユニバーサル・ミュージック、日本クラウン、徳間ジャパン、コロンビア、BMGファンハウス8社の共同企画で、おそらくこれまでに250枚以上のベスト盤がリリースされているのではないでしょうか。定価1,980円(2枚組2,980円)という低価格設定なので、興味を持ったアーティストの入門用としては最適だと思いますよ。
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今回紹介するのは、竹内 まりやと同じく今年デビュー30周年を迎える杏里が1982年にリリースしたベスト盤で、おそらくCD化された作品の中では1番古い(最初)のベスト盤『思いきりアメリカン - I Love Poping World, Anri』です。
BOOK OFFでは250円コーナーの常連となってしまっている感のある杏里ですが、角松 敏生のプロデュース作品を含めて、1985年以前の初期のアルバムはあまり見かけません。最近、特に初期作品、1st『杏里-apricot jam-』(1978年)、2nd『feelin'』(1979年)、3rd『哀しみの孔雀』(1981年)を探しているのですが、なかなか見つかりませんね。
先日ようやく初期作品を収めたこのベスト盤を見つけることが出来たので購入してみました。ちなみにこのアルバムも例外ではなく、250円でした。

私が杏里のアルバムを聴くようになったのは、初めて角松 敏生が楽曲を提供した4th『Heaven Beach』(1982年)からで、このアルバム以降は結構聴いているのですが、初期作品に関してはシングル曲程度しか知らず、常々聴いてみたいとは思っていたんです。初期の作品にはMOONRIDERSが関わっていたようですし・・・。その頃の雰囲気を少しでも感じられるだろうと思い、このベスト盤を購入した次第です。全体的な印象は、まだCITY POPという雰囲気でも無くて、明るく健全なPOPSというイメージです。

『杏里 / 思いきりアメリカン - I Love Poping World, Anri』
01. 思いきりアメリカン
02. マウイ・ムーン
03. インスピレーション
04. 海辺から
05. エスプレッソで眠れない
06. 砂浜
07. オリビアを聴きながら
08. 地中海ドリーム
09. さよならは夜明けの夢に
10. コットン気分
11. 哀しみの孔雀
12. リビエラからの手紙

1982年リリースのヒット・シングル01。作曲はあの小林 武史です。おそらく私が小林 武史の名前を初めて知った曲だと思います。佐藤 準のアレンジは、今聴くと少し気恥ずかしい感じさえするベタなものですが、当時はこういう曲を聴きながら憧れの地であるアメリカ西海岸の風景を、一生懸命頭にイメージしていたものです(笑)

鈴木 慶一が作曲、岡田 徹が編曲による02。タイトル通りハワイの雰囲気を醸し出そうとしていますが、独特な可愛らしさはまるでNHKの「みんなのうた」に登場しそうな感じですね。

尾崎 亜美作詞・作曲による1979年のシングル曲03。横浜が舞台になっている曲ですが、尾崎 亜美の洒落たメロディーのおかげでウエスト・コースト風の仕上がりになっています。1979年という時代を考えると、やはり尾崎 亜美の作曲センスは素晴らしいものがあると今更ながら感じます。

杏里の作曲、鈴木 茂の編曲によるオーソドックスなバラード・ナンバー04。地味なアレンジですが、メロディーはシンプルで耳に馴染んでくるような聴きやすい曲です。

作詞:糸井 重里、作曲:鈴木 慶一、編曲:岡田 徹による1982年のシングル曲05。ヨーロピアン・ポップスといった趣のある曲で、凝ったリズム・アレンジと歌謡曲チックなメロディーが面白いですね。当時はラジや大貫 妙子もヨーロピアン路線だったので、ある意味ブームだったのかも知れません。

作詞・作曲:かおる、編曲:岡田 徹によるミディアム・バラード・ナンバー06。岡田 徹らしいアコースティックなサウンドを軸にした、キャッチーなメロディーが印象的な1曲です。

1978年のデビュー・シングル曲07。J-POP史上に残る名曲でしょうね。作詞・作曲はご存じ尾崎 亜美です。瀬尾 一三のアレンジも秀逸です。タイトルの出てくるオリビアの曲というのは、歌詞にも出てきますが「Making A Good Thing Better」という曲です。

1979年の2ndシングル曲08。やはり尾崎 亜美の作詞・作曲によるナンバーで、アレンジは鈴木 茂です。尾崎 亜美らしさが全開のポップなナンバーです。当時の杏里はアメリカン、ヨーロピアン入り混じってますが、リゾート感を出すという面では共通しいていますね。

