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今回紹介するのは、ビル・ラバウンティが1978年にリリースした通算2枚目となる『THIS NIGHT WON'T LAST FOREVER』です。1975年リリースの1stアルバムは全く売れなかったようですが、カーブ・レコードと契約後のアルバム3枚『THIS NIGHT WON'T LAST FOREVER』、『RAIN IN MY LIFE』(1979年)、『BILL LABOUNTY』(1982年)は、どれも素晴らしいアルバムばかりですね。
特に以前紹介した『BILL LABOUNTY』はAORの不朽の名作だと信じている1枚です。

『THIS NIGHT WON'T LAST FOREVER』の1番の特徴は、ビル・ラバウンティが唯一アメリカのヒット・チャートに登場したシングル曲である「THIS NIGHT WON'T LAST FOREVER (邦題:涙は今夜だけ)」が収録されていることでしょう。これだけの数多くの優れた楽曲を書いて歌っているにも関わらず、ヒット・チャートとは無縁だったというのも不思議な気がしますね。確かに「THIS NIGHT WON'T LAST FOREVER (邦題:涙は今夜だけ)」は素晴らしい曲ですからヒットしたのは当然と言えるのかも知れませんが・・・。
結局、良い音楽が必ずしも売れるとは限らないし、売れた音楽が必ずしも良い音楽だとは限らないということなんでしょうね(笑)

『BILL LABOUNTY / THIS NIGHT WON'T LAST FOREVER』
01. THIS NIGHT WON'T LAST FOREVER
02. ROOM 205
03. IN 25 WORDS OR LESS
04. OPEN YOUR EYES
05. LITTLE GIRL IN BLUE
06. LIE TO ME
07. WHO'S GONNA HOLD YOU
08. CRAZY
09. A TEAR CAN TELL
10. I HOPE YOU'LL BE VERY UNHAPPY WITHOUT ME

何とも美しいピアノの調べのイントロが印象的な名曲01。何度聴いても良い曲です。1979年にはマイケル・ジョンソンがカヴァーしてヒットしました。この曲は、1990年頃にTVドラマ(タイトルは忘れましたが、中山 美穂と柳葉 敏郎が出演していたと思います)の挿入歌として使われ話題になった記憶があります。

ロッカ・バラード曲の02。ビル・ラバウンティの歌は上手いとは思わないのですが、不思議と魅力のある声ですね。こういうロッカ・バラード調の曲に似合う声質だと思います。地味目なんですが、マイク・ベアードのドラミングと美しいストリングスが素晴らしいです。

ゆったり、ノンビリした雰囲気が楽しい03。ビル・ラバウンティには珍しい曲調かも知れませんね。木陰のハンモックに揺られながら聴きたいようなリラックスさせてくれるナンバーです。スティーブ・ギブソンのハワイアンなギターも良いですね。

ジム・ゴードン(ds)、リー・スクラー(b)、ディーン・パークス(g)が参加した04。カントリー風な味わいがある、割りとアーシーなミディアム・ナンバーです。それにしても色んなジャンルの曲を書ける人ですね、ビル・ラバウンティは。

ブルー・アイド・ソウルという表現がしっくりくる05。シンセの音が時代を感じさせます。

待ってましたとばかりのAORナンバー06。メロディーの良さに加え、サックスをフィーチャーしたアレンジが洒落ていて、まさにメロウな仕上がりです。大好きな1曲です。

都会的なミディアム・ナンバー07。特にこれという所が無いのに何故か印象に残る、そんな感じの曲です。厭きのこないメロディー、アレンジと言えるかも知れませんね。

ジェフ・ポーカロ(ds)、リー・スクラー(b)、ディーン・パークス(g)、ビル・ラバウンティ(piano)とストリングスのみというシンプルな構成ながら、スケールの大きさを感じる曲08。ビルのいつになくエモーショナルなヴォーカルも印象的です。

これまた個人的に大好きな09は、メロウなAORナンバーです。リー・リトナーとレイ・パーカーJr.がギターで参加しており、やはり聴き所もギターですね。女性コーラスを入れることでよりメロウな雰囲気になりました。

10もリトナーとレイ・パーカーのコンビのギターが爽やかなナンバーです。ポーカロのドラミングも軽快で、AORと呼ぶに相応しい1曲です。ビル・ラバウンティのソウルフルな部分がよく出ていて大好きな曲です。

ソング・ライターとしての才能を高く評価されるビル・ラバウンティ。ポップでメロディアスな曲を書いている彼の才能は疑いの余地の無いものですが、それだけでなくシンガーとしても魅力溢れる人だと思います。時に優しくソフトに、時に激しくエモーショナルに、時に儚げに哀しく歌い上げる彼のスタイルは、シンガーとしても才能豊かだと思います。
個人的には4枚目の『BILL LABOUNTY』がAORな作品としては1番好きですが、本作もバラエティに富んだ作品を楽しめますし、AORな曲もしっかりと入っていて素晴らしいアルバムです。
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AGHARTA_AGHARTA Ⅰ / Ⅱ ◇ 2007年 07月 10日
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今回紹介するのは、角松 敏生が自身の活動を"凍結"し、プロデューサー等の裏方の仕事をしていた1995年に、気の合うミュージシャン仲間と結成した覆面ユニット"AGHARTA"のインディーズ・レーベルからのデビュー・アルバム『AGHARTA Ⅰ』と『AGHARTA Ⅱ』です。

角松 敏生という看板無しに、純粋に音楽で勝負しようという意向でインディーズのレーベルから2枚のミニ・アルバムを限定盤という形でリリースされましたが、彼等の曲を聴けば角松が歌っているのは一目瞭然(一耳瞭然か?)。活動休止中の角松の歌声が聴けるよいうことで、ファンの間で評判になり、インディーズ・チャートで見事1位を獲得したという快挙を成し遂げたアルバムでした(笑)

アガルタのメンバーは8人。それぞれ001~008という番号が付けられ、匿名で通していましたね。
001: 長万部 太郎 (角松 敏生) / vocals、guitar、keyboards、computer programming
002: 中村 キタロー / bass、vocals
003: 浅野 祥之 / guitar、vocals
004: 友成 好宏 / keyboards、vocals
005: 春名 正治 / sax、percussions、vocals
006: 田中 倫明 / percussions、vocals
007: 沼澤 尚 / drums、vocals
008: 山田 洋 / computer manipulator、vocals

『AGHARTA Ⅰ』は、ユーモラスな曲を含め、ダンサブルな曲を中心に明るい雰囲気の曲を集めているのが特徴でしょう。
『AGHARTA / AGHARTA Ⅰ』
01. BODHI SAMBA ~君は僕の観音サンバ~
02. ボーケン天国
03. ザ・バンドマン
04. NIGHT STRANGER
05. 総武TRAIN
06. 花いちもんめ

長万部 太郎の作詞・作曲による01。本格的なサンバのリズムが印象的なナンバーです。怒涛のパーカッションを楽しめる1曲。

中村 キタローの作詞・作曲によるアフリカン・ビートが炸裂する02。ヴォーカルも中村 キタロー自身だと思われます。

長万部 太郎が作詞、田中 倫明&春名 正治の作曲によるラテン・ジャズの香り漂う03。バンドマンの生活を歌ったコミカルなナンバー。

長万部 太郎が作詞、長万部 太郎&浅野 祥之の作曲によるFUNKYで、AORなナンバー04。とにかくアレンジが格好良いナンバーです。1番角松らしさを感じる渋いナンバーで、大好きな1曲です。