アルバム中で最も哀しい歌と言える09は、作詞:鈴木 博文、作・編曲:岡田徹によるもの。家出をテーマにした曲だと思うのですが、メロディー、アレンジ共に淋しく哀しい雰囲気が漂っています。特に夜明け前の静けさがよく表現されているアレンジは秀逸です。

1981年のシングル曲10。作詞・作曲:かおる、編曲:岡田 徹によるポップ・ナンバーです。杏里らしさを感じる1曲ですね。

作詞:佐藤 奈々子、作曲:杏里、編曲:岡田 徹によるバラード・ナンバー11。佐藤 奈々子の切ない歌詞ともの哀しくも美しいメロディーが印象的な1曲。

作詞:佐藤 奈々子、作曲:鈴木 慶一、編曲:岡田 徹によるX'masソング12。X'masソングとは言っても異国情緒たっぷりなヨーロピアンなナンバーに仕上がっています。鈴木 慶一の書いたメロディーが繊細です。

ベスト・アルバムということで、どうしてもオリジナル・アルバムに比べると纏まりが無いという印象は否めませんが、それでも初期の杏里の作風が判って結構楽しめますね。4thアルバム以降は、CITY POP色やダンサブルな曲がメインとなっていった杏里の違った一面を感じることが出来ます。
特にMOONRIDERSの面々が関わった作品は、異国情緒溢れる作品が多くて、その後の杏里の音楽にはあまり聴くことの出来ないタイプの曲だと思います。引き続き初期の作品をBOOK OFFで根気良く探してみたいなと思っています。
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今からちょうど30年前の1978年4月4日は、私にとって唯一と言っても過言では無い永遠のアイドルであるキャンディーズが、当時の後楽園球場に5万5000人を集めて解散コンサートを開いた日であり、確実に青春の1ページがめくられた日でもありました。
あの日、当然後楽園球場に居て、声を枯られるくらい(実際に枯れましたが・・・笑)声援を送り、紙テープを力一杯投げていました。あれは私が高校卒業した春のことです。時の経つのは早いもので、あれから30年。すっかりオヤジが板に付いてきてしまった年齢になりましたが、今でもあの時の感動や、熱い想い、そして燃え尽きたような虚脱感は、少しも色褪せていないような気がします。

そんな訳で今回紹介するのは、1977年の12月にリリースした5枚組アルバム『CANDIES 1676 DAYS』の中から、Disc.3を紹介したいと思います。ジャケット写真は2000年にリリースされたCD盤のものです。以前、この『CANDIES 1676 DAYS』の中の洋楽カヴァーを集めたDisc.4を紹介しました。今回紹介するDisk.3は、1976年、1977年、1978年にリリースされたシングル曲のA、B面曲とアルバム収録曲から選ばれた14曲が収録されています。実はアナログ盤に収録されていたのは12曲なんですが、CD化の際に2曲がボーナス・トラックとして追加されています。
このアルバムと同時リリースで、アルバムには収録されていなかったシングル「わな」と、翌年の最後のシングル「微笑がえし」が入っているのは、ファンにとっては嬉しい限りです。

『CANDIES / CANDIES 1676 DAYS (Disc.3)』
01. やさしい悪魔
02. あなたのイエスタデイ
03. SAMBA NATSU SAMBA
04. ハート泥棒
05. オレンジの雨
06. 哀愁のシンフォニー
07. 暑中お見舞い申し上げます
08. ミッドナイト・ハイウェイ
09. 今日から私は
10. 素敵な魔法使い
11. アン・ドゥ・トロワ
12. HELLO! CANDIES
BONUS TRACKS
13. わな
14. 微笑がえし

作詞:喜多條 忠、作曲:吉田 拓郎による01。拓郎もキャンディーズの為に一生懸命曲を書いたという感じが伝わってくる1曲。曲よりも黒地に赤を使ったレオタードっぽい衣装がとても印象的でした。ちなみあの衣装のデザインはアン・ルイスだったというのは有名な話ですね。

01と同じ作詞:喜多條 忠、作曲:吉田 拓郎によるナンバー02。こちらはフォーク色の強い曲で、リード・ヴォーカルはミキちゃんです。シングル「やさしい悪魔」のB面曲でした。