千葉県在住の私にとっては、生活に密着しているJR総武線が題材の05。長万部 太郎の作詞・作曲です。しっとりとしたバラード・ナンバーです。

作者不明の昔から歌い継がれる童謡を、思い切りFUNKYに仕上げた06。はっきり言って訳が分かりません(笑)

一方、『AGHARTA Ⅱ』は、『AGHARTA Ⅰ』に比べて大人向きの落ち着いた雰囲気の曲が集められています。
『AGHARTA / AGHARTA Ⅱ』
01. 飛行機雲 ~LUA SOBERANA~
02. 朝返り
03. 夏のマダム
04. ケツァルコアトルの夜
05. 花いちもんめ - EXTENDED MIX -
06. ボーケン天国 - EXTENDED MIX -

イヴァン・リンスのカヴァー曲01。訳詞は長万部 太郎です。スケールの大きさを感じ、ゆったりとしたグルーヴが心地良いナンバーです。

長万部 太郎が作詞、長万部 太郎&浅野 祥之の作曲によるラテン調のソフト・ロックといった感じのナンバー02。"朝帰り"ではなく"朝返り"というのが面白いですね。浅野 祥之と角松のギター・ソロの掛け合いが聴き所。

長万部 太郎が作詞、長万部 太郎&浅野 祥之の作曲によるボッサ・ナンバー03。これからの季節にぴったりなリゾート感一杯の好ナンバーです。大好きなナンバーの一つ。人妻に見とれている歌というのが、実に角松らしい・・・?(笑)

友成 好宏の作曲によるインスト・ナンバー04。これが素晴らしいFUSIONに仕上がっています。JAZZタッチのピアノの音色も、美しいメロディーも言う事無しですね。この曲を聴くと、並のミュージシャンが集まっていないことを思い出させてくれます。角松のヴォコーダーを使ったギター・ソロが印象的です。

05、06はおまけ的な感じのやりたい放題のMIXバージョンです。どちらも『AGHARTA Ⅰ』に収録されていたものです。05に関しては、オリジナルよりも数段格好良い仕上がりになっていますね。

インディーズ・レーベルでの成功を受けて、より多くのリスナーのアガルタの音楽を届けるべく、1996年に角松のプロデュース・レーベル"iDEAK"からメジャー・デビューします。

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収録曲は、『AGHARTA Ⅰ』と『AGHARTA Ⅱ』から「花いちもんめ - EXTENDED MIX -」を除く全曲と、新たに長万部 太郎の作曲のインスト・ナンバー「AGHARTAへの道」と、私の大好きな女性シンガーであるラジの1977年の1stアルバム『HEART TO HEART』に収録されていた曲のカヴァー(実に渋い選曲です)の2曲を加えた13曲が収録されています。

アガルタで最も有名な曲と言えば、1997年にリリースされた「ILE AIYE ~WAになっておどろう~」でしょう。NHKの「みんなのうた」で取り上げられ、1998年の長野冬季オリンピックの公式イメージ・ソングとして抜擢され、閉会式ではライブ演奏を行い世界へ配信放送されたので憶えている人も多いでしょう。またV6がカヴァーしてヒットしました。
この曲を含んだアガルタのメジャー2枚目のアルバム『REVENGE OF AGHARTA』(1999年)は、また別の機会に紹介したいなと思っています。

アガルタは角松を好きな人にはお馴染みで今更という感じですが、そうでない人でもアフロやラテン・グルーヴが好きな人にはお薦め出来る1枚です。インディーズ盤は入手困難だと思いますが、メジャー盤は入手可能だと思います。ぜひ聴いてみて下さい。
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CINDY_"DON'T BE AFRAID" ◇ 2007年 07月 09日
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今回紹介するのは、2002年に移住先のL.A.で惜しくも亡くなってしまった私の大好きな女性シンガーでソング・ライターだったCindyが、1991年にリリースした3枚目で最後のオリジナル・アルバムとなった『"DON'T BE AFRAID"』です。
80年代には、山下 達郎のツアーにコーラスで参加したり、ソング・ライターとして中山 美穂に提供した「人魚姫」がヒットしたので名前を知っている方もいらっしゃるでしょう。

当ブログでも過去に1stアルバム『LOVE LIFE』(1986年)、2ndアルバム『ANGEL TOUCH』(1990年)は紹介してきました。1997年にベスト盤をリリースしているようですが所有しておりませんので、これが最後に紹介するアルバムになります。

プロデュースは鎌田 俊哉。一連のSMAPのヒット曲を制作し、Kiroroを世に送り出した名プロデューサーです。収録曲全9曲中7曲のプロデュースを手掛けており、残り2曲はホイットニー・ヒューストンやミキ・ハワードに曲を提供し、角松 敏生の1988年のアルバム『BEFORE THE DAYLIGHT』にはプロデュース、アレンジャーとして参加していたリメル・ヒュームスが担当しています。
アレンジは、Cindyとは抜群に相性の良い鳥山 雄司が3曲、清水 信之が1曲、鳴海 寛が1曲、リメル・ヒュームスが2曲、よく知らないのですがJim Calabreseなる人物が2曲担当しています。
サウンドは全篇打ち込み・・・、これは時代ですから仕方がありませんね(笑)

『CINDY / "DON'T BE AFRAID"』
01. TELL ME WHY
02. SO LONG, GOODBYE
03. IN THE RAIN
04. BARELY FRIENDS
05. ROSE COLOR
06. LIVE SO FAST
07. LITTLE LOVE
08. 愛がさびしい時 ~ DON'T BE AFRAID
09. SATISFACTION

いきなりのFUNKYチューン01。鳥山 雄司のリズム・アレンジ、Larry Gittensのホーン・アレンジが絶妙に絡み合います。ドラムンベースを軸に鳥山の軽快なギター・カッティングとホーン・セクション、Cindyと佐々木 久美のコーラスが格好良い1曲です。

リメル・ヒュームスのプロデュース、楽曲提供、アレンジによる英語詞のナンバー02。ブラック・コンテンポラリーなミディアム・ナンバーです。Cindyの素晴らしいのは、英語でも日本語でも歌詞をリズムに乗せるのが実に上手いところですね。実に黒っぽいナンバーです。

鳥山 雄司&Cindyの作曲、鳥山 雄司のアレンジによるバラード曲03。Cindyのヴォーカル、コーラス・ワークが見事で、Cindyの持ち味が良く出ているナンバーだと思います。鳥山 雄司のアコースティック・ギター・ソロで美しい音色、フレーズを披露しています。

中山 美穂に提供した曲のセルフ・カバー04。中山 美穂バージョンは資生堂のCF曲だったので憶えている人も多いと思います。アレンジは鳴海 寛です。コーラスに男性陣(鳴海 寛、マーヴィン・ウォーカー)が加わったことが、実にメロウな雰囲気になったと思います。

鳥山 雄司作・編曲のFUNKYなナンバー05。ちょっと捕らえどころの無いメロディー・ラインなのが残念な気がします。アレンジやコーラス・ワーク等、聴き所もあるのでメロディーがもうちょっとキャッチーだったら良かったと思います。

02と同じリメル・ヒュームスのプロデュース、楽曲提供、アレンジによる英語詞のナンバー06。この曲はキャッチーなメロディーが印象的なバラード曲です。ソフト&メロウ路線で大好きな1曲です。リメル・ヒュームスのコーラスが素晴らしく、Cindyとの声との相性も良いですね。