1976年の夏にリリースされたアルバム『夏が来た!』に収録されていたナンバー03。『夏が来た!』には、あのムーンライダーズも曲提供や演奏で参加していましたね。ランちゃんがメインで歌ってます。

熱烈なファンとは言っても好きでは無い曲も当然ある訳で・・・(汗) この04はそんな1曲です。1976年9月リリースのシングル曲です。

1977年6月リリースのシングル「暑中お見舞い申し上げます」のB面曲だった05。これは隠れた名曲だと思っています。A面曲より好きで、B面ばかり聴いていた記憶があります。作詞:喜多條 忠、作曲:穂口 雄右によるナンバーで、メイン・ヴォーカルはミキちゃんです。

キャンディーズのファンにとっては何よりも大切な1曲ではないでしょうか。1976年11月のシングル曲06。何故この曲がファンにとって大切なのか?それはサビの♪こっちを向いて~♪の部分で一斉に紙テープを投げる決まりがあったんですね。3人の顔に当たって怪我をしてはいけないので、紙テープの芯をあらかじめ全部抜いておくという、ファンの気遣いもありました。後楽園を囲む客席から一斉にステージに投げられた紙テープ・・・。それはもう鳥肌モノです!

今ならコミック・ソングみたいな印象を与えてしまうであろうタイトルの07。こういう曲をキャンディーズが歌うと不思議と嫌味も無く、素直に可愛いと思えてしまうのは、やはりファン心理でしょうか?(笑)

1977年4月にリリースされた一風変わったアルバム『キャンディーズ 1 1/2』に収録されていたスーちゃんの作詞・作曲(竜 真知子が補作詞)したナンバー08。この『キャンディーズ 1 1/2』というアルバムは、2枚組なんですが、1枚目A面がオリジナル曲、B面が洋楽カヴァー、2枚目A面が3人の自作曲が収録されてました。変わっているのは2枚目のB面なんですが、3人のサインがプレスしてあるのです。だから1 1/2なんです。

同じく『キャンディーズ 1 1/2』の中から、ランちゃんの作詞・作曲(竜 真知子が補作詞)による09。スーちゃんとミキチャンの曲に比べるとちょっと地味でつまらないのが残念!

『キャンディーズ 1 1/2』の中から、ミキちゃんの作詞・作曲(竜 真知子が補作詞)による10。やはり音楽的な部分では、このミキちゃんが1番秀でてましたね。作曲のセンス、歌の上手さも抜群でした。

いまだに吉田 拓郎が曲を書いたとは、俄かに信じられない11。1977年9月リリースのシングル曲です。何故か秋にピッタリなメロディーとアレンジが大好きです。並みのアイドルとは違うコーラス・ワークにも注目して欲しい1曲です。

03と同じアルバム『夏が来た!』のオープニングを飾った12。前半はインストっぽい作りになってまして、凝った作りになってました。かなり熱い演奏が堪能出来ます。この曲も気分が高揚してくる感じで好きな曲なんです。

ボーナス・トラック13は、1977年12月にリリースされたシングルで、16枚目のシングルで初めてミキちゃんが中央に立ち、メインを歌ったという記念すべき1曲でした。

ボーナス・トラック14は、キャンディーズ結成時におけるラスト・シングル曲です。それまでヒット曲は何曲もあったキャンディーズですが、チャートの1位を記録したことが無かったのです。キャンディーズの悲願でもあるチャート1位を何とか獲らせてあげたいと、沢山のファンが決起してセールスに協力した曲でもありました。結果見事1位を獲得することが出来て、良い餞となったなと喜んでいたのが懐かしいです。

あれから30年も経ったんですね~(しみじみ・・・)。
明日は、30年ぶりに同じ後楽園の地(JCBホール)にファンが集う「大同窓会」が開かれるようです。私は参加しませんが、おそらく「大同窓会」に集まるファンの連中というのは、私と同世代の50間近なオヤジばかりでしょう。でもそんなオヤジ達がキャンディーズのファンであったことを誇りに思い、今でも大切なアイドルであるという意識を持ちながら集まるというのは凄いことですよね。同じ世代として本当に嬉しい出来事ですし、キャンディーズというグループが不思議な魅力を持っていて、何年経ってもその魅力がファンの中に消えていないという事実にただ感動です。
本当に素晴らしい時代に青春を過ごせた事、今の私にとって大きな財産だと思っています。またこれからキャンディーズを聴きましょうか!(笑)
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