Cindyが作曲、Jim Calabreseの編曲によるメロウ・ナンバー07。美しいメロディーの曲で、夕暮れの海を見ながら聴きたい、夏向けの1曲です。打ち込みもシンプルで軽めに仕上げているのがメロディーによくマッチしています。

シングル・カットされたバラード曲08。07と同じCindyが作曲、Jim Calabreseの編曲です。Cindyのヴォーカルの魅力が詰ったナンバーですね。メロディーもキャッチーで確かにシングル向きと言えます。佐々木 久美のコーラスの美しさにも注目です。

あのローリング・ストーンズの名曲のカヴァー09。清水 信之の斬新なアレンジに驚かされる1曲です。ロックの名曲をヒップ・ホップ風に変えてしまいました。D.Jパフォーマンスも加わり、非常に楽しい仕上がりです。Cindyの溌剌としたヴォーカルも聴いていて楽しいです。

アルバム全体の印象としては、1stや2ndの方がキャッチーな曲が多く聴きやすいかも知れません。
しかし、01、06、09でのヴォーカリストとしての実力の高さと05、07、08でのソング・ライターとしての非凡な才能は、他のアルバムと比べても劣るものではありません。
Cindyのアルバムを聴く度に、実に惜しいアーティストを失ったと思います。
そこそこ歌は上手いものの個性を感じず、誰が歌っても同じような曲が巷に溢れている現在において、Cindyのような個性的なシンガーがもっと登場して欲しい気がするのは、私だけでしょうか・・・(笑)
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今回もまた極上のFUSIONアルバムを紹介させてもらいます。
紹介するのは、ボブ・ジェームスがワーナー・ブラザーズへの移籍第一弾として、同じワーナーに在籍していたFUSION界のトップ・スターであるデヴィッド・サンボーンと共演アルバムで、1986年にリリースされた『DOUBLE VISION』です。

実はこのアルバムはリアル・タイムでは聴いていませんでした。1980年代半ば頃というのはFUSION熱が冷めていた頃で、余程興味のあるアルバムしか聴いていませんでした。
『DOUBLE VISION』を初めて聴いたのは正確には憶えていないのですが、おそらく発売後数年経ってからのことだと思います。このアルバムがグラミー賞を獲得してプラチナ・ディスクに輝いた事、ボブ・ジェームスとデヴィッド・サンボーンとの顔合わせが面白かった事、プロデューサーがトミー・リピューマだった事が重なって聴いてみたくなり購入しました。

何故、ボブ・ジェームス自らプロデュースしなかったのか最初は不思議だったんです。
しかし、考えてみればワーナーへの移籍第一弾ということで心機一転という気持ちもあったでしょうし、二人の良い部分を客観的に判断し、上手く引き出してくれるのはトミー・リピューマ以外にいないと考えたのではないでしょうか。
結果的にこれが大正解だった訳ですね。

プロデュースがトミー・リピューマ、録音がビル・シュネー、参加ミュージシャンはマーカス・ミラー(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、ポール・ジャクソンJr.(g)、エリック・ゲイル(g)、ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)、アル・ジャロウ(vo)。これだけの顔触れが揃えば、もはや悪い所を見つけるのが困難と言うものですよね(笑)

『BOB JAMES & DAVID SANBORN / DOUBLE VISION』
01. MAPUTO
02. MORE THAN FRIENDS
03. MOON TUNE
04. SINCE I FEEL FOR YOU
05. IT'S YOU
06. NEVER ENOUGH
07. YOU DON'T KNOW ME

マーカス・ミラーの作・編曲による01。渋いミディアム・ナンバーで、サンボーン自身もお気に入りのナンバーらしいのですが、私も大好きな1曲です。都会的で洒落たメロディーとリフが印象的です。サンボーンのサックスの音色はまさにメロウそのもので、哀愁漂うブロウがたまらないナンバー。ボブ・ジェームスのシンセ・ソロもサンボーンに負けないくらいにメロウです。

01同様、マーカス・ミラーの作・編曲による02。これも都会的なサウンドが特徴のナンバーです。ポール・ジャクソンJr.のギターのリフ、カッティング・プレイが心地良く、多重録音によるサンボーンのアルト・サックスも美しい音を聴かせてくれます。そして、マーカス・ミラーのベースも控え目ながらも、いかにも彼らしいプレイを披露しています。

ボブ・ジェームスとデヴィッド・サンボーンとの共作04。アレンジはボブ・ジェームスです。異国情緒溢れるナンバーで、どこか南の島で真夜中に満月を一人眺めている、そんな雰囲気を持った美しいナンバーです。JAZZYなボブ・ジェームスのピアノとマーカス・ミラーのベースのプレイが魅力的ですが、1番この曲で光っているのはポリーニョ・ダ・コスタのパーカッションかも知れません。

ゲスト・プレイヤーにアル・ジャロウ(vo)とエリック・ゲイルを迎えたスタンダード・ナンバー05。渋いヴォーカル・ナンバーです。圧倒的な存在感のあるアル・ジャロウのヴォーカルと、やはり存在感のあるサンボーンのサックスとの絡みは見事の一言です。高層階のバー・ラウンジで都会の夜景を見ながら、グラスを傾けたいようなナンバーです。エリック・ゲイルのギターもこの曲をより一層アダルトな雰囲気に導いていますね。

デヴィッド・サンボーンが1981年にリリースしたアルバム『Voyeor (邦題:夢魔)』に収録されていた曲のカヴァー05。デヴィッド・サンボーンの書いたナンバーです。 軽めのラテンのリズムの乗せて、サンボーンの渋めのサックスとボブ・ジェームスのピアノのコントラストが絶妙です。

ボブ・ジェームスとデヴィッド・サンボーンの共作06。メロディアスなナンバーですね。私のイメージは都会の夕暮れといった感じでしょうか・・・。主役はサンボーンの泣きのサックスですね。今回はどの曲も堅実なプレイに徹しているスティーヴ・ガッドですが、アルバム中で1番力強さを感じるドラミングがこの曲ですね。

多くのシンガーに取り上げられてきたスタンダード・ナンバー07。名曲の証でもある永遠に聴き継がれていくであろう美しいメロディー・ラインを、サンボーンのサックスが切なく奏でます。サンボーンのサックスもワン・アンド・オンリーですが、エリック・ゲイルのブルージーなギターもまさにワン・アンド・オンリー。彼のギターが入ることで曲の雰囲気が一段と渋くなると思うのは私だけ?(笑)

トミー・リピューマのプロデュース作品を聴いていつも感心するのは、カヴァー曲の選曲が素晴らしいことです。アルバムを聴く人の年齢層を限定せずに、幅広い層に聴いてもらえるような配慮を感じます。
彼のプロデュース作品に名盤と呼ばれるものが多いのは、こんな配慮が関係しているのかも知れませんね。やはり、後世に名を残す名プロデューサーでしょう。
前回の記事で、私にとってのFUSION MUSICは妄想の音楽だと書きました。
前回のネイティブ・サンは、アルバムを聴きながら妄想の中でモリジブへのバカンス旅行に出かけましたが、今回の『DOUBLE VISION』では、妄想の中でニューヨーク旅行しておりました(笑)
この2日間でかなり癒されました。皆さんも妄想の旅を味わってみたら如何でしょう?
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NATIVE SON_SUPER BEST ◇ 2007年 07月 07日
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FUSION MUSICというのは、私にとってイメージの音楽です。どういう意味かと言いますと、イメージを膨らませて聴く音楽、簡単に言えば妄想の音楽とでも言いましょうか・・・。
邦楽・洋楽を問わず、歌モノというのは歌詞が存在する以上はイメージが固定されてしまいますが、FUSIONの場合はタイトルこそ付いてはいますが、聴いた音のイメージは私が勝手自由に広げることが出来るのです。
FUSIONを聴きながら、自分の今まで見てきた美しい風景や理想の情景を思い浮かべながら、時には過去の楽しかった時代へタイム・スリップも可能なんです。お金をかけずに好きな時に、好きな場所、好きな時代へ旅行してようなものですね(笑)
肉体的・精神的に疲れが溜まってくると、無性にFUSIONが聴きたくなります。ここ2~3日はFUSION漬けの状態なので、紹介するのもFUSIONのアルバムが続くと思いますが、ご了承下さいね(笑)

さて、今回紹介するのはネイティブ・サンが1984年にリリースしたベスト盤『NATIVE SON / SUPER BEST』です。
ネイティブ・サンは、1978年に本田 竹曠(key)、峰 厚介(sax)、大出 元信(g)、川端 民生(b)、村上 寛(ds)の5人によって結成され、翌1979年に1stアルバム『NATIVE SON』をリリースします。それからメンバーの交代はありましたが、1987年迄の9年間活動を続けてきました。
私にとっては、日本のFUSIONバンドの中でも特にお気に入りのバンドです。メンバー一人一人の演奏技術が優れているのはもちろんですが、決してテクニックを前面に打ち出す訳では無く、曲の良さで勝負しているのが好感が持てるのです。
あくまでメロディーに拘り、メロディーを重視したアレンジが施されているのが良いのです。
私にとっては実に妄想しやすいタイプのFUSION MUSICなんです(笑)

『NATIVE SON / SUPER BEST』は、JVC在籍時代の3枚のオリジナル・アルバムから選曲されており、名盤で代表作でもある1st『NATIVE SON』(1979年)から6曲、2ndアルバム『SAVANNA HOT-LINE』(1979年)から2曲、3rdアルバム『SHINING』(1982年)から2曲の計10曲で構成されています。

『NATIVE SON / SUPER BEST』
01. BUMP CRUISING
02. WIND SURFING
03. BREEZIN' & DREAMIN'
04. BLUE LAGOON
05. SEXY LADY
06. SAVANNA HOT-LINE
07. WHISPERING EYES
08. TWILIGHT MIST
09. SUPER SAFARI
10. SHINING

01、02、03、07、08、09は1stアルバムから。
本田 竹曠の軽快なエレピで始まる01。スピーディーなんですが、メロディーはとてもキャッチーなナンバーです。峰 厚介の熱いサックス・プレイが印象的です。

軽快なギターのカッティングが心地良い02。サックスによるメロディーも爽やかで、"WIND SUEFING"というタイトルがピッタリとくるナンバーです。

何とも涼しげで癒されるナンバー03。モルジブで見た、海一面がオレンジに輝いた美しい夕陽を思い出しました。大出 元信のシンプルなんですが、情感豊かなギター・ソロが好きです。

パーカッションが南国の雰囲気を醸し出し、軽快なリズムにのせた本田のローズのプレイによるメロディー、ソロともに素晴らしい07。後半の峰のサックスは渋めのプレイです。

満天の星で飾られた夜空をイメージさせる08。美しいサックスによるメロディー。エレピとシンセの音色が夜と星の煌きを感じさせる素晴らしいナンバー。

ネイティブ・サンの代表曲09。軽快なリズムと1度聴いたら忘れられないキャッチーなメロディーを持ったこの曲は、当時マクセルのカセット・テープのCMに使われて話題になりました。峰のサックスと本田のシンセのユニゾンによるメロディーや終盤での早いテンポになってからのギターとクラヴィネットによるリズム等、素晴らしいプレイが詰まったナンバーです。

05、06は2ndアルバムから。
セクシーで眩いばかりの美しい女性を見た時の気分の高揚を音にしたような05。峰の落ち着いているようで、どこか昂ぶっているようなサックスとバッキングに徹している大出のギターのカッティング・プレーが見事ですね。

目の前に広がる広大なサバンナ地帯。その中のまっすぐ続く1本道をジープで走っているような、まさにタイトル通りのナンバー06。アフリカの大地そのものを感じさせてくれるスケールの大きい曲です。

04、10は3rdアルバムから。
高中 正義に同名曲がありますが、タイプが全く違いますね。同じインド洋の"Blue Lagoon"を連想させますが、高中の曲は炎天下の陽射しの下に輝く海、ネイティブ・サンの曲は早朝のまだ優しい陽射しの下に揺らめく海といった感じでしょうか。心地良いアコースティック・ギターのボッサ調のリズムとエレピの音色に癒されます。

ラテン調の10はCMで使われた曲でした(何のCMかは憶えていないのですが・・・汗)。どこか松岡 直也の音楽を彷彿させる軽快なナンバーです。この頃のネイティブ・サンはメンバーが変わっており、フロントは峰 厚介(sax)と福村 博(tb)の二人になり、ベースがロミー木下になりました。ホーンが増えた分、こういうラテン調の曲が似合うようになりました。このベスト盤に収録されている曲は全て本田 竹曠が書いた曲ですが、この10だけがドラムの村上 寛が書いています。曲の最後に子供達の合唱が入ってくるのが微笑ましいです。

本当にネイティブ・サンは素晴らしいバンドです。最初にも書きましたが、曲がすごく良いんです。
メロディーがとてもキャッチーで、難解なところが全く無いです。メロディー際立たせるようなアレンジも秀逸で、アドリブ・パートも当然あるのですが「オレのテクニックはどうだっ!」的な押し付けがましいところが無く、曲のイメージを壊さないソロ・プレイの数々に感動します。
2006年1月に惜しくも本田 竹曠が亡くなりましたが、今年1月に追悼盤としてネイティブ・サンのアルバムが再発されています。これを機会にぜひネイティブ・サンを聴いてみて下さい。
本当に素晴らしい音楽を届けてくれますから・・・。
私も入手出来る間に少しずつでも揃えていきたいなと思っています。
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昨日ジョージ・ベンソンのアルバムの紹介記事を書いた後、無性にロッド・テンパートンの書いた曲が聴きたくなってしまいました(笑)
皆さんは、ロッド・テンパートンというソング・ライターをご存知でしょうか?
このブログに訪れてくれる人は、知ってる人が多いかも知れませんね。1970年代にHEATWAVEというグループでキーボードとソング・ライティングを担当していた人で、私の敬愛するソング・ライターです。はっきり言って天才です、この人は。

HEATWAVE時代に「BOOGIE NIGHTS」や「THE GROOVE LINE」といった曲を書いてヒットさせてます。私と同年代の人ならばディスコで「BOOGIE NIGHTS」を聴いていた人も多いと思います。
HEATWAVE時代から、クインシー・ジョーンズのプロダクションにソング・ライター兼アレンジャーとして参加します。この辺りから天才ぶりを発揮し始め、多くの人に彼の名前が知れ渡るようになります。
クインシー・ジョーンズのプロデュース作品には、必ずと言って良い程ロッド・テンパートンの曲が使われています。
有名なところでは、マイケル・ジャクソンの「スリラー」や私の大好きな「ロック・ウィズ・ユー」に始まり、ジョージ・ベンソンの「ギブ・ミー・ザ・ナイト」や「愛の幾何学」、クインシー・ジョーンズの「ラザマタズ」や他にもFUSION系ならばハーヴィー・ハンコックやボブ・ジェームス、マンハッタン・トランスファー等に曲を提供しているヒット・メーカーです。(他にも沢山ありますよ)

そんな天才ソング・ライターが曲を提供した中でも好きな1枚が、今回紹介するパティ・オースティンが1981年にリリースした名盤『EVERY HOME SHOULD HAVE ONE (邦題:デイライトの香り)』です。もちろんプロデュースはクインシー・ジョーンズです。CTI時代のパティ・オースティンもFUSION色が強くて好きですが、クインシーのプロデュースによってグルーヴ感溢れるディスコ系のナンバーを歌うパティ・オースティンも魅力一杯で大好きなんです(笑)

バックを務めるミュージシャンも当然豪華で、クインシー一派としてお馴染みのジョン。ロビンソン(ds)、ルイス・ジョンソン(b)、グレッグ・フィリンゲインズ(key)、マイケル・ボディッカー(key)、ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)、ラルフ・マクドナルド(per)を始めとして、スティーヴ・ルカサー(g)、エリック・ゲイル(g)、デヴィッド・フォスター(key)、ボブ・ジェームス(key)、リチャード・ティー(key)、アンソニー・ジャクソン(b)、クリス・パーカー(ds)、アーニー・ワッツ(sax)という贅沢すぎる面子が集まっています。この顔触れを見ただけでも、聴かなくとも良いアルバムだというのが想像できますよね。

『PATTI AUSTIN / EVERY HOME SHOULD HAVE ONE (邦題:デイライトの香り)』
01. DO YOU LOVE ME?
02. LOVE ME TO DEATH (強く愛して)
03. THE WAY I FEEL
04. EVERY HOME SHOULD HAVE ONE (ラヴリー・ウーマン)
05. BABY, COME TO ME (あまねく愛で)
06. THE GENIE (かわいい魔女ジニー)
07. STOP, LOOK, LISTEN
08. SYMPHONY OF LOVE (故ボブ・マーリーに捧ぐ)
09. OH NO, MARGARITA
10. THE ISLAND (白い波)

まずは発売された当時、ディスコで大流行した有名なナンバー01。作詞・作曲・アレンジは天才・ロッド・テンパートンです。1度聴いたら絶対に忘れることの出来ないルークのギターのイントロ、そしてサビのキャッチーなメロディー。ジョン・ロビンソンとルイス・ジョンソンのリズム隊のキレの良いリズムにのせてパティが熱唱します。じっとしたまま聴くのが不可能な1曲です(笑)

02もロッド・テンパートンの作詞・作曲・アレンジのナンバーで、渋いミディアム・ナンバーです。ルークのギターのリフとアコギのカッティングが格好良いですね。コーラス・パートも含め、全てパティ・オースティンが歌っています。インパクトには欠けますが、聴けば聴くほど魅力的に思えてくる、そんなナンバーです。

しっとりと聴かせるミディアム・バラード03。サビまでのメロディーが実に洒落ています。ルークのギター・ソロも聴けますし、シンセでボブ・ジェームス、ピアノでリチャード・ティーが参加しています。

ドミニク・ブガッティとフランク・マスカーの二人によるソングライティング・チーム、THE DUKESの作品04。軽快なポップ・ナンバーで、エリック・ゲイル、アンソニー・ジャクソン、クリス・パーカー、リチャード・ティー、ボブ・ジェームスが参加しており、もろスタッフっぽいN.Y.サウンドが展開されます。

ロッド・テンパートンが天才である証のような曲05。グルーヴ感のあるノリの良い曲ばかりでなく、こういうバラードを書けるというのが凄いの一言です。ジェームス・イングラムとの美しいデュエット・ナンバーです。サビもメロディーのパティの抑え気味のヴォーカルが美しいです。デュエット曲の名曲のひとつでしょう。

続く06もロッド・テンパートンのナンバーです。跳ねた感じのリズムとオリエンタル・ムードのシンセ・サウンドが印象的です。ルイス・ジョンソンのチョッパー、ルークのギター・カッティングが冴えています。グレッグ・フィリンゲインズのシンセによるフレーズが面白いです。

スタイリスティックスのカヴァー07。都会的で洒落たバラード曲ですね。エリック・ゲイルのブルージーなギターのリフ、リチャード・ティーのいかにも彼らしいローズ・サウンドが曲の雰囲気によく似合っています。

ボブ・マーリーに捧げたナンバー08は、もちろんレゲエ調です。ミディアム・テンポで、ライト・レゲエといった感じでしょうか。この曲でもエリック・ゲイルとリチャード・ティーが大活躍してますが、ラルフ・マクドナルドのパーカッションがあってのナンバーと言えるかも知れません。

パティ・オースティンとマイケル・ボディッカーの共作による09。FUNKYなナンバーで、ジョン・ロビンソンのドラミングと熱いアーニー・ワッツのサックス・ソロが素晴らしいです。

ブラジル出身のシンガー・ソング・ライターであるイヴァン・リンスの名曲のカヴァー10。名曲はどんな形になっても名曲ですが、パティ・オースティン・ヴァージョンも例外ではありませんね。
歌はもちろん素晴らしいのですが、ボブ・ジェームスのピアノとリチャード・ティーのローズのプレイに尽きます。とにかく音で体を包み込まれるような気分になります。クインシー・ジョーンズの見事な手腕に脱帽という感じですね。

兎に角、凄いとか見事としか言い様の無いアルバムです。
特に凄いと感じたのは01と10、つまり最初と最後に、あまりに両極端と言えるタイプの曲を持ってきているところです。01ではパンチのあるFUNKYな歌声を聴かせてくれ、体が今にも動き出しそうな感じだったのに、最後はそのソフトでメロウな歌声にじっと聴き入ってしまうという落差・・・。つまりこの2曲だけ聴けば、パティ・オースティンのシンガーとしての偉大さを感じられるんですね。クインシー・ジョーンズのことですから、この辺りは狙っていたのだと思います。
パティ・オースティンのアルバムは過去に『END OF RAINBOW』『HAVANA CANDY』を紹介しましたが、まだパティ・オースティンを聴いたことがなくて聴いてみたいと思うのでしたら、迷わず今回の『EVERY HOME SHOULD HAVE ONE』をお薦めします。
クインシー・ジョーンズのプロデュース作品で好きなものは多いですが、私の中ではBEST3に入る位好きなアルバムなので、自信を持ってお薦め出来ます。
機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
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GEORGE BENSON_IN FLIGHT ◇ 2007年 07月 05日
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この数日間、FUSIONばかり聴いています。1年に1~2度位なんですが、狂ったようにFUSIONばかり聴きたくなってFUSION漬けの何日が続くことがあります。今回もそのタイミングのようです。昨日はテンションを上げる為にカシオペアを聴きましたが、今日は雨というのは嫌だったのですが、蒸し暑さをあまり感じず快適なのでメロウ系のFUSIONが聴きたくなって選んだのが、1977年にリリースされたジョージ・ベンソンの『IN FLIGHT』です。

『IN FLIGHT』は、ジョージ・ベンソンがワーナーに移籍してからの第2弾となるアルバムです。第1弾はご存知名盤『BREEZIN'』で、3つのグラミー賞(1977年)に輝きました。プロデューサーのトミー・リピューマにとっても『BREEZIN'』が初めてのグラミー賞獲得だったようですね。
第2弾となる本作も前作に続いてトミー・リピューマがプロデュースです。やはりトミー・リピューマのセンスは素晴らしいですね。CTI時代のジョージ・ベンソンのR&Bフュージョン路線から、ソフト&メロウ路線へ導いたのですから、リピューマの手腕に脱帽です。

参加メンバーは、フィル・アップチャーチ(g)、ロニー・フォスター(key)、ホルヘ・ダルト(key)、スタンリー・バンクス(b)、ハーヴィー・メイソン(ds)、ラルフ・マクドナルド(per)。ストリングス・アレンジがクラウス・オガーマン、録音はアル・シュミットという万全な体制ですから、悪いアルバムな訳が無いですね(笑)

『GEORGE BENSON / IN FLIGHT』
01. NATURE BOY
02. THE WIND AND I
03. THE WORLD IS A GHETTO (世界はゲットーだ)
04. GONNA LOVE YOU MORE (君のとりこに)
05. VALDEZ IN THE COUNTRY
06. EVERYTHING MUST CHANGE

ナット・キング・コールが1947年に録音したというジャズ・スタンダード・ナンバーのカヴァー01。美しいストリングスと、ホルヘ・ダルトのクラヴィネットが特に印象に残りますね。改めてギタリストでもあるけれど、素晴らしいシンガーでもあるんだよという印象を聴く者に植え付けるかのような1曲目です。ロニー・フォスターのエレピのプレイも流麗ですし、ベンソン十八番のスキャットとギター・ソロのユニゾンも健在です。

ロニー・フォスターの作曲によるインスト・ナンバー02。何ともハーヴィー・メイソンらしいドラミングが嬉しいですね。ベンソンのギターをたっぷり堪能出来る1曲です。前から感じていたんですが、歌の上手いギタリストって、ギター・ソロもまさに"歌"ですね。何故かそんな気がするんです。ロニー・フォスターのミニ・ムーグのソロも迫力があります。

WARが1973年にヒットさせたFUNKチューンのカヴァー03。ソフト&メロウ路線のアルバムに何故この曲を選んだのか不思議でしたが、実際聴いてみると良いんですよね。これはトミー・リピューマのアイディアなんでしょうか・・・。美しいストリングスで幕を開け、ベンソンのギターがメロディーを歌います。フィル・アップチャーチのギターとホルヘ・ダルトのクラヴィネットがリズムを軽快に刻みます。ハーヴィー・メイソンのハイハット・ワークにも注目です。ベンソンのソロに続いてロニー・フォスターのエレピのソロがあり、後半ではベンソンの歌がスタートするというサービス満点のナンバーです。

Hi-Fi SETが歌って大ヒットした「フィーリング」の作者であるモーリス・アルバートの作品04。軽快なポップ・ナンバーで、ベンソンが実に楽しそうに歌っているのが印象的です。「フィーリング」とは違った明るい曲調なんですが、モーリス・アルバートがブラジル出身であると知り、納得しました。アレンジは控え目で、ベンソンの歌だけをフィーチャーしているようです。

今度は大御所であるダニー・ハザウェイのインスト・ナンバーをカヴァーした05。素晴らしいアレンジとノリのいい演奏を聴かせてくれるナンバーです。個人的にお気に入りの1曲です。この曲でベースを弾いているのはフィル・アップチャーチだとか・・・。本当に器用な人ですね。

ベナード・アイグナーが1974年にヒットさせた名曲のカヴァー06。情感豊かなベンソンのヴォーカルに酔いしれてしまう1曲。ベンソンのヴォーカルに負けないくらいに素晴らしいのが、ホルヘ・ダルトのピアノのプレイです。中盤でテンポが速くなり、ベンソンのギター・ソロも堪能出来ますし、もちろんギターとスキャットのユニゾンも聴けます。

正直なところ、『BREEZIN'』ほどのインパクトは無いかも知れませんが、ソフト&メロウな感じは前作以上ではないかと思います。このアルバムもリリースされてから既に30年が経過しているんですね。それを考えると1970年代~1980年代の音楽は本当に素晴らしいアーティスト、ミュージシャン、スタッフが出現して、音楽的には奇蹟の時代だったのかも知れないですね。
雨が降り、雨音以外は比較的静かな夜の大人の時間に、こんなメロウなFUSIONを聴くのも良いのではないでしょうか(笑)
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CASIOPEA_MINT JAMS ◇ 2007年 07月 04日
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陽も照っていないのにジトジトした蒸し暑い梅雨時特有の天候に、少々へばってます(笑)
こんな時は癒し系の音楽を聴くか、逆にテンションの上がる音楽を聴くかで悩みますね。今回紹介するアルバムは、私がテンションを上げたい時によく聴くアルバムです。
カシオペが1982年にリリースした通算7枚目の名盤『MINT JAMS』です。このアルバムがリリースされた当時、大袈裟では無くてレコードが擦り切れる位に聴きました。CDになって擦り切れる心配が無くなって思う存分聴けるようになったのは嬉しいですね(笑)

当初このアルバムは、ヨーロッパでの発売を目論んで企画されたようですね。コンセプトは、ライヴの迫力とスタジオ録音のような緻密さが一緒になったようなアルバム。そこで、実際に1982年2月23日~24日、築地の中央会館でのライヴ録音が行われ、そのライヴ音源を観客の拍手をカットしたり、エコーやエフェクト処理を施しミックス・ダウンされています。まさに"ライヴの迫力とスタジオ録音のような緻密さが一緒になったようなアルバム"ですね。選曲も良いですし、25年を経過した今でも全く色褪せない素晴らしいアルバムです。カシオペアの若々しくエネルギッシュな演奏は、いつ聴いても鳥肌モノです。

『CASIOPEA / MINT JAMS』
01. TAKE ME
02. ASAYAKE
03. MIDNIGHT RENDEZVOUS
04. TIME LIMIT
05. DOMINO LINE
06. TEARS OF THE STAR
07. SWEAR

1979年の『SUPER FLIGHT』、1981年の『EYES OF THE MIND』に収録されていた01。本当にライヴ録音なのかと思える程のリズム感の良さとアンサンブルが素晴らしいの一言です。向谷 実のGS-1というキーボードの独特な音色と野呂 一生のギターが印象的です。

01から間髪入れずに始まる、もう今更説明の必要のない夏向けのFUSIONの名曲02。この曲も01同様、『SUPER FLIGHT』、『EYES OF THE MIND』に収録されており、3度目のレコーディングという形になりますが、やはりこの"MINT JAM"バージョンが1番好きですね。スリリングなギターはいつ聴いても溜息が漏れます。レコードで聴いてた頃は、この曲だけカセットに録音するのに本当に苦労したことを今でも鮮明に憶えています(笑)

1stアルバム『CASIOPEA』(1979年)、『THUNDER LIVE』(1980年)に続いて3度目の登場となる03。メロディーが大好きな1曲なんです。この曲がミックス・ダウンに1番時間をかけたというだけあって、もはやライヴ録音だとは思えない仕上がりになっていますね。派手さは無いのですが、桜井 哲夫のベースと野呂 一生のギター・リフが凄く格好良いです。

『CASIOPEA』に収録されていた04。短い曲ですが、野呂 一生の早弾きと桜井 哲夫のうねるようなベースが圧巻で、曲を聴くというより演奏力で圧倒されてしまうナンバーですね。

カシオペアの代表曲のひとつである05。1981年の『CROSS POINT』に収録されていたナンバー。心地良いリズムとメロディーを堪能した後は、怒涛のリズム隊のソロ・プレイで鳥肌を立てるという恐ろしい1曲です。よーく聴くと観客の熱狂がかすかに聴こえるのも嬉しいですね。初めて神保 彰のこのドラム・ソロを聴いた時、口をポカンと空けたままの状態でしたね(笑)

『CASIOPEA』に収録されていた06。ムード溢れるミディアム・スローのメロウなナンバーです。ところが野呂 一生のギターはちっともメロウでは無く、素晴らしいテクニックを披露しているのが、カシオペアらしいです。スケールの大きさを感じる1曲です。

『CROSS POINT』に収録されていた軽快なナンバー07。向谷 実のCP系のエレピのプレイと南国チックなシンセのサウンドが心地良く、JAZZYな野呂 一生のギター・プレイも大好きな1曲です。最後の神保 彰のドラム・ソロでようやく観客の歓声と手拍子が入ってきて、これはライヴ録音だったんだと思い出させてくれる演出が憎いですね。

カシオペアのアルバムの中で、もちろん1番聴いた回数の多いアルバムです。おそらく私と同じだという人も結構いるのではないでしょうか。
活動休止中のカシオペアですが、もし技術的にも人間的にも円熟味を増した現在のメンバーが集まって、同じ曲を同じ方法で録音しても『MINT JAMS』には敵わない気がします。
まさに若さ、勢い、時代のパワーが凝縮された名盤と呼ぶに相応しいアルバムです。
もし、このアルバムを名盤として紹介しなければ、私が今まで名盤と紹介してきたアルバム達の記事は嘘っぱちになってしまいますよね・・・(笑)
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庄野 真代_MAYO SHONO ◇ 2007年 07月 03日
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皆さんは一体ベスト盤なるアルバムも何枚くらいお持ちですか?
音楽好きの人の中にはベスト盤が好きではないという人もいるのではないでしょうか。私もアナログ盤を聴いていた頃はそうでした。やはりアーティストが様々なコンセプトのもとで制作されたオリジナル・アルバムの方が断然良いと思ってましたから・・・(笑)

しかし、時代は流れアナログ盤からCDへと変わっていき、意地でもアナログ盤にこだわろうと思ってもいてもレコード店にはCDばかりが並ぶようになってしまいました。私も当然CDを聴くようになったのですが、それまでコツコツと集めてきた数百枚のアナログ盤をCDで全て買い直す程の財力もありません。
当時、本気で手数料500円くらいでアナログ盤とCDを交換してくれないかと思っていました(笑)
そんな少ない予算の中で、幅広く色々なアーティストの音楽を聴きたいという要望を満たしてくれたのがベスト盤でした。おそらくレコード会社側もその辺の事情は十分承知してますから、数多いベスト盤がリリースされましたし、その傾向は現在でも同じような気がしますね。

今回紹介する庄野 真代のベスト盤『MAYO SHONO』(1992年)も本当はオリジナル・アルバムのCDも欲しいけれど、あれこれと色んな曲も聴きたいのでとりあえずベスト盤を買っておこうという気持ちで購入したものです。私は結構な枚数のベスト盤を所有しておりますが、その多くが同じ理由で買ったものです。

『庄野 真代 / MAYO SHONO』
01. 中央フリー・ウェイ
02. ラスト・チャンス
03. マスカレード
04. ジョーの肖像
05. Hey Lady 優しくなれるかい
06. 飛んでイスタンブール
07. モンテカルロで乾杯
08. 想い出のラブ・ソングス
09. 愛のシャリオ (Chariot)
10. 不在証明 (シャドー・ポイント)
11. お・ん・な・無限大
12. 逃亡者
13. そして・蜃気楼
14. シンガポール航海
15. マダム・ロジータ
16. アデュー

1977年の3rdシングル01は、お馴染みユーミンの名曲です。佐藤 準のアレンジなんですが、シンセの音が妙に安っぽいのが笑えます。このメロディーに庄野 真代の声はよく似合っていると思います。

1977年の4thアルバム02。アリス時代の堀内 孝雄の作曲です。いかにもベーヤンらしい曲ですね。この曲の佐藤 準のアレンジは悪くないです。

1978年のヒット・シングル(7枚目のシングル)03。当時、異国情緒溢れる歌謡ポップス路線の曲が沢山リリースされました。ジュディ・オングや庄野 真代はその筆頭でしたね。そして、この手の曲を書かせたら日本一である天才・筒美 京平が作曲したナンバーです。夏らしい曲ですね。

1976年のデビュー・シングル曲04。庄野 真代の作詞・作曲ですが、ブルースの香りのするフォーク・ソングといった印象です。筒美 京平の作品と比べるのも可笑しいのですが、やはりインパクトに欠ける曲なのでヒットするのは難しい曲でしょう。

1980年の10枚目のシングル曲05。庄野 真代の作詞・作曲で、04に比べて数段ポップでキャッチーなメロディーの作品に仕上がっています。ポーラ化粧品の春のキャンペーン・ソングでした。

1978年リリースの5枚目のシングル曲と同時に庄野 真代の出世作06。筒美 京平の作曲、船山 基紀のアレンジという黄金コンビの作品なので、ある意味ヒットして当然かも知れません。名曲ですね。この曲での庄野 真代のヴォーカルが大好きなんです。

"イスタンブール"でヒットしたので、それに続けとばかり制作された1978年の6枚目のシングル07。作・編曲は筒美 京平です。メロディーは悪くないのですが、アレンジは船山 基紀の方が良かったのでは?

1980年リリースの8枚目のアルバム『LAST SHOW』に収録されていたバラード曲08。
※ジャーンさんより情報を頂きました。「想い出のラブ・ソングス」は、1978年のアルバム『MASQUERRADE』に既に収録されていたそうです。ジャーンさん、ありがとうございました。

1962年の洋楽ヒット曲のカヴァー09。1982年のアルバム『紅HOTEL』に収録されていた曲です。この曲は映画「天使にラブ・ソングを」で使われていたので、ご存知の方も多いと思います。矢野 誠のアレンジが洒落ています。

JAYWALKの中村 耕一とのデュエット・ナンバー10。1984年リリースの15枚目のシングル曲ですで、作曲は井上 大輔、編曲は船山 基紀です。

1983年にリリースされた14枚目のシングル11。庄野 真代の作詞・作曲による明るくポップなナンバーですが、小泉 まさみのアレンジが今ひとつという感じです。

1980年に一時的に音楽活動を停止した庄野 真代が2年振りとなる1982年にリリースした11枚目のシングル曲12。それまでのイメージとはガラッと変わり、ケバイ化粧によるレコード・ジャケットとロック調の曲が印象的です。

1983年の12枚目のシングル13。12の評判が悪くなったのか、ボッサ調の大人の雰囲気を漂わせるナンバーになっています。庄野 真代の声にはこういう曲が似合いますね。好きな曲です。

「Hey Lady 優しくなれるかい」のカップリング曲だった14。庄野 真代の作詞・作曲、瀬尾 一三のアレンジによる曲です。これはなかなか渋いナンバーですよ。夏の夕暮れ~夜にぴったりな感じで、瀬尾 一三のアレンジが秀逸です。

1979年にリリースされたアルバム『私旋律 バラード』に収録されていた15。ストレートなカントリー調のナンバーですが、なんとも穏やかで長閑な雰囲気が良いですね。カントリー・ソングを歌っても上手いですし、よく似合っていると思います。庄野 真代の作詞・作曲、瀬尾 一三の編曲。

名曲16。1979年リリースの9枚目のシングルです。庄野 真代の作品で1番好きな曲です。作詞・作曲は庄野 真代、アレンジは瀬尾 一三です。大人のバラード・ソングです。今は中森 明菜が『歌姫2』でカヴァーしているので、そちらの方が有名かも知れません。しかし、庄野 真代のオリジナルも良いですよ。

ベスト盤はシングル曲を中心に選曲されていますから、アルバム全体が散漫な感じがするのは否めません。しかし、私の青春時代の想い出として強く心に残っているアーティストなので、このアルバムを聴く度に昔が蘇り、懐かしい気持ちで一杯になります。ベスト盤もまんざら捨てたものじゃないですね(笑)
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中川 昌三_SUMMER SKETCH ◇ 2007年 07月 02日
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私が中古CDを買う時によく利用するのが、もうご存知だとは思いますがBOOK OFFです。最近では、中古CDも査定が厳しくなったのか値段は昔に比べれば高くなっている気がします。
それでも250円とか750円という価格でCDが購入出来るのは、私にとっては非常にありがたい訳です(笑)

このブログに"250 - BOOK OFF"というカテゴリを設けているのも、250円でこんな入手困難なアルバムやレアなアルバムが手に入ったという報告と同時に、今まで聴いていないジャンルの音楽やアーティストに出会えるチャンスがあるのではないかと思ったからです。知らないジャンルやアーティストのアルバムでも250円という価格なら冒険出来ると思いませんか?

今回紹介するアルバムも250円で購入出来て、私の音楽Lifeを豊かにしてくれた素敵なアルバムで、ジャズ・フルート奏者である中川 昌三が1989年にリリースした通算4枚目となる『SUMMER SKETCH』です。
"中川 昌三"はジャズ・プレイヤーとしての名前で、実は彼にはもう一つ"中川 昌巳"というクラシックや現代音楽の演奏家としての名前も持っていて、それぞれの分野で演奏活動や創作活動を続けています。いわゆる天才肌のフルート奏者と言えるかも知れませんね。

『SUMMER SKETCH』は、ジャズ・プレイヤーとしての4枚目のアルバムで、1986年に1stアルバム『PRELUDE FOR AUTUMN』、2nd『TOUCH OF SPRING』、3rd 『WINTER MOMENTS』の既に3枚のアルバムがリリースされています。四季それぞれの季節にぴったりなアルバムを作っていて、4枚全てに共通しているのがクラシック曲をジャズ・ピアニストの佐藤 允彦がジャズ風にアレンジしているところです。
『SUMMER SKETCH』はL.A.で録音されたアルバムで、参加ミュージシャンは佐藤 允彦(p、synth)、フランク・ギャンバレ(g)、ジミー・ションソン(b)、カルロス・ヴェガ(ds)、ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)という豪華な顔触れです。西海岸風のサウンドが何とも気持ち良い仕上がりで、ジャズやフュージョンが好きな方だけでなく、クラシック音楽が好きな人にも楽しめる1枚だと思います。

『中川 昌三 / SUMMER SKETCH』
01. 歌の翼に (メンデルスゾーン)
02. サンセット・サンバ~四季「舟歌」より (チャイコフスキー)
03. コーラル・アイランド~ミニヨンのロマンス「君よ知るや、南の国」より (トーマ)
04. パッション・ワルツ~カルメン「ジプシーの歌」より (ビゼー)
05. G線上のアリア~管弦楽組曲 第3番より (バッハ)
06. 5th マーラー・ストリート~交響曲 第5番 嬰ハ短調より (マーラー)
07. タイム・フォー・ミュージック~楽興の時 第3番より (シューベルト)
08. フライ・トゥ・L.A.!~即興曲 OP.34より (フォーレ)
09. エレジー (マネス)
10. ハウ・アバウト、Mr.T.?~シシリエンヌより (ブルグミューラー)
11. ダックリング・ダンス~ソナチネ OP.49-1 (ベートーヴェン)

夏の爽やかな早朝といった趣きの01。軽めのリズムとフルートの澄んだ音色が気持ち良いです。そして優雅な佐藤 充彦のピアノのプレイの堪能出来ます。

7分29秒におよぶ大作02。サンバ調のアレンジですが、暑苦しいところが全く無くて夕刻の涼しい一時を感じます。ポウリーニョ・ダ・コスタが当然ながら大活躍です。中川 昌三のフルートは特に素晴らしく、フルートという楽器がこんなにも表現豊かな楽器だということに驚きました。佐藤 充彦のピアノやフランク・ギャンバレのドライヴ感溢れるギター・ソロもフィーチャーされた聴き所満載の1曲。

白い浜辺から穏やかなエメラルド・グリーンの海を見ているという感じの03。シンセを巧みに使ったアレンジが美しいですね。フルートの音色が風のようで本当に心地良いナンバーです。

情熱的なアレンジが印象的なワルツ04。早いリズムとパコ・デ・ルシアを彷彿させるフランク・ギャンバレのエレアコの早弾きプレイや、佐藤 充彦の激しいピアノ、情熱的な中川のフルートのプレイが凄いの一言。

またも気持ち良い風が吹いてくるような05。クラシックに疎い私でも知っている有名な曲です。吉永 小百合のアクオスのCMで使われた曲と言えばお解りですね。ここで聴くことの出来るG線上のアリアは、見事なサマー・フュージョンに変身を遂げています。

クラシックがJAZZに変身してしまった06。佐藤 充彦のアレンジが素晴らしい1曲です。アルバム中で最もJAZZYなナンバーで、カルロス・ヴェガ(ds)とジミー・ジョンソン(b)の素晴らしいリズム隊のプレイとフランク・ギャンバレの渋いギター・ソロの虜になってしまいます。

ラテン風なアレンジが施された軽快な07。この曲も聴けば知っている人の多いクラシック曲だと思います。椰子の木陰のデッキ・チェアに寝転んで聴きたい、そんな1曲です。

飛行機に乗っているような高揚感を感じる08。本当にフルートという楽器の音色は気持ちが良いですね。軽めなリズムとの相性も抜群で、雲海を眺めながら聴いてみたい1曲です。

満天の星が輝く夜空を眺めているようなライト・ボッサ調の09。フランク・ギャンバレの素晴らしいアコースティック・ギターのプレイに尽きるナンバーです。

ラテン調のアレンジが楽しい10。何とも楽しげな雰囲気がたまりません。天気の良い日に思う存分買い物をしている気分という感じでしょうか?(笑)

軽快な佐藤 充彦のピアノと流れるような中川 昌三もフルート、そしてポウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションがフィーチャーされていて、パーティーで酔いの回った連中が腰をくねらせて楽しく踊っている姿が目に浮かぶような曲です。

このアルバムを一言で表現するなら、ズバリ夏向けのフュージョンですね。クラシックに疎いので、クラシック愛好家の人がこのアルバムを聴いたらどんな感想を持つのか見当もつきません。中には腹立たしく思う人もいらっしゃるかも知れません。しかし、私個人的にはどんなジャンルであれ、素晴らしいメロディーというのは時代を超え、あるいは演奏形態を変えながらも聴き継がれていくものだと思っています。このアルバムに収録されているクラシック曲のほとんどを知らない私ですが、どの曲も素晴らしいメロディーを持っていることだけは分かります。だからこそ、音楽って素晴らしいのではないでしょうか・・・。

さて、皆さんは暑い夏の一日に250円で涼しくなる方法というのを思い付きますか?
私は冷たい飲み物を買う、アイスクリームを買う程度しか思い浮かばないです(笑)
しかし、BOOK OFFでは250円でひと夏を涼しく快適に過ごせて、気分をリラックスさせてくれるアルバムが探せばきっと見つかります。皆さんもぜひ音楽ライフを豊かにするアルバムを格安な値段で見つけて欲しいなと思います。
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